「不動前」ってどんな街

写真

左上・物件の最寄りは東急目黒線「不動前」駅。各駅停車しか停まらないゆえのローカルな空気と、JR山手線「目黒」駅までたった1駅という足まわりのよさが魅力です。(徒歩2分)/右上・毎日のお買い物は、駅から伸びる賑やかな「不動前通り商店街」にお任せあれ。(210m 徒歩3分)/左下・オープンしたばかりというパン屋さん「Boulangerie A’rrow (ブーランジェリー アロー)」。国産小麦・天然酵母使用という、こだわりのお店です。(350m 徒歩5分)/右下・スーパーをお探しなら、「かむろ坂」沿いにある「オオゼキ 目黒不動前店」へ。桜の季節には、そのままお花見も楽しめちゃいます。(400m 徒歩5分)

坂道に佇む レトロなマンション

写真

左上・駅からは上り坂ですが、物件までは徒歩わずか2分なので、あっという間に到着。昭和57年築、総戸数22戸の小ぶりなマンションです。/右上・格子の扉を開いて、エントランスホールへ。集合ポストの奥には管理人室があり、管理人さんが週6日で勤務されています。/左下・ブラウンのタイルに天井の照明が優しく反射して、レトロ感たっぷり♡ それでは左手のエレベーターで、住戸が所在する3階へ。/右下・エレベーターの目の前が玄関扉、というなんとも便利な住戸位置です! こういうのもドアtoドアと言うのでしょうか・・・? 取材時は換気のため非常階段のドアが開放されており、鳥のさえずりがよく聞こえてきました。

お邪魔しまーす

写真

左・住戸に入ってまず第一声は『わっ、土間が広い!』でした。右手には、ウッド×ネイビーのカラーリングがシックなシューズボックスが。/右・写真右手にはトイレへのドアが見えますが、こちらは後ほどご紹介しますね。まずは奥へ進みましょう。

売主さま

土間を広くとっているので、アウトドア用品を置いたりコートを掛けたり、多目的にご利用いただけますよ。

ズバッと開放的なLDK

写真

わわっ、視線が窓の向こうまで遮られることなく・・・なんだか奥行きを感じる間取り! 約13.4帖のLDKなのですが、それよりも広く感じられます。

振り向いて

写真

右奥には、入ってきた玄関が。なるほど、天井はつなげたまま、中央に仕切りを設けて空間をゾーニングしているので “抜け感” があるんですね。それでは左手のキッチンを見てみましょう!

なんて賢く ゾーニング

写真

左・オールステンレスのスタイリッシュなキッチン。壁には真っ白のサブウェイタイルをあしらい、大きめの窓付き。 シンプルながら、うれしいツボを抑えていますね◎ 収納は右奥の可動棚のみなので、ディスプレイのようにバスケットなどを利用するのがよさそうです。/右・そして、ここにご注目ください! 廊下とキッチンを仕切っているのはなんと “冷蔵庫置き場” だったんです。側面は有孔ボードになっているので、ここはいろいろと遊べそうなポイントですね。

cowcamo

普通なら角に追いやられがちな冷蔵庫。場所を取ると言う点を逆手に取って、ゾーニングに利用しているなんて・・・! 恐ろしい住戸・・・!

売主さま

冷蔵庫置き場をこちらに設けている理由は、玄関との仕切りという用途だけではありません。キッチンの奥にはワークスペースをご用意しました。

緑を望む お仕事場

写真

なんと、約3帖の光溢れるワークスペースが現れました。キッチンからは1段高くなっており、しっかり空間が分けられています。南西向きの窓の向こうには、植栽の緑がすぐそこに見えて、まるでカフェのカウンター席。ちなみに、中央の白い扉を開けたところには、可動棚が備わっています。

cowcamo

玄関のシューズボックスも、ゾーニングに一役買っていたというわけですね。よかったら先ほどの玄関の写真を見て、答え合わせしてみてください(笑)

売主さま

理事会の承認があれば、事務所としての利用も可能です。自然光の中で緑を眺めながら作業していただけますよ。

改めまして LDKへ

写真

左手のオープンシェルフには何を飾ろうか、胸が躍ります。天井にはライティングレールが付いているので、お気に入りの一品にスポットライトを当てたら素敵かも。

写真

こうして眺めると、窓の多さがよく分かりますね。南西の角住戸なので、たっぷりと光が入ります。つながりは感じさせつつ、構造体の壁でダイニング側とリビング側をゆるく仕切っているのも “技アリ” ポイントです。

ちょっと バルコニーへ

写真

道路を挟んだお向かいにはマンションが建っていますが、植栽のおかげで視線はほとんど気になりませんでしたよ。現地にてご確認くださいね。

写真

バルコニーはコンパクトですが綺麗に塗装されており、気分よく洗濯物が干せそうです♪

今度は窓側から ズバッと

写真

玄関やワークスペースまで見渡せます。いやー、本当に開放的ですね!

売主さま

シーンや気分に合わせて居場所を変えられるように、住戸内にいくつも気持ちのいい場所を作っています。特にLDKは、ゲストをたくさん呼んでもストレスがないようゆったりと設計いたしました。

cowcamo

なんだかホームパーティーの画が目に浮かびます! それでは今度は、右手の壁の向こうへまいりましょう。

セミオープンスタイル

写真

LDKから1段上がって、こちらは約4帖の洋室。壁一面を塞がないことで、ここにもやはり “抜け感” が。休息することに特化したミニマムなスペースですが、窮屈感を感じさせません。来客時の目隠し用に、天井のパイプに掛ける大判のクロスなどを用意するのもいいかもしれませんね。

写真

左・有孔ボードの向こうは、約1.7帖のウォークインクローゼットになっています。枕棚にハンガーパイプが備わっており、収納力◎/右・南東向きの掃き出し窓から差し込む朝日を浴びて、お目覚めスッキリ!

cowcamo

寝起きが悪い私は、枕元の有孔ボードいっぱいに目覚まし時計をぶら下げるインテリアコーディネートを思い付きました。

売主さま

都心にお勤めの方のおひとり暮らしや、仲良しのおふたり暮らしにいかがでしょうか。

洋室にもバルコニー付き

写真

LDKのバルコニーと横に並んでいるのですが、それぞれが独立しているのがいい感じ。ほら、ホームパーティーで夜風に当たろうとしたときも、洗濯物をどかさなくていいわけです。

水まわり 拝見します

写真

左・すっきりとフラットな造りの洗面化粧台。こちらにも真っ白なサブウェイタイルがあしらわれています。/中央・バスルームは大きくありませんが、バスタブは意外と余裕のあるサイズ感です。女性でしたら不自由を感じることはなさそう。/右・トイレの上部には吊り戸棚付き。ペーパーストック、置けちゃいますよ。

「不動前」って美味しい街

写真

左上・駅近くのカレーショップ「東印度咖理商会」では、オリジナルのカレーおにぎりが隠れ名物。どれにしようか悩み抜いた果てに “焼きカレーおにぎり” をいただいたのですが、これが絶品! おすすめです。(260m 徒歩4分)/右上・路地裏にそっと佇む「Cafe ChocoLapin(カフェショコラパン)」では看板犬のショコラちゃんにも会えます。季節によっては「ゲイシャ」などのスペシャルティコーヒーも扱っている本格派です。(170m 徒歩3分)/左下・物件の最寄りのごはん処はこちら「とかいなか食堂」。ワンコインをカゴに入れて入店するシステムの、ランチ専門のお店です。野菜たっぷりで、おかわり自由で500円! 売り切れ御免というのも納得です。(28m 徒歩1分)/右下・「Tiscali(ティスカリ)」の看板には “羊飼いの食卓”、“羊料理研究所” の文字が。ちょっと珍しい、多彩な羊料理イタリアンがいただけますよ。(130m 徒歩2分)

cowcamo

カウカモ編集部より

今回ご紹介するのは、まさにリノベーションマンション、といった趣の住戸。住戸内にはとにかく “ただの壁” がほとんど見当たらず、洗濯機置き場や戸棚、有孔ボードなどで賢く空間がゾーニングされています。お見事です! 登場人物(?)たちがみんな、出番じゃないところでもイキイキと呼吸を続けているイメージ。優れた “群像劇” のようですね。

そしてゾーニングに一役買っているのは仕切りだけではなく、床の高さのわずかな変化も。これがミソなんです。それゆえちょっとした段差が随所に存在しますので、お気をつけて。

3面に開口部のある、角住戸ならではの旨味を存分に味わえるプランです。晴れた日に窓を開ければ、室内全体に光と風が巡って気持ちいいでしょうね〜! なんせ、その流れを遮るものはほとんどないのですから。

マンションは1982年竣工で、新耐震基準に適合しているというのが安心ポイントですね。2008年には大規模修繕工事を実施済み。エントランスまわりはいい具合にレトロな香りを漂わせつつ、傷みなどは見受けられない綺麗な状態でした。また、承認が得られれば事務所としての利用もOKとのことですので、ここを拠点としてSOHO生活を始めることも可能です。


“目黒エリア” で住まいをお探しの方でしたら、こちらの物件との出会いは運命と思っていただけるかも。例えば、夜に周辺の美味しいお店でご飯を食べて、じゃあ二次会はうちで♡ というゴールデンコースの出来上がりです。心満ちる時間を過ごしたら 、朝日を浴びてすっきり新たな1日を。坂道を軽やかに下れば、わずか2分で駅に到着ですよ!

writer:小杉 美香 / editor:外山 友香