売主さまのご紹介

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Yさまご家族

30代のご夫婦と2歳になるお子さまの3人家族。今回は内装の設計士として活躍されている、ご主人さまにお話しを伺いました。デザイナーのご自宅ということもあり、こだわりが存分に詰まっています!

今回の舞台は「用賀」!

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用賀と言えば「馬事公苑」(写真左)・「砧公園」(写真右)という、都内有数の緑溢れるスポットをふたつも有する街。駅前からゆとりある街並みを通り、少し高台まで歩くと、ご紹介するマンションが見えてきます。

売主さま

会社がこの近くに移転したことから「用賀」「桜新町」近辺で物件を探していたのですが、この辺りは緑が多く、子育てにすごく適した街だなと感じます。馬事公苑も砧公園も、マンションから徒歩15分ほどで行くことができるんですよ。

マンションに到着

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住宅街の真ん中に建つ、全7戸の小ぶりなマンション。エレベーターはないので、階段を上って4階(最上階)へと向かいます。

売主さま

当時、とにかく “変わった物件” を探していました。そこで見つけたのがこのマンションだったんです。売りに出ていたのは最上階で、中は3層のスキップフロアのような造りでした。内装は分譲時のままだったのですが “自分たちでリノベーションすれば、物件の持っているポテンシャルを最大限引き出せるんじゃないか” ってピンときたんですよね。

シャッター付きの専用駐車場

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実は今回ご紹介する住戸には、1階の駐車スペースが付いてくるんです! シャッター付きで、少し大きめのサイズでも停められそう。現在売主さまは車を所有していないので、賃貸に出されているのだとか。

売主さま

駐車スペースの奥には壁一面の物置きスペースがあって、これにはかなり助かっています。奥行きも80センチくらいあると思うので、ベビーカーやアウトドア用品など、持って上がるのが大変なものはここに収納しています。

4階までのぼり 玄関ドア・・・オープン!

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現れるのは、エージング塗装を施したパイン材の床と、モルタル仕上げの壁・天井! 一気に独特の世界観に持って行かれます。玄関ドアの横にはオープンの靴棚、その横にはちょっとした倉庫のようなスペース。さらに窓側にはクローゼットがあります。

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売主さまのおっしゃる通り、こちらの物件は3層のスキップフロアのような構成になっています。1層目は寝室スペース。ベッドの上、壁から伸びたIDEEの照明がカッコイイですね♡ そして右手にもご注目ください。階段まで抜かりなくモルタル仕上げになっていて、そのザラっとした質感の中に、モザイクガラス入りのアンティークドアが1枚。中は・・・?

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トイレです。サブウェイタイルの床が空間にしっくりとマッチ。窓があるので換気できるのがうれしいですね。

階段を上がると・・・

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!!!!!!!!!! 思わず「うをぉぉぉぉ〜〜めっちゃカッコイイですねぇぇ〜〜〜!!! 」と売主さまに向かって叫んでしまいました(笑)。2層目はなんと吹き抜けの空間! この圧倒的な天高、伝わりますでしょうか? 天窓からも光が溢れます。

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こちらがダイニング・キッチンの全景。本当に、まるでお店のよう・・・♡ どんな想いでこちらの空間を造ったのでしょうか?

売主さま

実は設計している段階で子どもが出来たことが分かりまして、それまでは夫婦ふたりで飲みに行くことが多かったんですが、今後は頻繁に外食する機会が持てないかもね、という話になりまして。じゃあいっそのこと、家をお店のようにしてしまおう! と。結果、こんな空間になりました。

週末はホームパーティー♪

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角度を変えてもう1枚。2層目は床が大判のタイル張りになっています。ダイニングテーブルの中心にある四角い枠や、窓際に積まれたグラスなど、気になるところは盛りだくさんですが、それはまた後ほどのお楽しみ。

売主さま

家をお店のような空間にしたら、自然と友人が集まるようになりました。最近では毎週末仲間で集まって、ここでワイワイと飲んで・食事をしています。

キッチンの詳細をチェック!

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こちらの物件の主役とも言えそうな立派なキッチン。壁面にはこだわりのお酒や調味料、味のある調理器具などがズラリと並びます。キッチンの横に付けられたカウンターまで、なんとご主人さまの設計によるオリジナル! 通常のキッチンと比べ、やや天板の位置が高めなので作業もしやすそう♪ オーブンも組み込まれています。

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水まわり側から眺めると、階段の下にAEG社のドラム式洗濯機が入っているのが見えますね。南東向きの大きな窓からは、何が見えるでしょうか?

窓にズームイン

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さすが最上階! 高台に建っていることもあって、窓からは気持ちのいい抜け感が楽しめます。

売主さま

ここの窓からは、多摩川の花火大会がよく見えるんです。どうやら打ち上げ場所が2箇所あるようなのですが、どちらも見えるので、花火大会の日は特に家の中が混雑します(笑)。

水まわりもチェック

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左・洗面台は、キッチンの天板と同じくモルタル仕上げ。アンティークの鏡が、また何とも言えずいい味を出しているんです♡ /右・洗面台の横にはコンパクトなバルコニー。前面に大きなマンションが見えますが、距離があるため圧迫感はまったく感じません! 売主さまはプランターでハーブなどを育てていらっしゃいます。ライフスタイルまで含めて、本当に素敵!

心を鷲掴みにするバスルーム

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左・洗面台の横、この温室のような空間が、なんとバスルームなんです!! 天井までガラス張りにできるのは、天高があってこそ。/右・中に入るとさらにキュ〜ン♡ 屋根裏部屋にお風呂があるような不思議な感覚。まるで映画のワンシーンに紛れ込んだかのよう。

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こちら、キッチンのカウンター越しに見える景色。そう、3層目に設置された壁掛けテレビがよーく見えるんです。これならお料理をしている最中も退屈しませんね!

売主さま

いままで長いこと広いワンルームに住んでいたこともあって、空間の一体感を出すことは設計段階でも大きなテーマでした。家の中心にキッチンを置くことで、下のフロアで寝ている子どもの気配が分かったり、上のフロアにいる人とも会話ができたりするんです。

ついに頂上! 3層目にやってきました

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こちらがリビングスペース。大きなソファを置いてもまだまだ空間にゆとりがあります。ちなみに天井高は通常の1フロア分と変わりがないので、普通に立つことができますよ!

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チェアに腰掛けて映画でも観ようものなら・・・最高の贅沢ですよね♡ ちなみに窓の対面の壁は、下半分がオープン棚になっています。売主さまはCDや本をギッシリと収納していらっしゃいましたよ。

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左・3層目から2層目を見下ろしたところ。/右・1層目から3層目まで、空間が連続しているのがよく分かりますね。家中どこにいても「お〜い! 」と声を掛けると返ってくる。そんな暮らしって素敵です!

最後にこだわりのパーツをご紹介

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左上・キッチンの壁面に貼られたサブウェイタイル。目地を無くしたことで独特のゆらぎが生まれ、光をきれいに反射してくれるので、空間全体が明るくなったとのこと。/右上・ドイツ製の工場ライト。中の蛍光灯は交換が面倒にならないよう、LEDに交換済み。/左下・こちらも売主さまこだわりのドラフトタワー! キッチンカウンターと一体になっています。窓辺に並べられたグラスの多さから、楽しいホームパーティーの様子が目に浮かびますね♪ /右下・ダイニングテーブルの真ん中にあった四角い枠、開けてみたら何とガスの鉄板でした(笑)! ご友人と集まって、ここで焼き肉やお好み焼きを楽しまれているそうですよ。

売主さま

実は排気ダクトが屋上に向けて伸びているので、鉄板で大胆に料理をしても匂いが上昇して、そのまま逃げてくれるんです。1層目を寝室にしているのはそういった理由もあるんですよ。

街歩きに戻りましょう

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左上・馬事公苑の正門前にある「『食と農』の博物館」は建築家・隈研吾氏による設計。珍しい植物が集まる温室や、猿や亀などの動物がいて、お子さま連れにも人気の施設です。/右上・駅前にある「オーケーディスカウントストア」は売り場面積が広く、用賀にお住まいの方々に大人気! /左下・売主さまもオススメする「Patisserie Ryoura(パティスリー リョウラ)」。あのピエール・エルメ出身の若きパティシエが作るスイーツは絶品なのだとか! /右下・「用賀」駅に到着! 駅直結の「世田谷ビジネススクエア」には各種ショップ・飲食店も入っていますよ。

売主さま

「オーケーストア」では宅配もしてくれるので、買い物に行ってその足で他の場所へ出掛け、帰る頃に届けてもらったりしています。便利ですよ!

cowcamo

カウカモ編集部より

カウカモ的に “こんな物件が掲載できたらいいなぁ” と夢見ていたような、念願のシビレる内装の物件情報をリリースします!! 事前に何枚か写真を見てから取材に伺ったものの、実際に空間を目にすると、その完成度の高さに驚きの連続、さらに溜め息の連続でした。

それもそのはず、ご主人さまはプロの内装設計士。「コンセプトは特になくて、そのとき造りたかった空間を造っただけ」と仰っていたのが特に印象的でした。だって普通の人が同じことをしたら空間全体がチグハグになってしまったり、 “惜しい” ポイントが出来てしまうものなんです。それがどうでしょう? このまとまりよう!! “流石プロフェッショナル! ” と心の中でスタンディング・オベーションしてしまう訳です。

と、内装は一発で惚れ込んでしまう素敵さなのですが、同時に皆さまにはマンション自体のキャラクターもきちんとお伝えしたいと思います。まず冒頭にも記述した通り、玄関があるのは “エレベーター無し” の4階部分。毎日階段の上り下りが必要になります。

また、マンションは全7戸で構成された “自主管理” です。自主管理とは、管理会社を挟まず、住民同士で結成された管理組合でマンションのメンテナンスを行なうということ。でも売主さま曰く「取り仕切って下さっている方がマンション管理についてとても見識のある方で、しっかりと運営されているんですよ。僕は階段の清掃係を請け負っているのですが、清掃するごとに管理費の中からフィーをいただくことができるので、総じて共益費を低く抑えられています。」とのこと。住宅ローンについても少々通りづらい可能性があるので、ご内見の際はエージェントにお気軽にご質問くださいね。

それにしても、こんなにもこだわりに溢れた物件なので「手放すのが惜しくないですか? 」と売主さまに質問すると「全然そんなことないです! 」と仰るのでビックリ! 「次もまた自分で設計するつもりなので、どんな家にしようかワクワクしてます。それに、この空間を好きだと言ってくださる方に引き継げたら、とてもハッピーなので。」なるほど・・・確かに、カウカモとしてもこの空間を愛してくださる方にぜひとも届けたいです!!

正直わたしが欲しくなってしまいましたが(笑)、 “我こそは! ” という方は、お問い合わせボタンからお気軽にご連絡ください♪ 居住中のため、売主さまとスケジュール調整を行なった上でご連絡差し上げます!

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取材・文・撮影:cowcamo