カウンターキッチンの魅力を探る:機能性とデザイン性を両立させた暮らし方 【カウカモジャーナル】
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カウンターキッチンの魅力を探る:機能性とデザイン性を両立させた暮らし方

2025/10/21

 

 

カウンターキッチンとは?特徴と人気の理由

 

 

カウンターキッチンは、調理スペースにカウンターを設け、リビングやダイニングと一体感を生み出します。飲食店やモデルルームでも採用例が多く、人気の高いスタイルです。近年では、中古マンションの購入やリノベーションの際に選ばれるケースも増えています。

 

人気の理由:開放感とコミュニケーションのしやすさ

 

従来の壁で囲われたキッチンとは異なり、リビングやダイニングとつながるカウンターキッチンは、家族やゲストと会話を楽しみながら調理できる点が魅力です。

 

空間全体に広がりを感じられる開放感も特徴で、小さな子どもがいる家庭では、遊ぶ様子を見守りながら作業できる安心感があります。

 

中古マンションやリノベーションで注目される背景

 

中古マンションのリノベーションでは、既存の間取りや設備を大きく変更できるため、カウンターキッチンを採用しやすい環境が整っています。特に造作キッチンやオーダーメイドの収納を選べる場合、空間全体のデザインコンセプトに合わせた仕上げが可能です。

 

また、壁付けキッチンからカウンター型へ変更することで、間取りの自由度が高まり、リビングとの一体感や動線の改善が期待できます。こうした柔軟な設計ができる点が、リノベーションでカウンターキッチンが選ばれる事例増加の背景となっています。

 

 

カウンターキッチンを採用する主なメリット

 

 

視覚的な広がりと開放感

 

オープン型のカウンターキッチンは、空間に広がりをもたらし、部屋全体を広く見せる効果が期待できます。リノベーションでは、間仕切りをなくし、リビングやダイニング全体を見渡せる設計にすることで、一体感を高めるケースもあります。

 

コミュニケーションのしやすさ

 

家族がいる場合は、調理をしながら子どもの様子を見守れる点が安心感につながります。また、友人を招いたホームパーティーでも、キッチンに立ちながらゲストと会話を楽しめるのが魅力です。

 

デザイン性の高さ

 

カウンターキッチンは空間の印象を大きく左右します。腰高壁を設けてカフェ風に仕上げたり、木材やタイルで個性を加えたりと、素材や仕上げの選択肢が豊富で、インテリアデザインの自由度が高いのが特徴です。

 

多目的スペースとしての活用

 

食事だけでなく、作業スペースとしても利用できます。子どもの勉強机代わりに使ったり、リモートワーク時のデスクとして活用したりするなど、ライフスタイルに応じた使い方が可能です。

 

 

カウンターキッチンのデメリットとその対策

 

 

ニオイの広がり

 

カウンターキッチンは壁や仕切りが少なく、リビングやダイニングと直線的につながる間取りが多いため、調理中のニオイが空間全体に広がりやすい傾向があります。

 

 

油はね・水はね

 

調理時の油や水が周囲に飛び散り、家具や床を汚すことがあります。これを防ぐには、タイル・ガラス・メラミン化粧板など掃除がしやすい素材をコンロやシンク周りに採用する方法が効果的です。

 

 

収納スペースの不足(壁付きキッチンとの比較)

 

壁付きキッチンではシンクやコンロ上部に吊り戸棚を設置できるケースが多いですが、カウンターキッチンは開放部が多いため同様の収納を確保しにくくなります。結果として、食器や調理器具の収納場所が不足する可能性があります。

 

 

 

タイプ別:カウンターキッチンの選び方

 

アイランド型

 

 

キッチンが壁から独立し、島のように中央に配置されるタイプです。360度どの方向からもアクセスでき、デザイン性や開放感に優れています。その反面、周囲に通路を確保する必要があるため、十分な床面積が求められます。広めのLDKや、独立型キッチンをリノベーションでダイニングと一体化させたい場合に適しています。

 

ペニンシュラ型

 

 

片側が壁に接し、もう一方がリビングやダイニングに向けて開放されているタイプです。動線がシンプルで、アイランド型ほどのスペースがなくても導入しやすいのが特徴です。限られた間取りでも開放感を得たい場合や、調理と配膳をスムーズに行いたい家庭に向いています。

 

セミオープン型

 

 

カウンター部分がリビング側に面しつつ、袖壁や吊り戸棚で空間を部分的に仕切るタイプです。独立性を保ちながら、リビングとのつながりも確保できます。作業台より高いカウンターを設ければ、調理中の手元を隠せるため、生活感を抑えてすっきりした印象にできます。収納力を確保しつつ開放感も重視したい場合に適した形状です。

 

 

高さや奥行きで変わる使い勝手:カウンターの設計ポイント

 

 

高さの目安

 

カウンターキッチンは、カウンターと作業台をフラットにするか、あえて段差をつけるかで使い勝手が変わります。フラットは配膳や掃除がしやすく、段差ありは手元を隠しやすい一方で作業面が狭くなりやすい、といった特徴があります。

 

 

 

奥行きの目安

 

用途によって必要な奥行きが異なります。過不足があると、膝が当たる・手元が狭い・物が落ちやすいといった不便が生じます。

 

 

現実的に難しい場合の代替案:通路幅の制約で奥行きを確保しにくい場合は、折りたたみ天板やスリム奥行き+壁面収納トレーの併用、L字に振って奥行きを分散する方法が有効です。スツールを使う場合は、後方に約90cm程度の通路が取れるかも合わせて検討すると動線がスムーズになります。

 

 

収納力アップ:カウンターキッチンを賢く活用するアイデア

 

カウンター下をフル活用

 

カウンター下に引き出し収納を設けると、キッチンツールや食器を効率よく収められます。リノベーション時は配管・排水トラップ位置や点検口の確保を前提に、引き出しの有効高さ・奥行きを設計すると、大きな鍋やフライパンも出し入れしやすくなります。重い調理器具には高耐荷重レールを採用すると安心です。

 

現実的に難しい場合(配管が干渉する・下地強度が不足する等)は、カウンター下は浅型引き出し+背面カップボードやパントリーで容量を補う、あるいはワゴン収納を組み合わせる方法が有効です。

 

オープン棚でおしゃれに収納

 

カウンター側面や上部にオープン棚を設けると、使用頻度の高い食器や調味料を見せる収納として整理できます。コンロ付近では油はね・埃が付きやすいため、ガラス扉付きキャビネットや可動棚+ボックスで部分的に隠す、コンロから距離を取るなど配置で対策します。取り付け時は下地補強と耐荷重の確認、地震対策として耐震ラッチや滑り止めの併用が安心です。

 

 

設置費用や工事期間の目安

 

設置費用の目安

 

壁付けキッチンをカウンターキッチンへ変更するリノベーション費用は、200万~400万円台が紹介されることが多い目安です。設備や素材を高グレードにすると500万円以上になる場合もあります。

 

費用は、配管・配線の移設距離、床・天井の補修範囲、レンジフードやダクト経路、ガス⇄IH切替(200V回路新設など)、造作カウンター材のグレード、背面収納の有無といった条件で大きく変動します。アイランド型に変更する場合は通路確保やダクト延長の影響が出やすく、追加費用が発生しやすい点に留意してください。

 

工事期間の目安

 

工事自体は約2週間~1か月が一つの目安です(規模や仕様により前後)。この期間はキッチンが使えない場合があるため、仮設キッチン・簡易IH・外食やミールキットなど代替手段を準備すると安心です。

 

着工前には、設計・見積もり調整、設備発注、管理組合への申請や共用部養生計画で追加の期間が必要になることがあります。スケジュールには余裕を持たせましょう。

また、水回りを含む工事の場合、居住しながらだと難しいケースもあるため、その点も施工会社に確認しましょう。

 

 

まとめ:あなたに合ったカウンターキッチンの選び方

 

 

カウンターキッチンは、開放感やデザイン性を重視する方にとって、日常の料理時間や家族との交流をより豊かにしてくれる魅力的なスタイルです。リビングやダイニングとの一体感により、家族やゲストと会話を楽しみながら調理できる点も、多くの住まいで採用される理由の一つです。

 

一方で、調理中のニオイが広がりやすい、壁面が少ないため収納量が限られるなど、構造的な課題もあります。こうしたデメリットは、高性能レンジフードの設置、腰高壁やガラスパネルによる飛散・音の軽減、背面収納やパントリーの確保といった対策で軽減可能です。

 

中古マンションの購入やリノベーションを検討する際は、自分の調理スタイル・家族構成・収納ニーズを踏まえて、アイランド型・ペニンシュラ型・セミオープン型などのタイプを選ぶと、機能性とデザイン性を両立しやすくなります。

 

カウンターキッチンは、計画段階で課題への対策を組み込むことで、理想のキッチン空間を実現できます。日々の暮らしを心地よく彩るために、自分らしいレイアウトと仕様を描いてみてはいかがでしょうか。

 

カウカモ」では、中古・リノベーション住宅の中から、“あなたらしい暮らし”を叶える「一点もの」の住まいをご紹介しています。間取りや設備を自分でリノベーションしたい方にも、多彩な物件をご用意。条件を絞った検索も可能ですので、住まい探しの際はぜひご活用ください。

 

初回投稿日
2025/10/21
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執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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