緩やかな坂道と けやき並木に迎えられ

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今回ご紹介するは、 誰もが夢見憧れる、最高峰と言っても過言ではないヴィンテージマンションです。広尾の一等地に広がる約6.6ヘクタールの広大な敷地に15棟のマンションが建ち並び、総戸数はなんと1,181! まずは少し散策してみましょう。

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左上・敷地内を歩くと、大小さまざまな伸びやかに育った木々に囲まれ、豊かな緑に癒やされます。鳥のさえずり、蝉の鳴き声、ゆったり蛇行する整備された歩道、まるで大きな公園のようですね。/右上・マンションの敷地のすぐお隣にある「広尾北公園」。砂場や遊具が揃っているので、お子さまの遊び場にぴったり。ワンちゃんとのお散歩コースにもいいでしょう。(260m 徒歩4分)/左下・右手の建物が今回ご紹介するO棟。敷地の中でちょうど中央辺りに建っており、東京メトロ日比谷線「広尾」駅からは徒歩5分です。/右下・オートロックを完備、敷地も含めた共用部は隅々まで綺麗に保たれており、管理のよさは言うに及ばず。共用部の撮影はNGだったのが残念でしたが、住人目線で捉えればそれも大きな安心材料になりますよね◎ エレベーターで3階に所在する住戸へ。エレベーター1基に対し1フロア3戸という、プライベート性の高い造りになっています。

売主さま

オートロック完備に加え24時間有人管理で、セキュリティ面への配慮がしっかりされていますよ。敷地内のノースビルにいる管理人さんは月〜金曜8:30〜17:00、土曜8:30〜12:00勤務です。

いよいよ住戸へ

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左・淡いアイボリーを基調とした、ゆとりある玄関。石貼りの土間とカーペット敷きの廊下から、上品な高級感が漂います。/中央・ダークブラウンの重厚感ある玄関扉が空間をキリリと引き締めていますね。玄関ホールには、カウンター付きの下足入れ、姿見が備わっています。その横の扉を開けると・・・/右・中は奥行きのある収納になっていました。フックを取り付けてコート掛けにしたり、傘や雨具などをしまうにも便利でしょう。

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左・廊下はT字型になっており、玄関上がって左側にはキッチンにつながる引き戸、LD(リビングダイニング)につながるガラス入り扉があります。LDの光が廊下に差し込んでおり明るいですね。/右・廊下沿いにも大容量のマルチ収納が備わっています。小物はもちろん、掃除機やアイロン台などかさばりがちな家電をしまっておけそうですね。

売主さま

今回は部分リフォームになりますので、使用感に関しましては現地でご確認くださいね。

まずはLDから見てみましょう

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南西二面採光で、とても明るく広々としています。広さは約18.5帖。目線はつい窓一面に広がる緑に吸い込まれてしまいますね。

売主さま

角住戸で南西北に開口があり、日当たり・通風ともに良好です。またこちらの物件では犬猫を1住戸2匹まで飼うことができますよ。

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LDはスッキリとした長方形。お隣の洋室Aとは引き戸で仕切られているので、個室が足りているようであれば、書斎やプレイルームとして緩やかにつなげて使うのもいいでしょう。勉強部屋とすれば、親御さんはコミュニケーションを取ることもできますしお子さまも集中もしやすそうです。

敷地内の空気を感じるバルコニー

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東側はちょうど下にエントランス、正面は目線の高さに豊かな緑が生い茂り、西側には広い空が感じられる抜けのある眺めを望めます。緑とのコントラストが美しい、ヴィンテージ感漂う建物は絵になりますね。

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奥行き・長さともにゆとりある、L字型バルコニー。日当たりがよく洗濯物もカラリと乾くことでしょう。居心地がいいので、ワンちゃんネコちゃんの日向ぼっこスペースとしても◎ バルコニーに出ても聞こえるのは蝉の鳴き声だけ。とても静かな環境です。

室内へ戻りましょう

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優しい色味のカーペットに窓越しの緑が相まって、家族がほっと安らげる空間の下地が十分整っていますね。家具もこの雰囲気に合わせて淡い色や白、木目を基調としたものを置くとしっくりきそう。

右手の引き戸からキッチンへ

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左・約4.6帖のクローズドキッチンです。食器洗い乾燥機はもちろん、さまざまな大きさの引出しや吊り戸棚が備わっているので、とても使いやすそうです。奥の引き戸は廊下へとつながっており、お買い物から帰ってきた際の導線もスムーズですね◎ /右・キッチン背面には冷蔵庫に加えて調理家電用ラックを置くゆとりもあります。クローズドタイプですと、つい雑然としがちなキッチンがくつろぐLDから見えないですし、匂いなどを気にせず料理に集中できるなどのメリットがありますよね。

続いて先ほどの洋室Aへ

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左・約6帖の洋室A。緑を望める西向きの出窓と大きなクローゼットが備わっています。/右・左側の扉から廊下にアクセスすることもできます。LDを通らずにこちらへ入ることができるので、客間として使うのもいいですね。

廊下へ戻って

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左・続いて廊下の右側に並ぶ水まわりを見ていきましょう。/右・独立式のゆとりあるトイレ。大きなミラーと手洗い器からも優雅さを感じますね。

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左・広々とした洗面脱衣室には、鎮座しているとも言えそうなモダンな雰囲気の大きな洗面化粧台が備わっています。ルーバー扉になっているので換気がしやすいですね。/右・洗面化粧台の手前のガラス扉を開けると、ゆったりとした浴室が。水まわりにはダークブラウンが用いられ、統一感があります。

水まわり向かいの洋室Bへ

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北西二面採光の約8帖です。こちらも窓の外には豊かな緑。ここでならまさに “緑に包まれて暮らす” ことができそうですね。

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左・北側の窓からの眺め。こんな都心で四季の変化に寄り添えるというなんとも贅沢な環境です。/右・3つある個室の中で一番広いので、こちらが主寝室にふさわしいでしょう。奥の扉の中は・・・

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コの字型に枕棚とハンガーパイプが備わったウォークインクローゼット (WIC)でした。お買い物が好きなご夫婦の衣類も綺麗に納めることができそうです。

お隣の洋室Cへ

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左・洋室Cは約6帖。北向きの窓がふたつ並んでおり、こちらからも緑がちらり。クローゼットの折れ戸には、通気性のいいルーバー扉が用いられています。/右・こちらは子ども部屋によいでしょう。住戸全体で取っ手は金色のもので統一されており、やわらかい空間の中でアクセントになっています。

もう少し敷地内を散策

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左上・地下には専用所有権付きのトランクルームがあります。広さは目算で1.5帖程度。季節家電やキャンプ用品などの保管場所として活躍してくれそうです。/右上・同じく地下には専用使用権付き駐車場があります。雨の日でも濡れなくて済むのはうれしいですね◎ /左下・敷地内にあるインターナショナルスーパー「National AZABU(ナショナル麻布マーケット)」は、選りすぐりの輸入商品が並びます。コンパクトなお店ですが、日々のちょっとしたお買い物はここで済ませることができますね。(48m 徒歩1分)/右下・「Kiriy's Fresh(キリーズ フレッシュ)広尾店」は、ラスクが大人気ですが、クロワッサンなどパンも見逃せない美味しさ! 定休日がないので、ご近所でいつでも美味しい焼きたてパンが買えるのはうれしい♡ お隣にはカフェ「Segafredo ZANETTI ESPRESSO(セガフレード)」もありますよ。(48m 徒歩1分)

最後に「広尾」駅方面へ

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左上・黒塗りの壁に囲まれた、隠れ家フレンチ「LA TERRE(ラ テール)」は、吹き抜けの天井にシャンデリアが飾られ、中庭もある店内は非日常感たっぷり。目と舌でお料理を楽しむことができますよ。(350m 徒歩5分)/右上・1Fはベーカリーとカフェ、2Fはレストランになっている「BREAD & TAPAS(ブレッド & タパス)沢村 広尾店 」。両方とも朝7時からオープンしています。ご夫婦でモーニング、ママ友とランチ、ひとりでカフェ、家族でディナー、どのシチュエーションもしっくり◎(400m 徒歩5分)/左下・仏プロヴァンス地方からの黒船「La maison JOUVAUD(ラ・メゾン・ジュヴォー)」。種類が豊富でスイーツ好きにはたまらないお店です。ちなみに、日本の店舗を経営しているのは、あずきバーや肉まんでお馴染みの「井村屋」さんなんだとか(350m 徒歩5分)/右下・渓流や池があり、豊かな自然を感じられる「有栖川宮記念公園」。敷地内には館内どこでもWi-Fiを使える「東京都立中央図書館」もあります。(750m徒歩10分)

cowcamo

カウカモ編集部より

竣工から今日に至るまで、絶大な人気を維持し続けているヴィンテージマンション。まさに最高峰と言っても過言ではありません。 “日本の高級マンションの在り方を変えたい” というコンセプトのもと、1984年から1986年にかけて、住友不動産、三井不動産、三菱地所、第一生命保険の4社共同で開発されました。そんな高い志をもとに造られた建物は築30年を超えた今もなお人を惹きつけ、この先も変わらぬ、いや、魅力が増していく予感しかしません。


誰もが一度は憧れる「広尾」という東京の一等地で、これだけ緑を感じ自然に寄り添う暮らしができる物件はそうないでしょう。目的のマンションへ向かう際大きな建物の間を歩いているにも関わらず、圧迫感どころか惚れ惚れしてしまうのが不思議でした。敷地内には、銀行ATMにカフェ、ベーカリー、スーパーマーケット、クリニック、薬局などがあり、生活利便施設は一通り揃っています。最寄りの「広尾」駅までもほど近く、「日赤医療センター」バス停(350m 徒歩5分)からは始発で渋谷や恵比寿駅行きのバスが出ています。また、地下駐車場の専用使用権も付いているので、日常の通勤も休日のお出かけも、交通アクセスは良好ですね。


実際現地を訪れると、管理のよさは一目瞭然です。修繕記録によれば、2017年玄関扉交換工事、2012年大規模修繕工事実施済み。長期修繕計画書もあり、計画的にメンテナンスをしていこうという姿勢が伺えます。


敷地や建物から感じられた上品さやゆとりは、室内へもそのまま続いていました。3つある6帖以上の洋室はそれぞれ大きな収納を備え、緑を望めるという条件が揃っています。また、廊下や水まわりなどにも収納が多く設けられていたり、キッチンや洋室Aへのふたつの動線など暮らしやすそうな造りも◎ あとは何と言っても、ゆったりとしたLD&バルコニー。広さだけではなく、空気が穏やかなんですよね。優しい白を基調に、ベージュのカーペット、そして窓から覗く緑。“緑に包まれて暮らす” 感がたまりません。


私も住めるものなら住みたいです!(笑) はい、でも残念ながら正直誰もが簡単に手を伸ばせる物件ではないと思います。ただ、手を伸ばせば届くなら、ちょっと背伸びしても手にする価値は十分過ぎるくらいあると感じました。こんな環境で暮らせたら、人生の大切な部分が変わるかもしれない。どんな建物でどんな空気を感じながら暮らすか、とても大切な選択ですよね。

writer:西湖 望 / editor:外山 友香