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有楽町線「江戸川橋」駅を降りて、老舗ホテル「椿山荘」へと向かう目白坂を上ると、神田川を見下ろす高台にどっしりと佇むマンション。かつては著名な文筆家も暮らしたという、昭和の香りを残す建物とともに、新たにリノベーションされた住まいをご紹介します。

“江戸川橋” で送る 穏やかな暮らし

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左上・ご紹介する物件の最寄りは有楽町線「江戸川橋」駅。1a出入口を利用するのが、最も近いルートですよ。(徒歩6分)/右上・駅の南側に延びる「江戸川橋地蔵通り商店街」。精肉店やお惣菜屋さんなど、こぢんまりとした商店が軒を連ねています。(650m 徒歩9分)/左下・マンションのまわりは都内ということを忘れるほど緑豊か。というのも、敷地を囲むように「江戸川公園」があるから。秋は紅葉が美しく、春には桜が咲き誇ります。(350m 徒歩5分)/右下・目と鼻の先に「ホテル椿山荘東京」があるなんて、素敵じゃありませんか。併設する庭園は無料で入ることができるので、こちらで心穏やかに時間を過ごすのもいいですね。(200m 徒歩3分)

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「江戸川橋」駅からマンションまでは、目白坂を通るのが最短ルート。緩やかな坂道ですが、ここのところ運動不足の筆者にはいいトレーニングになりました(笑) 自転車でお出かけされる際、行きは風を切って爽快ですが、帰りは少し大変カモ。

歴史を重ねた ビッグコミュニティ

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1962年に竣工した、総戸数127戸の建物。新築時には高級賃貸集合住宅として耳目を集め、昭和58年に分譲を開始したマンションです。重ねてきた歴史に、さすがの貫禄を感じます。出迎える植栽も美しく手入れされていましたよ。

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建物の維持に必要な修繕工事が適宜に実施されているおかげで、長い月日を経てもなお、マンション全体の品位が保たれています。日常の清掃も行き届いているようで、どこを歩いても気持ちがいい!

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左上・5,000㎡以上ある敷地内へ足を進めると、駐車場を抱きかかえるように建っているマンションの全貌が現れました。2020年3月現在、駐車場は屋根なしの2区画に空きがあります。/右上・エントランスは、建物中央に位置しています。/左下・品のよさが漂う共用ロビーには、管理人事務室とメールボックスが。オートロックドアの先に進みましょう。/右下・ご留意いただきたいのは、建物が傾斜地にあるため、エントランスは3階に位置しているということ。エレベーターの「下」ボタンを押して、ご紹介する住戸がある1階へと向かいます。

売主さま

管理人さんは週7日、8:00〜17:00の間に勤務されています。また、こちらのマンションでは事務所利用が可能です(要事前承認・細則あり)。

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管理人さんは毎日勤務、エントランスはオートロック。二重の安心感がありますね!

エレベーターを降りると

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素敵! 各階のエレベーターホールには椅子とテーブルが設えてあり、雰囲気ある空間になっていました。居住者の方は、簡単な応接や休憩に使っているそうですよ。

こんにちは

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左・共用廊下を奥へと進み、ご紹介する住戸の玄関ドア前までやってきました。さっそくお邪魔しましょう。/右・玄関の間接照明は、人の動作を感知すると、自動でやわらかい光が灯ります。土間の右脇にはシューズインクローゼットがありました。姿見付きで、お出かけ前のファッションチェックもお手のもの◎

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まずは一番奥にあるドアの先、LDKから見てみましょう!

壁のタイルが 可愛らしいLDK

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LDKの広さは約10.7帖。ディスプレイのような形でダイニングスペースを設けないのであれば、収納家具を追加してもまだゆとりを残すことができそう。ソファに腰掛けると、窓から見える庭木の緑に癒されます。

売主さま

室内にある装飾品以外の家具はお付けして販売いたします。

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フローリングには天然木が使用されており、素足で歩いたら気持ちよさそうですよ。

コンパクトなキッチン

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浄水器付き水栓が備わっているキッチン。ワークトップの幅は約165cmと、お料理好きの方にはやや物足りなさを感じるサイズかもしれません。

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キッチンから室内を振り返ってみました。LDKにゆとりを持たせたいなら、写真のように、隣り合う洋室Aとを仕切る引き戸をオープンにして使うのもおすすめですよ。思い切って、洋室Aをリビングスペースにするのも◎

約6.1帖の 洋室A

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左・LDKと隣接する洋室A。ライトブルーのアクセントクロスがさわやかですね。/右・奥からのカット。引き戸を閉じると、LDKがうっすらと透けて見えました。気になるようであれば、シートを貼るなどして目隠しをしてもよさそうです。

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事務所利用をされる方なら、LDKからゆるりとつながるオフィスや書斎として使うのもいいですね。

敷地の緑と バルコニー

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バルコニーに出ると、マンションの植栽が目一杯に広がります。外はとても静かで、小鳥のさえずりが聞こえてくるほどでした。こちらは住戸専用庭ではないため、建物脇の出入り口からアクセスできるようになっています。防犯上の対策はされているものの、事前にご留意いただきたいポイントです。

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バルコニーの中央には、お掃除道具などをしまっておくことができそうな大きさの収納がありました。便利に活用できそうですが、LDK側と洋室A側を行き来するのはちょっと大変そう。

室内に戻って

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引き戸をオープンにして、洋室AからLDKを眺めるとこんな感じ。ちなみに、取材にうかがった3月初旬の午前10時ごろ。写真のように木漏れ日が照らす室内に、落ち着きを感じました。

再びLDKへ

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LDKに戻って、引き戸を閉めてみました。ほどよく透け感のある引き戸のおかげか、圧迫感はありませんでしたよ。

水まわりをチェック

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左・さて、廊下に戻ってきました。左手のドアは洋室Bへとつながっています。その前に、右手にあるドアから水まわりをチェックしましょう!/右・吊り戸棚付きのトイレ。白を基調としていて、清潔感があります。

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左・続いて、洗面脱衣室へ。洗面化粧台の右手には、洗剤やタオル類の収納場所としてちょうどいい棚が隠れていました。/右・浴室は、暖房と乾燥機付き。コンパクトな1116サイズです。

最後に洋室Bへ

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左・洋室Bの広さは約4帖。腰窓は共用廊下に面しており、採光はほとんど期待できないかも。寝室として使ったら、ぐっすり眠れそうですね(おひさまの光で目を覚ますことはできませんが……)。/右・奥からのカット。エアコンの先行配管があるので、実際に取り付け工事をする際には、設置できる機種かどうかご確認くださいね。

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最後に、地下と屋上もご覧になりませんか?

お洗濯が 楽しくなる!

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左・マンションの地下には、洗濯室と乾燥室があるんです。回数券を購入することで、6時から23時まで利用できますよ。/右・新築当時の住戸内には洗濯機置き場がなく、こちらのランドリーコーナーが設けられたとのこと。現在でも、居住者の方同士のコミュニケーションが生まれる場になっているそうです。

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この屋上のパノラマビューも、ぜひお見せしたかったんです! 物干しスペースがあるので、お天気のいい日にはシーツやお布団などもパリッと乾かすことができますよ。洗い立てのお洗濯物が風にはためく光景を想像したら、とても気持ちよさそう。

文化の香りを感じながら 少し散策してみましょう

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左上・「大隈庭園」は、江戸時代の大名下屋敷の跡地に、大隈重信が造った和洋折衷の庭園です。休日のお散歩スポットに◎(900m 徒歩12分)/右上・「鳩山会館」は、大正時代に鳩山一郎氏が自邸として建てた英国式の洋館。ばらの花の美しい庭があり、写真撮影に訪れる人も多いんだとか。(650m 徒歩9分)/左下・「関口フランスパン 目白坂本店」は、もともとは明治時代にキリスト教会の敷地内に建てられた製パン工場だったそう。現在は、焼きたてのパンをイートインで楽しむことができます。(300m 徒歩4分)/右下・物件取材を終えて、お昼は「Bistro Le Soleill(ビストロ・ソレイユ)」にて、ハンバーグとビーフシチューのセットをいただきました。パンとコーヒー、デザートも付いて、リーズナブルに美味しいフレンチが楽しめましたよ♡(450m 徒歩7分)

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カウカモ編集部より

東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅は、「池袋」や「有楽町」方面に一本でアクセスできるほか、「新宿」駅までの乗車時間も15分程。東京にいながら自然を近くに感じられる、静かで穏やかな暮らし。“江戸川橋”、アリじゃないですか?


ご紹介したマンションは、昭和37(1962)年、オリンピック景気の機運が高まる好景気の真っ只中に誕生しました。目白坂の高台に、春には桜がほころぶ神田川を見下ろすように建つ圧巻の貫禄。新築当時は、高級賃貸住宅としてもてはやされたそうです。


ただ築年数を重ねているだけのマンションであれば、カウカモ編集部は動きません。この貫禄と趣は、歴史に見合うだけの良好な管理体制があるからこそ。


こちらのマンションでは、適切に修繕積立金が蓄えられており、建物設備を維持するための工事が適宜実施されています。管理人さんが毎日いらっしゃることや、オートロックに改修されたエントランスも、安心感につながっていますね。


住戸は1階に所在する2LDK。道路より下がった位置にある上に、まわりが植栽で囲われているため、外からの視線はまったく感じません。ただ、専用庭ではないので、ほかの居住者の方も入ってこられてしまうという点はやや気になります。実際の雰囲気は、ぜひ現地でお確かめくださいね。


LDKの広さは約10.7帖と、リビング・ダイニングのスペースを設けるにはやや物足りないといったところ。ただ、隣接する洋室とは引き戸でゆるくつながっているので、空間を拡張してお使いいただくこともできますよ◎


また、事前に申請をした上で事務所兼自宅としての使用ができるので、ご自宅をオフィスにしたい方にもおすすめ。かつては著名な文筆家も暮らしたというマンション、たしかに、仕事が捗りそうな空気感でしたよ。


お問い合わせ、お待ちしております!

writer:軽部 優海 / editor:酒井 大作