ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリットと費用相場を紹介 【カウカモジャーナル】
📱アプリでもっと快適に
住まい探しをしませんか?
アプリを使う
物件・建物情報

ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリットと費用相場を紹介

2025/04/03

 

キッチンの新設やリノベーションを検討している方は、ペニンシュラキッチンも候補のひとつに挙げているのではないでしょうか。

 

この記事では、他のタイプのキッチンとの違いやメリット・デメリット、費用相場や設置前の注意点などを解説します。 おしゃれで機能性の高いペニンシュラキッチンを採用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

ペニンシュラキッチンとは

 

 

ペニンシュラキッチンとは、対面式キッチン(オープンキッチン)のひとつで、片側が壁に付いているタイプのキッチンのことです。ペニンシュラは「半島」という意味で、キッチン設備が半島のように見えることから名付けられました。

 

ここでは、ペニンシュラキッチンがアイランドキッチンや壁付けキッチンと、どのように違うのかを解説します。

 

アイランドキッチンとの違い

 

ペニンシュラキッチンは片側が壁に付いているのに対し、アイランドキッチンは四方のどこも壁に付いていないのが特徴です。まるで島のように見えることから「アイランドキッチン」と名付けられました。

 

アイランドキッチンは、左右のどちらからでも移動できるため、複数人で作業しやすいというメリットがあります。アイランドキッチンを導入すると回遊動線がある間取りとなり、家事の効率がアップします。

 

ただし、広いスペースが必要となるため、間取りによっては設置が難しい場合もあります。

また、他のタイプのキッチンよりも価格が高額になってしまうことも考慮しておきましょう。

 

壁付けキッチンとの違い

 

ペニンシュラキッチンが対面式であるのに対し、壁付けキッチンはリビング・ダイニングに背を向けた壁側に設置されているのが特徴です。そのため、料理をするときは壁に向かって作業することになります。

 

リビングに背を向けて作業するので家族とのコミュニケーションが取りにくくなりますが、一方で作業に集中できるというメリットがあります。広いスペースは必要なく、スペースが限られていても設置できるのが魅力です。

 

 

ペニンシュラキッチンのメリット

 

 

ペニンシュラキッチンを取り入れると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

ペニンシュラキッチンのメリットは以下の4つです。

 

 

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

コミュニケーションが取りやすい

 

ペニンシュラキッチンは対面式のため、コニュニケーションが取りやすいというメリットがあります。

 

リビングやダイニングの様子を見ながら作業できるので、小さなお子さんがいる家庭でも安心です。家族との会話を楽しんだり、キッチンの配置によってはテレビを視聴したりしながら料理ができます。

 

また、お客様がいても、会話しながらお茶やお菓子などの用意ができるのもメリットのひとつです。

 

リビング全体に開放感を感じやすい

 

ペニンシュラキッチンはリビング側からもキッチン側からも見渡せるので、部屋全体に開放感を感じやすいのが特徴です。オープンなデザインのキッチンを選ぶと、より開放感を味わえるでしょう。

 

対面型キッチンの中では比較的コンパクトに設置しやすい

 

片側を壁に付けるため、両側にスペースを設けなければならないアイランドキッチンほどスペースが必要ありません。壁に付ける側は左右どちらでも問題なく、部屋の形状に合わせてキッチンを設置できるので間取りの自由度が高まります。

 

オープンにする割合を調整できる

 

ペニンシュラキッチンには、オープンにする割合を調整できるというメリットもあります。

 

フルオープンのアイランドキッチンの場合、調理台やシンクが丸見えになってしまいます。アイランドキッチンは、すっきりと片付いた状態をキープできる方には向いていますが、散らかしがちな方や作業を人に見られたくない方には不向きです。

 

一方、ペニンシュラキッチンの場合、腰壁を付ければ手元やシンクの中、作業台を隠すことができます。コンロの前だけ壁を設けることも可能です。コンロ前に壁を設置すれば、対面の床への油ハネも予防でき、調理のニオイが広がるのを軽減することもできます。

 

しかし、壁やガードを付けると開放感や一体感が薄れてしまうので、その点を考慮に入れてどの程度設置するかを決めるとよいでしょう。その際は、キッチンを使う人の目線から見た目と使いやすさのバランスを考えるのがポイントです。

 

 

ペニンシュラキッチンのデメリットと対策

 

 

ペニンシュラキッチンにはメリットばかりでなく、もちろんデメリットもあります。

 

デメリットは以下の4つです。

 

 

ここでは、それぞれのデメリットと対策方法を紹介します。

 

調理中のニオイや煙が広がりやすい

 

ペニンシュラキッチンには、ニオイや煙が広がりやすいというデメリットがあります。

 

リビングやダイニングと同じ空間で調理するため、ソファやカーテンなどの布製品にニオイが付いてしまう場合もあります。特に揚げ物やカレー、魚料理などは調理後のニオイが残りやすいです。

 

換気扇を高性能にしてニオイや煙の対策をするのがおすすめです。また、コンロの前に壁を設置するとニオイの広がりを軽減できます。

 

対面に水ハネや油ハネしやすい

 

対面の床や家具などに水ハネや油ハネがしやすいのも、ペニンシュラキッチンのデメリットのひとつです。

 

コンロの油ハネやシンクの水ハネが対面にも及ぶため、キッチンだけでなくリビングやダイニングなど掃除の範囲が広くなり、手間が増えてしまいます。

 

油ハネは、コンロの前に壁を付けることで防ぐことができます。壁を付けない場合は、オイルガードを設置するとよいでしょう。シンクには水ハネ防止スタンドを設置するのがおすすめです。

 

オープンタイプのペニンシュラキッチンではなく、壁付きと同じI型タイプのキッチンに腰壁を設けるのもひとつの方法です。

 

壁付けキッチンと比べて、上部収納を設けにくい

 

収納スペースが制限されるのも、ペニンシュラキッチンのデメリットのひとつです。

 

壁付けキッチンなら壁に収納を設けたり、上部に吊り戸棚を設置したりできます。しかし、ペニンシュラキッチンは壁収納ができず、吊り戸棚があると圧迫感が出てしまうので設置しないケースがほとんどです。収納スペースがシンク下とコンロ下にしかないため、吊り下げ収納にしたい方やたくさんの調理器具や食材のストックを収納したい方は、不便に感じるかもしれません。

 

多くの収納が必要な方は、キッチンの背面側に収納棚を設けたり、パントリーを設置したりするのがおすすめです。また、ダイニング側のカウンター下に収納を作ってもよいでしょう。

 

キッチンの様子がリビングから見えてしまう

 

家族とのコミュニケーションの取りやすさや開放感はペニンシュラキッチンのメリットですが、リビングからキッチンが見えることをデメリットに感じる人もいるでしょう。

 

キッチンが壁やドアなどで完全に仕切られているなら、少しくらい散らかっていてもリビングからは見えません。しかし、キッチンには必要なものが多いため、家の中でも散らかりやすい場所です。また、キッチンから出るゴミをリビングから見えないようにするためには、ゴミ箱の置き場所も限られてしまいます。

 

対策としては、物を必要以上に増やさないようにし、きちんと定位置を決めてストック管理をするのがよいでしょう。ゴミ箱は、シンク下などに「隠す収納」にしても良いですし、インテリアの雰囲気に合ったおしゃれで使いやすいゴミ箱を設置して「見せる収納」とするのもおすすめです。

 

 

ペニンシュラキッチンの費用相場

 

 

ペニンシュラキッチンの費用相場は、キッチンのグレードやオプションによって異なります。

 

一般的な相場の目安は、以下のとおりです。

 

 

相場としては、壁付けキッチンよりも高く、アイランドキッチンより安くなると考えておくとよいでしょう。

 

 

ペニンシュラキッチンを設置する前に確認すべきこと

 

 

ペニンシュラキッチンを設置する前に確認しておきたいことがいくつかあります。

 

確認したいことは以下のとおりです。

 

 

それぞれのポイントを詳しく解説します。

 

予算を決める

 

ペニンシュラキッチンを設置する際には、まずいくら以内に抑えるなど、捻出可能な予算を決めましょう。キッチンはグレードやオプションによって価格が大きく変わります。希望する設備をすべて付けると、想定外に高額になってしまう場合があります。

 

リノベーションの場合は、既存のキッチンと同じ配置にすれば、水回りの施工が軽減されるため予算を抑えられる場合もあります。

 

設置できるキッチンのサイズを確認する

 

ペニンシュラキッチンを設置する際には、前もって設置可能な範囲を確認し、サイズ感を把握する必要があります。

 

I型のシステムキッチンのサイズは、長さが180~270cm、奥行き75~100cmが一般的です。幅が長くなるほど作業スペースに余裕ができ、奥行きが深くなるほど油ハネや水ハネが対面の床に飛びにくくなります。

 

キッチンの高さは85cmが一般的ですが、80~95cmの間で5cmごとに高さが決められます。高さを選択する際は、メインでキッチンに立つ人の背の高さに合わせて選ぶのがポイントです。

 

また、通路の幅は、ひとりで作業する場合は最低60cm、余裕を持ちたいなら80~90cmが必要です。複数人でキッチンを使用する場合は通路幅が100cmほど確保しましょう。

 

ダイニング側のデザインを確認する

 

料理をカウンターですぐ食べられるようなスタイルを希望する場合は、カウンターテーブルを設置するなど、ダイニング側のデザインについても決めておくとよいでしょう。パネルを設置するだけにして、すっきりとした見た目にするというスタイルもあります。

 

 

ペニンシュラキッチンがおすすめの人

 

 

では、ペニンシュラキッチンはどのような人に向いているのでしょうか。

 

おすすめしたいのは以下のような人です。

 

 

ペニンシュラキッチンは、広い設置スペースも必要なく、レイアウトも自由度が高いため、他のキッチンよりも制限に縛られることがありません。

 

 

まとめ

 

ペニンシュラキッチンとは、対面式キッチンのひとつで、片側が壁に付いているのが特徴です。開放感があり、調理しながらリビングにいる人とコミュニケーションを取りやすいというメリットがあります。

 

対面への油ハネや水ハネおよび調理のニオイが気になる場合は、対策が必要です。コンロ前に壁を設置したり、油ハネガードや水ハネ防止スタンドなどを付けたりすれば、問題を軽減できます。リビング側からキッチンがすべて見えることに抵抗がある場合は、腰壁を設置して対処するのがおすすめです。

 

ペニンシュラキッチンはレイアウトの自由度が高く、オープンにする割合を生活スタイルによって調整できるのが大きな魅力といえるでしょう。

 

カウカモ」では厳選した中古・リノベーション物件を紹介しています。理想のキッチンのある部屋がほしい方は、ぜひ一度サイトをチェックしてみてください。

初回投稿日
2025/04/03
執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

関連する記事

記事一覧を見るカウカモジャーナル関連記事一覧を見る

人気の記事

記事一覧を見るカウカモジャーナル人気記事一覧を見る

カウカモエージェントサービス・個別相談

こんなあなたにピッタリ
  • 理想の条件がわからない
  • 不安や困りごとで前に進めない

住まいを「探す」「買う」「作る」「暮らす・住み替える」。カウカモなら、オンライン・オフラインを通じて全てのプロセスを一貫してサポート。スムーズで効率的な、あなただけの住まい探しをご体験いただけます。

個別相談についてもっと見る

カウカモセミナー

こんなあなたにピッタリ
  • リアルな購入事例を知りたい
  • 購入の基礎知識を身に付けたい

こんな方にピッタリ:リアルな購入事例を知りたい、購入の基礎知識を身に付けたい

カウカモセミナーについてもっと見る

カウカモで物件探し

こんなあなたにピッタリ
  • リノベ物件の取材記事を見たい
  • 最新の物件情報を受け取りたい

カウカモ編集部が厳選に厳選を重ねた物件をご紹介しています。アプリを使って便利にかんたんに住まい探しをしましょう!お好みの物件があれば内見の申込みもできます。

QRコード
アプリはこのQRコードをスキャンして
ダウンロードしてください
  1. cowcamo
  2. カウカモジャーナル
  3. 物件・建物情報
  4. ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリットと費用相場を紹介
  1. cowcamo
  2. カウカモジャーナル
  3. 物件・建物情報
  4. ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリットと費用相場を紹介