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中古マンション選びをスムーズに!間取り図の基本とリノベ視点のコツ

2025/04/28

 

中古マンションの購入とリノベーションを組み合わせることで、自分らしい暮らしを実現する人が増えています。この記事では、間取り図の基本的な見方から、リノベーションの視点でのチェックポイントまでをわかりやすくご紹介します。初めての住まい選びでも安心して進められるよう、具体的な事例や専門用語の補足も交えて解説します。

 

 

間取り図は未来の暮らしを描く第一歩

 

 

中古マンションを購入する際には、間取りを見ることで、部屋の配置や広さのバランスだけでなく、リノベーションで手を加えられそうな部分や、注意すべき制約(たとえば構造壁や水まわりの配置)などもイメージしやすくなります。

 

たとえば、リビングダイニングキッチン(LDK)が南向きにあると、日当たりがよく、自然と人が集まりやすい空間になり、一方窓が少ない部屋については、構造に問題がなければ壁を抜いて広く使うなど、開放的な空間づくりの検討材料になり得ます。

 

間取り図は「これからの暮らしを描く地図」のようなもの。自分たちのライフスタイルや理想の暮らし方をイメージしながら見ることで、住まい選びの方向性が自然と見えてくるはずです。

 

 

基本の間取り記号

 

 

間取り図には、空間の使い方を示す記号が使われています。

 

たとえば、「L」はリビング(居間)、「D」はダイニング(食事室)、「K」はキッチン(台所)を表します。これらを組み合わせた「LDK」は、リビング・ダイニング・キッチンが一体になった間取りを意味します。

 

また、「2LDK」のように数字が付く場合は、LDKに加えて2つの個室があることを示します。「S」は「サービスルーム(納戸)」の略で、採光や換気の条件を満たさないため、建築基準法上は居室として扱われません。サービスルームは、収納スペースやワークスペースなど、多目的に使われることが多いです。

 

 

設備の記号

 

 

梁・扉・窓に関する記号の読み方

 

梁(はり)は、建物の構造を支える部材で、間取り図では太線や破線で表されることが多いです。多くの場合取り除くことができないため、家具の配置やリノベーション計画を立てる際には確認が必要です。

 

扉には、「引き戸」や「開き戸」などの種類があり、間取り図では開閉方向が矢印などで示されます。引き戸にすると、扉の開け閉めに必要なスペースを省けるため、動線やレイアウトの工夫がしやすくなる場合があります。

 

窓は、四角や横棒などの記号で表されます。大きな窓は採光が取りやすく、小さな窓は換気用に設けられることが多く、目的や位置によって役割が異なります。窓の形や配置は、部屋の明るさや風通しに関わる要素として確認しておきたいポイントです。

 

 

帖(畳)とは

 

「帖(じょう)」は部屋の広さを表す単位で、1帖はおおよそ1.62㎡(畳1枚分)に相当します。

 

たとえば、6帖の部屋はおよそ9.7㎡で、シングルベッドと小さなデスクを置ける程度の広さです。間取り図を見る際には、この帖数をもとに、手持ちの家具が置けるかどうかや、動きやすい配置ができるかをイメージしてみると便利です。

 

 

間取り図でチェックすべきポイント

 

 

家事動線

 

毎日の家事をスムーズにこなすには、室内の移動がしやすいかどうかを間取り図で確認しておくことが大切です。たとえば、料理と洗濯を同時に進めることが多い場合は、キッチンと洗面室(洗濯機置き場)が近いと移動の負担が少なくなります。

 

また、行き止まりが少ないレイアウトは、動線が分かりやすく、家事の流れを整理しやすいとされています。

 

間取り図を見るときは、実際の家事の流れをイメージしながら、「どこからどこへ、どう動けるか」「動線が交差していないか」などを意識すると、より具体的に使い勝手を想像しやすくなります。

 

収納スペース

 

収納の配置や広さは、住まいの使い勝手に大きく関わります。間取り図には、「WIC(ウォークインクローゼット)」や「S(サービスルーム)」など、収納スペースに関連する記号が記載されていることがあります。どの場所にどのくらいの収納があるかを把握することで、実際の暮らしをイメージしやすくなります。

 

たとえば、「SIC(シューズインクローゼット)」が玄関付近にある場合、靴のほかにもアウトドア用品やベビーカー、季節ごとのアイテムなど、室内に持ち込みたくないものをまとめて収納しやすくなります。

 

また、「S(サービスルーム)」のように採光や換気の基準を満たさず居室とは認められないスペースも、収納部屋やワークスペースなど多目的に活用されることがあります。

 

このように、収納の「場所・容量・用途」を意識して間取り図を確認すると、実際の荷物量や暮らし方に合うかどうかが見えてきやすくなります。

 

 

採光と通風

 

窓の位置や数、バルコニーの方角は、室内の明るさや風通しに関わる要素です。たとえば、南向きのリビングは一日を通して光が入りやすいため、明るさを確保しやすい反面、夏場は直射日光によって室温が上がりやすいため、断熱や日射遮蔽の工夫が求められることもあります。

 

一方、北側に大きな窓がある場合は、安定した明るさを得られることもありますが、冬の寒さが気になることもあるため、断熱性能やサッシの仕様を確認しておくと安心です。また、東向き・西向きの窓は朝夕の光が強く差し込むため、用途に応じて遮光対策を検討することもあります。

 

このように、窓の向きやサイズによって得られる光や風の入り方には違いがあるため、「どの部屋をどのように使うか」「どんな時間帯に滞在するか」といったライフスタイルとの相性を意識して間取り図を見ることが大切です。

 

 

リノベーション視点で間取りを読み解く

 

 

構造の基本。ここは変えられる?変えられない?

 

間取り変更を伴うリノベーションでは、どの壁や柱が動かせるかを把握することが重要です。間取り図に「構造壁」や「耐力壁」と記されている部分は、建物の重さを支えているため、撤去や移動が難しいです。

 

一方、「非構造壁」や「雑壁」と呼ばれるものは、建物の構造に影響しない間仕切りであることが多く、比較的自由に変更しやすいとされています。ただし、実際の可否は建物の構造や管理規約によって異なるため、計画の初期段階で専門家に確認することをおすすめします。

 

水回りの配置が持つ制約とその解決策

 

キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、配管経路や排水勾配の制約を受けるため、大きな移動が難しいことがあります。間取り図に記載されている「PS(パイプスペース)」は、排水管や給水管が通るスペースで、水回りの位置を検討する際の手がかりになります。

 

リノベーションで水回りを既存位置より大きく移動する場合、工事費が高くなる傾向があります。費用を抑えたい場合は、既存位置を大きく変えないプランを検討するのも一つの方法です。こうした配管まわりの条件を理解することで、現実的で無理のない計画を立てやすくなります。

 

間取り変更で広がる空間づくり

 

リノベーションでは、壁の一部を取り払うなど、空間に広がりを持たせることも検討できます。「2LDK」の間取りを「1LDK」に変更し、リビングダイニングを広くとるといった設計も可能です。

 

間取り変更によって、在宅ワークに適したレイアウトにしたり、家具の配置に余裕を持たせたりと、暮らし方に合わせた空間づくりがしやすくなります。今の間取りに囚われず、リノベーションという選択も検討してみましょう。

 

 

理想の住まいを形にするために

 

中古マンションの購入にリノベーションを組み合わせることで、コストを調整しながら、自分らしい暮らしを叶える選択肢が広がります。その第一歩として、間取り図を丁寧に確認し、自分のライフスタイルや希望に合った物件を選ぶことが大切です。

 

物件が決まったら、次のステップとしてリノベーションの専門家に相談し、間取りの変更が可能かどうかや、設備面の制約などを踏まえたプランを検討していきましょう。

 

 

おわりに

 

中古マンション選びでは、目に見える広さや設備だけでなく、「どう暮らしたいか」という視点がとても大切です。間取り図は、未来の暮らしを描く第一歩。読み解き方を知っておくことで、理想の住まいに近づけるチャンスが広がります。ぜひ、自分の暮らしに合う「一点ものの住まい」を探す旅を、間取り図から始めてみてください。

 

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初回投稿日
2025/04/28
執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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