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今回ご紹介するマンションの最寄りは、東京メトロ半蔵門線・銀座線・都営大江戸線「青山一丁目」駅と千代田線「乃木坂」駅。ともにマンションまでは徒歩8分です。

オフィス街の顔を持ちながら

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左上・「青山一丁目」駅のまわりには、高層ビルがずらり。普通のオフィスビルやマンションに見えるのですが、低層階にはスーパーや図書館、飲食店、病院などが入居しており、生活に必要な施設は揃っています。/右上・「乃木坂」駅から徒歩1分のところにある、「国立新美術館」。アートでリフレッシュするのもいいですよね。(900m 徒歩12分)/左下・ライブハウスや劇場を備えている、複合エンターテイメント施設「赤坂サカス」。夜にはまた違った一面を見せてくれるのも、このエリアの魅力です。(850m 徒歩11分)/右下・六本木を代表する大型複合施設「東京ミッドタウン」は、敷地の約40%を自然が占めているそう。ジョギングコースも整備されていますよ。(800m 徒歩10分)

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周辺はヴィンテージマンションが建ち並ぶ閑静な住宅街。今回ご紹介する建物も、日本初の民間分譲マンションである「四谷コーポラス」を手掛けた信販コーポラスが分譲した、コーポラスシリーズのひとつです。

そこに約半世紀もの間 佇み続けてきた

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建物は1964年築なので、2019年5月時点で築55年。その年月から生まれた貫禄を漂わせながら、角地にどっしりと構えています。

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マンションは高台に位置しているため、駅からの道のりには起伏があります。

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左上・アプローチや壁面のタイルからも、経年の深みを感じられます。/右上・共用ホールに入ると、正面に管理人室、右側には集合ポストが。左奥の入り口の先に、エレベーターホールがあります。/左下・奥から振り向いてみました。壁一面のガラス、床のタイル、赤茶色の壁、天井の間接照明と、新しさと古さが共存している空間。こういうところが、ヴィンテージマンションの魔力です。/右下・ご紹介する住戸が所在しているのは2階ですが、エレベーターを使わずに向かいます。

売主さま

管理人さんは平日9〜18時勤務と、長時間いらっしゃいます。また2018年3月時点でマンション全体で1億円ほど貯まっていますよ。直近の大規模修繕工事は2013年に行われました。

独特な静寂を感じながら

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左・内廊下仕様の共用廊下には、カーペットがぴしっと敷かれています。/右・内開きの玄関扉を開け、招き入れられるように室内へ。廊下を上がってすぐ右手には下足入れ、その対面には水まわりにつながる扉があります。まずは正面の扉を開けて、LDKへ。

静けさは続く

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LDKは南東向きで約18.6帖。薄いグレーのクロスと控えめな間接照明やダウンライトのおかげで、窓の外に広がるグリーンがより綺麗に映えています。

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キッチンは、LDKに入って右側の少し奥まったところに配されています。コンロとシンクが別々に設置されているⅡ型タイプ。

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左・背面のシンク側には、食洗機を完備。上部には吊戸棚が付いています。/右・加えて横にはカップボードも。カウンターには、コーヒーメーカーやトースターなどお気に入りの家電を並べてくださいね。

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LDKの東側には、ふたつの洋室につながる扉が並んでいます。こちらは後ほどご紹介しますね。梁の木目柄と緑を同時に見ると、森のような雰囲気を感じます。

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梁の手前にリビングダイニングスペースをおさめて、奥にはリクライニングソファを窓向きに置いたり、ワークスペースを設けたりしてもよさそう。

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窓に寄ってみました。外に広がるのは、美しい共用庭。多様な種類の樹々が織りなす景色を望むことができますよ。

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こちらの住戸にはバルコニーが付いていないので、日常的に浴室洗濯乾燥機にお世話になることになりそう。屋上にある共用の物干し場でも、洗濯物を干すことができますよ。

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LDKは綺麗な長方形。ダイニングテーブルと大きなソファセットを置いても余裕がありそうなので、ライフスタイルや趣味に合わせて家具を追加してくださいね。では、右側手前の個室から見ていきましょう。

約7.5帖の洋室A

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左・LDKと同じ南東向きなので、窓一面に緑が広がっています。右側の扉の先には、ウォークインクローゼット(WIC)が。/右・コの字型に枕棚とハンガーパイプが備わっており床面積も広いので、衣類に加えスーツケースや冬用の布団などもしまっておけそう。

約8.3帖の洋室B

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左・外に面した窓はありませんが、室内窓が付いています。LDKからの採光を確保できているため、そこまで暗くは感じませんでした。/右・クローゼットの中には可動棚も設けられているので、小物などを収納しやすいですね。

廊下に戻って 水まわりへ

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写真だとわかりづらいのですが、洗面脱衣室の手前にはちょっとした段差があります。内見の際はご注意くださいね。左側にトイレ、右側には洗濯機置き場が。トイレには丸いフォルムの洗面器が備わっています。タオル掛けも可愛い!

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左・洗面化粧台は、無駄のないスタイリッシュなデザイン。下部のスペースは、お好みの大きさのバスケットを置くなどして活用してくださいね。幅が広いので、小さな椅子を置いてメイクアップスペースをつくってもいいかも。/右・浴室の壁の一部には透明な素材が用いられているため、一般的なものよりも開放感がありました。バスルームは、ゆったりとした1620サイズ。

休日は喧騒から離れて

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左上・マンションの裏手に佇む「ホテル アジア会館」は、今年(2019年)で60周年を迎えたそう。マンションより年上ですね。館内に入っているレストラン「うれしの」では、ゆったりとお食事を楽しめますよ。(200m 徒歩4分)/右上・“パークライフスタイル” がコンセプトの「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(シェアグリーン南青山)」。芝生を中心に、倉庫をリノベーションしてつくられたカフェや、テラス席が設けられたワークスペースなどがあり、さまざまな過ごし方ができます。(650m 徒歩8分)/左下・一軒家イタリアンレストラン「Curare(クラーレ)」。ソファエリアとダイニングスペースがあるので、さまざまなシチュエーションで使えます。(270m 徒歩4分)/右下・1947年に創業した「銀座ウエスト」のお店「銀座ウエスト 青山ガーデン」。(850m 徒歩11分)天気がいい日には「青山公園」(1km 徒歩14分)へのお散歩ついでに、テラス席でコーヒーと洋菓子をいただく・・・なんていう過ごし方はいかがでしょうか。

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カウカモ編集部より

伝統と革新が混じり合う街とマンション、緑と静寂に包まれる住戸。そんな物件があるのは、“ワンランク上の大人の街”「青山一丁目」「乃木坂」「赤坂」の中間あたり。「六本木」や「広尾」までも歩いて行ける距離です。普段このあたりに足を運ぶときは「東京ミッドタウン」や「赤坂サカス」などに足が向いてしまうことが多いですが、細道を歩いているだけでも新しい気付きが多々ありました。味のあるヴィンテージマンションやその地に根ざしているお店がちらほら。道ゆく人も、どこかオーラを持った方が多い印象を受けました。


約半世紀もの間、そんな街を見守り続けてきたマンション。随所に歴史を感じられ、本当に素敵でした。新しく便利になっていくことに慣れてしまう現代、こういった古くて本当にいいものを知っていたいものです。隅々まで丁寧に考え設計されたからこそ、今の時代でもしっかりと残されているんですね。


住戸は、LDKの横にふたつの洋室が備わっている2LDK。無駄のないプランニングで、3つの居室とも必要な面積の1.5倍くらいの広さがあるように感じました。頭の中で一通り家具を置いてみたら、ぜひもうひと工夫を。立食パーティをできるようにダイニングテーブルを大きめのものにしたり、ワークスペースを設けたり、読書好きの方なら壁一面を本棚にしてもよさそう。コメントで少し触れましたが、私ならリクライニングソファを窓向きに置いて、読書兼まどろみスペースにしたいです。本から顔をあげたら緑、眠くなったら一眠り・・・ああいいなあ。


洋室はどちらも約8帖ほどあるので、お好みの方を主寝室にすることができますね。休日にゆっくり寝ていたいという方は日光が差し込まない洋室Bを、目覚めた瞬間に緑を見たいという方は洋室Aを。収納も十分な大きさのものをふたつ完備。個室が足りていれば、洋室Bにはプロジェクターと座り心地のいいソファを置いて、シアタールームにしちゃいましょうか・・・妄想が膨らむばかりです(笑)広いっていいですね。


街を歩いている自分、エントランスの扉を押す自分、窓辺に佇み緑を眺める自分。そこにいる自分の姿を思い浮かべられたなら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

writer / editor:外山 友香