オトナの街「青山一丁目」

写真

左上・今回の舞台は「青山一丁目」。銀座線・半蔵門線・都営大江戸線が乗り入れており、「新宿・渋谷・新橋・大手町」といった主要駅に乗り換えなしでアクセス可能です!(徒歩5分)/右上・このエリアといえば「明治神宮外苑」を思い浮かべる方も多いのでは? 2020年の東京五輪に向けて競技場や周辺の整備が進み、絶賛注目度上昇中です。(900m 徒歩12分)/左下・カウカモとコラボしてイベントを開催したこともあるSOLSOが、ランドスケープデザインを手がけた複合施設「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(シェアグリーン南青山)」。芝生を中心に、倉庫をリノベーションしてつくられたカフェや、テラス席が設けられたワークスペースなどがあり、さまざまな過ごし方ができますよ。(650m 徒歩9分)/右下・国際ホテル「ホテル アジア会館」は、2019年時点で60周年を迎えたそう。館内に入っている「レストランうれしの」では、ゆったりとお食事を楽しめますよ。(90m 徒歩2分)

堂々たるヴィンテージの風格

写真

外苑東通りから一本入り、高級マンションや大使館が立ち並ぶ気品高いエリアで、一際存在感を放つ建物が今回の目的地。重厚なレンガタイル貼りの外壁と植栽とのコントラストが美しく、傾斜している屋根が特徴的です。

売主さま

1978年竣工、地上5階建て・総戸数75戸の建物は、長期修繕計画のもと適宜メンテナンスが行われています。2019年2月時点で、修繕積立金が1億4,000万円以上溜まっており、今後の修繕計画もしっかりと立てられています。

cowcamo

時を経ても大切に住み継がれているヴィンテージマンションにしか、出せない特別なオーラを放っていますね……。

写真

左上・メインエントランスの前に立って真上を見上げると、迷路のように入り組んだ共用廊下が……かっこよすぎます! 右手には、住込みで勤務されている管理人さんがいらっしゃる窓口と監視カメラがあり防犯性も◎ /右上・中に入ると、ため息が出るほど素敵な吹き抜けが。上部のX状に伸びる共用廊下のインパクトがすごいんです。今回ご紹介する住戸へは、左手の階段を降ってもアクセスできます。/左下・振り返るとエレベーターと宅配ボックスがお目見え。しっかりと最新設備が備わっていますね。/右下・エレベーターを使い1階へ。吹き抜けから光が差し込むひっそりとした共用部は、言葉では言い表せない雰囲気が漂っています。左手前に見えるのが住戸の玄関ドアですよ。

売主さま

小型のものであればペットの飼育が可能です。また、事務所利用も可能となっています。詳しく細則についてはお問い合わせください。

それではお邪魔します

写真

左・白を基調としたシンプルな玄関スペース。廊下と土間の段差が、斜めに切り取られているのがスタイリッシュですね。/右・廊下から土間を振り返ったカット。左手に並んでいるドアは、手前が収納スペース、奥が下足入れになっています。靴持ちのおしゃれさんでも安心の収納容量ですよ。

売主さま

こちらの物件のデザインをプロデュースしたのは、セレクトショップ「UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)」です。オーダーメイドのスーツやビスポークのシューズを仕立てるように、お客さまに本当に似合うスタイルを提案しています。

cowcamo

あのユナイテッドアローズさんのプロデュース! どんな空間が待っているのでしょうか……さっそくダイニングキッチン(DK)を見てみましょう。

ゆるやかにつながる空間

写真

隣り合う洋室と、ガラス引き戸で仕切られている約8.9帖のDK。左手にあるキッチンとテレビボードの上部には、小物を置いておけるウォールシェルフが付いています。アート作品やミッドセンチュリーな小物が似合いそうですね。

cowcamo

空間がゆるやかに分かれているため狭く感じず、それでいてほどよいフィット感があるのが不思議。洋服を扱っているユナイテッドアローズさんだからなし得るサイジングなのカモ……。

ワンルームとしても◎

写真

ガラス引き戸を開け放てば、ワンルームとしても利用可能。逆にDIYで引き戸の手前にカーテンを付ければ、空間をしっかり分けることもできそうですね。

約5.5帖の洋室

写真

洋室には左手にウォールシェルフと右手の壁際にカウンターがふたつ備わっています。

cowcamo

東向きの掃き出し窓の向こうにはもっさり緑……バルコニーに出てみましょう!

おこもり感のある 東向きのバルコニー

写真

こちらの住戸はマンションの地下1階部分に位置していますが、傾斜地に建っているため完全に地下にはなっておらず、やさしい光が差し込んできます。ただ、西日になる午後は少し暗く感じるかもしれません。

cowcamo

正面の色鮮やかな植込みは共用部分です。時期によっては、落ち葉の掃除が増えるかもしれません。また、多少のおこもり感は避けれられないので、湿気等にはご注意くださいね。

室内に戻りましょう

写真

洋室のウォールシェルフ上部にはハンガーパイプが備わっているので、お洋服はこちらへどうぞ。洋服もインテリアの一部として見せるあたりが、さすが。

写真

角度を変えて。左手のふたつあるカウンターの中央にベッドを配置すれば、カウンターをサイドテーブルのように利用できそうです。アンティークのスタンドライトなどを置いたら可愛いかも。

再びDKへ

写真

洋室側からDKを見たカット。右手のドアの先は水まわり、その左手のくぼみは冷蔵庫置き場です。左手の壁上部にはピクチャーレールが備わっているので、お気に入りの絵や写真を飾っておけますよ。

キッチンをチェック

写真

ウッディなキッチンと、その右手にあるテレビボード。ウォールシェルフの下部には照明が備わっています。収納が少し少なめなので、キッチンアイテムを置く場所や量には注意したいですね。

最後に水まわりを拝見

写真

左・洗面脱衣室はトイレが一緒になっている2in1タイプ。モノトーンカラーで統一されており、清潔感◎/右・バスルームには浴室乾燥機能が備わっています。日当たりがあまりよくない日や雨の日に活用しましょう!

もう少し見ていただきたい かっこよすぎる共用部

写真

左上・エントランスホールから吹き抜けを見上げたカット。共用部内もタイル張りになっているため、高級感がありますね。/右上・個人的にはX状になっている渡り廊下が、大好き。/左下・最上階の共用廊下はとっても開放的。/右下・今度は吹き抜けを最上階から覗き込んだカット。角張った壁面構成も印象的ですね。

オイシイ街なんです

写真

左上・凛々しい佇まいが目を惹く本格和風料亭「紫芳庵」。庭園を眺めながら、和みのひと時を。(130m 徒歩3分)/右上・ガラス張りの店内で中庭の緑を見ながらお食事を楽しめる一軒家レストラン「青山エリュシオンハウス」。ゆったりとした個室もありますよ。(80m 徒歩1分)/左下・隠れ家的モダンフレンチレストラン「Lyla(ライラ)」。その日の仕入れによってメニューが変わるというユニークなお店で、何度訪れても楽しみがあるんだとか。その時にしか味わえない旬のものや、希少な食材をいただきましょう。(300m 徒歩4分)/右下・一見すると敷居が高そうな「志乃ぶ寿司」ですが、実はアットホームな雰囲気のお寿司屋さん。ランチは1,000円前後とリーズナブルな上に、物件から徒歩4分の距離なので、ついつい足を運んじゃうかも?(300m)

cowcamo

カウカモ編集部より

今回ご紹介するのは、青山と赤坂の間に佇むヴィンテージマンション。その一室をあのセレクトショップ「UNITED ARROWS」がプロデュースしたと聞いて、急いで取材に行ってきました。

以前にもこちらのマンションに訪れたことがあるのですが、改めてそのオーラに圧倒されてしまいました。レンガタイル貼りの重厚な外観に、ひっそりと静寂に包まれている吹き抜けの共用部。長きにわたり大切に管理されてきたマンションだけが持つことができる貫禄は、何度訪れても感心してしまいます。

そんなマンションの最寄り駅は、麻布・赤坂とともに “3A” として名高い「青山一丁目」。銀座線・半蔵門線・都営大江戸線が乗り入れており、「新宿・渋谷・新橋・大手町」といった都内の主要駅に乗り換えなしでアクセス可能という良好な交通利便性から、ビジネスマンやセレブリティに人気の高いエリアです。

また、周辺には緑が多く、都会の利便性と自然の落ち着きを同時に感じることができます。今回ご紹介する物件はペットの飼育が可能なので、豊富なお散歩コースを選ぶことができそうですよ。

1978年竣工した、地上5階建て・総戸数75戸の建物。共益費のバランスがよく、修繕積立金は2019年2月時点で1億4,000万円以上溜まっているというしっかり者。長きにわたり、この地を見守っている理由はそこにあるのではないでしょうか。

さて、住戸はというと1階に所在する1DK。エントランスから階段を下ってアクセスしますが、マンション自体が傾斜地に建っているため、完全な地下階ではなく、ほどよいおこもり感があります。

UNITED ARROWSさんのプロデュースということもあって、洗練された内装は流石の一言。占有面積は決して広いとは言えないのですが、DKと洋室を分けるガラス引き戸のおかげで狭くは感じることはなく、それでいてちょうどよいフィット感があるんです。この絶妙なサイジングは、洋服を扱う彼らだからこそできたことなのかもしれません。

また、ウォールシェルフや見せるクローゼットなど、お気に入りのアイテムの魅力を活かしてくれる収納もUNITED ARROWSさんならでは。大容量のSICは、靴持ちのおしゃれさんでもすべての棚を埋めるのは大変かもしれません。

ご注意いただきたいのは、半地下のような場所に位置しているので、西日になる午後は少し暗く感じるかもしれません。通風・湿気に関しても、注意したほうがいいかも。

古きよき時代のリアルクロージングに敬意を払い、新たな価値を想像するUNITED ARROWS。そのカルチャーを「衣」ではなく「住」の領域でもしっかりと見せてくれています。自分らしい服を選ぶように、そっと袖を通して欲しい、そんな物件でした。まずは、現地で “ご試着” をしてみてはいかがでしょうか?

writer / editor:酒井 大作