ほどよく賑わう 「千歳烏山」駅

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左上・物件の最寄りは京王線の準特急停車駅「千歳烏山」。南北に活気ある商店街が続いています。疲れない程度のほどよい賑わい◎(徒歩11分)/右上・仕事帰りのお買い物なら、深夜1時まで営業しているスーパー「シミズヤ 烏山店」(1.1km 徒歩14分)が便利。すぐ近くには「ライフ 千歳烏山店」(1.0km 徒歩13分)もありますよ。/左下・遊具のある広場が憩いの場になっている「烏山区民センター」。税金や証明書交付などの手続きを行える「世田谷区 烏山出張所」が入っています。(1km 徒歩13分)/右下・道中、緑が豊富で気持ちのいい水辺にちょっと寄り道。マンションのすぐ裏手を流れる「仙川」です。(60m 徒歩1分)

団地ライクな ペットOKマンション

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駅を出て線路沿いをしばし歩き、静かな住宅街に入ると、団地ライクな懐かしい出で立ちの建物が見えてきました。こちらが今回ご紹介する1971年竣工のマンションです。

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総戸数175戸のビッグコミュニティで、ゆったりとした敷地内には平置きの駐車場や大きな広場が。2棟の建物からなり、ご紹介する住戸は写真の2号棟に所在しています。こちらでは成長時の体長が50cm以下のペットを2匹まで飼育できますよ◎

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上・建物の中央部分にエントランスがあります。管理事務室は1号棟の方にあり、管理人さんは週6日間(月〜金曜9:00〜17:00、土曜9:00〜12:00)勤務の手厚い管理体制◎/左下・共用部各所のほか、エレベーターの内部にも監視カメラが付いていて、モニターで内部の様子を見ることができます。住戸が所在する7階へ上がりましょう。/右下・最上階だけあって、共用廊下からの眺めもいい! 遠くに霞がかった「東京スカイツリー」が見えましたよ。

売主さま

築年数の経ったマンションですが、2008年にエレベーターのリニューアル工事、2010年に大規模修繕工事など、必要な修繕がきっちりと重ねられています。

お邪魔します!

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左・玄関土間の左手には鍵などを置くのにちょうどよさそうな飾り棚が。その奥に扉4枚分のワイドな下足入れが備わっています。ただし、内部の奥行きが浅いので靴は横向きに入れる形になります。廊下突き当たりのガラススリット入り扉はLDKへの入り口。/右・廊下の奥から振り返りました。左手の扉の先が洋室C、右手の扉の先が水まわりです。

可変性のある 約9帖のLDK

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LDKに入ったところ。ペニンシュラ型の対面式キッチンがあり、右手には洋室Aにつながる引き戸があります。

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キッチンには2口コンロと食洗機を完備。背面のスペースにゆとりがあるので、食器棚を追加で置くこともできますよ。続いてキッチンの横にある引き戸をオープン!

多用途な洋室A

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左・広さは約4.5帖で、しっかりと収納も備わっています。/右・引き戸を開けておくと、キッチンと視線が通います。窓がない個室なので、お子さまのプレイスペースや書斎にしてもよさそう。部屋数が足りていれば、思い切って収納部屋にするのもオススメですよ。

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キッチンカウンター越しにパシャリ。右手には引き戸で仕切られる洋室Bが見えていますが、それよりも掃き出し窓の外の景色が気になりますね! 先に南西向きのバルコニーへ出てみましょう。

モコモコの緑と広い空!

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3方向を撮影。視界を遮るもののない、開けた景色です! 正面には大手保険会社所有の大きなグラウンドが広がっていて、眼下には静かに流れる仙川。うーん、癒やされます・・・

売主さま

天気がいいと、ここから富士山が見えるんですよ。

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奥行きは少々こぢんまりとしていますが、幅がワイドなので洗濯物はたっぷりと干せそう。鳩が多いようで、鳥よけネットが設置されています。

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室内に戻ってきました。引き戸をすべて開けると、ご覧の通りの開放感。ただし、住戸の中央を梁が貫いていて、部分的に天井が低くなっている点にご留意を。低くなっている部分の天井高は約180cmで、身長174cmの筆者にとっては圧迫感がありました。次に、左手の洋室Bをチェックしましょう。

約5帖の洋室B

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掃き出し窓の外には先ほどのバルコニーが。格子の手すりが備わっているため、こちら側のほうが緑をいっぱいに眺めることができます。右手のドア内部にはウォークインクローゼット(WIC)が。

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左・WIC内部にはL字の枕棚とハンガーパイプが備わっています。/右・引き戸を閉めたところ。窓のおかげで、実際の広さ以上の開放感がありました。

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間仕切り戸を開放してLDKを拡張すれば、合わせて約14帖の広さに。

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引き戸をすべて閉めるとこのような感じ。右手の壁面には、消臭・調湿効果のある機能性タイル「エコカラット」が貼られています。廊下に戻って、洋室Cをチェックしましょう。

約6帖の洋室C

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共用廊下に面した腰窓が備わっています。正面のドア内部にはWICが。

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左・こちらのWICにもL字型の枕棚とハンガーパイプが備わっています。/右・壁に柱の出っ張りがないので、ベッドなどの大型家具もデッドスペースなく置くことができますね◎

最後に水まわりをご紹介

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左・コンパクトな洗面台が備わった洗面脱衣所。洗濯機置場は少し高くなっています。左手に浴室、右手にトイレが位置しています。/中央・ユニットバスはコンパクトな1116サイズ。追い焚き・浴室乾燥機能付きです。/右・トイレもこぢんまり。見た目スッキリなタンクレス型シャワートイレが備わっています。

黄昏の帰り道をスナップ

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「千歳烏山」駅へと戻る途中、美しい夕景に思わずシャッターを切りました。日の長い夏、帰り道はきっとこんな風景。

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駅前まで戻ってきました。時刻は夜6時。街へと帰ってきた方々がぞろぞろと歩き、飲み屋さんの提灯も灯り初めて、昼間とは違う表情を見せ始めています。

cowcamo

カウカモ編集部より

バルコニーからの景色を眺めながら、しばし得もいわれぬ郷愁に駆られてしまいました。


今回訪れたのは、取材中にうっかりノスタルジーに浸ってしまうような、情緒豊かな物件。最寄りは京王線「千歳烏山」駅で、準特急に乗車すれば「新宿」駅まで乗車時間約15分でアクセスできるのが大きな魅力です。


マンションは、飲食店や生活用品店などで賑わう駅前から徒歩11分の場所に建っています。道中、アップダウンのある線路沿いを歩きますが、その先にあるのは緑豊かなで心落ち着く環境。建物のすぐ裏手には、草をかき分けるように流れる「仙川」があり、さらにその奥には木々の生い茂る大きなグラウンドが広がっています。

マンション自体も懐かしさを覚える団地風の造りになっていて、境界のあいまいな広大な敷地が、緑の多い周辺の景色に溶け込んでいます。1971年に建てられた時代感ある建物ではありますが、修繕履歴をみると2008年にエレベーターのリニューアル工事、2010年に大規模修繕工事、2017年に屋上防水工事と、必要な手直しをしっかりと重ねてきたことがわかります。


住戸は地上7階建て建物の最上階に位置しており、よく晴れた日にはバルコニーから富士山まで見えるそう。65㎡弱の専有面積に個室を3つ設けているため細切れ感は否めませんが、そこで活躍するのが間仕切り戸。日々成長する家族のニーズやシチュエーションに合わせて、仕切ったりオープンにしたりと、可変性をもつ間取りが美点です。


そして何といっても、眺望。室内からも緑と広い空が眺められ、窓を開けて聞こえてくるのは近所の子どもたちが楽しそうにはしゃぐ声や川のせせらぎ、鳥のさえずり・・・。


こんな心を穏やかにさせる景色と家族の笑顔が帰りを待っている。そう思えば、どんな困難にも立ち向かっていけそうに思いました(笑)。取材中に感じたちょっぴりおセンチな感覚は、ひょっとしたら幼少期に過ごした家族との楽しい思い出が源泉だったのかも、なんて。

writer / editor:中山 宇宴