東西で雰囲気の異なる街

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左上・今回ご紹介するマンションの最寄りは、JR山手線、都営三田線、東京メトロ南北線、東急目黒線の4路線が乗り入れる「目黒」駅。(徒歩8分)/右上・「目黒」駅近くには国産小麦100%の自家製パンとワインの店「目黒FLAT(フラット)」が。パンに合うメニューが豊富です。(550m 徒歩7分)/左下・マンションのほど近くにある「東京都庭園美術館」。和の情緒に溢れる日本庭園や美しく整備された西洋庭園が併設されていて、心穏やかなひとときを過ごせます。併設のレストラン「Restaurant du Parc(レストラン デュ パルク)」でのランチもオススメ。(400m 徒歩5分)/右下・ローマの下町に残る伝統料理を再現しているというレストラン「Trattoria Dal Birbante Giocondo(トラットリア ダル・ビルバンテ・ジョコンド)」。仔豚の丸焼き、仔羊料理など本場の味を忠実に再現したお料理はもちろん、店の雰囲気もまるでローマを旅しているようだと評判です。(300m 徒歩4分)

時代を感じるマンション

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「目黒」駅からご紹介するマンションまでは、大通り沿いを歩くルート。帰りが遅くなっても安心感があります。1969年築の建物ですが、しっかり耐震補強工事が施されていて、側面には補強用のブレース(筋交い)が見えています。角の取れた開口部のデザインが “昭和” なムード・・・ これは共用部に期待大です。

売主さま

こちらのマンションでは、耐震補強工事を行った際の借入れがございますが、2024年に完済予定が立っています。耐震基準適合証明書も取得可能なので、住宅ローン減税を受けることができますよ。

美しく時間が止まったような共用部

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左上・共用ロビーの “ザ・レトロ” なデザインがたまりません! 管理人室の小窓がある壁は一面板張りで、その左手の壁面には色ガラスを用いた装飾が。宅配ロッカーが浮いて見えますね(笑)/右上・階段を数段上った先にはエレベーターホールが。/左下・その先にある待合いスペースには、備え付けのベンチとテーブルがあります。/右下・住戸の所在する6階へ上がる前に、4階にある物干しスペースに立ち寄ってみました。大物の布団やシーツを干すのに便利そう!

おじゃまします!

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左・住戸に入ると、別世界のような現代的な空間が広がっていました。下足入れは幅が広く、ご家族分の靴が十分に収納できそうです。/右・下足入れの反対側にある折れ戸を開くと、その中も広いシューズクローゼットになっていました。L字型に可動棚が備わっていて、使い勝手がよさそうです。ゴルフバッグやベビーカーなど、大モノはこちらにどうぞ。

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左・廊下を奥まで進んで振り返ったところ。左の引き戸の先は水まわり、右の開き戸の先は個室Bにつながっています。先に水まわりをチェックしましょう。/右・洗面室には2ボウルの洗面台が。これなら朝の忙しい時間でも “渋滞” せずに済みそうです。 正面の引き戸の先は・・・?

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左・浴室につながる廊下兼脱衣室でした。写真には一部しか映っていませんが、右手壁面に “マイ・アメニティ” をしまっておくのにちょうどよさそうな収納が取り付けられています。中央の凹みには可動棚が備わっているのでリネン類の置き場にできそうです。/右・浴室は親子で入っても余裕のある広さでした。浴室乾燥機付きですので、雨の日の洗濯物干しはこちらで。

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左・洗面室には、引き戸で閉じられる約1.6帖の納戸も備わっています。アイロン掛けのスペースなど、アイデア次第でいろんな使い方ができそうですね!/右・トイレには小さな手洗いが。トイレットペーパーのストックを置くのに便利そうな収納や換気に便利な窓も備わっています。

お待ちかね! 約28帖の広々LDKへ

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廊下突き当たりのドアを開くと、光に満たされた大空間が視界に現れました。むむ、右手の壁はいったい・・・?

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ペニンシュラ型・・・というかほぼアイランド型のキッチンでした。コンロは3口タイプで、食洗機付き。天板に人工大理石を採用したタカラスタンダード製のシステムキッチンです。

売主さま

間取りも内装も、リノベーション工事で現代のライフスタイルにマッチするように一新しました。給排水管も取り替えてあり、キッチンの設備には最新モデルを導入しています。

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キッチンのシンク前に立ったときの視界です。管制塔よろしく、室内全体に視線が届くので、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭でも安心ですね。ここから見える外の景色も開放感あって◎ ちょっと正面の窓から外をのぞいてみましょう。

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遠くまで見通せるスカッと爽快な眺め! 真正面は泉岳寺・高輪の方向です。写真では分かりづらいですが、「六本木ヒルズ」、「東京タワー」、「レインボーブリッジ」を望めました。肉眼でははっきり見えたので、これは夜景にも期待大ですね。

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東・南の二面に窓があり、一日中明るい室内で過ごすことができそうです。続いて左手の掃出し窓から南向きのバルコニーに出てみましょう。

幅の広〜いバルコニー

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左・こちらのバルコニーに自立式の洗濯物干しを置いて使うとよさそう。日差しも豊富で風がしっかり通り、乾きも早そうです。/右・眼の前の景色には抜けがありますが、右側は隣のマンションで視界が遮られています。

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左・先ほどのバルコニー右側に続いている部分。奥行きは浅いものの、幅は広く洋室Aの前まで続いています。途中にエアコンの室外機や給湯器が設置されているので、奥に通り抜けることはできません。/右・西の方向には首都高の高架がチラリと見えていて、それなりの走行音が聞こえていました。

室内に戻りました

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こちらのマンションは首都高沿いに立地しており、住戸の開口はそちらを向いていませんが、窓を締め切っても室内では走行音が少し聞こえてきました。現地を見学される際には、音についてもチェックしてみてくださいね。築年数が古い建物ということもあり、梁下の天井高さは約181cmでした。続いて、正面のドアから洋室Aに向かいましょう。

約7帖の洋室A

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左・洋室Aには、先ほどのバルコニーに出られる掃出し窓が。お向かいのマンションが迫っているので、プライバシー性の高いミラーレースカーテンか、ブラインドを取り付けるとよさそう。/右・壁一面にクローゼットが備わっています。出っ張りがないので、ベッドやチェストを置きやすいのがいいですね◎

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LDKに戻りました。照明にはダウンライトに加え、各所に間接照明が設置されています。壁紙に繊維感のある薄いグレーを採用するなど、丁寧にデザインされた内装だと感じました。最後に廊下に戻って、洋室Bへ向かいます。

収納力◎ の収納付き! 約8.6帖の洋室B

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洋室Bに備わる窓は東向き。窓の先は最初にお見せした景観と同じ、 “都内3大名所ビュー” です(笑)

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左・正面の引き戸の先には、WIC(ウォークインクローゼット)があります。/右・広さは約3帖で、棚板を上下に動かせる大きめのオープン棚と、ハンガーパイプが備わっています。写真では左側が見切れてしまっていますが、ハンガーパイプはL字に設置されていますよ。

周辺をぶらり散策

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左上・アメリカンな店内でお肉もお酒も楽しめる「ONE THE DINER(ワンザダイナー)」。100%ビーフパティからジューシーな旨味が溢れ出す「クラシック・ハンバーガー」は絶品です!(140m 徒歩2分)/右上・「La maison dami(ラ メゾン ダミ)」は気軽にいただけるフレンチが人気のレストラン。居心地がよく、ついついワインが進みます。(300m 徒歩4分)/左下・訪れる人々を魅了し続ける一軒家イタリアン「Ristorantino Lubero(リストランティーノ ルベロ)」。美しいこだわりの素材を用いたお料理と居心地のよい雰囲気が魅力です。(280m 徒歩4分)/右下・起伏が豊かな「池田山公園」は、備前岡山藩主の池田家屋敷跡を整備した庭園。四季折々の花と緑が見られるので、お散歩コースにどうぞ。(260m 徒歩4分)

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カウカモ編集部より

西側には “呑むのに困ることはない” ほど飲食店が充実している「権之助坂」、東側には都内有数の高級住宅地「白金台」「池田山」と、ふたつの顔を持つのが「目黒」の街の面白さ。今回ご紹介するのは、そんな「目黒」駅から東に向かって8分歩いた場所に建っているマンションです。

駅からは少し歩くものの、なんといっても都心。JR山手線、東京メトロ南北線・都営三田線、東急目黒線が乗り入れる「目黒」駅は、渋谷まで乗車時間わずか約5分! マンションから徒歩8分の場所には東京メトロ南北線・都営三田線「白金台」駅、徒歩11分の場所にはJR山手線・東急池上線・都営浅草線「五反田」駅が位置していて、都心部をスピーディーに飛びまわることができます。


現在、齢(よわい)49年になる建物の共用部は “THEレトロ” な古きよき時代を感じる凝ったデザイン。注目は、意匠をそのままに美観が保たれている点。床はピカピカに磨かれ、壁も塗り直されたのか濁りのない白さ。タイルや照明など、約半世紀前の凝った装飾が、まるで時間を止めたかように現代に生き続けているのです。

一方、住戸内は対象的で、現代的な暮らしに合わせて一新されています。約104㎡の専有面積を2LDKの間取りとしているので、どの居室もゆとりのある広さ。最大の注目点はもちろん、約28帖もの広さがあるLDK。ソファやダイニングセットを置くスペースに余裕があり、しかも窓の外は都心の住宅街を一望し、遠くに「東京タワー」などの名所も望める眺望。気合を入れて家具やインテリアを選び、いつでもこの景色を楽しめるような豊かな空間づくりをしたくなりますね。一点、築年数の古いマンションなので住戸内の建具や梁下で低い箇所がありました。身長175cmほどの方でも気になる可能性があるますので、現地でご確認くださいね。

事務所利用も可能なこちらの物件。私が思い浮かべた “住人像” は、目黒を拠点に都心のクライアント企業を飛びまわる、フリーランス・コンサルタント(ジョン・Mと命名)。地の利を活かしたフットワークの軽さが彼の武器で、困った時にはすぐに駆けつけて助けてくれる心強い存在です。仕事の帰りにはその時の気分に合わせて、庶民的な居酒屋で一杯引っ掛けるもよし、洒落たバーでカクテルを嗜むもよし。人にはちょいワルな印象を持たれるけど、どんなに飲んでも、毎日ちゃんと家に帰ってくる。一番強い磁力を発するのは、家で帰りを待つご家族なのでしょう。

writer:中山 宇宴 / editor:平野 翔子