
洗練されたモダンな内装は、世代を問わず人気のあるスタイルです。モダンテイストで統一された空間は落ち着きがあり、居心地よく感じられます。
では、シンプルで生活感の少ないモダンな空間をつくるには、どのような色や素材、インテリアを取り入れるとよいのでしょうか。
この記事では、モダンな内装の特徴やつくり方、おすすめのアイテムについてご紹介します。モダンな家づくりに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
モダンな内装の特徴

「モダン」とは「現代的」「近代的」を意味します。モダンな内装は、余計な装飾を排し、シンプルさと機能性を重視する点が特徴です。流行に左右されにくく、飽きのこないデザインとして長く好まれる傾向があります。
モダンテイストの種類と特徴

モダンテイストには複数のスタイルがあり、ほかのテイストと組み合わせることで異なる雰囲気を作れます。
代表例として「シンプルモダン」「ナチュラルモダン」「和モダン」のほか、「レトロモダン」「北欧モダン」「ラグジュアリーモダン」などがあり、組み合わせ次第で幅広い好みに対応しやすいのが特徴です。
ここでは「シンプルモダン」「ナチュラルモダン」「和モダン」を取り上げます。
シンプルモダン

装飾を抑えたミニマルなデザインが特徴で、ポイントは下記の三点です
生活感を抑えるには配線や収納の計画も合わせて行うと効果的で、物が多くなりがちな場合はテキスタイルを無地で統一するなど段階的な調整が現実的です。
ナチュラルモダン

木材などの自然素材に、モダンの要素を組み合わせるスタイルで、二つの要素は五分五分よりも主従を決めた方がまとまりやすい傾向があります。
迷う場合は「床や大型家具=ナチュラル」「照明や小物=モダン」と役割を分けるとバランスが取りやすく、木の色味は2トーン程度に絞ると空間が整います。
和モダン

畳や和紙など日本の要素に現代的な直線や素材感を組み合わせ、落ち着きと洗練の両立を目指すスタイルです。
構造変更や大規模工事が難しい場合は置き畳や和紙照明、可動式の格子パーテーションで雰囲気を補う方法が現実的で、柱・梁の木部や漆喰・珪藻土などの自然素材をポイント使いすると“和”の印象を高められます。
モダンな家の内装にするポイント

モダンな内装に仕上げるには、過度な装飾を避け、必要最小限の要素で空間を整えることが大切です。ここでは、5つのアイデアを紹介します。
落ち着いた配色にする
白やグレーを基調にしたモノトーンは空間を引き締めます。アクセントカラーは1~2色に抑え、控えめに取り入れるとまとまりやすくなります。和モダンを目指す場合は漆喰や畳といった自然素材を取り入れると雰囲気が出ます。
床材は中間色や濃色の木目を選ぶと落ち着いた印象に。照明や壁材も無彩色で統一すると空間全体に統一感が生まれます。
直線を意識した空間づくりをする
凹凸を抑えた直線的な構成はスタイリッシュな印象を与えます。家具や建具も直線的なものを揃え、配置も整列させると効果的です。
ただし全て直線的にすると冷たい印象になる場合があるため、北欧モダンのように照明や小物で曲線をアクセントに取り入れると柔らかさをプラスできます。

照明にこだわる
ダウンライトや間接照明をうまく使うと、洗練されたモダンな空間がつくれます。照明は、どこに・どんな角度で設置するかを事前に考えておくと安心です。

デザイン性の高いペンダントライトやスポットライトを取り入れるのもおすすめです。シンプルで直線的なデザインの照明は、モダンスタイルと好相性です。
素材は好みのモダンテイストで選ぶのがポイントです。
上記のような照明を選ぶと、それぞれのテイストの特徴を活かすことができるでしょう。壁や天井に光を当てて陰影をつけると、空間に奥行きが生まれ、やわらかな印象になります。
また、光の強さや「色温度」(光の色味)を調整できる電球を使えば、時間帯や用途に合わせて雰囲気を変えられます。
「隠す収納」で生活感を出さない
日用品が見えると雑多な印象になりやすいため、収納は“隠す”ことを意識しましょう。造作棚や扉付き収納を活用すると生活感を抑えられます。一方で、一部にオープン棚を設けてデザイン性の高いアイテムを「見せる収納」として活用すれば、空間にアクセントを与えることもできます。
素材の組み合わせにこだわる
モダンな内装を目指すなら、異なる素材の組み合わせにも意識を向けましょう。

たとえば、無垢材の階段手すりにアイアン素材を組み合わせると、自然素材と無機質な素材が調和し、洗練された印象を演出できます。この組み合わせは、シェルフやラックなどの収納家具に取り入れるのもおすすめです。

一方、木目調の家具はナチュラルな印象が強くなりがちです。そんなときは、ガラスや金属素材を取り入れてバランスをとると、空間がよりモダンな印象になります。たとえば、木製のダイニングテーブルでも、天板がガラスのものを選べば、よりシャープでスタイリッシュな印象に。また、レザーソファの隣に大ぶりのグリーンを添えると、無機質な素材に柔らかさが加わり、空間に奥行きが生まれます。
このように、素材の質感や組み合わせを工夫することが、モダンなインテリアづくりの鍵になります。
モダンな内装の家におすすめのアイテム

モダンな空間づくりでは、基本となるのはシンプルな家具選びです。ただし、テイストによって取り入れるアイテムや素材の選び方が変わります。
シンプルモダン
スチール・アイアン・ガラスなど無機質な素材を取り入れると、都会的で洗練された印象になります。直線的なフォルムの家具や、生活感を抑えた照明器具を選ぶと、スタイリッシュさが一層際立ちます。
ナチュラルモダン
木材やファブリックなど温かみのある自然素材をベースにすると、やさしい雰囲気が加わります。クラフト紙の小物や布張りの家具などを組み合わせると、落ち着いた空間に仕上がります。

和モダン
籐(ラタン)・和紙・石・井草など、素材そのものの質感を活かすアイテムがおすすめです。和の落ち着きを感じさせつつ、モダンな要素と組み合わせることで独特の空気感を演出できます。
観葉植物を取り入れる
観葉植物はモダンインテリアに自然なアクセントを与えます。カラフルな品種よりも濃いグリーンの葉を持つものを選ぶと空間に馴染みやすく、落ち着いた雰囲気をつくれます。ドラセナ、フィカス・ウンベラータ、モンステラなどは人気があり、シンプルな鉢カバーと合わせればよりモダンな印象になります。
まとめ

モダンな内装は、シンプルで洗練された空間を好む方に人気のスタイルです。過度な装飾を避け、素材や色使いにこだわることで、すっきりとした印象をつくれます。
ライフスタイルや好みに合わせて「シンプルモダン」「ナチュラルモダン」「和モダン」などのテイストを選び、家具・照明・素材選びを工夫することが理想の空間に近づくポイントです。
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