細部まで考え抜かれた和の設えと、木漏れ日が目に麗しい。ゆったりと湯船に浸かりながら、美しい住まいと庭先の緑を愛でる。開放的な浴室で過ごす至福の時間。ぜひじっくりとご堪能ください。
横浜市港北区大豆戸町(大倉山駅徒歩13分)
2LDK
/ 66.31㎡
/ 4,980万円
売主さまのご紹介
Mさま
建築家であるMさま。これまで戸建て住宅を多く手がけてきた経験から、庭付きで戸建てのように住める物件を探し求め、当住戸を購入。自ら設計し、フルリノベーションされました。思い入れを持ってお住まいでしたが、お子さまの成長に合わせてお住み替えをされることに。
cowcamo
風が抜ける空間
木のぬくもり溢れる住戸。南東向きの掃き出し窓からは陽がたっぷりと差し込みます。
端から端までどーんと抜けており、両面の窓を開けると風が室内中を通り抜けます。
テーマは 緑を愛でる暮らし
こちらは設計時のイメージ図。専有面積約66㎡、広い専用庭が自慢の住戸です。
売主さま
こちらの物件は庭と室内の距離が近く、高さの差が少ないのがポイントでした。庭の先の道路とは高低差があり歩行者と視線が合いにくいので、人目を気にせず内外がつながる開放的な空間が作れると思い、購入を決めました。
ひと続きの空間づくり
住戸は全ての空間がつながり、ひと続きの大空間として使えるのが大きな特徴。(竣工当時の写真/撮影:山内紀人)
引き戸を開け放てば、どこにいても庭先の緑を感じて過ごすことができます。視線や採光のコントロールは障子戸や引き戸の開閉で。(竣工当時の写真 撮影:左・山内紀人/右・森山祐子)
扉を閉め切ると、見通しのよいカウンターデスクはおこもり感のある壁付デスクに様変わり。中央にある取り払えない躯体壁は障子戸が収まるスペースとして活用しています。
売主さま
室内を横断する大きな梁(はり)には幅の広い板を設け、間接照明を設置。圧迫感を軽減しデザイン性を持たせました。
cowcamo
梁の部分はやや低めの設計ですので、長身の方はご留意くださいね。
陽だまりの窓辺
南東向きのリビングダイニング。右手にはフラットにつながるテラスが続き、奥行き感が生まれています。
売主さま
窓側の壁を下げサッシ枠やブラインドを隠す収まりにすることで、景色に集中できるようにしました。
四季を感じる専用庭
ガーデニングが楽しめそうな広さ。庭の奥に見える街路樹は桜だそう。春が待ち遠しくなりますね。
cowcamo
隣り合う住戸との間に垣根はあるものの、目線がバッティングすることはありそう。現地でご確認くださいね。
続いてキッチンへ
壁付キッチンはダイニングスペースと近く、誰でもささっとキッチンに立てる距離。調理家電用の可動棚はL型の配置で、これまたスムーズな動線です。
キッチンの幅はなんと3.3m。メーカーのシステムキッチンですが石目調のタイルや飾り棚があしらわれ、まるで造作家具のような美しさです。
cowcamo
吊り戸棚とタイル目地の縦ラインを合わせたり、飾り棚と手元灯の厚みを揃えたり……細かなディテールへの配慮が端正な美しさを造り出しているんですね。
売主さま
食洗機付きなのですが、引き戸に合わせたラインを入れることでパッと見て分からないようなデザインにしているもこだわりのひとつです。
約4帖の洋室A
左・引き戸を閉めると個室に。右上の収まりをよく見ると……/右上・見てください、引き戸が棚板の間にぴったり収まるように作られています……! うーん、職人技。/右下・扉4枚分の頼もしい収納付き。下部が空洞になったフロートデザインのため、床面積を広く感じます。
cowcamo
寝室にするとよさそう。雰囲気に合う和テイストのローベッドなどを置きたいですね。
約4帖+αの洋室B
こちらは重心が低めでほっと落ち着く空間。奥の空間と合わせると約9帖で、梁と床材の切り替えで緩くゾーニングされています。(左・竣工当時の写真/撮影:森山祐子)
売主さま
障子には破れにくい強化障子紙「ワーロン(和紙をビニールでラミネートした素材)」を使用しています。
湯殿へ 参りましょう
浴室と向き合うように設置された洗面カウンター。床には水に強い織物床タイル「BOLON(ボロン)」を使用しているので、濡れた状態でも安心です。
ハーフユニットバスをぐるりとタイルが囲うモダンなデザイン。シャワー室で汗を流し、浴槽では読書をしたり、モニターを置いて映画を観たりとリビングにいるかのように過ごすことができます。
至福のひとときを
一段高い位置にある浴室は湯船に浸っていても室内全体を見通せます。誰もいない時間帯は、引き戸を開放しお庭のグリーンを愛でる贅沢な時間を堪能してみては。(竣工当時の写真/撮影:山内紀人)
売主さま
cowcamo
約6年間使用したとは思えない綺麗さ。カビもなく、気になる湿気や換気についても問題なさそうでした。ぜひ売主さまに仕組みを伺ってみてくださいね。
ホテルライクな 水まわり
玄関近くで動線のよい洗面室。造作の洗面カウンターは脱いだ衣類を投げ込める仕様で、ドライヤーの固定位置まで備わっています……!
洗面室は洗濯機置き場とトイレ一体型。トイレの白いパネルは押すと開く収納で、背後から間接照明が柔らかい灯りを放ちます。
cowcamo
洗濯機置き場の上部には棚と仮干しに便利なハンガーパイプが備わっていますよ。
お邪魔しました
クランクした玄関は室内の様子が見えづらくてGOOD。土間続きにシューズインクローゼット(SIC)と納戸が備わっています。
住宅街に佇む 大規模マンション
1978年竣工・全4棟からなる総戸数312戸の大規模マンション。2014年には住戸の窓サッシ&玄関ドアの改修工事、2017年には大規模修繕工事を実施済みと、こまめに修繕が行われています。
cowcamo
前面道路の交通量は少なく、落ち着いた雰囲気です。
左上・ブロックごとに階段が備わった団地形状のマンション。各棟の敷地は広く、平置きの駐車場や自転車置き場が備わっています。/右上・エントランスは入り口に近い位置に。/左下・敷地の奥にある広場と遊具スペース。/右下・住戸の玄関前。1階所在で階段を使わずに出入りできます◎
暮らしの舞台は 「大倉山」
実はギリシャ・アテネと姉妹都市である「大倉山」。駅からマンションまでの間にある「大倉山エルム通り」の建物はギリシャ様式を意識した意匠で品の良い雰囲気です。
売主さま
横浜市は急坂が多いのですが、この周辺は平坦なのでとにかく暮らしやすいです。新幹線が通る「新横浜」駅(徒歩13分)や「横浜」へ乗り換えなしで行ける「菊名」駅(徒歩17分)も利用できるので便利ですよ。
左上・東急東横線「綱島」と「菊名」の間に位置する「大倉山」駅。(徒歩13分)/右上・「pukutto(プクット)食堂」は建築家・妹島和世設計の建物内にひっそり佇むスタイリッシュな食堂。(徒歩12分)/左下・「港北スポーツセンター」まで徒歩2分。気軽に通えてヘルシーな新生活が送れそうです。/右下・最寄りのスーパーは「ヨークマート大倉山店」。(徒歩7分)。「MEGAドン・キホーテ新横浜店」(徒歩4分)が近いのも心強いですよ。
売主さま
スーパーが多数あり、駅前にも商店街があるので買い物に困ることはありません。駅前の飲食店ならイタリアンレストラン「marina piccola(マリーナ ピッコラ)」(徒歩14分)、ご近所なら「Oldman’s CAFE(オールドマンズ カフェ)」(徒歩9分)が美味しくておすすめですよ。
カウカモ編集部より
どこを切り取っても絵になる美しい和の空間、いかがでしたでしょうか。細部までこだわり抜かれたからこその、研ぎ澄まされた美しさはため息ものでした……。
これまでガラス張りの浴室は何度か取材してきたのですが、仕切りがなく部屋と一体化した浴室は今回が初めて。実際に足を運び、なんというか筆者、間取りや浴室の概念が一掃されました。
お風呂で長時間半身浴をされる方、多いですよね。せっかくのリラックスタイムなのに閉ざされた狭い浴室にいるのってもったいない。旅館の風呂付き客室にいるかのように、湯船に浸っていたい。それがこちらの住まいであれば叶います!
どうしても恥ずかしい、パートナーと暮らしたいので抵抗感がある、という方は追加工事で壁を作ることも可能なのでご相談くださいね。
家事動線のいいワイドなキッチンやフレキシブルに利用できるカウンターデスクなど、意匠性だけでなく居住性にもしっかり配慮されいる点もさすがというところ。
語り尽くせないので、現地に足をお運びいただき体感頂きたいです。
これぞまさしく “一点もの” の住まい。ぜひお問い合わせくださいね。
和旅館のような設え・ディテールの美しさに魅了されてしまいました……。今回は竣工当時の写真も併せてご紹介させていただきます。