こちらは高低差を活かした池泉回遊式「池田山公園」（徒歩４分）。今回は江戸時代に大名屋敷が建ち並んだ高級住宅街 “城南五山” のひとつに数えられる『池田山』が舞台です。

1981年築、全28戸、大手ゼネコン清水建設による施工です。首都高速道路から少し奥まった傾斜地に建っています。

立派な大階段を上りエントランスへ。ベビーカーや重い荷物を持っている際は不便に感じるかもしれませんが、ここを通ることで気分がカチッと切り替わりそう。ガラス張りのドアを抜けると管理人室とオートロック、レトロモダンな集合ポストが左右に。

ヴィンテージ感溢れる応接セットやシャンデリア。大きなガラスの向こうには美しい中庭があり、所々にベンチやガーデンチェアが配されています。エレベーターでワンフロア上がり、いよいよ住戸へ。

土間は横長に配置されており、正面にはデザインが特徴的な木製パネルが。

左側から上がるとそのまま廊下へ続いており（写真左）、右側の引き戸を開けると下足入れが置かれた約3.5帖のサービスルーム（写真右）へとつながっています。ここからも廊下へ出られますよ。

ドアを開け一番に視界に飛び込むのは外の緑。約3帖の洋室Ａと合わせると、約23.5帖の大空間です。

メインの開口は北東向き、腰高窓は北西向き。両方を開けると心地よい風が吹き抜けていきそうです。

壁一面には大判の石調タイルがあしらわれ、しっとり大人っぽい空間を演出。

目の前には「インドネシア大使公邸」の擁壁が。周囲からの視線が遮られ、プライバシーが守られています。木々はマンション共用部のものなので、テラス部分のみ使えると考えるのがよさそうです。

テラスの横には中庭へと続く階段があります。共用庭をお手入れする際、ここから庭師さんが出入りすることがあるかもしれません。

ダウンライトや間接照明で落ち着いた雰囲気。

キッチンのシンク前に立てば室内全体を見渡せそう。

食洗機、3口ガスコンロ、グリルが付いたシステムキッチン。収納ニッチの中は可動棚になっており、調理家電用のコンセントも設置されています。

引き戸を開け放てば外のグリーンが視界に入り、閉じればLDK側から見えなくなるため、書斎や小さなお子さまの遊び場とするとよさそうです。

LDKのドアは珍しいスリットガラス入り。お隣りにあるのは収納＆ニッチ付きのトイレです。

洗面脱衣室でひときわ目を惹く大きなガラス戸。開けると……

よく見るユニットバスと違い、在来工法で造られた浴室が出現。日々ホテルステイ気分を味わえそうですね。

北西向きの大きな窓が付いた居室。こちらもグリーンビューでなんとも贅沢です。壁一面にクローゼットがあり心強い収納力。

左上・レストランやカフェだけでなく、デリや調味料、世界各国の雑貨も販売する「gicca（ジッカ）IKEDAYAMA」。その日の気分に合わせて通えそうな施設です。（徒歩2分）／右上・「Bread＆Coffee Ikedayama本店」。平日はパンをテイクアウトし、休日はブランチに訪れてはいかがでしょうか。（徒歩10分）／左下・せっかく美しい緑に囲まれた住戸なので、室内も植物で彩りたいですね。「花とめ」ではセンスのいい生花を販売しています。（徒歩8分）／右下・美食の名店が集まるエリアなので、外食の選択肢は豊富。庭園美術館前にある「Trattoria dal Birbante Giocondo（トラットリア・ダル・ビルバンテ・ジョコンド）」ではローマの伝統料理をいただけます。（徒歩6分）