こんにちは! 食べ歩きが大好きな大川です。

オシャレだけど居心地もいい街ってありますよね。再開発で駅周辺がきれいになっても、昔ながらの商店街が残っていたり、路地裏の小さなお店に手が加わり引き継がれていたりして、人との距離感が程よい街。今回お散歩する「ナカメ」の愛称で人気の中目黒もそんな街です。

実は私、昨年末まで中目黒に住んでいました。住む前までは “芸能人をよく見かけるこじゃれた場所” というイメージでしたが、実際は自然が多く住み心地がよい場所なんです。

個性豊かなお店がたくさんあり開拓できなかったところも多かったので、今回改めてお散歩できてうれしいです。ちょうど新緑の時期の中目黒をお散歩レポートします!

意外にも数多く点在する公園で、テイクアウトグルメはいかが?

皆さま今年のお花見はいかがでしたか? 目黒川の桜を見に中目黒を訪れた方も多いのではないでしょうか。池尻大橋から東急目黒線高架下あたりまでの目黒川沿い約3.8kmには、約800本のソメイヨシノが咲き誇ります。

東急東横線と東京メトロ日比谷線、さらに山手通りを多くのバス路線が走るアクセスのよい中目黒には、都内だけでなく神奈川や埼玉などからも花見客が訪れ、シーズンには駅周辺が人で溢れかえります(住人としては大変でした・・・)。

遊歩道が整備された目黒川沿いは、お花見シーズンだけでなく一年を通して、ジョギングやペットの散歩コースとしてぴったり。そのほか中目黒には、大きな広場や足つぼ健康歩道がある「中目黒公園」や江戸時代の庭園が残り、芝生の広場や遊具もある「菅刈公園」、旧西郷従道邸があった見晴らしのよい「西郷山公園」、さらに「目黒区総合庁舎」の屋上にも庭園があるなど、エリア全体に自然と触れ合える場所がたくさんあるんです。

ぜひ、「シャポードパイユ」のサンドイッチや「Onigily Café(オニギリーカフェ)」のおしゃれなおにぎりをテイクアウトしたり、中目黒発のナチュラルドリンク「JUST MATÉ(ジャスト・マテ)」をお供にして、ピクニックで中目黒を満喫してみてください!

生鮮食品の個性的な専門店が続々オープン!

中目黒駅周辺の再開発でできた「ナカメアルカス(中目黒アトラスタワー)」や「中目黒GT(ゲートタウン)」も、この街のシンボルと言えますね。これらの再開発で新たな居住者が増えたそうですが、古くから中目黒に住んでいる方もたくさんいらっしゃいます。

そのため、駅周辺には今年67年目を迎える「目黒銀座商店街」をはじめ、「中目黒駅前商店街」、「中目黒駅西銀座商店街」、「中目黒GTプラザ商店会」と4つの商店街があるほか、「東急ストア本店」や「ライフ」などのスーパーも揃っていて日常のお買い物施設も充実!

また、駅から少し離れると、中目黒からスタートして都内各地にお店を広げている魚屋「sakana bacca」や、八百屋「旬八青果店」など、新鮮でこだわりがある食材を取り扱う専門店が近年増えてきています。

古民家を生かした和の空間で味わうフレッシュなコーヒー

中目黒店でも「人と人を繋ぐ」をコンセプトに、日本らしいコーヒーのあり方を提案しています。店舗デザインは内装デザイナーの鈴木一史さん。

中目黒駅から徒歩2分ほど。今年1月、「目黒銀座児童遊園」隣にオープンした「ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)」の中目黒店。

住むカモ!? 自由が丘」でもご紹介した、フルーティーなコーヒーを味わえるロースタリーカフェです。古民家を生かし、和のテイストを感じる空間に改装したこちらのお店にも焙煎機が置かれ、毎日コーヒーを焙煎しています。

1階のベンチ席のほか2階にはテーブル席があり、公園や電車を眺めながらゆっくりコーヒーを味わうことができます。訪れた日には、公園の桜が窓の格子越しに覗いて、景色も楽しめました。

和のテイストは空間だけでなく、メニューにも反映されています。中目黒店限定で「最中」がスイーツのラインナップに加わり、最中に使用しているあんこはお店で仕込んでいる自家製というこだわりぶり。コーヒーと最中の新感覚な組み合わせをお楽しみください。

『ONIBUS COFFEE NAKAMEGURO(オニバスコーヒー中目黒)』
http://onibuscoffee.com/
住所/東京都目黒区上目黒2-14-1
電話/03-6412-8683
営業時間/9:00〜18:00
定休日/不定休

中目黒銀座商店街奥に佇む、隠れ家的ビストロ

お店はオーナーと知り合いのリノベーション会社・ルーヴィスが改装。スタイリッシュな外観とは打って変わって、2階建ての古民家を生かした骨組みが美しい空間。

「中目黒銀座商店街」の突き当たりまで来ると、“地元感” を感じられる庶民的な雰囲気に。大人の隠れ家としてゆっくり過ごして欲しいと、「Bistro Boléro(ビストロ・ボレロ)」は、この場所を選び2015年にオープンしました。1階奥にある個室のみ、喫煙と小さなお子さまの利用が可能で、店内は落ち着いた雰囲気です。

この日は前菜とメイン、パン、デザート、ドリンクがセットの「ランチB」2500円(税込)をいただきました! 前菜・メイン・デザートは選ぶことができ、メインでは「バヴェットステーキ」をチョイス。「ビストロ・ボレロ」の定番人気メニューで、牛肉のカイノミという部位を使用しているため、柔らかくてジューシーでした。

メニューは定番のもの以外に、その日に仕入れた旬の食材を使った日替わりの料理が黒板に書かれています。

食材は、魚は全国の提携店から、野菜は神奈川の綾瀬や埼玉の西洋野菜を育てている契約農家など近郊から新鮮なものを、そして肉は熊本出身のシェフが九州から厳選して取り寄せています。

地元の人に気軽に利用してもらえるお店を目指しているそうですが、数多くの媒体に掲載されたことから現在は遠方からのお客さんが多く、カウンター席以外は予約で満席の日が続いているのだとか・・・。確実に食事をされたい方は、予約をしてからの来店をオススメします!

『Bistro Boléro(ビストロ ボレロ)』
http://bolero.secretbase.co.jp/
住所/東京都目黒区上目黒2-47-11
電話/03-6712-2390
営業時間/ランチ 11:30~14:00(L.O)、ディナー18:00~22:30(L.O)
定休日/月曜日

リニューアルでさらに世界観が増したセレクトショップ

「amabro」のベビー用品や食器をはじめ、店内には世界各国のライフスタイルアイテムがひしめき合っています。

続いては、目黒川を渡り恵比寿方面へやってきました。ライフスタイルセレクトショップ「BRICK & MORTAL(ブリック&モルタル) 中目黒本店」は、プロダクトブランド「amabro(アマブロ)」を展開する村上美術株式会社によるオリジナルブランドから、国内外からセレクトしたものまで、国や様式などを問わず幅広いアイテムが並ぶお店。

今年3月で開店2周年を迎え、お店をリニューアル! 定番のテーブルウェアなどはそのままに、グリーンの取り扱いを増やしたり、世界中の一地域にフォーカスして期間限定でその地域のプロダクトを紹介したりと、お店の世界観がさらにディープに。また、お店の中心に新設されたギャラリースペース「SMALL GALLERY」では、不定期で作家などの展示をしていく予定だそうです。

遊び心が加えられて店内にレイアウトされたアイテムは見ているだけでワクワク、さらにその物語を聞くと旅をしたような気分になれました。

頻繁にレイアウトが入れ替わるので、訪れる度に新たな出会いが待っていますよ。

『BRICK & MORTAL(ブリック&モルタル) 中目黒本店』
http://www.brickandmortar.jp/
住所/東京都目黒区中目黒1-4-4 1F
電話/03-6303-3300
営業時間/12:00〜20:00(日曜日は〜19:00)
定休日/月曜日(祝日は営業、翌火曜日が休業)

三輪車がトレードマークの気軽に立ち寄れる花屋

山手通りに彩りを添えているお店。すっかり地域に馴染んでいて、近所の子どもが通るたびに声をかけてくれるそう。

山手通りを目黒方面へ歩いていると、たくさんの花を積んだ三輪車が置かれているお店が目に止まります。2013年にオープンした花屋「(hana-naya)ハナナヤ」です。店頭での生花の販売のほか、自転車での移動販売を行っています。

店名には、納屋のように誰でも入りやすいような堅苦しくないお店を、という思いが込められています。そのためお店に並ぶのは、気軽にふらっと買っていけるような、一輪挿しなど少量でも彩りを添えてくれる草花たち。

予算から日にちまで個人に合わせて対応してくれるフラワーアレンジメントを行っていて、男性がプロポーズ用に奮闘したり、60歳の誕生日に年の数だけバラを用意したりと、これまで数多くのお客さんの記念日をサポートしています。

また、サイズ感がちょうどいい「瓶ブーケ」600円(税別)も人気で、ご希望の方にはブーケを飾るのにぴったりの、近所のパン屋さんから分けてもらっているというマスタードの瓶もプレゼントしてくれます。その他、背の高い「プレミアムブーケ」1000円(税別)は、外国の方に喜ばれるそうです。

私も好みを伝えて「瓶ブーケ」をアレンジしてもらいました。久しぶりに部屋に花を飾ったのですが、一気に空間が鮮やかになり感動! こんな気軽に立ち寄れるお花屋さんが近くにあるとうれしいですね。

『(hana-naya)ハナナヤ』
http://www.hana-naya.jp/
住所/東京都渋谷区猿楽町20-11
電話/03-3461-8511
営業時間/平日11:30〜20:00、土日・祭日11:00〜20:30
定休日/年中無休

アナログが今新しい! カセットテープ&レコードの専門店

すべての音楽と映像ソフトは、店内奥のくつろげる空間で試聴や試写が可能。状態などによって異なりますが、商品の買い取りも行なってくれます。

山手通りから1本入った住宅街に、カセットテープ&レコードの専門店「waltz(ワルツ)」はあります。中目黒が地元というオーナーが、自身のコレクションを基に2015年8月にオープンしました。

元金型工場を改装した広い空間には、ウォークマンやカセットデッキ、カセットテープ、レコード、雑誌など合わせて約1万点が美しく並べられています。カセットテープのみでも約3500点もあり、カセットデッキとカセットテープにおいては世界一の品揃えです!

お客さんは、中目黒という土地柄か、DJやミュージシャンなどをはじめ、クリエイティブ系のお客さんが多いそうで、世代はインスタグラムでお店を見た若者から、若い頃にカセットデッキを愛用していた50~60代の方までさまざま。週末になると地方から訪れるお客さんも多いそう。

デジタル化が進む現代において、アナログのよさが再評価されていて、特に10〜20代前半の若者は、アナログに新しさを見出しているようです。

きっとこの記事を読んでくださっている世代の方には、懐かしさと新しい価値観がミックスされた空間に感じられるはず。ぜひこの不思議な感覚を体感してみてください。

『waltz(ワルツ)』
http://www.waltz-store.co.jp/
住所/東京都目黒区中目黒4-15-5
電話/03-5734-1017
営業時間/13:00〜20:00
定休日/月曜日

■中目黒のまとめ

中目黒から引っ越して半年も経っていないのに、新しいお店が何軒もできていて驚きました。新業態や珍しいものの専門店など、どのお店も個性豊か。特に、駅から離れるごとにその世界観が増していくのがおもしろいです。

中目黒はそうした新たなクリエイションを受け入れてくれる土壌なのかもしれません。

この秋には、東急線・目黒川〜祐天寺方面の高架下が再開発され、新たなお店ができるそう。

常に変化していく中目黒。これからどんな世界観が生まれていくのか楽しみです!

取材・文・撮影:大川晶子

■買うカモ!? 気になる「中目黒」周辺の中古事情

*優良な中古物件を求めて日々街を駆け回るcowcamo営業担当が、この街の中古物件事情をレポートするコーナーです*

人気の東急東横線沿線で、渋谷から各停で2駅、急行で1駅と抜群の立地にある中目黒。 それに加え、東京メトロ日比谷線の始発駅でもあるため、銀座や六本木方面に向かう朝のラッシュの時間帯でも座って通勤することができます。また物件の場所によっては、恵比寿・目黒まで歩いて行くことも可能です。

利便性がよく大変人気なエリアのため、平均坪単価も「約441万円/坪」と、代官山と並ぶほど地価が高いのですが、その分魅力は充分に詰まった街だと言えるでしょう。

中目黒駅周辺には築年数の経過した40㎡前後の比較的コンパクトな物件が数多くあり、仕事も遊びも目一杯楽しみたい! という、単身や DINKS の方々にオススメです。

一方、駅から目黒川沿いに行くと、比較的築年数が浅く、60㎡前後のゆとりある物件が出てきます。近くには公園や区民センターもあるので、便利な立地で子育てをしたいファミリーの方々にオススメです。(ながた)

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