高輪4丁目に建つヴィンテージマンション。そのワンフロアを贅沢に占める、約247㎡もの広さの住まい。障子から透ける光、檜の香り、壁に落ちる照明の陰影。様々な素材が織りなす、モダンで静謐な空間を届けます。
港区高輪(品川駅徒歩6分)
5LDK
/ 247.32㎡
/ 49,800万円
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妙なる 雰囲気

こちら、約40帖のLDK。ゆったりとした横長の空間です。

南側一面に広がるたっぷりの窓には障子。落ち着いた和の雰囲気を醸し出しつつ、光を柔らかく取り込みます。
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2023年に施された内装。こちらのマンションが建つ “高輪エリア” は、江戸時代は武家屋敷、明治以降は皇族や文化人の邸宅が建てられた場所です。そんな歴史の厚みを汲み、和のテイストや素材が内装に用いられています。
キッチン

かたちはシンプルな壁付けシステムキッチンですが、素焼きタイルと建具の天然木の質感が素敵です。

LDKと隣接する約5帖の和室A。襖もデザインされていて、個性がありながら空間と調和しています。
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続いて洋室Aをご紹介します。
「浴室」ではなく 「洋室」です

なんと、洋室に檜風呂。和風ながらモダンで、まるでホテルのような雰囲気です。

なかなかイメージがつきにくいかと思いますので、間取り図でご紹介。洋室Aには、壁で仕切りを設けずに檜風呂が置かれ、空間の広さを感じて入浴をゆったり楽しめる造りに。檜風呂のまわりの床は石材が使われ、フローリング部分との間には段差が付けられています。

檜風呂の横に設けられた洗面台。間接照明の光が、壁の質感を引き立てています。また写真には写っていませんが、左手にトイレとシャワースペースもあります。

檜風呂の反対側を向いたカット。ご覧のとおり、この空間が「洋室」ということがわかりますね。障子戸の間にはデスクカウンターが。右手にあるのれんの奥はウォークインクローゼット(WIC)です。
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ちなみに、一般的にイメージする、壁で囲われた「浴室」も備わっていますよ。そちらも浴槽に檜風呂が採用されているんです!
玄関

まるで料亭のような雰囲気。また、写真をお見せできないのが残念ですが、玄関扉も内装時に古い日本の蔵戸に交換されています。
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マンションで、内装工事の際に玄関扉交換まで許可されることはあまり多くありません。内装と統一感を持たせた扉にすることで、住まい全体に上質なまとまりが生まれていますね。
高台に建つ ヴィンテージ

レンガタイルに、曲線を描くバルコニーがアクセントになった外観。1974年竣工、総戸数15戸のマンションです。

上・ゆとりある敷地の入り口で、ふたつの彫像が迎えてくれます。この彫像は彫刻家本郷新の「花束」。/下・マンションのピロティ部分も、バルコニー同様曲線を描いていて特徴的です。

ガラス張りのエントランスホール。彫像や絵画といった美術品が飾られていて、格調高い雰囲気です。

左上・共用部にはオートロックを完備。/左下・駐車場はうれしい平置き・屋根付きです。空きがあれば、月額18,000円で利用できます。/右・マンションを背後から。こちら側にも愛らしいアールのバルコニーが。ちなみに写真に写っていませんが、右手には「品川プリンスホテル」の敷地が広がっています。
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「品川プリンスホテル」は「旧毛利元道公爵邸」の跡地に建てられたホテル。周辺が昔からの邸宅街であったことが伺えます。
発展する街

最寄り駅はビッグターミナル「品川」(徒歩6分)。2025年12月現在、再開発に伴った工事が進んでいます。

「品川」の隣駅にあたる「高輪ゲートウェイ」は、徒歩でも18分ほどでアクセス可能です。こちら一帯も再開発が進み、駅前の商業施設が続々と開業しています。
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歴史が感じられる街であるとともに、今後の発展も楽しみな街ですね。
カウカモ編集部より
“高輪4丁目” の地に建つヴィンテージマンション。約247㎡もの広さを持つ、見事な内装が施された住まいのご紹介です。
「品川」駅から坂を上ると現れるマンションは、周辺に並ぶヴィンテージマンションの中でもひときわ印象的。エントランスでは彫像が迎えてくれ、趣ある佇まいは、物件ファンである筆者にとっても心が躍るほど。今回こちらのお部屋が募集に出たと知ったときは、思わずわくわくしてしまいました。
間取りは5LDK。一部のみのご紹介となり残念ですが、お見せしていない部分も高いクオリティの内装が施されています。LDKと洋室Aとの間に配されたワークスペースや、書斎風の和室、漆和紙貼りのパントリーなど、随所にこだわりが感じられる設えです。
歴史ある地で丁寧に住み継がれてきた住まい。次にこの場所を受け継ぐ方の暮らしが、ヴィンテージの温もりとともに穏やかに続いていきますように。
今回ご紹介するのは、高輪4丁目に建つヴィンテージマンションの一室。マンションのワンフロアを贅沢に使い、なんと専有面積は約247㎡。そして、端正なその内装。居住中につきあいにくその全貌はお見せできないのですが、見事な造りなんです。