大きな窓から差し込む美しい陽の光に、やわらかな陰影を映す漆喰の壁。頬を撫でるなめらかな風を感じながら、遠く水平線まで続く空を仰いだ。この街に深く根を下ろして、今ここにある人生の一編を味わう。住み継がれた想いが、新たな香りを纏（まと）いしあなたを待っている。
渋谷区恵比寿南（恵比寿駅徒歩6分）
1LDK
/ 58.30㎡
/ 7,780万円
売主さまのご紹介
Ｋさま
2020年11月にこちらの物件を購入されたＫさま。分譲時から数えて３人目のオーナーとして、前居住者のご夫婦が1997年にフルリノベーションした住まいのバトンを受け継ぎ、床の張り替えやトイレの交換などの部分リノベーションを実施されました。今回はライフステージの変化に伴い、名残惜しくも売却を決意されたそう。
cowcamo
扉を開けて
左・ご紹介する住戸は最上階の12階に所在。／右・扉を開けると、広々とした玄関ホールがお出迎え。
止まらないワクワク
まずは玄関左手のシューズボックスから。お好きなアイテムをたくさん飾れる広さがあるので、売主さまのように本や雑貨を置くなど、思い思いにディスプレイを楽しめますね。
歩みを進めると、左手にLDK、右手に洋室の扉が。玄関スペースとLDKの間には建具を設けないことで、より開放的に感じられる造りになっています。
Ｋさま
廊下が広いので、チェストを置いたり植物を飾ったりと、インテリアのレイアウトを考えるのが楽しかったです。
cowcamo
お気に入りの家具や雑貨が目に入る位置にあると、帰ってくるときに玄関扉を開けるのが楽しくなりそう◎
ちなみに、左手に見える梁（はり）の高さは約174cmとやや低め。ただ、この梁を抜けてLDKに入る瞬間は洞窟を抜けたかのような開放感があって、LDKの天井がより高く感じられましたよ。内見時にご確認くださいね。
お待ちかね 約14帖のLDKへ
南向きの掃き出し窓からたっぷりと陽が注ぐ、約14帖のLDK。風通しがよく、なめらかな風が室内に吹き抜けます。
Ｋさま
窓が大きくて、自然光が室内の隅々までよく届くんです。日中は照明いらずで、このあとご紹介する洋室でも、朝日で気持ちよく起きていました。
窓辺のリビングスペースをパシャリ。漆喰に陰影が生まれ、シンプルなテイストながら表情豊かな空間に仕上がっています。
Ｋさま
漆喰は湿度を快適に保ってくれる効果があるので、風合いが素敵なことはもちろん、実用面でも優れているんです。おすすめですよ。
抱きしめたくなる 広い空
『さすが最上階！』と言いたくなるような、視界いっぱいに抜けのある眺望。そして驚いたのが、辺りがとても静かだということ。こちらは、ぜひ現地でご体感いただきたいポイントです。
Ｋさま
すぐ近くに駒沢通りがありますが、通りとは反対側を向いているので、車の走行音がまったく気にならないんです。遠くを眺めながら、いい気分転換ができる場所でした。
バルコニーは洋室の前まで続いています。奥行きは浅めではありますが、洗濯物がカラッと乾いてくれそう。
室内に戻って
漆喰の壁に、経年変化した木材が織りなす味わい深いキッチン。海外のアパートメントのような雰囲気です。
想いを継ぐ キッチン
共用廊下に面した窓からやわらかな陽が注ぐ、明るいキッチン。窓にはプライバシーに配慮した擦りガラスが採用されています。
キッチンは３口コンロタイプで、大きな七面鳥も焼けるプロ仕様のガスオーブンを内蔵。お料理好きな方にご満足いただけそうです。
Ｋさま
前オーナーの奥さまがお料理好きで、キッチンには相当こだわられたとのことでした。デザインがいいのはもちろん、実用的で調理もはかどりますよ。
cowcamo
ワークトップや壁面にはブロックタイルがあしらわれているなど、可愛らしいディテールにグッときます。壁の写真やフライヤーの飾り方も、センスがあって素敵！ ぜひ真似してみたいですね。
どこを切り取っても絵になる空間。ずっと眺めていたいです……後ろ髪を引かれつつ、続いては洋室をチェックしましょう。
廊下に戻って 約８帖の洋室へ
洋室の床にはモルタル調のフロアタイルが敷かれており、LDKとはまた異なった趣のある空間です。
cowcamo
こちらも日当たりと風通しがよく、ずっと居たくなるような気持ちよさです。
壁一面には大型の収納スペースが。天井までの高さがあり、内部には枕棚とハンガーパイプが備わっています。とにかく大容量で、おひとり〜おふたり暮らしであれば収納面は安心できそう。
Ｋさま
収納は購入時に通気性のいいルーバー扉に変更して、オイルで塗り加工を施しました。
cowcamo
光に照らされることでルーバー扉の風合いが際立って、室内の雰囲気をより洗練させていますね。
廊下に戻って 水まわりをチェック
左・脱衣所兼パウダースペースはコンパクトなサイズ感。左手に洗面台＆トイレ、右手にバスルームがあります。／中央・洗面台とトイレの床はテラコッタタイル貼りで、温かみのある印象です。／右・レトロモダンなタイル貼りのバスルーム。
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バスルームはやや古さを感じる部分もあるので、部分リノベーションを検討してもいいかもしれません。詳しくはエージェントまでご相談くださいね。
３駅５路線が 徒歩圏内です
左上・ご紹介したマンションは、駒沢通りから少し奥まった場所に立地しています。地上12階建てのスリムな建物で、ブラウンのタイル貼りが印象的な外観。／右上・大きな庇（ひさし）に覆われた、タイル貼りのエントランス。23時〜翌５時の夜間はオートロックに切り替わり、セキュリティ面に安心感があります。／左下・コンパクトな共用ホール。／右下・共用廊下には集合ポストが。２階にある管理人室では、管理人さんが週４日、主に午前中に勤務されています。
cowcamo
2013年には大規模修繕工事、2019年にはエントランス扉改修工事など、こまめにメンテナンスが行われています。清掃の行き届いた共用部からも、丁寧に管理されている様子がうかがえました。
売主さまおすすめの 周辺スポットたち
左上・売主さまがたびたび訪れるというカフェ＆バー「Sputnik（スプートニク）」。ふらっと立ち寄りやすい、気さくな店主のいるお店です。（徒歩６分）／右上・恵比寿で長年愛される老舗のパスタ屋「アンクルトム」。おすすめはペペロンチーノ。内見時にぜひ。（徒歩11分）。／左下・コーヒースタンド「Perch by WOODBERRY COFFEE ROASTERS（パーチ バイ ウッドベリー コーヒー ロースターズ）」。フレンドリーなバリスタさんとの会話を求めて、毎日通ってしまいそうなお店です。（徒歩４分）／右下・この辺りのエリアを語る上で、目黒川は外せません。川を挟んで両サイドにズラリと感度の高いショップが並んでいるので、一年を通して気持ちよくて楽しい！ 売主さまも、よく川沿いを散歩してリラックスされていたそう。（徒歩９分）
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こちらの物件は売主さまが居住中のため、内見の日程には調整が必要な場合があります。あらかじめご了承くださいね。
カウカモ編集部より
内装や細かなディテールに感動したのはもちろん、筆者の心に響いたのは何よりも、リノベーションでは変えられない “住環境” の魅力でした。
LDKと洋室から望む広い広い空、南向きの大きな窓から注ぐたっぷりの陽の光、室内を通り抜ける気持ちのいい風……お話が盛り上がってしまったのもありますが（笑）、こちらの空間のあまりの心地よさについつい長居をしてしまいました。
徒歩圏内に「代官山」「中目黒」「恵比寿」の３駅がある魅力的な立地かつ、窓を開けていても静か。「立地がいいからこそ、賑やかさには目を瞑らざるをえない」というのは、住まい探しにおけるありがちなトレードオフですが、どちらも妥協しなくていいのは、都会暮らしを満喫する上で大きなメリットといえます。
そして、その住環境を余すことなく活かした内装デザイン！ 前オーナーのご夫婦がフルリノベーションされた住まいを、３代目のＫさまが追加リノベーション。LDKと寝室の床の張り替え、キッチンカウンターの造作、水まわりの位置変更など、既存の間取りを大切にしながら想いとこだわりを持ってアップデートされました。そのため、シンプルながらどこも見応えのある空間で、表情豊かな漆喰の壁や各所に貼られたタイルなどのディテールが、空間の魅力を格段に増しています。
一点、今回ご紹介する住戸は、ふたつの住戸を連結させた構造になっているため、共益費はふた住戸分が発生します。専有面積を踏まえるとやや重ためな金額なので、ランニングコストに含めてご検討くださいね。
立地・間取り・眺望。どれをとっても魅力がたくさん詰まった今回の住まいの魅力は、正直なところ記事だけではお伝えしきれません。ぜひ、現地で体感いただければ幸いです。
キャンドルなど、香りにまつわるプロダクトがお好きだというＫさま。センスあるインテリア選びを参考にしながら、さっそく室内を拝見しましょう！ なお、写真は2022年8月撮影のため現況と異なる可能性がございます。