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キッチンパネルを貼り替えるには?素材の種類や費用・自分で貼り替える方法を紹介

2025/04/07

 

台所のキッチンパネルも毎日の料理によって劣化し、リノベーションするべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、キッチンパネルの種類や貼り替えにかかる費用、交換のタイミング、キッチンパネルを貼る方法を紹介していきます。古くなったキッチンを使いやすく、おしゃれにしたいと考えている方は参考にしてみてください。

 

キッチンパネルとは

 

 

キッチンパネルとは、キッチン周りの壁、特に汚れやすいコンロ周りに貼るパネル状の建材のことです。コンロ周りで使うため、耐火性が高い素材で作られています。また、調理中についた油はねも簡単に掃除でき、においがしみこまないのも大きな特徴です。パネルの種類にもよりますが、様々なデザインもあります。

 

キッチンの印象を変えたいと思ったときに、キッチン全体をリフォームするのは大がかりな工事になりますが、キッチンパネルを変えるだけなら、比較的簡単に貼り替えることがでるのでおすすめです。

 

 

キッチンパネルの素材

 

 

キッチンパネルには、主にステンレス、アルミ、メラミン不燃化粧板、ホーローなどの素材が使われます。

 

ステンレス

 

シルバーでシャープな印象のステンレスは、他の素材に比べて安価なため、取り入れやすい素材です。熱に強く、錆びにくいといった特徴から、厨房などでもよく使われています。お手入れがしやすいという利点がある一方、細かい傷が付きやすいという欠点もあります。

 

業務的な印象が強く、好みが分かれる素材ですが、インダストリアルインテリアに用いると、おしゃれな雰囲気を演出できます。

 

アルミ

 

アルミは、軽量で扱いやすく、耐食性や清掃性にも優れた素材です。見た目はステンレスに近く、光を反射しやすい性質があるため、空間に明るさやシャープな印象をプラスできます。

その一方で、柔らかい金属のため傷がつきやすいという面も。日当たりのよい場所では、反射によって眩しさを感じることもあるため、設置場所との相性を考慮することが大切です。

モダンな雰囲気を演出したい方や、お手入れのしやすさを重視する方には、アルミ材のキッチンパネルは有力な選択肢となるでしょう。

 

メラミン不燃化粧板

 

現在のキッチンパネルの主流は、メラミン樹脂を含浸させた不燃性の化粧板で「メラミン不燃化粧板」と呼ばれているものです。安価で耐水性が高く、丈夫で扱いやすいというメリットがあります。シンプルなデザインだけでなく、大理石風や木目調、タイル風など多彩なデザインから選べるため、選び方やその他のインテリアとの合わせ方によって、おしゃれに仕上げることが可能です。

 

ホーロー

 

金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたホーローも、キッチンパネルとして利用されています。ホーロー製の鍋やケトル、保存容器を使っている方も多いので、ご存じの方もいるでしょう。

 

ホーローは熱に非常に強く、傷もつきにくいという特性があります。ガラスのような光沢と滑らかさがあり、高級感のある美しい質感が魅力です。

 

また、磁石が付くため、マグネット式の収納用品を使うことができます。調味料やキッチンツールを壁面に浮かせて収納すれば、キッチン周りをすっきりと整理できます。ただし、他の素材と比べると、やや割高になる点は留意しておきましょう。

 

化粧ケイ酸カルシウム板(化粧ケイカル板)

 

ケイ酸カルシウム板の表面に色柄をプリントしたポリエステル樹脂系シートを圧着させた化粧板です。

石灰とケイ石を主原料としているため、高い防火性があり、さらに、軽量で耐火性・断熱性・遮音性も優れています。

 

 

キッチンパネルの交換にかかる費用

 

 

専門のリノベーション業者に依頼した場合、キッチンパネルの交換費用は一般的に、キッチンパネルの本体価格は1~3万円程度とされています。施工にかかる工事費を合わせると、4~7万円程です。

 

キッチンパネルの交換には、既存のキッチンパネルの上から新しいキッチンパネルを貼る「重ね貼り工法」と、既存のキッチンパネルを貼り替える「貼り替え工法」があり、重ね貼り工法の方が安価です。

 

ただし、既存のキッチンパネルにゆがみが出ていてフラットでない場合や、劣化が著しい場合は貼り替え工法となる場合が多いです。

 

素材やデザインによっても価格は異なります。ステンレス、アルミ、メラミン化粧板は安価であるケースが多いですが、ホーローは他の素材と比べて高額です。また、キッチンパネルを貼り付ける壁面の面積が広いほど、費用も高くなっていきます。

 

 

キッチンパネルの交換タイミング

 

 

キッチンパネルは、油はねや水はねを受けやすい場所にあるため、長く使っていると汚れが染みついたり、表面のツヤが失われてくすんで見えることがあります。とくに油汚れは素材に染み込むと落ちにくくなり、清潔感が損なわれがちです。

 

また、素材によっては傷や反り、はがれといった劣化も見られることがあります。そうした状態が目立ってきたら、見た目だけでなく衛生面からも、交換を検討するタイミングといえるでしょう。

 

 

 

キッチンの壁はキッチンシートやタイルでもリフォームが可能

 

 

キッチンシートやタイルなども条件を満たせば、キッチンパネルとして使用できるものがあります。それぞれの製品について解説していきます。

 

キッチンシート

 

ホームセンターなどで購入できるキッチンシートは、壁に貼るだけで施工が完了します。糊がついたシールタイプの製品が多く、DIYをしたことがない方でも、比較的簡単に扱うことができます。

 

さまざまなデザインのキッチンシートが販売されているため、手軽にキッチンの雰囲気が変えられるのも魅力です。経年劣化したキッチンパネルの汚れや傷を隠すこともできます。剥がすことができる製品も多いので、賃貸物件に住んでいる方でも、原状回復を気にせずDIYを楽しめます。

 

ただし、コンロまわりに使用する場合は、耐熱性、耐火性、防水性を備えた製品を選ぶ必要があります。取扱説明書をよく読んで製品を選びましょう。

 

 

タイル

 

タイルもキッチンの内壁にキッチンパネルとして使用できる素材です。耐久性、耐火性、耐熱性に優れ、レトロでおしゃれな雰囲気を作り出せるのがポイントです。タイルの色や大きさ、貼り方によって、バリエーション豊かでオリジナリティの高いデザインのキッチンパネルを作ることができます。

 

ただし、タイルを貼るには目地を作る必要がありますが、目地は汚れがたまりやすく経年劣化が起きやすいという欠点があります。さらに、価格が高くなってしまうこともデメリットです。

 

 

キッチンパネルを貼る方法

 

 

キッチンパネルを自分で交換したいという方もいるかもしれません。しかし、貼り替え工法は既存のキッチンパネルを撤去し、新しいパネルを貼るという専門的な作業が発生するため、DIYでは難しいでしょう。

 

DIYでキッチンパネルを新しくしたいと考えるなら、既存のキッチンパネルの上に重ねて貼る重ね貼り工法がおすすめです。

 

 

以下では、キッチンパネルの重ね貼り工法に必要な工具・材料と手順を詳しく解説します。

 

用意する材料と道具

 

材料

 

 

道具

 

 

手順1. 既存の壁の状態を確認する

 

はじめに、既存の壁の状態を確認します。壁がフラットになっているか、汚れがないかなどをチェックします。既存の壁に凹凸や大きな損傷がある場合は、専門業者に貼り替えを依頼することをおすすめします。

 

接着剤や両面テープの効果を最大限に発揮するために、各種の汚れ、特に油汚れはしっかりと拭き掃除で落としておきます。作業前に、壁面のコンセントからプラグを抜き、壁面収納は取り外します。水栓やガス栓は閉じておくことを忘れないようにしましょう。

 

手順2. キッチンパネルを適切なサイズに切断する

 

設置するキッチンパネルのサイズをスケールや定規で正確に計測して、丸のこやアクリルカッターで切断します。

 

コンセントや水栓・ガス栓の位置に合わせてキッチンパネルを切り抜き、必要な開口部を設けます。切断面は紙やすりで丁寧に研磨し、表面を傷つけないように注意しましょう。

 

ジョイナーを使う場合は、事前に必要な長さに切断しておきます。

 

手順3. 既存の壁の上にキッチンパネルを貼る

 

キッチンパネル用の接着剤は、一般的に10~20分で固まります。そのため、既存の壁にジョイナーを固定する際は、両面テープや接着剤を塗布後、速やかにジョイナーを正しい位置に設置する必要があります。

 

キッチンパネルをジョイナーに取り付ける際も、接着剤が硬化する前に正確に位置を合わせ、しっかりと固定します。

 

 

手順4. コーキングを行う

 

キッチンパネルの縁にマスキングテープを貼り付けます。マスキングテープは、コーキング材がパネルに付着するのを防ぐために使用します。コーキング材が床に付着するのを防ぐため、施工個所の床面には必ず養生シートを敷きましょう。

 

コーキングガンにコーキング材のチューブをセットします。キッチンパネルと壁の隙間にコーキング材を充填していきます。なお、ジョイナーをはめた部分にはコーキングは不要です。

 

専用のヘラを用いて、コーキング材を隙間全体に均一に伸ばし、表面を滑らかに仕上げます。最後に、マスキングテープを丁寧に剥がせば作業完了です。

 

 

キッチン周りを快適にするならリノベーションもおすすめ

 

キッチンパネルのDIYは、パネルの切断やコーキングなど、専門的な道具や技術が必要となる工程が多く、DIY初心者の方にはハードルが高い場合があります。そのため、DIYに自信がない方は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。

 

また、キッチンパネルだけでなく、コンロやワークトップの劣化も気になるようでしたら、キッチン全体のリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。リノベーションによって、古くなった設備を新しいものに変え、機能性や収納力を向上させることができます。内装を自分好みにデザインすることで、より快適でスタイリッシュなキッチンを実現できるでしょう。

 

 

まとめ

 

 

キッチンパネルは、キッチンのコンロ周りの壁に取り付けるパネルです。油汚れや水はねから壁を守り、キッチンを清潔に保つために欠かせないものです。

 

キッチンパネルは、耐火性・耐熱性に優れ、汚れや臭いが染み込みにくい素材でできています。日々の調理で飛び散る油や水も、さっと拭くだけで簡単に落とせるので、お手入れが楽です。しかし、長年使用していると、どうしても汚れが落ちにくくなったり、黄ばみや変色などが目立ってくることがあります。そのような場合は、キッチンパネルの交換を検討しましょう。

 

キッチンパネルの交換は、DIYで行うことも可能です。しかし、DIY初心者の方や、既存のパネルの状態が悪い場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

 

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初回投稿日
2025/04/07
執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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