華の表参道!

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左上・物件のある “南青山エリア” は、やはり憧れの地。最寄りは「表参道」駅で、徒歩5分の距離です。/右上・ご近所には日本や東洋美術専門の「根津美術館」があり、モダンな敷地内を歩くだけでも優雅な気持ちになりますよ。お庭を望むカフェも併設しています。(260m 徒歩4分)/左下・地中海レストラン「CICADA(シカダ)」の敷地内にはカフェ「crisscross(クリスクロス)」やベーカリー「breadworks(ブレッドワークス)」も入店しています。どこを取ってもおしゃれな雰囲気……!(450m 徒歩6分)/右下・周辺でパッと目を惹く建物は、隈健吾デザインの「SunnyHills(サニーヒルズ)青山店」。台湾発の甘酸っぱいパイナップルケーキの有名店です。2階フリースペースでは、ケーキとお茶のおもてなしを受けることができて幸せ♡(240m 徒歩3分)

1975年生まれのマンション

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「表参道」駅から歩くこと5分で、あっという間にマンションに到着です! 一部に曲線を使ったデザインがレトロかっこいい、地上7階建て。総戸数は29戸です。グリーンを囲むようにスロープが配されたエントランスアプローチもいい感じ。

売主さま

2019年現在築44年のマンションですが、2014年に大規模修繕工事、2019年に屋上防水改修工事が実施されており、丁寧にメンテナンスされていますよ。

また、マンションから徒歩1分圏内に港区コミュニティバス「ちぃばす」(青山ルート)の停留所があり、赤坂見附・外苑前・六本木ヒルズ方面にアクセスできるので、通勤にも便利です。

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修繕資金として住宅金融支援機構から借り入れが行われていますが(2024年9月返済予定)、これはマンションの管理運営上ままあること。計画的に建物を維持していこうという、管理組合の意思の現れと見ることができそうですね。

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左上・オートロックのガラス扉を抜けると、小ぢんまりとしたロビーが。中央のドアの向こうは管理人室で、管理人さんが平日の9時〜5時でご勤務されています。/右上・これはたまたまでしょうか、エレベーターホールにバラの花が飾られていてびっくりしました。造花でなく、生花です。/左下・住戸の所在している4階へやって来ました。共用廊下は吹き抜けのようになっており、光と風が通ります◎/右下・ご紹介するのは、4階の南西に位置している角住戸です。共用廊下の奥、非常階段のお向かいに玄関扉があります。

それではお邪魔します

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左・ガチャ。土間はモルタル調左官材で仕上げられています。左手前にシューズボックスがあり、飾り棚を挟んで、廊下は左右に分かれて続いて行きます。/右・振り向いてチラッ。奥にのぞいているのはベッドルームです。こちらは後ほど……まずはLDKへ進みましょう!

売主さま

こちらの物件のテーマは “ぴったり納まる暮らし” です。過不足なく生活にフィットし、人とモノがぴったりおさまる居場所を目指しました。

さすが角住戸

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ああ、とろけそうに眩しい! LDKいっぱいに、南西からの光が射しています。早速バルコニーへ出てみましょう。

L!

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住戸の角を囲むように、L字型のバルコニーが広がっています。余裕ある広さがあり、ディスプレイのようにデッキチェアを出してくつろぎたくなりますね。

プラダがひょっこり

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そしてご覧ください、この南青山らしさ全開の眺望! 視界の半分は大空で、お向かいはイタリアモダン家具ブランド「Minotti AOYAMA」の建物。そして右手にはガラスがきらめくプラダのブティックビルが。堂々の “プラダビュー” に、ついテンションが上がってしまいました(笑)。

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左・バルコニー南側。横幅があるので、洗濯物を干すのにちょうどよさそう。/右・バルコニー西側。やや奥行きにも余裕があり、外からの視線を遮るルーバーフェンスが備わっています。プライバシーにしっかり配慮されているのはポイント高いですね!

陽射しに、陰影くっきり

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LDKに戻って来ました。優しいベージュのクロスに包まれたこの空間は、約18.3帖。よく見ると、天井の一部は躯体現し×ホワイトの塗装仕上げでラフな質感が演出されています。

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ちょっと写真からはみ出してしまっていますが、窓辺にはベンチとしても使えそうなカウンターが設えてありました。腰掛けたら、背中ポカポカで気持ちいい〜。

キッチンを見てみましょう

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左・コンロ側とシンク側が別々の、セパレートタイプのキッチン。3口あるコンロ側の奥には、冷蔵庫を置くスペースが用意されています。/右・シンク側は窓向きですので、明るい気分で洗い物ができそう。

魅惑の収納陣

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左・こちらはリビングダイニングにある造作の収納棚。有孔ボードと籐(とう)が使われていて、素材へのこだわりが感じられます。/右・キッチンの隣には、クローゼットと洗濯機置き場が。洗濯機の隣にハンガーパイプがあるとスチームアイロンがかけやすそう……ブラインド付きなので、来客時にはスマートに生活感を消すことが可能です◎

広がりの秘密 ホワイトキューブ

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LDKの奥から室内を見渡したカット。部屋の真ん中に、先ほどのブラインド付き収納、そしてトイレ&バスルームが、キューブ状にぎゅっとまとめて配置されています。キューブの表面は白塗装で仕上げられていて、ディスプレイのようにアートを飾れば、まるでギャラリーのような趣に。ちなみにこのアート、ご希望があればプレゼントとして付けてくださるそうですよ(個人的にはすごく欲しいです)♡

売主さま

こちらの物件の間取りは1LDKですが、実は壁やドアは無いんです。壁の代わりに、水まわりなどを中央にまとめて配置することで、ゆるやかに空間をゾーニングしました。視線や空気が通るので圧迫感が無く、限られたスペースをより贅沢に感じることができると思いますよ。

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なるほど〜! 確かに、空間が広く感じられて得したような気分です。そしてキューブから走っている、天井の剥き出しのダクトがカッコイイ!

それでは奥へ進みましょう

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左・住戸の西側は腰高窓が連続し、自然光がたっぷり。窓に向かってデスクカウンターや収納が造作されています。おふたり暮らしの場合なら、ひとりがリビング、ひとりはこのカウンター……と、気配を感じながら程よく “自分の空間” を持つこともできそうですね。/右・カウンターの奥に、スタイリッシュな洗面化粧台が続いています。オープンな場所に洗面台があると水跳ねがちょっと気になりますが、しっかりと左右のスペースには余裕が持たせてあります。背後はバスルームなので、ここに珪藻土マットなどを敷いたらちょうどいいかもしれません。

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洗面台の下に見えるのは、配管を隠すために造作された、カウンターとお揃いのカバー。これがあるおかげで洗面台が自然に馴染んでいる……! 細かいですが、設計の方の工夫とこだわりを感じたポイントです。

このキューブには ふたつのドアがある

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左・1216サイズのバスルーム。コンパクトながら、浴室乾燥機を抜かりなく完備しています。/右・バスとトイレが独立、というポイントがうれしい方も多いのでは。さりげなくペーパーホルダーが木製なのも可愛い。

ひとつの場所に 重なる機能たち

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この……窓辺であり、デスクのあるワークスペースであり、洗面化粧室であり、脱衣所であり、廊下であるエリア。ご覧の通り、窓に囲まれているおかげで開放感があるんです。造作家具のテイストがピタリと揃っているおかげで、ごちゃごちゃぜずスマートな雰囲気♡ うーん、アリです!

売主さま

間取りのムダが生まれないよう、ひとつの空間に複数の機能を重ねて、シーンによって様々な “場” となるようにプランニングしました。

安らぎのベッドルームへ

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キューブの横を通り抜けると、そこは約4.6帖のベッドルーム。北向きの窓から優しい光が入り、換気もラクラクです。玄関の隣に位置するここにもドアは無く、写真右手はモルタル調の玄関土間へつながっています。

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おおっ回遊動線! 疲れた夜には、玄関からベッドルームへ直行することもできちゃいますね。

売主さま

行き止まりを造らず、空間の奥行きと広がりを感じていただけるようにデザインした間取りです。

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左・反対側から。剥き出しのダクトがやっぱり素敵。造作のクローゼット・収納棚に、廊下からのテイストが引き継がれています。/右・クローゼットをオープン! 中は可動棚になっており、縦方向にハンガーパイプが付いています。同じサイズ感のものがふたつ並んでいるので、おふたり暮らしの場合もケンカにならないかも……。

気になる ディティールたち

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左上・有孔ボードと籐を使った、収納の扉部分のアップ。重たい印象にならず、空気がこもらないのがgoodです。/右上・ベッドルームのダクトにズームイン。約50㎡の専有面積の中に、今っぽさが詰め込まれています。/左下・キッチンシンク側の横には、壁にツールを引っ掛けられるポールが取り付けられています。お手入れしやすいように、下にアクリルパネルが貼られているのが優しい。/右下・玄関に入ってすぐ左手、腰くらいの高さにあるコレ。何だろう? と思ったら、傘やカギなどの小物をスッキリ収めるための心ニクいツールでした!

踊るココロが止まらない

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左上・物件すぐそばで、アパレルブランドがプロデュースする「CAFE KITSUNE(カフェキツネ)」が2019年にリニューアルオープンしたばかり。最寄りのカフェがこれだなんて、オシャレすぎる!(95m 徒歩2分)/右上・話題の展示がよく行われるアートギャラリーやカフェ、セレクトショップが入る複合文化施設「スパイラル」もお散歩圏内です。(550m 徒歩7分)/左下・コピーライター糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日」のリアルショップである「TOBICHI(トビチ)」。プレゼント探しにもピッタリなお店です。(290m 徒4歩分)/右下・最後にお買い物情報。自然食品を取り扱う「ナチュラルハウス」は表参道交差点近くに店舗を構えています。自炊派の方は要チェックです!(450m 徒歩6分)

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カウカモ編集部より

“南青山エリア” はいつも、訪れる人の予想の一歩先を行っている印象。何度も行っているからよくわかっているつもりでも、歩くたびにまた魅力的なお店がオープンしているのに気付き、さらに好きになってしまいます。街ですれ違うのは、自分らしい装いに身を包んだおしゃれな人たちと、目を輝かせた旅行者さんが多いです。


このエリアに住まいを持つ方は……きっと流行への感度が高く、素敵なモノをどんどん生活やファッションに取り入れつつ、自分の本当に好きなものを見失わない、そんな方なのではないかと思います。今回ご紹介する物件は、そういう人生上手な方にも『いいかも』と思っていただけるはず。


物件のコンセプトは、コンパクトなようで大らかな広がりを感じる、 “ぴったり納まる暮らし” 。約50㎡のひとつながりの空間は、時間や気分によってさまざまな居場所になります。必ずしも家の中にすべてがある必要はなく、街を住まいの一部として存分に味わいながら、身軽に生活する。そして自分にとって必要なぶんだけ、ちょうどよく手にする。都心の、大好きな街に住むことを考えた時、この選択肢は大きな可能性を持っているのではないでしょうか。


マンションの築年数はある程度経っていますが、大規模修繕工事や屋上防水工事といったメンテナンスがきちんとなされ、小ぢんまりとした品のよさと清潔感を感じました。個人的には、エレベーターホールに生花が飾ってあったところがとても印象的。いつでも、というわけではないとしても、このマンションで気持ちよく生活していきたいという、管理人さんや居住者の方々の思いを感じられますよね。


そして住戸! 売主さまが「行き止まりが無い、流れる空間」と仰っていましたが、実際に訪れてみると……いいです。行き止まりが無い間取りのおかげで、本当に、奥行きと広がりが感じられました! バス&トイレがギュッとまとめられたキューブ(編集部内ではこちらを「お豆腐」と表現した人もいましたが)が、空間を上手にゾーニングしてくれています。壁ではないので、圧迫感は生まれにくい。そして白塗装の質感が、ちょっとギャラリーのような雰囲気でスタイリッシュなんです。


もうひとつ声を大にしてお伝えしたいのが、バルコニーの日当たりのよさ! ゆったりとしたL字型バルコニーはウッドデッキが敷かれ、しっかり目隠しも付いているので、のびのびと自分の時間を過ごすことができるでしょう◎ 麗しのプラダビューを見渡せば、人も羨む場所に住んでいるという実感が湧いてきてニヤニヤしてしまいそうです。


一緒の時間もひとりの時間も創れる間取りだから、おひとり・おふたりどちらの暮らしも “ぴったり” 描けそう。そして欲しいところに収納が備わっているので、持ち物だって “ぴったり” 。細部を見るにつけ、実によく考えられ、丁寧に作り込まれた1LDKだと感じました。


こちらの物件を実際にご覧いただいたら、きっと『こんなやり方があったか!』と新たな発見があると思いますよ。さあお気に召しましたら、ぜひ今度の休日は “南青山エリア” へ。

writer / editor:小杉 美香