地下へと潜る住まいが、日常のノイズをゆっくりと沈めていく。LDKに満ちるのは、控えめな光と深い静寂。陰影のある空間が感覚を研ぎ澄まし、暮らしの質そのものをそっと引き上げてくれる。
渋谷区上原(代々木上原駅徒歩7分)
2SLDK
/ 75.43㎡
/ 13,500万円
“気のいい” 街

小田急線・東京メトロ千代田線「代々木上原」駅からスタート。急行電車に乗れば、「新宿」までひと駅というアクセスのよさが魅力です。都心ながら落ち着きがあり、おしゃれな店が点在しているのもうれしいエリア。
歩くこと7分

スタイリッシュな建物が見えてまいりました。こちらは2020年に竣工した総戸数7戸のコーポラティブハウス。ペットは犬猫2匹まで飼育可能(細則あり)ですよ。
お邪魔します!

左・さっそく素敵……。住戸は地下1階・1階部分のメゾネットタイプ。高い天井を利用した、階段スペースの吹き抜けにグッと心を掴まれます。
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ムーディーな空間

リビングとダイニングキッチン(DK)の間にある段差によって、ゆるやかにゾーニングされた空間。地下階ならではの仄暗さがムーディーな雰囲気を醸しています。
リビング

塗装仕上げの壁に生まれる陰影が美しい。約7.9帖の広さがあります。
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床や壁の素材にこだわったという売主さま。本物の素材ゆえ、カーペットや植木鉢などの置き跡が残っているので、上から塗装材を塗り直すか、家具で隠すのがよさそう。

地上からの光は、ドライエリアを通してほんのりと届きます(写真は午前中の様子)。
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そういえば、エアコンがついていないのに寒くない! 地下だから一定の温度が保たれやすいのですね。夏も冬も快適に過ごせそう。

シーンと静かでなんだか落ち着きます。左手奥には洗面室とトイレにつながる扉があります。
水まわり

洗面台はワイドなので、朝の支度が捗りそう。左手上部にある衣類乾燥機は、そのまま残されるとのこと。

バスルームとトイレは、白基調でシンプルなデザインです。
カフェのような カウンタースペース

キッチンとダイニングテーブルが一体となったアインランドキッチン。使用されている木材は、木目にこだわり素材を選定されたそう。
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kitchenhouse社製のキッチンにMiele社の食洗機を搭載。見た目がよいだけでなく、機能面も優れています。

キッチンまわりには、コンセントを数箇所設置。ダイニングでちょっとしたデスクワークを行うことも◎

キッチンの奥には、コンパクトな個室が。造作のカウンターデスクが用意され、ワークスペースとしても利用できます。
グリーンの彩り

LDK、キッチン奥の個室に囲まれたドライスペース。現在置かれている観葉植物はそのまま残されるそう。水栓が付いているので、水やりが楽ですね。
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それでは上階へ参りましょう!
約4帖の洋室A

塗装仕上げの風合いが素敵な空間。出入り口の上部には収納が設けられています。
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出入り口上部の収納は、間取り図でロフトと表記されている部分。扉を開けた様子も撮影しているので、ギャラリーでご確認くださいね。

出入り口とは別の扉を開けると、オープン収納が。こちらは玄関の吹き抜けに面したスペース。
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オープン収納は家の顔にもなる部分なので、雑貨や雑誌などをカッコよく飾りたいですね。
約2.7帖の洋室B

窓は共用廊下向き。洋室A同様、出入り口上部に収納が設けられています。

左・畳は取り外し可能。/右・足元にある両開き戸の中は、玄関下スペース。ちょっとしたアウトドア用品なら入れておけそう。
WICも完備

洋室Aと洋室Bに挟まれるように配置されたウォークインクローゼット(WIC)。ハンガーパイプは計3つ用意されています。
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素材へのこだわりが感じられる素敵なお住まいでした。では、周辺のスポットも少し巡ってみましょう。
ふらり散策

左上・もともと吉祥寺にお店を構えていたという「Roundabout(ラウンダバウト)」。時代を超え長く愛用できるアイテムが揃うセレクトショップです。(徒歩5分)/右上・ホテル併設のカフェ「SIDEWALK COFFEE ROASTERS(サイドウォークコーヒーロースター)下北沢店」も地上線路跡地にできたトレンドスポット。自家焙煎コーヒーと工房で焼くベーグルを味わえます。(徒歩8分)/左下・首都圏の有名ベーカリーで活躍された青柳シェフの絶品パンが頂ける「BAKER Aoyagi(ベーカーアオヤギ)」。(徒歩5分)/右下・春はお花見スポットにもなる「駒場公園」。敷地内には重要文化財に指定されている「旧前田家本邸(洋館)」があります。(徒歩9分)
カウカモ編集部より
暮らしの中心は自然とLDKになるはず。地下階のため光はやさしく差し込む程度ですが、その控えめさが静けさと重なり、落ち着いた時間をもたらしてくれます。明るさの感じ方はぜひ現地でもご確認くださいね。
内見の際は、代々木上原という街そのものが持つ “気のよさ” にも注目いただきたいです。感度の高い店が点在しながらも、どこか肩の力が抜けた空気。「洗練」と「穏やかさ」、そのバランスが住まいの魅力をそっと引き立てているように感じます。
やさしく灯る「イサム・ノグチ」のペンダントシェードが、またいい雰囲気。帰って扉を開けるたびに惚れ惚れしてしまいそうですね。まずは、下階から拝見しましょう。