生活感の正体は“家電”にあり!スッキリ空間への一歩
リノベーションをするなら、「生活感を抑えたスッキリとした空間」を目指したいと考える人も多いのではないでしょうか。なかでも気にしておきたいのが「家電の存在感」です。エアコンやテレビ、オーディオ機器、キッチン家電などは、日々欠かせないアイテムですが、目の入る場所に置いてあると生活感のあるインテリア空間になってしまいます。
特にエアコンは、壁に取り付けられていると視界に入りやすく、ふとした瞬間に気になる存在です。また、家電だけでなく照明もそのまま設置すると生活感を強調させてしまいます。空間にうまくなじませる工夫こそ、スッキリとしたインテリアを実現するカギになります。
エアコンを“消す”テクニック
生活感を抑えるための工夫として、エアコンや家電を「埋め込む」リノベーションは効果が期待できます。エアコンを壁や天井に埋め込むことで、部屋全体のデザインに自然と溶け込み、統一感を持たせることができます。視覚的なノイズが減ることで、スッキリとした空間を保てます。
また、天井設置型のエアコンを設置すると空調の効率も高まり、夏の暑い日も冬の寒い日も、部屋全体を均一に快適な温度に保つことも期待できます。
埋め込み家電の利点とコツ:どんな家電が埋め込みできる?
埋め込みが可能な家電は、エアコンだけではありません。たとえば、スピーカーを壁や天井に埋め込むことで、インテリアに自然に溶け込みます。さらに、設置場所を工夫することで音の広がりも良くなり、ケーブルや機器が目立たないようにすれば、部屋全体がより洗練された印象に仕上がります。
また照明もシーリングライトではなく、天井に埋め込むダウンライトを使えば、目立たずすっきりとした天井となります。
キッチン家電も、ビルトインタイプを選ぶことで統一感がアップします。オーブンや食器洗い機をシンク下やカウンターに埋め込むと、キッチンがスッキリと片付き、使い勝手も良くなります。リノベーションを行う際には、収納スペースを最大限に活かしながら家電を機能的に配置することで、さらに利便性の高い空間に仕上げられるでしょう。
ただし埋め込み家電には、空間をスッキリさせる一方で、設置後に簡単には除去できないというデメリットもあります。エアコンやビルトインのキッチン家電などは、埋め込むことで固定されるため、故障やライフスタイルの変化に応じた配置替えが難しい点に注意が必要です。
リノベーションを行う際には、家電のメンテナンス性や交換のしやすさも検討材料にすると良いでしょう。また、頻繁に使う家電は、取り外しやすい収納スペースを工夫するなど、将来的なメンテナンスまで見据えたプランニングが大切です。
打ち合わせのポイント
リノベーションで理想の住まいを実現するには、まず設計士やインテリアコーディネーターとの打ち合わせが大切です。間取りや設備の配置、内装デザインを一緒に考えながら、この段階でどの家電を埋め込むかを決め、それに伴う配線や配管の計画も立てていきます。
打ち合わせの際には、見本となるようなイメージ画像を設計士に見せることがとても効果的です。雑誌やインターネットで見つけたお気に入りの事例があれば共有しましょう。もし自分で見本を見つけられない場合は、設計士に過去の事例やその際の写真を見せてもらうのも良いアイディアです。具体的なイメージを共有することで、理想により近いデザインに仕上げることが期待できます。
スッキリとした空間で新しい暮らしをスタートしよう
家電や照明を埋め込むリノベーションは、生活感を抑えてスッキリとした空間を作る効果的な方法です。日常的に使う家電がインテリアに自然となじむことで、空間全体に統一感が生まれる効果が期待できます。
特に、シンプルでスッキリとした空間が好きな人には、家電を上手に埋め込む工夫を検討してみてください。視覚的な生活感を抑えることで、快適さと洗練を兼ね備えた住まいを楽しめることでしょう。
中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。
琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。