スロップシンクとは?メリット・デメリットや設置場所、費用などを解説 【カウカモジャーナル】
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スロップシンクとは?メリット・デメリットや設置場所、費用などを解説

2025/03/24

 

スロップシンクは、洗面台のシンクで洗いにくいものを洗うのに最適な流し台です。アウトドアやガーデニング、ペット需要などを背景に近年注目を集めています。

 

この記事では、スロップシンクの用途やメリット・デメリット、さらには設置場所の選び方や費用について解説していきます。引越やリノベーションなどで水回りの設備を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

スロップシンクとは

 

 

スロップシンクは、主に掃除用の流し台として使用される設備です。名称の由来である「slop」は英語で「汚水や台所の洗い流し水」を意味しており、その名の通り、通常の洗面台やキッチンシンクでは洗いづらい汚れものを洗うのに適しています。

 

標準的な深さは20~30cm程度で、水はねを防ぐための縁取りや、作業がしやすい高さの設計など、実用的な工夫が施されていることが多いです。

 

スロップシンクの材質は、一般的にステンレス製と人工大理石製です。ステンレス製は耐久性に優れ、お手入れも簡単で、人工大理石製は見た目の高級感があり、水はねの音も比較的静かという特徴があります。最近では、デザイン性を重視した製品も増えており、インテリアとしても考慮された製品を選ぶことができます。

 

 

どんなときに活用できる?主な用途

 

 

スロップシンクは、日常生活のさまざまなシーンで活用することができます。以下に主な用途を紹介します。

 

 

 

ペットのケア

 

散歩後の足洗いや、小型のペットであればシャンプーなどにも使えます。深いシンクで水はねを防げるため、バスルームなどと比べ、清潔さを保つことが可能です。トイレなど、洗いにくい小型動物の飼育器具の洗浄もしやすいです。

 

園芸用品の手入れ

 

土がついた園芸用品や長靴の洗浄はもちろん、大きな植木鉢や水やり用のジョウロの洗浄にも最適です。通常のシンクでは洗いにくい大きさの用具も楽に手入れを行えるため、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方にとって便利な設備です。

 

子どもの学用品や衣類の洗浄

 

汚れた衣服の予洗いや、運動後の体操服の洗濯前処理に便利です。上履きや習字道具、絵の具セットなど、学校で使用する用品の洗浄などにも使えます。

 

また、洗濯機に入れる前の泥汚れの予洗いも、深いシンクで水はねを気にせず洗えるため、洗濯がしやすくなります。

 

掃除用具のメンテナンス

 

バケツやモップ、雑巾など、衛生面が気になる掃除用具の洗浄にも最適です。大掃除の際には、普段使わない掃除道具も多く出てくるものの、スロップシンクがあれば効率的に洗浄作業を進められます。

 

小道具のケア

 

アウトドア用品や釣具など、屋外で使用する小型の道具も楽に洗えます。専用のスペースでできることから、魚など残りやすい臭いのするものの処理も気兼ねなく行えるでしょう。

 

このように、スロップシンクは日常生活のさまざまなシーンで活躍する便利な設備です。特に、通常の洗面台やキッチンシンクでは扱いづらい汚れの激しいものの洗浄に適しています。

 

 

スロップシンクのメリット

 

 

スロップシンクには、日常生活をより快適にするいくつかのメリットがあります。

 

水はねがしにくい深い設計

 

一般的なスロップシンクはキッチンシンクや洗面台よりも深さがあります。標準的な深さは20~30cmで、これは通常のキッチンシンク(15~20cm)と比べて深くなっています。

 

深いシンクは水はねを防ぐ効果が高く、周囲を濡らすことなく作業ができます。シンクの縁には水はね防止の設計が施されているものも多いため、ペットのシャンプーや園芸用品の手入れなど、水仕事の多い作業もしやすいです。

 

 

スロップシンクのデメリット

 

 

スロップシンクにはいくつかの留意点もあります。

 

設置スペースを確保しなくてはならない

 

スロップシンクは通常のシンクと比べて大きめのサイズとなり、さらに作業スペースも考慮すると、かなりの面積が必要です。

 

既存の住宅に後付けで設置する場合、レイアウトの変更を伴うことも少なくなく、思った以上に広いスペースが必要となることもあります。

 

商品の種類が限られている

 

キッチンシンクや洗面台と比較すると、商品の種類が限られており、選択肢が狭まります。特にインテリアにこだわりたい場合、好みのデザインや素材が見つかりにくいことがあるでしょう。

 

また、サイズのバリエーションも限られているため、設置したい場所に合わせた商品を探すのに苦労するかもしれません。

 

ランニングコストを考慮する必要がある

 

費用面では、初期投資に加えて、水道代が高額になる可能性もあります。特に、お湯を使用する場合は、ガス代なども別途掛かります。寒冷地では凍結防止対策の費用も発生するでしょう。

 

屋外設置の場合は、防水や排水の追加工事など、予想以上に費用がかさむ可能性もあります。

 

 

 

スロップシンクの設置にかかる費用

 

 

スロップシンクの設置費用は、工事の規模やシンク本体の価格などによって大きく変わります。一般的な目安として、本体と設置工事で合わせて10万円程度を見ておくとよいです。

 

シンク本体の価格は材質やデザイン、サイズによってさまざまですが、最も一般的なステンレス製の場合は3~7万円程度が相場です。より高級な材質や、デザイン性の高いものを選択する場合は10万円以上する製品もあります。

 

設置工事費用も、設置場所や配管状況により大きく変わり、既存の配管を利用できる場合は比較的安価に済む一方、新規に配管工事が必要な場合は追加費用が発生する可能性もあります。また、防水工事や床材の張り替えなどが追加で必要になることもあるため、要注意です。

 

 

スロップシンクのおすすめの設置場所

 

 

玄関への設置

 

玄関の場合、室内に入る前に利用できることがメリットです。靴や傘、ペットの汚れなど、汚れたものを玄関先で洗い流すことができ、日常的な用途に便利です。

 

洗面所への設置

 

洗面所や脱衣所の場合は、洗濯物の予洗いや浸け置きに活用でき、洗濯の効率を上げられます。洗面所には既存の給排水設備があることから、工事費用を抑えられることもあります。

 

庭やバルコニーへの設置

 

庭やバルコニーに設置できる場合、さまざまな用途に活用できます。例えば、靴やアウトドア用品の洗浄、植物への水やり、ペットの足洗いなどに便利です。特に、水を使う作業を室内に持ち込まずに済むのがメリットです。(マンションのバルコニーに設置する場合は、共用部分としての利用ルールを確認し、排水設備の有無をチェックする必要があります)

 

水まわりの作業を1か所にまとめられることも魅力です。

 

 

スロップシンクの設置場所を決めるポイント

 

 

設置場所には、いくつかのポイントがあります。

 

用途にあった場所に設置する

 

まず、スロップシンクの用途に合った場所に設置しましょう。例えば、ガーデニングやペット関連の利用の場合は庭やバルコニーが適しています。洗濯物のつけ置き洗いや泥汚れを落とすためであれば、洗濯機の近くが便利です。

 

水回りに近い場所

 

スロップシンクは給水や排水が必要なため、水道や排水溝と距離が近いほうが設置しやすいです。また、お湯が出るようにしておくことで、冬場の利用も便利になります。

 

防水処理が可能な場所

 

シンクまわりを長期間清潔に保つためには、防水性や清掃性の高い素材を選ぶなど、水周りの対策をする必要があります。防水処理の設置が可能かどうかも、考慮すると良いです。

 

 

スロップシンクを設置する際の注意点

 

 

スロップシンクを設置する際は、以下のポイントに注意する必要があります。

 

用途と使用頻度の考慮

 

無計画に設置してしまうと、使用頻度が低くなってしまったり使い勝手が悪かったりする可能性があるので、事前に具体的な使用シーンをイメージしておきましょう。

 

例えば、ペットの足洗い用として使用する場合は、玄関先に設置するなど、具体的な使用シーンにもとづいた計画を立てると良いです。

 

周辺状況の確認

 

周辺環境も、通行の邪魔になる位置や、水に弱い材質の家具や壁紙が近くにないかなど、事前に確認しておくことが大切です。

 

照明の位置なども考慮し、作業がしやすい環境を整えましょう。水はねによる影響を考慮し、必要に応じて防水処理や水はね防止のための対策も検討しましょう。

 

作業スペースの確保

 

スロップシンクを快適に使用するためには、シンクとは別に作業スペースもあるとよいです。例えば、シンク周りに広いカウンターを設置すると、効率的に作業ができます。掃除道具や洗剤などの収納スペースも併せて計画することで、より使いやすい空間を作れるでしょう。

 

 

まとめ

 

 

スロップシンクは、日常生活のあらゆるシーンで活用できる便利な設備です。用途やライフスタイルに合わせて、適切な設置計画を建てましょう。

 

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初回投稿日
2025/03/24
執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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