茅ヶ崎海岸すぐそばに立つ、「空を捕まえる家」と名付けられたこの住まい。なんでも著名な建築家が手掛けたものらしい。真ん中にぽっかり空いた中庭からは光と風が流れ込む。プライベート感と開放感を両立した暮らしの場がここにある。普通の住まいじゃ物足りない方、必見です。
茅ヶ崎市東海岸南(茅ヶ崎駅徒歩19分)
5LDK
/ 103.12㎡
/ 22,000万円
売主さまのご紹介

Aさま
自然に恵まれた海沿いのエリアと、住まいのデザインに惹かれてこちらの物件をご購入。しばらくお住まいになった後、セカンドハウスとして利用されていました。
湘南の海にやってきました

今回は、カウカモでは珍しい湘南エリアの物件のご紹介です。なんとこちらの茅ヶ崎海岸が徒歩6分ほどという好立地!早速住まいへ向かいましょう。
手塚建築研究所が手掛けた住宅

ミニマルな外観のこの白い建物がご紹介する物件です。旗竿地に立つ2003年12月竣工・建築面積103.12㎡の平屋建て。
cowcamo
中庭を持つ住まい

玄関扉を開けると、中庭に面したゆったりとした空間が(洋室A)。家の奥までガラス越しに見渡せて開放感たっぷりです。

振り返るとふたつの玄関が。カーテンが付いているので、宅配便の受け取り時などにはさっと目隠しが可能です。
ふたつの玄関どう使う?

ふたつの玄関の間には天井まで届くハイドア仕様の引き戸が設けられています。

事務所兼用で住まう場合は、奥の玄関を来客用にして、こちらの空間(洋室B)を引き戸で生活空間から切り離す、なんて使い方もありそうです。

トイレは手洗い器付き。
売主さま
売却にあたって、フローリングや水まわりの一部の補修を行いました。
中庭に沿って巡ります

ふたたび中央の玄関前からパシャリ。続いては正面の通路に面した個室を順番にチェックしていきましょう。
約5帖の2部屋

洋室C。壁付けの収納の下には換気窓が付いています。引き戸は半透明で中庭からの光を柔らかく取り込みます。

洋室D。造りは洋室Cと同様です。
リビングダイニングへ

中庭と庭に挟まれた抜け感のあるリビングダイニング。

南側の中庭の窓から日がよく入り、撮影時は冬場(1月中旬)ながら暖かく感じました。

春から秋にかけては、窓を開け放って過ごしたら気持ちがよさそうですね。
売主さま
天井高が3m近くあって開放的で、庭の緑が見えるこの空間がとても気に入っています。

リビングダイニング+洋室Eの広さは約15帖。洋室Eにも壁一面に収納が備わっています。
ふたつの庭へ

まずは北側の庭へ。周辺は住宅に囲まれていますが、向かい合う窓が少なく視線はそれほど気にならなそうです。

続いては中庭へ。空を仰げるこの庭から、朝から夕方まで室内へ光が差し込みます。
cowcamo
建て込んだ住宅地の真ん中に立地しながらも、プライベート感と開放感を両立できているのはこの庭のおかげ。
設計者の手塚さんがこの住まいを「空を捕まえる家」と名付けた意味がわかりました◎
キッチンへ

キッチンはリビングダイニングの脇に。

コンロは4口。容量の大きな吊り戸棚が設置されているため収納力は◎。ただし天井高が3m近くあるため、上の方の段を使う際には脚立が必要です。
半露天風呂?

キッチンの奥はそのまま浴室につながっています。中庭に対してオープンな造りです。
cowcamo
この開放感、きっと気持ちのいいバスタイムが送れるはず。戸を開け放てば、自宅にいながら露天風呂気分。
引き戸の開閉にはやや引っかかりを感じたので、現地でご確認くださいね。

家族とはいえ、ここまで明け透けなのは抵抗がある……という方もご安心ください。引き戸とロールカーテンで視線を遮れる仕様です。
天窓のある洗面脱衣所

洗面台はワイドでゆったり使える仕様。右手に見えるのは勝手口です。
売主さま
左奥の空間には、かつてトイレが設置されていましたが、日用品や掃除用具などを収納するストックルームとしてリフォームしました。
cowcamo
もし前半でご紹介したふたつ目の玄関まわりを来客のある仕事場として使うなら、こちらにトイレを設置しなおしてもよさそうですね。
戻ってきました

洗面脱衣所を抜けると、玄関まで戻ってきました。

物件を後にする前に、個人的なお気に入りショットをどうぞ。スッと庭の緑まで視線が抜ける廊下は、歩いていて心地よかったです。
旗竿地です

写真のように竿部分を駐車スペースとして活用できますが、車種によっては乗り降りが難しい可能性がございます。現地で寸法をよくご確認ください。

物件から南へ進むと、すぐ国道134号線につきあたり、その向こう側には海が広がっています
売主さま
気軽にビーチへ行けるのに、家のまわりはとても静かです。国道の走行音も気になりませんよ。
海岸を歩いて

茅ヶ崎海岸沿いの遊歩道では、ランニングや愛犬と散歩をされている方の姿を多く見かけました。
売主さま
サザンビーチの「サザンビーチカフェ」(写真下2点・徒歩17分)が特に気に入っています。ペットも連れて来られる方も多いお店です。
気になる生活環境

「茅ヶ崎」駅(徒歩19分)周辺の風景。駅直結のショッピングセンター「ラスカ茅ヶ崎」には、成城石井やユニクロ、無印良品など便利なお店が勢揃い。駅前の商店街(左下)にも、地域密着の魚屋さん「魚卓」やスーパーマーケットなど、普段使いできそうなお店がちらほら。
売主さま
海が近い分、駅まではやや距離がありますが、駅前にはお買い物環境が揃っています。電車に乗れば一本で都心へ行けるので、便利に暮らせる街だと思いますよ。
cowcamo
物件から「茅ヶ崎」駅までは、バス+徒歩で約14分、自転車に乗れば約7分(1.6km)の距離感です。

カウカモ編集部より
手塚建築研究所の手塚貴晴さん、由比さんは、建築好きなら誰もが知っているような建築家。数多くの住宅を手掛けている他、OECDとUNESCOにより世界で最も優れた学校に選ばれた「ふじようちえん」など、子供のための空間設計でも有名です。
「空を捕まえる家」と題されたこの住まいは、その名の通り湘南の空を家の中に取り込むような中庭が特徴的な平屋建て。
建て込んだ住宅街の旗竿地に立地しながらも、開放的でプライベート感のある環境を実現しています。
間取りは、中庭を囲むように部屋が配置された回遊的な造り。ここでは便宜上、5LDKと表記していますが、引き戸の開閉で空間の区切りが大きく変わるため、nLDKという枠組みから離れた自由な暮らし方ができそうです。
暖かい時期に窓を開け放って庭をリビングの延長として使ったら、どんなに気持ちがいいんだろうかと期待が膨らみます。「家のつくりようは夏を持って旨とすべし」なんて兼行法師の言葉を思い出しました。
ただ、「こんなに窓が多くて寒くないの?」と感じた方もいるかもしれません。撮影に伺った1月中旬のお昼の時間帯は、中庭から日がよく入り、暖房をつけずとも快適に過ごせました。ぜひ内見の際には、実際の感じ方を確かめてみてください。アルミや樹脂よりも熱伝導率の低い木サッシを使っていることもポイントです。
ついつい住戸の説明に熱が入ってしまいましたが、茅ヶ崎海岸のすぐそばという立地も魅力的……朝起きて海外沿いの遊歩道でランニングをしたり、日が暮れたら夕日をぼうっと眺めたり、優雅な暮らしが目に浮かびます。
リモートワークがメインで都心への出社は時たまの方、セカンドハウスをお探しの方、海辺でゆったりとした時間を過ごしませんか?
設計を手掛けた手塚建築研究所は、国内外で数々の建築賞を受賞してきた著名な建築設計事務所。どんな空間が広がっているのか……期待が高まります!