
エコカラットって何?

リフォームやリノベーションを考えるとき、室内の快適さはとても大切なポイント。その中でも注目を集めているのが、調湿や脱臭の機能を備えた壁材「エコカラット」です。
湿気とニオイを、すっきり解決
エコカラットのいちばんの特長は、湿度を自動で調整してくれること。ジメジメした日には湿気を吸い、乾燥しているときには水分を放出して、心地よい空気を保ってくれます。
さらに、料理やタバコ、ペットなどの生活臭を吸着してくれるため、空気がすっきりと感じられるのも嬉しいポイントです。
エコカラットの概要とその特長

エコカラットは、室内の湿度をコントロールする調湿機能を備えた壁材です。湿気が多いときには吸収し、乾燥しているときには適度に放出するため、ジメジメした梅雨の時期や乾燥しがちな冬でも快適な空間を保ちます。
タバコやペットのニオイを吸着・分解する脱臭効果もあり、玄関やリビング、寝室など、空気のこもりやすい場所にもおすすめです。さらに、有害物質を低減する働きがあるため、シックハウス対策としても注目されています。
また、エコカラットは傷がつきにくく、汚れがついても水拭きで簡単にお手入れできるのも魅力のひとつです。一般的なクロスのように経年劣化で黄ばむことが少なく、長くキレイな状態を保ちやすいため、メンテナンスの手間を減らしたい方にもぴったりです。
エコカラットの活用シーン

エコカラットは、湿気・ニオイ・有害物質対策 に優れた壁材として、さまざまな空間で活躍します。リビングや寝室の空気を快適に整え、玄関やトイレのニオイを軽減。場所ごとの効果的な活用方法をご紹介します。
リビング:家族が集まる空間を心地よく

人の集まるリビングは、湿気や匂いが気になることも多いですが、エコカラットなら調湿と脱臭の効果で空気が整います。また、多彩なデザインバリエーションもあり、インテリアのアクセントにもなる壁材です。
玄関:清潔感を感じる印象的な空間へ

外からのニオイや湿気がこもりやすい玄関も、エコカラットを設置するのに適しています。調湿機能によってカビの発生を抑える働きもあり、清潔な環境を保つ助けになります。
寝室:心地よい眠りをサポートする空間に

エコカラットの調湿効果は、寝室にもぴったりです。湿度を適切に保ち、結露を防ぐことで快適な睡眠環境が整いやすくなります。
子ども部屋やペットがいる部屋:快適さと安心をプラス

湿度を調整し、空気を清潔に保つエコカラットは子供部屋にも適しています。汚れも拭き取りやすく、掃除の負担も軽減できます。
トイレや洗面所:清潔で快適な空間作り

湿気がこもりやすいトイレや洗面所では、エコカラットの調湿効果が大きく期待できます。湿度を調整してカビの発生を防ぎ、清潔感を保ってくれます。
導入する時に知っておきたいこと
エコカラットを取り入れることで、調湿や消臭などの機能性だけでなく、空間に上質なアクセントを加えることができます。ここでは、設置の流れや費用感、デザインを選ぶ際のポイントについて紹介します。
施工費用参考
エコカラットの施工費用は、製品の種類や設置面積、デザインによって異なりますが、目安は1㎡あたり約1万~3万円。壁一面に取り入れるだけでなく、玄関やトイレのワンポイント使いとして設置する方法も人気です。
部屋・場所 | 相場例(材料+施工) |
---|---|
トイレ | 5万~9万円(1㎡程度) |
玄関・洗面所・廊下 | 狭小面積の施工で5万~15万円程度(20%増し) |
リビングなどの中広面積 | 4㎡施工で6万~15万円、グレードにより↑ |
寝室や子ども部屋 | リビング同様、4㎡程度で6万~15万円ほど |

施工の流れ
デザイン選びのコツ

エコカラットには多彩なデザインバリエーションがあり、設置場所や用途に応じて最適なものを選ぶことが大切です。

どの空間にも共通して言えるのは、全体のインテリアとの調和を意識すること。素材感や色味をうまく取り入れると、空間全体が引き締まり、より洗練された仕上がりになります。
機能もデザインも。エコカラットで空間をアップデート

エコカラットは、調湿・脱臭といった機能性と、空間の印象を引き立てるデザイン性を兼ね備えた内装材として、住まいづくりの選択肢に加える方が増えています。

日々の暮らしを、少し快適に。少しおしゃれに。そんな気分のときに、エコカラットを取り入れることは手軽なアップデートのひとつ。壁一面の変化が、住まいの印象を大きく変えてくれるかもしれません。
「カウカモ」では、厳選した中古・リノベーション物件を紹介しています。エコカラットを取り入れた理想の部屋に住みたいと考えている方は、ぜひ利用を検討してみてください。

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琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。