歴史と文化を感じられる 下町エリア

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左上・今回ご紹介するマンションの最寄り駅は、東京メトロ千代田線「湯島」。(徒歩6分)徒歩圏内には東京メトロ銀座線「上野広小路」駅やターミナル駅である「上野」などもあり、交通アクセス面は良好です。/右上・「つる瀬」は老舗の和菓子店。おもたせに使うのもいいですが、喫茶室でいただくクリームあんみつもおすすめ。(550m 徒歩7分)/左下・年末のごった返した買い物風景が風物詩でもある「アメヤ横丁」。異国感さえ感じる下町らしい街並みは、お散歩だけでも楽しい気持ちにさせてくれます♪(950m 徒歩12分)/右下・「旧岩崎邸庭園」には、明治時代の華やかさを感じる洋館と落ち着きある純和風の和館が。心鎮めたいときに訪れてみてください。現在、洋館は外壁塗替え工事を実施中。(300m 徒歩4分)

ゆるやかな「無縁坂」を上って

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マンションへの道のりは、森鴎外の小説「雁」にも登場している「無縁坂」を通ります。ゆる~い坂道が続きますが、「旧岩崎邸庭園」の緑を目の癒しにしながら進みましょう。

売主さま

このエリアは昔は武家屋敷が並び、「旧岩崎邸」もあることから長く住宅地として歴史を重ねてきた土地です。

青い屋根をかぶった ヴィンテージマンション

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「無縁坂」を上った高台に、白い塗り壁の外観に真っ青な屋根、そして黒い鉄格子が特徴的なマンションが見えてきました。そう、分かる人には分かる。ヴィンテージマンション好きから人気を集める「秀和レジデンスシリーズ」の建物です。

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左上・青い瓦の軒とアプローチのタイルが可愛すぎます。/右上・古きよき空間が広がる共用ロビー。アーチ壁がたまりませんね。右手には管理人室があります。ここでふと振り返ってみると・・・/左下・自動ドアの両サイドがステンドグラス♡ ヴィンテージマンションならではのデザインですね。/右下・今回ご紹介する住戸が所在するのは5階。1969年竣工なため築年数は経過していますが、2017年に大規模修繕工事、2010年に玄関ドア交換工事を行っているので、共用部に古さは感じられませんでした。

売主さま

総戸数95戸のヴィンテージマンションです。住込みの管理人さんが平日8:00~17:00、土曜日8:00~13:00の週6日体制で勤務しています。一点ご注意いただきたいのが、土地の権利が駐車場と建物で分かれてしまっていることです。そのため、住宅ローンを組む際には銀行が限られてしまう可能性がありますので、詳細についてはご相談くださいませ。

住戸内に入る前に屋上へ

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左・エレベーターで屋上に上がると、そこには青い屋根が映える開放的な共用の洗濯物干し場がありました。こちらのマンションではバルコニーでの物干しが規約で禁止されているので、こちらを利用しましょう。/右・遠くを見れば「東京スカイツリー」が正面に! 洗濯しない日にも日向ぼっこしたさに通っちゃいそう。

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屋上に物干しがあることも影響してか、エレベーターがわりと混んでいる印象でした。朝の出勤時や急いでいるときは階段を活用するのも手ですね。

さて いよいよ住戸内へ

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左・玄関扉を開けた先は、視線がスーッと抜ける空間。ガラス入りの扉の奥から、たっぷり光が届きます。/右・のちほどご紹介しますが、廊下には水まわりと洋室への引き戸が並んでいます。

ほがらかなLDK

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ガラス入りの扉の先には、約11.8帖のLDK。南向きのバルコニーから陽が降り注ぎ、ほっこりとした空気が流れています。

こもり感のあるキッチン

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上下に収納をたっぷり備えたキッチン。ガスコンロの向かいには、冷蔵庫置き場があります。

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クローズドキッチンのいいところは、リビングダイニング(LD)をスッキリとした印象にしてくれて生活感が出にくいところ。お料理に集中できるのもいいですよね。

窓側からLDKを見渡して

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こちらから見ると新たな発見! 壁を仕切りにしているだけで、LDKと隣の洋室Aはゆるくつながっていました。そして、キッチン背面にはブラックフレームの室内窓とカウンター収納が。

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キッチンまわりの収納が豊富ですね! カウンター収納はキッチン用品だけでなく、リビングスペースで使う書類や文具、日用品ストックなんかもしまえそうな大容量サイズ。カウンター上には雑貨を飾ってもいいし、配膳時のカウンターとして使えそう◎

壁の向こうは洋室A

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左・LDKとゆるくつながる洋室Aは約4.5帖。クローゼットは幅広で収納力があります。のちほどご紹介する洋室Bと、どう使い分けるか悩むところ。ご家族のライフステージに合わせて、ワークスペース・プレイスペース・寝室など使い方をフレキシブルに変えて活用できそうな印象です。/右・バルコニーでは洗濯物が干せないので、天井に取り外し可能な室内物干し金具が設置されています。お天気に関係なく、いつでも干せますね。

売主さま

掃き出し窓は、2014年にペアガラスに交換されています。共用部ゆえに勝手には変えられない玄関扉とサッシの交換が済んでいるのはポイントです!

バルコニーで青空を仰いで

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正面には目線と同じくらいの高さに「三菱経済研究所」が建っていますが、圧迫感はありません。レトロでクラシカルな外観が味わい深い・・・! 空をたっぷり感じられる気持ちのいい眺望でした。左側には「旧岩崎邸庭園」の緑も。

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「秀和シリーズ」の特徴である白い外壁と鉄格子が、なんともカッコイイ・・・♡ 建物の景観保持のために物干しは禁止とされていますが、それも納得の美しさです。南向きなので日当たり◎

室内に戻って来ました

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真っ白な空間にブラックの建具や収納。空間をきゅっと引き締めるアクセントになっていますね。さて、廊下に戻って洋室Bと水まわりを見てみましょう。

大きな室内窓がある洋室B

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左・キッチン背面にあった室内窓の向こう側は、約4帖の洋室Bでした。こちらにもたっぷりサイズのクローゼットが備わっています。/右・窓のないコンパクトな個室ですが、大きな室内窓があることで明るさが確保され、閉塞感を回避。子ども部屋にも寝室にも趣味部屋にも使えそう!

最後に水まわりをチェック

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左・ゆったりとした洗面脱衣所もモノトーンでまとめられていてクールな印象。扉の先は・・・?/中央・収納と手洗い器が付いたシンプルなトイレです。/右・浴室乾燥機付きのバスルームには窓もあって◎

「無縁坂」を下って「湯島」駅方面へ

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帰り道に「無縁坂」を下っていると、正面に「東京スカイツリー」がちらり! 下町エリアに住んでいると、いろいろなところから顔を出してきます。夜はライトアップも楽しめますね♡

豊富すぎるお散歩コース

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左上・堂々たる佇まいの「東京大学本郷キャンパス」の講堂。敷地内の出入りはもちろん、食堂の利用も自由。お散歩コースに加えてみてはいかがでしょうか?(700m 徒歩9分)/右上・学問の神様を祀っている「湯島天満宮」。梅の名所としても有名で、2月から始まる梅まつりはライトアップも綺麗です。(550m 徒歩7分)/左下・春は桜、夏は蓮が美しい「不忍池」。水辺のお散歩もいいけれど、ボートに乗って水上から景色を楽しむのもおすすめです。(270m 徒歩4分)/右下・桜や動物園のイメージが強い「上野恩賜公園」ですが、実は美術館や博物館も豊富。「国立西洋美術館」や「東京都美術館」、「国立科学博物館」など、大人も子どもも楽しめます。(1㎞ 徒歩13分)

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カウカモ編集部より

歴史のある由緒正しき “湯島エリア” 。落ち着きある一面をベースにしつつ、ちょっと「上野」方面に足を伸ばせば雑多な街もすぐそばに。そんなギャップを楽しめる場所に、ヴィンテージマンション好きが待ち望む一室の登場です。


ご紹介するマンションの最寄り駅は東京メトロ千代田線「湯島」(徒歩6分)ですが、徒歩圏内に東京メトロ銀座線「上野広小路」駅や都営大江戸線「上野御徒町」駅、さらにはターミナル駅「上野」もあるのだから、交通の利便性は良好そのもの。都内の移動はもちろん、スカイライナーで「成田空港」へも出やすいため、旅行好きな方ならより便利だと実感いただけそう。


「上野恩賜公園」や「旧岩崎邸庭園」で四季を感じ、“上野エリア” で下町らしいゴチャっとした賑わいを楽しみ、週末には浅草・谷中・押上方面までちょっと足を伸ばして新規開拓。


私もこのエリアに住んでいたことがありますが、自転車を活用するとさらに楽みが広がります! ただ2019年4月時点では、マンションの駐輪場に空きはありませんでした。なので、文京区の自転車シェアリングの利用をおすすめさせてください。開拓しがいのある街が点在していて、特に下町好きでなかったとしてもきっと住んだら虜になっちゃいます♡ 坂道が多いのはご愛嬌。


「無縁坂」を上り、落ち着いた空気感漂う住宅街に見えてきたのは、白い外壁と青い屋根。そう、ヴィンテージマンション好きにはお馴染みの「秀和レジデンスシリーズ」です。1969年竣工と築年数は経過しているのですが、当時のよさを残した外観とディティールまでこだわった共用部はヴィンテージマンションならでは。


2017年に大規模修繕工事を実施していますし、古さを感じやすいサッシや玄関扉も交換されているので、とっても綺麗で清潔感のあるマンションでした。総戸数が95戸と規模があるおかげで、築年数と広さに対して共益費が抑えめなのもうれしいポイント。これからも建物をしっかり維持していくために大規模修繕工事の際にお借入をしていますが、2024年に完済予定とのことです。


住戸内はモノトーンでシンプルにまとめられた内装。どうぞ、家具やインテリアであなた色に染めちゃってください。LDKには壁が多いので、家具の配置はしやすそうですし、壁を活用して見せる収納をDIYしちゃうのもいいかも。個人的には、日当たりのいい窓際にエアープランツをぶらさげたい♪


そして、ふたつある個室はどちらもコンパクト。扉なしの洋室Aに、窓なしの洋室Bと個性アリですが、どちらの空間も閉塞感はありません。特に洋室Bのように窓がない部屋は使い方を迷ってしまうこともあるのですが、大きな室内窓のおかげで明るさ&LDKとのつながり感を確保できていて、ストレスなく柔軟に使えるのでは、と感じました。


このエリアは住めば住むほど楽しくなります。「湯島」で落ち着いて便利に暮らしつつ、「上野」のカオスな商店街を我が物顔で練り歩き、休日にはまだ知らない街の開拓を楽しむ。その起点がこのヴィンテージマンションなんだから、もう充実ライフしか想像できません。どうぞお散歩する時間までたっぷりとって、内見にいらしてくださいませ。

writer:島村 麻美 / editor:平野 翔子