敷くだけで簡単に、無垢フローリングの床が手に入る「ユカハリ・タイル」。施工は基本的に置くだけだから、賃貸物件も、オフィスも、簡単にリフォームできます。ユカハリ・タイルの材木は、ヒノキとスギの2種類。すべて間伐材を使用しています。日本の林業再生の夢が詰まった、ユカハリ・タイル開発に至るまでのストーリーもうかがいました。


無垢のフローリングに憧れを抱きつつ、「賃貸だから」「工事が面倒だから」と、最初から諦めている人、いませんか?

実は、すごい商品があるのです。その名も「ユカハリ・タイル」。

50cm×50cmの無垢の木の "タイル" を既存の床の上に置くだけで、フローリングの床ができてしまうという優れモノ。施工は基本的に「置く」だけだから、引っ越しのときも、もちろん一緒に持っていけるのです。

50cm×50cmの間伐材の "タイル" を敷くだけ!

リノベーションができる賃貸住宅として知られている、東京・池袋のロイヤルアネックスの一室。こちらの床のフローリングも「ユカハリ・タイル」です。

扱っているのは、日本初の個人向け材木屋である「みんなの材木屋」さん。固定店舗はなく、WEBサイトでのみ展開しています。

ユカハリ・タイルとはどんなものなのかと言うと、材木はヒノキとスギの2種類。すべて間伐材を使用しています。50cm×10cmの板が5枚くっついて、1枚のタイルとなっています。

【ユカハリ・タイル 側面】50cm×10cmの板それぞれの側面の、凹凸部分が組み合わさって1枚に。板同士は接着されていません。

裏側はラバーシートなので、中途半端な隙間ができそうなときは、裏側のシートをカッターで切り離し、10cm単位で敷くことも可能です。

【ユカハリ・タイル 裏面】板の裏面はラバーシート。滑りにくいうえに、加工もしやすい仕様です。

フローリングというと床の全面に張るイメージがありますが、ユカハリ・タイルは正方形の "タイル" なので、張り方はフレキシブル。WEBサイトでは4種類の張り方が紹介されています。

左・「カーペット型」。部屋の中で必要な場所だけに張る方法です。/右・「マット型」。キッチンなど水まわりの床に張っても便利です。

左・「部分張り+隙間逃げ型」。一番人気がこのタイプ。余った隙間には玉砂利を敷いたり、家具を置けば、全面張りのように見えます。/右・「全面張り型」。部屋の形にカットして、隅から隅まで張る方法。

もちろん、全面貼りの場合はコーナーなどをカットしないといけないので、のこぎりなどの工具が必要ですが、部屋の部分を張るならそんな必要もなし。隙間は家具を置いて隠したり、ホームセンターで売っている玉砂利などを敷いたりしてもおしゃれです。

多少ずれたりすることはありますが、それにもまして、一人で作業できる手軽さで、本物の無垢のフローリングを手に入れられることはすごいこと。

床材はすべて、岡山県西粟倉村で植林されたスギとヒノキの間伐材で、スギの "ユカハリ・タイル" は8枚で1万1108円、ヒノキは1万3166円。その他も合わせて、全9種類のラインナップがあります。6畳の部屋ならだいたい40〜45枚で全体を貼れるので、5〜6万円で無垢のフローリングが手に入る計算になります。

ラインナップはさまざま。スギとヒノキ、色味も種類があります。