品のいいマンション、工夫に満ちたカッコいい住まい、それらを手に入れるために立地を妥協した……のではないのです。“ここで” カッコよく暮らすことこそが、ポイントなのです。「ニコタマエリア」至近、敢えて選びとったローカルさを、揺れるたんぽぽと果物の香りを、あなたはまだ知らない。
川崎市高津区二子(高津駅徒歩7分)
2LDK
/ 76.67㎡
/ 7,150万円
こだわりリノベを ご覧あれ

こちらは約22.7帖のゆったりしたLDK。南東・南西の二面採光で、自然光がふんだんに入る心地いい空間です。出窓のある右手の壁沿いには、TV台として使えるワイドなカウンターが造作されています。
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足元は無垢のフローリングで、天井は躯体表し+折上げ天井という凝った造り。正面に見えるキッチンカウンターは窓辺へ大きく突き出し、そのままダイニングテーブルとして使えるようになっています。
なんてジューシーな眺め

バルコニーに出ると、目の前には低木の果樹園が広がっています! どうりで日当たりがいいわけですね♡ 緑の絨毯の合間にたんぽぽが揺れて、思わず微笑んでしまいそうな眺めです。

バルコニーは横幅も奥行きもゆとりがあります。アウトドアチェアを置いて、鳥の声を聞きながら一服するのも素敵カモ。
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残念ながら、なんの果樹園なのかは見分けられず……たまに農作業の音がする以外は、とても閑静な環境だと感じましたよ。
LDKに戻って

窓を背に眺めると、洋室Aのガラス×アイアンの建具が絵になります! 居住空間全体を包み込むように、モルタルの土間が細く伸びているのも面白いポイントです。グリーンをずらっと並べたくなりますね。
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天井にプロジェクター・スクリーンとスピーカーが吊られているのを発見。ホームシネマも楽しめそうです!
収納たっぷり ワイドなキッチン

左・食洗機やglohe社の水栓を完備したアイランドキッチン。ガラストップの3口コンロはとても綺麗な状態でしたよ。足元は黒のタイル貼りなのでお掃除しやすそう◎/右・背後の壁一面には、家電ラックを兼ねた木製の収納が用意されています。統一感があってGOODです。
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キッチンの奥から水まわりへ通り抜けられる、回遊性のある間取りです。まずはいったんリビングに戻って、気になる洋室Aをチェックしてみましょう!
ガラス張りの洋室A

洋室Aは約4.7帖の広さです。南西向きの窓辺には、LDKから引き続きモルタルの土間が伸びており、そのまま洋室Bへとつながっています。窓の向こうは建物が迫っていて眺望は望めませんが、視線が気にならないのはメリットかも。右手に写っているのはクローゼットです。

LDKと洋室Aをマイルドに区切る、ガラス×アイアンの壁・引き戸。光と視線が通り抜けるのでとても開放的です。引き戸は重厚感があり、閉めると意外なほどしっかり “籠った” 印象になります。
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ワークスペースやお子さまのプレイルームなどにちょうどよさそうな空間ですね。
二面採光の洋室B

お隣にある洋室Bは約6帖。南西・北西の二面に窓があり、風通し良好です。どちらの窓も共用廊下に面していないので、プライベート感は高めと言えそう。

一方で、開放感を重視してか、洋室Aと洋室Bは土間部分でつながっており、完全には独立していません。個室として使うなら塞ぐ方法を考えた方がよさそう……さらに、廊下に面した壁の一部もガラス張りになっています。
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個人的には、いつも家族の気配を感じたい派の寂しん坊なのでありがたいです。さて、クローゼットを開けてみましょうか……
ババーーン!

おお! ちょっと珍しい、大型クローゼットをふたつの洋室でシェアするような造りです。両側の折れ戸を全開にすれば、クローゼット内の空気を一気に入れ替えることができて気分爽快ですね。
水まわりをチェック

左・ブルーのタイルをあしらった、収納付きの洗面化粧台。隣にランドリー用スペースが確保してあるのでゆったりと使えそう。/中央・バスルームは1418サイズの余裕ある大きさです。/右・シンプルな設えのトイレ。
お邪魔しました

玄関にはLDKとお揃いの木製収納が備わっています。洋室BとLDKから自然光が入るので、玄関から廊下にかけてもパッと明るい印象です。
タイルをまとった 品のいいマンション

左上・果樹園に向かって立つ、1996年築の新耐震基準に適合したマンション。2023年に大規模修繕工事を実施しており、外観・共用部ともにみずみずしくていい雰囲気です◎/右上・ほんのり高級感ある石貼りのエントランス。/左下・こちらは、オートロックを抜けた先にある自然光が眩しい共用ホール。/右下・ご紹介の住戸は、2階でエレベーターを降りてすぐのところに位置しています。
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マンションの駐輪場はお隣の果樹園に面していて、日当たりがよくぽっかぽか! 一角に、子ども用の小さな遊具やベンチも用意されていました。
田園都市線の穴場タウン 「高津」

左上・物件の最寄りは、東急田園都市線「高津」駅。物件は住宅街が広がる東口側に。反対の西口側には、スーパーや飲食チェーン店などが立ち並びます。(徒歩7分)/右上・マンションの斜め向かいにある「高津スポーツセンター」は、トレーニングジムや体育室のある生涯スポーツ拠点。低料金で気軽にスポーツを楽しめます!(徒歩1分)/左下・さらに「多摩川サイクリングロード」も気軽に行ける距離感。ん〜、のどかですね。お散歩やジョギングが日課になりそうです。正面には二子玉川のビル群が見えています。(徒歩13分)/右下・大型ショッピング施設「二子玉川ライズショッピングセンター」。広場ではシーズンごとのイベントが開催され、いつも賑やかです!(徒歩18分)

カウカモ編集部より
室内の写真はすべて、自然光のみで撮影しています。写真を撮ってレポートを書く身としては、訪れた物件の電気が点かないと頭を抱えてしまうものなのですが、なぜかココは「でも大丈夫だ、むしろチャンスかも」なんて、ニヤリとしてしまいました。光がふんだんに入る角住戸で、あちこちに光と視線の通り道がある開放的な住まいだってこと、存分に伝わりましたでしょうか?
住まいを取り囲むような土間に、2部屋をぶち抜いてフルオープンする巨大クローゼットなど、スタンダートな物件とは一線を画したこだわりのリノベーションも魅力です。新規リノベでの販売ではありませんが、設備は綺麗な状態だと感じましたよ。クロスなど若干使用感がみられる部分だけササっと貼り替えて、このおしゃれさを引き継ぐのが賢いと思います。
「高津」駅の東側は非常にローカル・のどかなロケーションで(駅の反対側に行かないとお店はほぼありません)、マンションは果物畑や生産緑地の間に佇んでいます。それが、いいんです。団地っぽさのない品のいいマンションが畑のさなかに突然現れると、この “何も無さ” が、敢えて選び取られた贅沢なものとして見えてくるんです。実際、すぐ近くの「二子玉川」へ自転車を走らせれば “何でもある” わけですし。
スタイリッシュな内装×心ほっこり果樹園ビューという、なかなか珍しい組み合わせの住まいです。おしゃれ上級者の方、ぜひカッコよく住みこなしてください!
こちらは2015年にフルリノベされた住まいです。設備などの使用感は現地にてお確かめくださいませ。
実は取材時は電気が点かなかったのですが、自然光のみで問題なく撮影できたほど明るい住戸です!