
スイッチ・コンセント配置の重要性

リノベーションを考えるとき、内装やキッチンの改装に目が行きがちですが、実はスイッチやコンセントの位置や種類も暮らしに大きく関わるポイントです。毎日使うものだからこそ、生活に合った配置にしておかないと、思わぬストレスの原因になることもあります。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスが増えている今の暮らしでは、用途に応じた数と場所のコンセントを確保しておくと安心です。たとえば、リビングやベッドサイドに十分な数があれば、充電のたびに動き回る必要がなく、すっきりとした空間で快適に過ごしやすくなります。
コンセントの配置と種類:使いやすさを重視

USBポート付きコンセント
USBポート付きコンセントは直接スマホやタブレットを充電できるタイプで、デバイスそれぞれに充電器を用意する必要がなくなるので便利です。特に部屋のいろんな場所でデジタルデバイスを使いたい方にはおすすめです。
生活動線に合わせて防水コンセントも活用
家具の配置や生活動線を考慮しながら、どのエリアにどの種類のコンセントを配置するかを計画することは大切です。特にキッチンや洗面所など、家の特定のエリアでは防水性のあるコンセントを設置する必要があります。
エアコンの設置を考えている場所の近くには、必ずコンセントを設置する必要があります。必要な箇所には、アース線付きのコンセントを設置しましょう。
スイッチの種類と選び方:機能性とデザインの両立

片切スイッチ・3路スイッチ:シンプルで一般的なタイプ
スイッチにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴と適した用途があります。片切スイッチは単純に一つの照明器具をオン・オフするだけのもので、リビングや寝室などでよく使われます。
3路スイッチは、例えば大きな部屋や長い廊下の両端に設置し、どちらからでも照明のオン・オフができる便利なタイプです。
調光スイッチ:照明の明るさを調整する機能
調光スイッチには、照明の明るさを自由に調整できる機能があるので、シーンに合わせて照明の雰囲気を変えたい場合に便利です。映画鑑賞の際は暗めに、読書の時は明るめに設定するなど、使い方の幅が広がります。ただし、照明機器も調光対応タイプを用意する必要があります。
タッチパネルスイッチなどスマートホーム対応の技術
スマートホームの普及に伴い、タッチパネルスイッチやリモート操作が可能なスイッチも増えています。これらのスイッチはデザイン性以外にも、スマートフォンや音声などで操作できるなどの機能があります。リノベーション時には、これらのスイッチも検討してみると良いでしょう。
スイッチ・コンセントのメンテナンスと安全性

スイッチやコンセントに異常を感じたら早めに対処しましょう。特にコンセントカバーは、割れやゆるみが生じやすいため、劣化が見られたら交換をおすすめします。丁寧な手入れが住まいの安全を守ります。
また、コンセントまわりで注意したいのが「トラッキング現象」です。ホコリや湿気が溜まることで発火の原因になるため、こまめな清掃が大切です。さらに、センサー付きの自動切断機能を取り入れると、火災や感電のリスクを低減でき、安心が一層高まります。
リノベ前に知っておきたい、スイッチ・コンセント計画の落とし穴

スイッチやコンセントの配置は「あとから変えられるでしょ?」と思いがちですが、実は工事後に変更するのは意外と手間とコストがかかるもの。暮らし始めてから「こうしておけばよかった…」と後悔する前に、よくある落とし穴をチェックしておきましょう。
ベッドまわりに使いやすいコンセントがなく、延長コードで対応することに
寝室では、スマートフォンの充電や間接照明、目覚まし機能付きの家電など、ベッドの近くで電源を使いたくなる場面が意外と多くあります。コンセントが手の届かない位置にあると、延長コードでの対応になり、配線がごちゃつく原因にもなります。リノベーション時には、ベッドの配置を想定した位置にコンセントを備えておくと安心です。
家具を置いたらコンセントが隠れてしまった
「せっかく多めに付けたのに、家具でふさがれて使えない」というケースも意外と多く見られます。特に食器棚や本棚、ソファなど背の高い家具は要注意。設計段階で家具の配置をざっくり想定し、隠れてしまう位置を避けてコンセントを設置するようにしましょう。
掃除機用のコンセントが廊下になくて延長コードが必須に
掃除のたびに延長コードを使っていると、手間もかかるし安全性にも不安が残ります。特に廊下や玄関付近など、意外と使用頻度が高いエリアにコンセントがないと不便を感じがちです。各エリアに最低1ヶ所は掃除用の電源を確保する意識を持つと、日々の家事がスムーズになります。
キッチン家電の使用数に対してコンセントが足りない

冷蔵庫や電子レンジだけでなく、トースター・炊飯器・ミキサーなど、キッチンでは意外と多くの家電が同時に使われます。「足りなくなったらタコ足配線で対応」は非推奨。将来増える可能性も見越して、2口×2カ所など、余裕をもった設計を心がけましょう。
スイッチ・コンセントの追加や交換、費用の目安は?

スイッチやコンセントの位置や数は、快適な暮らしに直結する大切な要素ですが、「実際どのくらい費用がかかるの?」と気になる方も多いはず。ここでは、リノベーション時にかかるスイッチ・コンセント関連の主な費用の目安をご紹介します。計画段階で大まかな金額感をつかんでおくと、全体の予算管理がしやすくなります。
コンセントの増設
約5,000~15,000円/箇所
コンセントの増設は、壁の配線状況や工事のしやすさによって費用が大きく変わります。壁の中の電線を延ばす必要がある場合や、コンクリート壁など施工が難しいケースでは費用が高くなる傾向にあります。
リノベーションなど壁を開けているタイミングであれば比較的安価に済むこともあります。
USBポート付きコンセント
約5,000~15,000円/設置費用別
スマートフォンやタブレットの普及に伴い人気のUSBポート付きタイプ。部材そのものの価格は2,000~4,000円程度ですが、通常のコンセントと差し替えるだけで済む場合と、新設が必要な場合で費用は変わります。設置費込みでおよそ5,000~12,000円を見ておくとよいでしょう。
スイッチ交換(調光機能付き)
約8,000~20,000円程度(施工費込み)
照明の明るさを調整できる調光スイッチは、部材価格がやや高めで、機種によって差があります。デザイン性の高いモデルやスマートホーム対応モデルではさらに価格が上がるケースもあります。取り付けには電気工事士の作業が必要となるため、施工費込みで考えておくと安心です。
どこで選ぶ?おすすめスイッチ・コンセントメーカー

スイッチやコンセントは「ただ使えればいい」と思われがちですが、暮らしの快適さや空間の雰囲気に意外と大きな影響を与えるパーツです。せっかくリノベーションするなら、見た目・機能性・デザイン性など、自分の好みに合った製品を選んでみてはいかがでしょうか。ここでは、代表的なメーカーやシリーズをご紹介します。
見た目重視なら神保電器「NKシリーズ」
無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが魅力の神保電器「NKシリーズ」。シンプルながら存在感があり、ホテルライクな空間や、モダンなインテリアにもよく調和します。マットな質感やスクエアな形状など、ディテールにこだわりたい方におすすめです。
特にブラックやグレー系のカラーリングは、空間にほどよいアクセントを加えてくれます。
機能性重視ならパナソニック「アドバンスシリーズ」
多機能で使い勝手の良さを追求するなら、パナソニックの「アドバンスシリーズ」がおすすめ。タッチ操作ができるスイッチや、スマートホーム対応の機種など、最新の機能が豊富にラインナップされています。
デザインはスタイリッシュで、カラー展開も豊富。直感的に使える操作感と確かな品質で、家全体を統一感のある雰囲気に仕上げることができます。
色や質感を選んで、空間に調和を
白いスイッチ・コンセントが一般的ではありますが、最近では壁紙やインテリアのトーンに合わせて、グレーやブラック、ベージュなどのバリエーションを選ぶ人も増えています。たとえば、ナチュラルな木目の壁にはアイボリーやグレージュが好相性。モルタルやブラックトーンの空間には、マットブラックで統一感を出すのも◎です。
リノベーションの仕上げとして、こうした細かな色や質感の調整をしておくと、空間全体の完成度が一段と高まります。
スイッチ・コンセントの計画的なリノベーションで快適な暮らしを

スイッチやコンセントは、リノベーションで見落とされがちなポイントです。適切な配置と機能性のあるものを選べば、ライフスタイルの変化などがあっても柔軟に対応できるので安心です。
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