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これでスッキリ!広さの単位を知ろう(帖、畳、坪、平米)

2025/06/16

 

 

住まい選びで知っておきたい「帖」と「畳」の基本

 

 

物件選びやリノベーションを検討する際、間取り図や広告で「帖」という単位を目にすることが多くあります。これは部屋の広さを表す単位のひとつで、「畳」と同じように使われることもありますが、両者には意味や使われ方に違いがあります。その違いを知っておくと、間取りを読み解く際に役立ちます。

 

この記事では、「帖」と「畳」の違いに加えて、「坪」や「平米(平方メートル)」など、住まい探しに欠かせない広さの単位についてもわかりやすくご紹介します。

 

 

「帖」と「畳」の基本的な違い

 

 

物件の間取り図や広告でよく目にする「帖」と「畳」は、どちらも部屋の広さを表す単位ですが、それぞれに違いがあります。ここでは、その違いをわかりやすくご紹介します。

 

「帖」とは?

 

「帖(じょう)」は、部屋の広さを示す単位で、主にフローリングや洋室に使われます。一般的に1帖は畳1枚分とされ、「6帖の部屋」とあれば畳6枚分程度の広さを意味します。

 

なお、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」では、1畳を1.62平方メートル以上と定義しています(各室の壁心面積を畳数で割った値)。この基準をもとに、「6帖」などの表示がなされている場合があります。

 

「畳」とは?

 

「畳(じょう)」は、もともと和室の床材ですが、広さを示す単位としても使われます。1畳の広さは、「不動産公正取引協議会連合会」という不動産表示を決める業界団体によって以下のように定められています。

 

「一畳当たりの広さは、1.62㎡(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上をいう」

(表示規約施行規則第11条第16号)

 

ただし、畳のサイズには地域差があるため注意が必要です。

 

 

これらのサイズの違いにより、同じ「6畳」の部屋でも、実際の広さは変わってきます。たとえば、京間の6畳は江戸間の6畳より約1.3倍広く、間取り図だけでは実際の広さを正確に判断できないこともあります。

 

「帖」と「畳」の関係

 

「帖」と「畳」は、いずれも部屋の広さを表す単位で、おおよそ同じ面積を意味します。ただし、表現として使われる場面には違いがあります。

 

かつては住宅の多くに畳が使われていたため、「畳」が広さの表現に用いられてきました。しかし、フローリングが主流になるにつれ、「畳」という言葉が洋室にそぐわないとされ、「帖」という表現が広まっています。

 

 

「帖」は和室・洋室どちらにも使われる表記で、「畳」は主に和室で使われます。最近では、「帖」に統一して表記するケースも増えています。

 

 

坪と平米:住まい選びで押さえておきたい広さの単位

 

 

「帖」や「畳」以外に、「坪」や「平米(㎡)」といった広さの単位も、物件広告でよく見かけます。これらは、住宅や土地全体の広さを把握するための目安として使われています。

 

「坪」とは?

 

「坪」は日本独自の面積単位で、1坪は約3.3平米に相当します。一般的には1坪=2帖とされ、部屋の広さをざっくりと把握する際の目安としても使われています。

 

たとえば、20坪のマンションは、おおよそ「40帖」に相当します。ただし、表記されている面積には、共用廊下や玄関ポーチなどの共有スペースが含まれることもあるため、実際に使える広さとは異なる場合があります。

 

「平米」とは?

 

「平米(㎡)」は国際的に使われる面積の単位で、1平米は1メートル四方の広さを指します。物件広告では「㎡」と表記されるのが一般的で、1平米は約0.3坪と覚えておくと、広さをイメージしやすくなります。

 

たとえば、「70平米」のマンションは「約21坪」、おおよそ「42帖」に相当します。ただし、実際の体感は間取りや天井の高さによっても変わるため、あくまで目安として捉えるとよいでしょう。「帖」や「坪」といった単位も併せて確認すると、より具体的に広さをイメージしやすくなります。

 

 

マンション選びで役立つチェック項目と注目ポイント

 

 

物件広告にある「広さ」の表記は、単位や数値の違いによって実際の感覚とズレが生じることもあります。その違いを理解しておくことで、物件選びのミスマッチを防ぎやすくなります。ここでは、チェックしておきたいポイントを見ていきましょう。

 

チェック項目ポイント
単位の統一畳・坪・㎡を正しく換算し、比較しやすい基準で考える
生活スペースLDKの帖数はキッチンを含むため、リビングの広さや家具配置も含めてシミュレーション
壁芯面積 vs 内法面積広告での面積は壁芯が多いが、実際に使える広さ=内法面積を意識
天井高一般的な高さは2.4~2.5m、2.6m以上あるとより開放的に感じやすい
デッドスペース廊下や収納の割合を確認し、居住空間が狭くなっていないかをチェック
バルコニー・専用庭居住空間には含まれないため、室内の広さとのバランスに注意
坪単価・㎡単価本体価格だけでなく、管理費・修繕費なども含めて総コストで比較

 

それでは各ポイントを詳しく見ていきましょう。

 

 

1. 数字の単位を統一して比較

 

  • 平米(㎡)は国際的な基準で、物件同士の広さを正確に比較しやすい。
  • 帖・畳は体感に近い広さが想像しやすいが、一般的には1帖・畳=1.62㎡(180×90cm)ですが、地域や建物によってサイズが異なる(例:京間180×90cm、江戸間176×88cm、団地間170×85cm)。
  • 坪(1坪=約3.3㎡)は土地の広さや建物全体の広さを測るときによく使われる。

 

 

 

2. 実際の居住スペースとしての広さを確認する

 

  • 「○帖」と書かれた部屋が、自分の暮らしに合った広さかを見極める。
  •  例)6帖(約10㎡):ひとり暮らしの寝室にちょうど良い
  •    8帖(約13㎡):ベッド+デスクも置けてゆとりあり
  •    10帖以上:リビングや寝室を広めに使いたい人向け

 

 

 

3. 壁芯面積か内法面積かを確認

 

  • 壁芯面積(へきしん):壁の中心から計測(マンションの販売時によく使われる)。
  • 内法面積(うちのり):壁の内側だけを計測(実際の使用可能スペースに近い)。

 

 

 

4. 天井高も広さの印象に影響

 

  • 一般的な天井高は 2.4m~2.5m 程度。
  • 2.6m以上 あると開放感が増し、実際の平米数以上に広く感じる。
  • ロフト付き物件では、ロフトの天井が1.4m以下だと収納用途として使われることが多い。

 

 

 

5. 廊下・収納・デッドスペースの割合にも注目

 

  • 専有面積が広くても、実際に生活に使える空間が限られていることもある。
  • 廊下が長い間取りは、居室が狭くなりがち。
  • ウォークインクローゼット(WIC)などの収納が、必要十分にあるかも重要。

 

 

 

6. バルコニー・専用庭の面積

 

  • バルコニーや専用庭は専有部分ではあるが、居住空間ではない。
  • ルーフバルコニーや専用庭がある場合、広く見えるが、使用制限や管理規約の確認が必要。

 

 

 

7. 坪単価・㎡単価の比較

 

  • 同じ広さの物件でも、間取りやエリアによって坪単価(㎡単価)が異なる。
  • 駅距離や築年数を考慮して、他の物件と比較することが大事。

 

 

 

 

最終チェックリスト

 

以下の5つの視点を押さえておくと、「思っていたより狭かった……」といったミスマッチを防ぎやすくなります。

 

 

数字の大きさだけに注目するのではなく、「どんなふうに暮らせるか?」という視点を持つことで、自分らしく過ごせる住まいが見えてきます。

 

住まい探しのヒントとして、ぜひこのチェックリストを活用してみてください。

 

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初回投稿日
2025/06/16
執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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