犬も歩けばおしゃれさん

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左上・ご紹介の物件は憧れの “神宮前エリア” に! こちらはこのエリアのおしゃれさを語るのには欠かせない「ロンハーマン 千駄ヶ谷店」。アパレルやカフェ、リラクゼーションサロンも併設しています。(350m 徒歩5分)/右上・物件への通り道に現れる可愛いフードトラックは、2018年に日本上陸したばかりの「SUNRISE SHACK(サンライズシャック)」。スーパーフードとコーヒーを組み合わせたオリジナルドリンクをいただけます。(300m 徒歩4分)/左下・牛の人形(牛形?)が迎えてくれるのは、「生クリーム専門店 ミルク」。生タピオカ専門店「モッチャム」とのコラボ店舗が、お隣にもうすぐオープンとのこと・・・行きたかった!(300m 徒歩4分)/右下・インテリアまで本場にこだわったメキシコ料理店「Fonda De La Madrugada(フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ)」。このお店が入るマンションも、ヴィンテージな雰囲気でとても素敵ですのでご注目あれ。(95m 徒歩2分)

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JR山手線「原宿」駅から歩くこと8分。通りを一本奥へ入った場所に、マンションが見えてきました!

ヴィンテージ × デザイナーズ

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ホワイトとイエローのカラーリングに、はっとします。中心から発光しているみたいじゃないですか!

売主さま

1971年竣工、総戸数25戸のヴィンテージマンションです。ル・コルビュジエの流れを汲む坂倉建築研究所による遊び心ある設計で、キューブを重ねたような独特な構造の建物です。

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巨匠ル・コルビジェの弟子という坂倉氏の作品は、皆さま一度は目にしたことがあるはず。例えば「新宿西口広場」です! お世話になってます!

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左上・建物の正面側は工事中のタイミングでした。ちょっと失礼します〜。/右上・こちらがエントランス。幾何学模様を描くモザイクタイルに胸がときめきます。/左下・ホールの左手には、ぽっかりと月のように円窓が。その上に立体的な幾何学モチーフのゲートが重なって、まるで美術館のような雰囲気です。右手の管理人室では、管理人さんが週5日で勤務されています。/右下・それではオートロックを抜けて、共用の中庭スペースへ・・・

おおお

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中庭は吹き抜けになっており、光が降ってきます! そして光の眩しさに負けていない、イエローの力強さ。全然ハデさや色のきつさは感じませんでした。見れば見るほど、ここはイエローしかありえなかった!

売主さま

こちらのマンションでは、ペットの飼育は犬猫いずれか1匹までOKです(成長時の体長50㎝以内・体重10㎏以下のものに限る)。また、理事会の承認を得れば事務所としての利用も可能ですよ。事務所利用の場合は、特別賛助金として月額20,000円がかかりますのでご了承ください。

1階に所在する住戸です

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左・ヴィンテージ感溢れる木製の玄関扉。どっしり重みがあります。/右・玄関はL字型で、窮屈感がないのがうれしいですね。右のドアは水まわりへ、左のガラス入りのドアはLDKへ続きます。写真には写っていませんが、さらに左手には背の高いシューズボックスが。

まずはLDKへ!

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住戸内はシンプルで落ち着いたトーンの内装でまとめられています。LDKは約16.7帖とゆったりしたサイズ感。

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角住戸の特権♡ 南西・南東の二面採光です。右側の大きな窓は、プライバシーに配慮して曇りガラスになっています。掃き出し窓ではありませんが、部分的に押し開けることができるので、しっかり換気することができますよ。そしてキッチンの奥に見える窓からは、住戸東側を囲む専用庭スペースへアクセス可能。ゴミの一時避難場所などに使えそう◎

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キッチン左手のドアは何でしょう?

はい マルチクロークです!

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おお! 中で歩き回れる、ゆとりある大きさの収納が。可動棚やハンガーパイプが備わって機能的です。季節モノや、お水のストックなども余裕で収まりそう。

キッチンを拝見

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食洗機完備の対面式キッチン。背後には冷蔵庫やゴミ箱を置くスペースもあるのでご安心ください。正面に見えるドアは、洋室・サービスルームへつながっています。

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それでは、左側のドアから洋室へ行ってみましょう♪

約4.3帖の洋室

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ややコンパクトですが、南西向きの大きな窓のおかげで開放感がアップしていますね。

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振り向けば、頼もしい大きさのクローゼットが。柱の陰に、賢く可動棚も備わっています。

ジャジャン 専用庭です!

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窓の外には、1階の住戸の特権♡ 専用庭が広がっています。建物に囲まれているため “太陽サンサン” というわけではありませんが、緑が見えて心が和みます。水栓があるので、植物への水やりも楽々ですよ。

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お隣のマンションの敷地とは、段差と植栽のみで区切られている状態。パブリックな道路に面しているわけではないので、ひと気はありませんでしたが・・・ちょっと気になるカモ?

続きまして サービスルームへ

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サービスルームは約5帖の広さがあります。窓がないぶん集中力が高まりそうですので、こちらは書斎やワークスペースとして使うのはいかがでしょうか。

再びLDK

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それでは廊下へ戻り、今度は水まわりをチェックしていきましょう。

廊下〜トイレへ

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左・左手のドアは水まわりへ。そして右奥のドアは・・・/右・トイレでした。写真には写りきっていませんが、角の落ちた三角形のような形をしており、デッドスペースをうまく収納として活用しています。

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ブラウンのアクセントタイルが、ロビーの幾何学模様をリフレインしているようで素敵。

水まわりをチェック

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左・洗面化粧台は収納たっぷりで使い勝手がよさそう。お隣に洗濯機置場があるので、背の高い棚はリネン庫として使うのもアリですね。/右・1317サイズのバスルーム。浴室暖房・乾燥・追い焚き機能を備えています。

通り過ぎるなんてできない・・・

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左・住戸を出て、共用部の円柱の裏に回り込むとエレベーターが。でもなんだか光が気持ちよさそうなので、奥の階段を使ってちょっと上まで上がってみましょうか。/右・はっ! 階段のリズムに酔ううちに、地上7階建ての最上部、塔のような部分が見えてきました。せっかくなので、螺旋階段も上って・・・

キャー!

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気分爽快なビューです! 見渡すと、遠くに建設工事中の「新国立競技場」の姿が。この街はこれからますます熱くなっていくエリアなのだと、改めて実感できます。

キ、キャー!

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下を覗き込めば、吹き抜けをズバッと一望。建物の面白さも見渡せていい気分・・・ですが、高所が苦手という方はご注意くださいね。

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私は膝が大爆笑してしまい、降りるのに倍の時間がかかりました(笑)まさに行きはヨイヨイ帰りは怖い、です。

魅力をもうちょっと クローズアップ

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左・中庭と外を区切っているのは、結晶構造のような幾何学モチーフのゲート。シルエットになってめっちゃカッコイイです!/右上・エントランスゲートもお揃いです。じっと見つめていると、なんだかうっとり・・・。/右下・住戸の玄関横から吹き抜けを見上げたカット。建物の内側は配管を含めてすべてイエローに塗られています。雨上がりだったせいか、艶かしささえ感じました。

余韻を楽しみながら 街歩き

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左上・イエローに負けない彩りが欲しいときは、フラワーショップ「les mille feulles (レ ミルフォイユ)」でお花を。(300m 徒歩4分)/右上・こちらはNIGOプロデュースのカレー屋さん「curry up(カリーアップ)」。開店前から待っているお客さんの姿も見られる人気店です。テイクアウトもOKですよ♪(260m 徒歩4分)/左下・セミオープンテラスのある「THE DECK COFFE & PIE(ザ デック コーヒー & パイ)」。テラス席がキマる街、それが神宮前です。(350m 徒歩5分)/右下・佇まいからして西海岸な「San Francisco Peaks(サンフランシスコ ピークス)」。パンケーキやハンバーガーなど、アメリカンでボリュームたっぷりのメニューをガブッとどうぞ。(250m 徒歩4分)

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カウカモ編集部より


『このマンションの取材に行けるなんて羨ましい!』前日に、編集長から言われた言葉です。いちライターの私も、訪れたことはなくても、折にふれてその名前や美しさを見聞きして、いつの間にかその人気ぶりを知っていた・・・ここはそんなマンション。取材前夜はいつもより早く寝てみたりして、ちょっとドキドキしてしまいました(笑)

ヴィンテージマンション好きなら『空き住戸が出たら、きっと!』とチャンスを狙っていた方も多いのではないでしょうか? こちらは昭和46年竣工、デザイナーズマンションの先駆け的存在です。設計は、建築家ル・コルビジェの弟子であった坂倉準三氏。記事内でもコッテリお伝えしましたが、訪れればきっとこの色に、カタチに心を奪われるはず。


住まう方々の意識の高さの現れか、築年数を重ねているものの、丁寧にお手入れされてきている建物です。ペットの飼育・事務所利用ともに可能というのも魅力的なポイントですよね♡ ちなみに、トランクルームは2019年3月時点で空きがあり、月額4,200円で利用できるそう。


そして所在地はというと、「原宿」「国立競技場」「表参道」「北参道」「外苑前」これらの駅を線でつないだ星の真ん中あたり。どの駅前からもほどよく距離が取れているので、物件周辺は意外なほど閑静でした。


今回ご紹介する住戸は、1階の角に位置する専用庭付きの1SLDK。洋室約4.3帖・サービスルーム約5帖と、いずれもややコンパクトですが、そのぶんLDKをゆったりと作っています。使用頻度の高いもの以外はマルチクロークに収めて、個室内をスッキリさせるのがよさそうですね。

1階のため、周囲の建物の影響であまり直射日光は入らなさそうですが、窓が多く風通しは良好◎ 南西向きの専用庭からは緑を眺められるのがgoodです! お隣の敷地とあまりしっかり区切られている感じはないので、その点が心配な方は現地にてご確認くださいませ。

共用部の撮影中、お出かけされるマンション住人の方とすれ違ったのですが・・・夢中になってカメラを構えていた私に、すごく温かく微笑みかけてくださいました。まるで『ここ、素敵でしょう?』と言われたような気がして、正直シビれました。

実に、編集長の言う通りでした。『ここに取材に行けるなんて羨ましい』し、“ここに住めるなら、ものすごく、羨ましい”。そんな思いで神宮前の街を後にしました。写真より実物のオーラはもっと力強いです。お好きな方はぜひお早めに現地へ!

writer / editor:小杉 美香