中古マンションを購入し、楽しくリノベ暮らしをしているお宅へ訪問インタビューさせていただく「リノベ暮らしの先輩に聞く!」。今回は、cowcamo(カウカモ)を通して、現在築47年の中古マンションを購入された、世田谷区在住の小林さんご家族(賢三さん:イタリアンレストランオーナー/34歳、環さん:ウェブディレクター/40歳、宗佑くん/5歳、真帆ちゃん/6ヶ月)を、cowcamoエージェントの森とともに訪ねました。


「わあ、前と全然雰囲気違いますね!」

扉を開けた途端、ご紹介当時とはまるで異なる印象になったお部屋に、ただただ驚く、cowcamo森。小林家の物件購入の担当者としても、その素敵な変わりように興奮を隠せません。

「そうですね、もう、壁も取り壊して、ガラリと変えましたね(笑)」。現在築47年のリフォーム済み物件を購入後、友人の建築家とともに、リノベーションを行った小林さんご夫婦。

足を踏み入れると目に飛び込んでくるのは、オープンな靴の棚と、全面ダークブラウンのヴィンテージ板の床。そして、廊下を抜け真っ赤な扉の先に広がるリビングには、躯体現しにした高い天井に、壁一面に広がる作り付けの棚やアイランドキッチンと、洗練された空間が現れます。

広々としたリビング。くつろぎスペースや、対面のカウンター奥のキッチンまで家族の空間全体が暖かい雰囲気に包まれています。

「リノベをするのが大前提だった」というマイホーム購入までの道のり、自分たちでの作業部分を多くし、予算内で理想の空間作りに成功したプロセスはどんなものだったのでしょう?
 

住み慣れた場所を離れたくない。自転車で走り回った物件探し

環さん:家を本格的に探し始めたのは、1年くらい前です。条件として、賃貸ですでに住んでいた世田谷のこの辺り(野沢)を離れたくないな、というのがあって。新築は最初から予算オーバーとわかっていたので、中古マンションを買って、リノベーションをするというのが大前提でした。

当時、環さんのお腹には真帆ちゃんがすでに宿っており、長男の宗佑くんは保育園の年少さんになったばかり。仲の良いお友達も増え、保育園にも慣れているところで、子どもの生活を大きく変えたくないというのが一番の理由でした。

生後半年になったばかりの真帆ちゃんとご夫婦。物件を探されていた頃のお話をとても丁寧にしてくださいました。

賢三さん:それでもやっぱり、この辺りってなかなか物件も出ないし、予算内だとスペースも限られるから、途中はもう少し都心から離れて多摩川を越えたあたりでもいいか、なんて気になった時もあったよね。

環さん:少し広めのところも選べるかなあ、とか、徹底的にリノベにお金をかけられるかな、とかね。でもあなたも帰りが遅いから、なるべく近い方が良かったし、やっぱり保育園問題は大きかった。

賢三さんは、神宮前にあるイタリアンレストラン「ガル・エデン(Gar Eden)」のオーナー。毎日深夜まで続く勤務とあって、自転車で通勤できる距離であることや、何かあればすぐに家に帰れるということも、やはり大きなポイントでした。

理想のイメージを共有して、三人四脚での物件探し

物件探しは、奥様である環さんを中心に行われました。当初は、大手不動産サイトに登録し、エリアや条件での相場観を掴むところからのスタート。大体のイメージがついたところで、ふたりはcowcamoのサイトに出会います。

環さん:夫は忙しいから情報集めは私主導でやっていました。条件に合う物件があれば、報告はしていて。そんな時に、彼がcowcamoのサイトを見つけてきたんです。それもリノベーションが素敵な家で。こういう物件を扱っているサイトなら、リノベーションのイメージを伝えやすいんじゃないかって。

ウェブディレクターでもある環さん。仕事と子育て、出産と同時の家探しに奮闘しました。

そこからは、別のサイトで見つけた物件であっても、担当の森を通して内覧へ。最終的に目指す家のイメージを共有しながら、二人三脚ならぬ、三人四脚での物件探しが始まりました。

賢三さん:担当が森さんになって、僕らがしたいリノベのイメージも伝えていくようになって、自転車であちこち回って内覧しましたね。森さんは、すごく対応が丁寧だったんです。物件を見た後も、「あのフロアをもっと大きくできますか?」とか「こういうリノベは可能ですか?」って質問したら、すごく調べて予算見積もりも出して、細かく答えてくれる。1件の物件に対し、60通以上メールのやり取りをしたこともありました。

何度も話し合いを進めた3人。ご夫婦の持つイメージを何より大切に家探しを進めました。

仲介役にとっても、小林さんご夫婦のように、自分たちが住みたい家のイメージがはっきりしていることは、仕事がしやすかった、と言います。

森:最初に見たいとおっしゃった物件から「こういう雰囲気の家がお好みなんだな」という雰囲気の共有はできていたと思います。でもその後も、奥様が、おふたりの理想に合う部屋やリノベーションの写真をネットで見つけて送ってくださったりして、しっかりとイメージの共有ができていたので、ご紹介もしやすかったですね。

それでも内覧に至った物件だけでも10件ほど。2ヶ月間じっくりと家探しに向き合いました。

環さん:途中、エリアを変えたり、迷走した時期もあったけど、それでも付き合ってくれたのも、森さんに本当に感謝しているところです。

そしてようやく出会ったのが、現在の家でした。

決め手は「壁を壊しやすい箱だった」から。DIYでリノベに挑戦

今お住いのマンションの一室は、紹介時はリフォーム工事中でした。新築仕様に整えられる予定で、イメージと全く違う、ということで一旦はあきらめました。

賢三さん:でも、完成してからもう一度、森さんと僕とで見に行って、やっぱりいいな、とピンときたんです。ここにしようって。

理由は、家の構造が理想のリノベをしやすそうだったから。リビング・ダイニング部分はよくあるマンションの構造と同じく、3部屋に区切られていました。でも壁さえ壊してしまえば、大きくて広いリビングにできる。子どもたちの成長を広々としたリビングでいつも見守りたい—その理想を実現するには、ぴったりの部屋でした。

住み慣れた家からも、通い慣れた保育園からも、すぐ。バス通りに面し便利な場所でもありながら、少しフロアの上がった1階部分の窓からは共用部分のグリーンが心を和ませ、自然も感じられる場所です。

都心の真ん中にありながら、緑が見えるベランダがあるのも魅力のひとつ。騒音も気になりません。

賢三さんからの知らせを受け、真帆ちゃんの出産前に入院をしていた環さんも、見学に来ました。

環さん:管理入院中だったんですけど、見ておきたくて(笑)。外出許可を取って見に来ました。いろいろ見たけど、夫が良いと思ったところはやっぱりよくて。要所要所で、良い決断をしてくれるなと思いました。

「物件探し中から、早く家を見つけて手を入れたくてたまらなかった」というリノベーションは、賢三さんの学生時代の友人が設計士を務める古今に依頼。

壁は壊してとにかくリビング部分は広くする、アイランドキッチンで開放感を出す、天井は現しにする、床はヴィンテージ感を出したい、など細かい要望を伝えつつ、できるだけコストを抑えるために、壁や床の塗装など、自分たちでできることはDIYで共同作業。リフォーム済みだったバスルームやトイレなどの水まわりはあえて手を加えなかったことも、コスト削減につながりました。

開放感たっぷりのアイランドキッチン。

特別な塗料で塗った板はアンティーク調に。靴箱もあえて扉を付けずにオープンに見せています。バスルームは、清潔にリフォームされているものをそのまま使用。コストを抑えました。

賢三さん:逆にリビング部分のアクセントになる壁はこだわって、PORTER’S PAINTSから希望の色を選びました。床は、友人が錆酢塗装と言って酢を混ぜた塗料を手作りしてくれて、すごく安く済んだんです。塗って時間が経つと、木が錆びた感じになってヴィンテージ風になるんですよ。塗装は、下塗りから自分たちで。宗佑も手伝ってくれたね。

PORTER'S PAINTで選んだ青は、色鮮やかでとても素敵な色。

宗佑くん:楽しかったよ! くさかったけど・・・。

お父さんと休日を過ごすのが大好きな宗佑くん。お兄ちゃんになって片付けや真帆ちゃんのお世話なども上手にできるようになりました。

環さん:床はしばらく酸っぱい匂いがしてたね(笑)。ペンキの匂いも子どもにはつらかったみたい。でも一緒に作れたからすごく愛着があります。この黒板風のクローゼットに絵を描いてくれたのも宗佑だよね。

宗佑くんが描いた家族の絵。深夜の帰宅で疲れた賢三さんの気持ちを和ませてくれます。

リビングの隅には、円柱型の黒板の壁。宗佑くんが描いた家族の風景の裏側は、なんとクローゼットになっています。

▲内側がウォークインクローゼットとして機能しているスペース。中で着替えもできます。

さらに、収納の少なさをカバーするために、壁一面に棚をDIYで作りつけ、本や細々したものの収納スペースに。ところどころ、カバンや帽子がかけられるフックが付いているのも、便利です。

環さん:私、クローゼットというものが嫌いで・・・。特にマンションのクローゼットにある折戸が大嫌いなんです(笑)。扉が重なる部分は収納がしづらいでしょう。だから、収納は全部引き戸にしてくださいってお願いしたんです。でも予算オーバーで。だったらって、設計士さんが代案としてこの円柱の黒板壁を提案してくれて。カーブはどうかなって思ったんですけど、中に入り込めるし思ったよりずっと使いやすく気に入ってます。

賢三さん:引き戸は無理だから諦めてって言われた時、顔を真っ赤にして「ヤダ!」って言ってたよね(笑)。

壁一面の収納には、PC台も設置。家族の気配を感じながら、本を読んだり作業ができる賢三さんお気に入りの一角です。

賢三さん:今朝も、皆さんが来るまで金槌で打ってましたよ(笑)。

やってみてわかった、リノベーションの面白さ

実は、賢三さん自身はリノベーションにこだわっていたわけではなかったそう。

賢三さん:まあ、大変じゃないですか。中古でいい感じにリノベ済みなのがあれば、そこにそのまま住めばいいかなって思ってたんです。でもこうやって自分たちの手を加えて出来上がっているから、すごく愛着がありますよね。家のひとつひとつの部分を見て、「ああ、ここはあんなこと相談しながら決めたな」とか「自分たちで色を塗ったな」とか思い出が残るのもリノベーションの良さですね。

環さん:実は私も、以前は新築物件ばかり探していたんです。きれいなところがいいと思って。でも、一度いい感じにリノベーションしている賃貸に住んで、その時に、こんな風に変えることもできるんだって気付きました。家探しやリノベのプロセスは大変だけど、でも自分たちの発想が形になってるっていうのは、すごくいいですよね。

料理好きのおふたりが腕をふるうキッチンスペース。お友達を呼んでのパーティも盛り上がりそう。

新しいお家、気に入ってる? と聞くと、宗佑くんは満面の笑みで頷いてくれました。一番のお気に入りの場所は、パパが一生懸命に塗った「赤いドア」。

環さん:そうなの? 初めて聞いた! 子どもって意外なところ、見てますね(笑)。この子のお友達とか、いつでも人を呼べる家にしたいなって思ってたんです。今、来てくれる人がみんな「カフェみたいだね」って言ってくれるんですね。そんなつもりではなかったけど、言われてみたら確かに、どこか夫の仕事にも通じるような雰囲気があるのかな、と思います。

壁の収納はカーテンを引いて隠すことも可能。同じスペースでもTPOに応じて表情を変えるのが魅力的です。

休日は、賢三さんが作ってくれるパスタを食べるのも、家族の楽しみのひとつ。ここでのびのびと育っていくふたりの子供たちの姿が見えるような、とてもわくわくするお宅でした。

ーーーーー物件概要ーーーーー 

〈所在地〉東京都世田谷区
〈居住者構成〉ご家族(ご夫婦、長男、長女)
〈面積〉約63.81㎡ 
〈築年〉築47年
〈仲介〉cowcamo
〈設計〉株式会社古今

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