「中野」は魅力の玉手箱

写真

左上・最寄りはJR中央線、東京メトロ東西線が乗り入れる「中野」駅。北口エリアは再開発が進み、大学のキャンパスや新たな商業ビルが次々と完成。一方で、昭和の香りを漂わせる飲食街なども残り、新旧織り交ぜた魅力が詰まっています。(徒歩4分)/右上・改札を抜けた正面には、全長約224mのアーケード商店街「中野サンモール」(5m 徒歩1分)が。「ユニクロ 中野サンモール店」(180m 徒歩3分)などの衣料品店をはじめ、ドラッグストア、飲食店など110ものお店が軒を連ねています。/左下・中野の名所といえば、アキバに次ぐサブカルの聖地として名高い「中野ブロードウェイ」。今回の物件は、なんとこの上層階に所在しています!/右下・建物の地下には23:00まで営業するスーパー「西友 中野店」が。同じフロアには八百屋さんやお魚屋さん、“激安” をうたうお肉屋さんなども。

メインエントランスは 早稲田通り沿いに

写真

商業フロアを北へ通り抜けると、早稲田通りに出ます。“住む” というイメージが薄い「中野ブロードウェイ」ですが、ここから見上げると上部に住戸があることが見て取れます。マンションは2019年1月現在、築52年。総戸数251戸のビッグコミュニティです。

cowcamo

こちらは自主管理体制ですが、組合が法人化されていて、テナントを含むビル全体の管理・運営を担っています。スタッフや警備員さんが24時間常駐されていて、清掃も隅々まで行き届いていますよ。2014年には大規模修繕工事が実施済みで、美観が保たれています。

写真

左上・北側にあるメインエントランスとは別に、駅に近い南側のテナントフロア内にもサブエントランスが。天気の悪いときはこちら側から出入りするのが便利◎/右上・ところ変わって北側のメインエントランス。今回はこちらから住戸へ向かいます。オートロックに加えて各所に監視カメラが設置され、安心できるセキュリティ体制ですね。/左下・共用ロビーは、昭和のムードを残すシブい造り。右手奥には集合ポストが見えます。/右下・先へ進むとエレベーターホールが。階段を上がった先には、居住者用の集会場や管理組合スタッフさんたちが詰める防災センターがあります。住戸へ行く前に、ちょっと屋上へ寄り道しましょう。

なんと!屋上に巨大な庭園が!!

写真

左上・巨大な排気塔がアーチのようにデザインされています。ベンチや東屋、ジャングルジム、小さな菜園まで!左手に見えるのは日本庭園。/右上・端には、無料で使用できる居住者用の駐輪スペースが。エレベーターで屋上まで上げて停めるかたちです。/左下・極め付きは居住者専用プール! 東京のはるか遠くまでを一望しながら泳げます。/右下・住戸の所在する7階まで降りてきました。内廊下のフロアには一面に赤い絨毯が敷かれています。長〜い廊下が続いていますが、ご紹介する住戸はエレベーターを降りてすぐのところに位置しています。

cowcamo

嬉しいことに、当物件はペットOK! 成長時に抱えられる大きさ(概ね体長60cm以下)のペットを1匹まで飼育できます。ワンちゃんを連れて屋上庭園でのんびり読書なんて、憧れちゃいます。

お住まいを拝見!

写真

左・玄関ドアはちょっと珍しい内開き。中に入ると、木の温かみに満ちた空間が広がっています。右手には、扉4枚分の大きなシューズボックスが。正面のドアを開けて奥へ進みます。/右・ドアの先には、左に折れた廊下が続いていました。右手には洋室C、左手にはトイレと洗面脱衣室につながるドアがあります。奥に見えるセミオープン式のキッチンからご紹介しますね。

写真

左・奥行きに余裕があるので、大型の冷蔵庫やカップボードを置いても窮屈にはならなさそう。/右・3口コンロ、食洗機、浄水器内蔵水栓を完備したシステムキッチンです。

約22帖のゆったりLDK

写真

キッチンの開口越しにLDKを撮影。LDKはワイドな造りで、梁を境目にダイニングとリビングスペースを自然にゾーニングできそうですね。右手には洋室Aと洋室Bへ続くドアが。

写真

現在置かれている家具はディスプレイとのことで、物件には付属しません。ダイニングスペースにはまだ余裕があるので、もっと大きなテーブルを置いてもよさそう。

cowcamo

空調と給湯はビル全体で集中管理するセントラルヒーティング方式で、合わせて1万4,491円設備基本料が毎月徴収されます。室内は常時快適な気温に保たれるので、留守中もペットが寒い思いをしなくて済みますね。

写真

リビングスペースには北向きの腰窓が。テレビボードが置かれた壁一面に表情豊かな石調タイルが貼られて、モダンな印象を演出しています。

写真

石調タイルの壁を背中に全体をパシャリ。LDKの天井2ヶ所にはBluetoothでスマホやタブレットと接続して調光できるシーリングライトが備わっています。続いて個室をチェック!

売主さま

今回のリノベーション工事では、現代的なファミリーさまが住みやすいように、間取りから設備まで一新しました。

約6.3帖の洋室A

写真

左・洋室Aには、北向きのバルコニーにつながる大きな掃き出し窓が。部屋のプロポーションがいいので、ベッドや収納家具を配置しやすそう。/右・2枚折れ戸のクローゼットを備えています。バルコニーへ出てみましょう。

写真

眼下には早稲田通りが。そこそこ交通量の多い通りですが、距離が取れているおかげで、それほどうるさくは感じませんでした。窓を閉めると、室内は穏やかです。

写真

奥行きは若干こぢんまりしていますが、幅は個室ふたつ分のゆとりがあり、洗濯物はたくさん干せそう。LDKに戻って、お隣の洋室Bへ向かいましょう。

8帖にせまる洋室B

写真

左・こちらが最も広い個室。さきほどのバルコニーに面した掃き出し窓があって明るく、主寝室にするのに最適です。/右・洋室Aよりもやや収納容量が多いクローゼットが備わっています。

写真

LDKに戻ってきました。床には足ざわりのいい木質フローリングが使用されていて、なんだか心が落ち着くような居心地のよさが感じられます。廊下へ戻って、洋室Cと水まわりをご紹介しましょう。

マルチに使える 約6.8帖の洋室C

写真

窓がないので、ちょっとおこもり感のある洋室C。こちらも整った形状で、クローゼット付きです。もし部屋数が足りているなら、ゲスト用の寝室兼書斎兼収納部屋としてマルチに使う、なんていかがでしょう。

写真

左・独立式のトイレには、手洗い付きのウォシュレットを完備。足元が一段上がっているのでご注意を。/中央・洗面脱衣室には、天板と洗面ボウルが一体化した洗面台が。お掃除がしやすそう◎ こちらも床が一段上がっています。/右・バスルームには、ゆったり足を伸ばして入れる浴槽が。お風呂テレビが備わっているので、うっかりのぼせないようにご用心!

中野の古今名所を散策

写真

左上・新名所といえば、公園、複合ビル、大学キャンパスが融合した「中野四季の都市(まち)」エリア。ここ「中野四季の森公園」は1.5ヘクタールもの敷地を有する市民の憩いの場です。(450m 徒歩6分)/右上・昔ながらのランドマーク、「中野サンプラザ」。コンサートホールやボウリング場、ホテルがある複合施設ですが、2024年をめどに取り壊しが決定。1万人を収容するアリーナを中心とした施設に生まれ変わる予定です。(170m 徒歩3分)/左下・ラーメン通ににとって “中野の顔” と言えるのが「中野青葉本店」。香り高い和風だしの東京ラーメンと、深いコクと味わいが特徴の九州ラーメンを融合させたダブルスープが心を掴んで離しません。(290m 徒歩4分)/右下・狭い路地に飲み屋さんがひしめく飲食街にある「味王 中野店」。小皿から飲茶、定番まで100以上の台湾料理をいただけます。(300m 徒歩4分)

cowcamo

カウカモ編集部より


『中野のイメージは?』と聞かれたら、多くの方が『サブカルの聖地』というキーワードを思い浮かべるのではないでしょうか。ここでご紹介する物件はなんと、その発信地である「中野ブロードウェイ」の上部に所在している住戸です。


「中野ブロードウェイ」が誕生したのは1966年。オープン当初は、かつてこの地にあった商店街の個人商店がテナントとして入居していましたが、さまざまな苦難のうちにその多くがシャッターを下ろすことに。そこへ、わずか2坪の店舗からスタートした漫画雑誌専門の古書店「まんだらけ」が成功し、それに呼応するかのように次々とサブカル系のショップが入居、いつしか街のイメージを塗り替えるまでに至ったそうです。

そんな商業区画の上層階には、高級分譲マンションとして造られた居住区が。開発を手がけたのは、当時、日本における高級マンションの草分け的存在である「コープオリンピア」(渋谷区神宮前)を成功させたディベロッパーで、この建物にも当時の高級マンションらしい共用設備が随所に見られます。

その最大の見所は、地上10階建ての建物の屋上に造られた広大な庭園。プール、日本庭園、児童遊園、パターゴルフ練習場など目を見張る施設が備わっています。完成後半世紀を経たそれらは、その歴史を物語るように渋みを増しつつも、いまだ現役として住人の方々に利用されています。屋上から周囲を見渡すと、ほぼ360°遮るもののない絶景。新宿の高層ビル群も「東京スカイツリー」も一望する “天空の庭園” なんです。こんな場所が中野にあるなんて、中央線Loverの筆者もまったく知りませんでした。

さて、レッドカーペットの敷かれたホテルライクな内廊下を経て住戸へ入ると、そこは時代を感じさせないウッディで落ち着く空間が。100㎡超の専有面積は、伸びやかなLDKと、それぞれ6帖オーバーの個室3つに充てられていて、ゆとりある生活空間となっています。ファミリーでお住いになるのにぴったりな間取りで、収納も各部屋に設けられていて使いやすそう。ふたつの個室にはバルコニーに面した大きな掃き出し窓があり、北向きといえど採光は十分。ペットと一緒に、目覚めよく起きられそうです。

ご留意いただきたいのが、こちらの建物では空調と給湯にセントラルヒーティング方式を採用しているため、毎月空調・給湯・水道の基本使用料が徴収される点。一方これには、エアコンの導入費用がいらず、空調の利用時間にかかわらず料金が一定というメリットもあります。また、耐震性に関しては過去に実施した診断の結果、一部に問題点が指摘されており、現在管理組合で対応を検討中とのことです。詳しく知りたい方は、お問い合わせくださいね。


管理面では、法人化された管理組合が商業区画を含めた施設運営をしています。24時間休みなくスタッフや警備員が勤務されているのは心強いばかり。生活利便性の面でも、同じビル内にスーパーや八百屋さんなどが入居していて、駅から伸びる「中野サンモール」商店街も含めて、お買い物に困ることはまずなさそう。近辺には昔ながらの飲食街と、再開発で生まれ変わった近代的な公園や複合ビルが共存していて、過去と現在、未来を堪能できる街に成長しています。何よりも、駅まで徒歩4分という距離は、日常生活を送る上で大きな魅力ですよね。


時代をつくり、絶えず進化し続ける街のシンボル的存在。そんな建物に住めるなんて。内見をされる際は、ぜひこの街とマンションの “時代” も肌で感じてみてくださいね。

writer:中山 宇宴 / editor:外山 友香