売主さまのご紹介

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Yさま

ご夫婦とお子さまおふたりの4人家族。2012年、『ずっとここに住む』つもりで、もともと所有されていたマンションの一室をフルリノベーションしたそう。お仕事の都合で引っ越しをされ、売却のご相談をいただきました。将来性を見越してのこと細かな配慮がなされた内装にもご注目を!

昭和ムードの漂う なんだか落ち着く街「平井」

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左上・最寄りはJR総武線「平井」駅。駅前には大きなバスロータリーが。(徒歩3分)/右上・「平井親和会商店街」は、87店舗が軒を連ねる活気ある商店街。チェーン店から地元密着型のお店まで種類は豊富で、日用品のお買い物には困らなさそう。(60m 徒歩1分)/左下・平井は、実は昔ながらの銭湯が多く残る街。わけても「千代の湯」は伝統的な建築様式『宮造り』の立派な門構えが目を惹きます。(500m 徒歩7分)/右下・地元に愛されている小さなパン屋さん、「Ebi's Bakery(エビスベーカリー)」。素朴で美味しい惣菜パンは、毎日の朝食にもぴったり。ロールケーキも人気メニューのひとつです。(350m 徒歩5分)

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駅の北側にはフランス料理店「レストラン コバヤシ」(450m 徒歩6分)や、ホットケーキが名物の喫茶店「ワンモア」(350m 徒歩5分)などの名店もあります。雰囲気たっぷりの老舗があるのも、平井の隠れた魅力なんですよ。

商店街のすぐ近くにある きれいなマンション

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商店街の入り口からも建物が見えるほど近い位置関係ですが、こちら側の通りは人通りもまばら。交通量は少なく、落ち着いています。建物は2018年12月現在、築43年。外観は丁寧に修繕が施され、美観が保たれています。

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左上・エントランスは通りから奥まった場所にあります。アプローチは緩やかなスロープ付きなので、ベビーカー利用時も安心ですね。/右上・エントランスの左側には平置きの駐車場と屋根の下に設けられた駐輪場が。/左下・共用ロビー正面には管理人室の小窓があります。天井が低めなのはちょっと時代感がありますが、壁面などはリニューアルされていますよ。/右下・エレベーターで7階に上がってきました。正面の玄関ドアの先がご紹介する住戸です。

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管理人さんは月・火・水・木曜日の8:00〜11:00の間に勤務されています。駐車スペースには現在埋まっておりますが、駐輪場には空きがあり、年間1,000円でご利用いただけます。コミュニティや管理体制も住みやすさの一因だったそうですね?

Yさま

はい、このマンションには私たちのようなファミリーも多く、住人同士の交流がきちんとあって、安心して生活できました。管理組合の理事も立候補で手を上げてくださった方が勤めています。古い建物ですが、耐震補強工事も実施済み。ペットOK(細則あり)で、飼育されている方もいらっしゃいますよ。

永く愛着を持って 暮らせる住まい

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左・お邪魔します! 玄関ドアを開けると、奥へ向かってL字形に続く土間が。右手のドアは、LDKにつながっています。/右・長い土間には板が敷かれていて、いつもの靴をサッと履いて出かけられます。靴棚は奥の廊下左手に。正面に見える洋室Aをチェックしましょう!

約8帖の洋室A

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個室の中でいちばん広い洋室Aは、主寝室としてピッタリ。壁に凹凸がないため家具の配置もしやすそうですね◎ 窓の外はどうなっているんでしょうか・・・?

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左・小ぶりなバルコニーでした! 窓をまたぐ必要はありますが、ちゃんと外に出られますよ。/右・廊下との境にはアコーディオンカーテンが取り付けられています。床はタイルカーペットなので、もし汚れてしまっても、その部分だけを新品に取り替えられますよ。天井は廊下の床とトーンを合わせた正方形の板張りです。

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左・廊下を奥へ進んで振り返りました。左奥がオープンな靴棚。右手の格子窓の奥は、本棚が造作されている洋室Bです。/右・こちらは約4帖で、ご主人の書斎として設けられたそうです。奥の天井にはハンガーパイプが備わっています。

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左・窓の外には、先ほどよりも少し広いバルコニーが。/右・窓を背に、振り返ったところ。写真のように格子部分のブラインドを引き上げれば、LDKに目線が通ります。デスクを置いて書斎にすることはもちろん、お子さまのプレイスペースとしても活躍しそう。左下の便利な位置にコンセントがあるのもポイント!

Yさま

コンセントが必要なところにちゃんと備わっていると何かと便利なので、豊富に配置してもらいました。実際、この家で延長コードを買い足したことはありません(笑)各所に暖房器具用のガスコンセントも設置してあります。

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芸が細かいですね・・・!

木を多用した “お手入れできる” LDK

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LDK全景。濃い色合いの木を多く取り入れた、味わい深い空間です。幅広のフローリングは、ヴィンテージのような風合いを出すダメージ加工を施した無垢のクリ材を使用。滑りにくく、ペットの足腰にも優しい仕様です♡ 水に強いウレタン塗装が施されていて、水はねや子どもの食べこぼしに強いというメリットも。

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壁・天井は躯体(くたい)を現しにして、白塗装で仕上げられています。キッチンやアクセントウォール、ドアなどの建具も床と同じトーン。なんだか古民家にお邪魔したような、心落ち着く雰囲気です。右手の窓の外には、いちばん広いバルコニーが。

Yさま

木材や壁は傷がついたり汚れたりしても自分でメンテナンスしやすいものを選びました。天井には耐荷重の大きいフック取り付け穴が複数あって、以前はハンモックを吊っていたんですよ。

抜け感ある 北西向きのバルコニー

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駅前ということもあって背の高い建物は多いものの、右手は景色が抜けています。「総武線」の線路が見えていて、ご長男のお気に入りのビューポイントだったそう。

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幅・奥行きともに余裕があり、ご家族分の洗濯物を一度に干せそうです。

ステンレスと木の フルオーダーキッチン

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室内に戻り、キッチン側をパシャリ。オール造作のキッチンと収納棚です。質実剛健な厨房イメージのステンレス調理台には、とろ火から大火力まで得意という業務用の置き型ガスコンロが設置されています。左手にあるルーバー扉の折れ戸は、水まわりへの入り口。後ほどご紹介しますね。

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左・シンク側はアイランド式で、横にダイニングテーブルをくっつけて置くことを想定した設計。下部には海外製の大型食洗機を設置できるスペースがあり、専用の配管や電源も整っています。/右・上部には黒いアイアンで吊り下げられたスタイリッシュな棚。スパイス置きに活躍しそうですね。右手奥に見えるのは、洋室Cです。

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玄関右手にあるドアを開くと、すぐ前に冷蔵庫があるので、お買い物帰りに便利でした。洋室C手前の壁際にはカーテンで目隠しできるオープンクローゼットがあって、大きなベビーカーやゴルフバッグを便利に収納できますよ。

マルチに使える “ニクい” 部屋

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個室としてはもちろん、収納スペースとしても活用できるよう考えられた洋室C。広さは約6帖で、片側の天井近くには大きなハンガーパイプ付きの棚が備わっています。こちらもカーテンを掛けて収納部分を目隠しできるよう、工夫が凝らされています。床は洋室A同様のタイルカーペット。

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北東向きの窓の外には、こんな景色が広がっています。遠くまで見通せて気持ちがいい!

使い勝手を考え抜かれた 遊び心ある水まわり

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左・洗面台は、“朝の渋滞” を回避できる2ボウル仕様。入り口をルーバー扉にしたことで、締め切っていても湿気がこもることはないそう。LDKからの視線はシャットアウトしつつ、こちら側からは向こうの様子が見えます。/右・洗面室の先にあるトイレも遊び心あるオレンジ塗装。写真では見切れていますが、右手には十分な容量のある棚が備わっています。

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左・洗面室と脱衣室の間には引き戸があり、誰かがお風呂に入っていても気兼ねなくトイレに行けます。/右・もともと浴室は在来工法で、操作が複雑なバランス釜が付いていましたが、リノベ工事で一新。もちろんクリーニング済みで綺麗な状態です。

黄昏の街を散策

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左上・荒川の土手沿いは、言わずと知れた “黄昏青春スポット” 。野球少年の流す汗が夕日にキラリと光っていました。(550m 徒歩7分)/右上・マンションから徒歩4分(300m)の場所にある「江戸川区立小松川第一中学校」(300m 徒歩4分)。少し離れた場所には「区立小松川小学校」(450m 徒歩6分)が位置します。/左下・最寄りのスーパーは、冒頭でご紹介した「平井親和会商店街」の中にある地域密着型のスーパー「中村屋 平井店」。(160m 徒歩2分)/右下・商店街を抜けて駅へ戻る途中、食欲をそそる焼鳥の匂いが!「鳥喜」は地元で大きな支持を集めるお肉とお惣菜のお店です。(45m 徒歩1分)

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カウカモ編集部より

今回ご紹介するのは、JR総武線「平井」駅からわずか徒歩3分の場所に建っているマンションの一室。もともとこちらの物件を所有されていた売り主さまが、『永く住む』ためにフルリノベーションを施した住まいです。


「平井」は、両隣を「亀戸」と「新小岩」に挟まれた、少々マイナー感のある駅。私も訪れるのは初めてでしたが、昔ながらの懐かしい光景を色濃く残していて、しかもそれが活気に満ちているのに心惹かれました。物件のすぐ近くにある商店街には地元密着型のスーパーや八百屋さん、お肉屋さんが元気に営業していて、平日でも通りは買い物客で賑わっています。同時に大手チェーンのスーパーも豊富で、夜12時まで営業の「まいばすけっと 平井駅南店」(100m 徒歩2分)、24時間営業の「西友 平井店」(350m 徒歩5分)など、どんな時間でもお買い物先には困りません。余談ですが周辺には銭湯も数多く、ざっと数えたところ徒歩圏内に4軒も。湯巡りしたくなっちゃいますね。

では、子育て環境はどうでしょうか。この街でご出産された売り主の奥さまがおっしゃるには、産婦人科を含む各種病院が揃っていて、入りやすい保育施設もあり、さらに荒川の堤防沿いを筆頭に小さな公園も点在していて遊び場にも困らない「とてもいい環境だった」そう。平井に住んだら、離れられなくなる人も多いとのことですが、なるほどこれだけコンパクトな範囲に生活利便施設がギュッと詰まっていれば、それも頷けます。


さて、そんな誘引力の強い街に佇む、2018年12月現在・築43年になるマンションは、住人さんのコミュニティに裏付けされた管理体制も魅力とのこと。大手の管理会社に管理を委託されていますが、ご近所付き合いが濃く、みなさんが積極的に組合の運営に参加されていて、昨年度は理事会が6回開催されています。2000年、2011年と大規模修繕工事がしっかり施されていて、耐震補強工事も実施済み。美しく保たれた外観や共用ロビーだけでなく、きちんと整理して駐められている駐輪場、清潔なゴミ置き場からも、その管理体制のよさがうかがえました。

住戸内は、売り主さまにより日常の暮らしやすさと将来性を、こと細かに考え抜かれたデザインが大きな魅力です。内装は、古民家のような味わい深い木の床や建具に、アイアンのパーツや躯体現しの壁・天井のほどよいラフ感が融合。ヴィンテージともインダストリアルとも異なる、独特な落ち着きのあるトーンにまとめ上げられています。なかでも造作のキッチンは見もので、壁面にオープンな棚板を多く設けて、そのセンターにステンレスが鈍く光る厨房風の調理台がオンステージ。アイランド式の流し台側は、ダイニングテーブルを隣接して置くことを想定していて、空間を効率よく、見た目よく、しかも便利に使える工夫がなされています。

写真で見ると一見収納が少ないようにも映りますが、これは “柔軟性” を考慮してのこと。洋室C内とキッチン横にある収納スペースは壁と扉ではなく、カーテンによって仕切られるようになっていて、必要に応じて生活空間としても、収納としても活躍させられます。現在は個室の入り口にドアは設置されていませんが、枠を設けてあるので追加工事も比較的容易に行えそうでした。お子さまの成長やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に空間を使い分けられる間取りになっています。

ほかにも各所に配置されたコンセントや汚れたら交換できるタイルカーペット、アメリカンタイプの照明スイッチ、照明用ダクトレールなどなど、利便性とデザイン性が細部まで煮詰められています。隅々まで丁寧に解説をしてくださった売り主さまの言葉からは、この住まいとこの街への親しみ深さが滲んでいました。時を重ねるごとに、きっと愛着が深まる住まいです。

writer:中山 宇宴 / editor:平野 翔子