カウカモでまさに “一点もの” の住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は「北綾瀬」で中古マンションを購入し、フルオーダーリノベーションで家づくりをされたご夫婦のもとを訪ねました。
《プロフィール》
名前:Tさん(旦那さま) / Aさん(奥さま)
年齢:30代前半
職業:会社員(建築系) / 会社員(IT系)
趣味:サッカー観戦、DIY / ヨガ、読書、猫のお世話
《この住まいについて》場所:北綾瀬
間取り:3LDK
面積:69.07㎡
築年数:築27年(取材時)
追加リノベ:カウカモでフルオーダーリノベーション
支払い額(以前と比べて):広さは30㎡広くなり、支払い額は2.5万円アップ
家を探し始めたきっかけ:結婚のタイミングで、同棲していた家が手狭に感じたため。
家探し期間:約3ヶ月
内見数:3件
Q1:以前の住まいは?
Aさん:同じ足立区内の「竹の塚」にふたりで住んでいました。
前の家は、内装があまり好きではなく、立地も便利とは言えなくて。新築で猫が飼えるという条件を最優先にして、仮住まいのつもりで住んでいました。
急いで決めた家だったので、妥協せざるを得なかった点が多かったんです。
Q2:家探しのきっかけは?
Aさん:私たちはもともと、リノベーションやデザイナーズ賃貸住宅を主に扱っている会社に勤めていました。私は転職しましたが、彼はいまも設計として働いています。
結婚のタイミングで次に引っ越しをするなら、猫が飼えて広くて、自分たちの好きな内装の部屋に住みたいなと思っていました。
賃貸だと理想の物件がないのと、あったとしても家賃が上がるので、それなら「購入したほうがいいよね」という結論に至り、家探しをはじめました。
Q3:この街にした理由は?
Aさん:23区内で予算に収まるなら、エリアにはあまりこだわっていませんでした。
リビングを広くしたかったので、間取りが正方形に近いことを条件にして、エージェントの宮坂さんに、まずは住んでいるエリアから近い足立や板橋の物件を紹介してもらいました。
3軒見た中でもここは日当たりが良くて、駅からそう遠くない点が気に入りました。最寄りの「北綾瀬」駅前の再開発も決まり、今年の夏には大きなショッピングモールが完成するのも決め手でしたね。
Q4:この家に決めた理由は?
Tさん:秋ごろに前の所有者さんが住んでいる状態で内見に行ったんですが、ここは販売の条件として「来年の春まで売却できない」という制約がありました。
僕たちはリノベを考えていたので、その条件なら時間をかけてしっかりとプランを練ることができます。しかもリノベの完成と賃貸の更新時期が合っていて、タイミングもちょうど良かったんです。
Aさん:即引き渡しでフルリノベとなると、ローンの返済と家賃の支払いが二重で発生する期間が長くなってしまいますしね。色んな条件を含めてこの物件に運命を感じました!
宮坂さんからも「数多く内見しても、理想が高くなって物件が見つからない」という話を聞いていたので、時間をかけずに物件を見つけられたのはラッキーでした。
Q5:《中古を買ってリノベーション》以外の選択肢は検討した?
Tさん:最初からリノベありきでしたね。
カウカモの提携業者のなかで、もともと僕が好きだった設計事務所出身の「KITI」さんを紹介していただき、設計を依頼しました。自分自身でも設計はできるのですが、仕事と並行してやるのは時間がかかり現実的ではないと思ったんです。
それにほかの建築家さんとセッションすることで、さらに良いものができるという期待もありましたしね。KITIさんのセンスや仕上がりには信頼があったので、話し合いをしながら細かいところはお任せしました。
3面の窓が物件の魅力でありながら、実は間取りを考える上で苦戦したポイントなのだそう。ご夫婦の「こうしたい!」という要望を書き込んだ図面を、KITIさんに提出しました。
Q6:リノベーションでこだわったポイントは?
Aさん:いままで仕事で数多くの物件を見てきたので、やりたいことがいっぱいあって(笑)。寝室は極限まで狭くしてリビングを広く、間取りはとにかく回遊動線にこだわっています。
どちらかがお風呂に入っていても、洗面所は独立して使えるようにしたので、効率的に身支度ができます。夫婦間でも、細かいことを気にせずに暮らせています。
玄関 → 廊下 → 洗面所 → バスルーム → WSC → リビングを、人も猫も1周できるこだわりの回遊動線。
Tさん:僕は使いたい素材のアイデアを出し、KITIさんに具体的な提案をお願いしました。
例えばキャットウォークには「アクリルを使いたい」と伝えました。一般的には木製で壁固定のものが多いですが、天井から吊るすデザインに仕上げてくれました。猫たちも気に入っていて、あちこち移動していますね。
透明感のあるアクリルで、猫たちの様子を下から眺められます。
ドアも “セッション” のひとつ。「工業用カーテンを使いたい」というご主人のアイデアから、玄関とリビングを区切る引き戸を造作。
Q7:購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
Tさん:住宅ローンは僕ひとりで組んだので、正直かなり大変でしたね。
宮坂さんに色々と銀行を探してもらって見つかったのが1行だけだったんですが、その銀行にうまく話を通してくれたので、無事にローン審査が下りて安心しました。
玄関にはアクセントとして、HAYの照明を壁付けに。
Aさん:このマンションは築27年で、新築当時からずっと住んでいる世帯が多いんです。私たちみたいな30代の夫婦が突然引っ越してきて、例えば子どもが生まれたときに、音の問題でなにか言われてしまうのではないかと心配ではありました。
前の所有者さんもそこはすごく考えていて、このマンションと相性のいい買主を、じっくり探していこうというスタンスだったので、どんなかたが住まわれているとか、管理状態についても詳しくお話しできたのが印象的でした。
Q8:カウカモで家を買ってみてどうだった?
Tさん:物件探しからリノベまで、ローンも含めて一貫してお願いできるのはとても助かりましたね。
せっかくリノベをしたので、家具もこの家に合わせて新調しました。それもまとめて住宅ローンに組み込める、カウカモの新しいサービスを採用できたのも良かったです。
ずっと憧れていたHans J. WegnerのYチェアと、MASTERWALのダイニングテーブル、ACTUSのソファを迎え入れることができました。
予算があらかじめ決まっていたので、物件価格はこれぐらい、リノベはこれぐらい、家具はこれぐらいと想定ができ、無理なく支払いできているので採用して良かったです。
Aさん:担当の宮坂さんは本当にプロフェッショナルで、仕事が早いんですけど決して急かすわけではなく、とても頼りになりましたね。
ご自身でも物件を買ったり売ったりリノベしたり、色々と経験をされているので、メリットやデメリットなども詳しく聞けました。
宮坂さんは奥さんに怒られるぐらいビビッドな色合いが好きみたいで、リノベの趣味は合わなかったんですけど(笑)、それ以外は相性が良かったと思います。
Q9:この家のお気に入りの場所は?
Aさん:私は在宅ワークなので、平日はリビングやデスクにいることが多いんです。猫たちがキャットウォークを歩いたり、気持ちよさそうに日向ぼっこをしながら、外を眺めている姿に癒されています。
反対に土日は寝室にこもって、大きなプロジェクターでNetflixを見るのが好きです。家で過ごす時間が長くても、オンオフの切り替えができるところが気に入っています。
広めの造作デスクは可動式。今後子どもが生まれたら、勉強机にすることも想定しているのだとか。
窓からはスカイツリーが見えるそう。自然光がよく入るので、季節の移り変わりを感じられます。
Tさん:僕はリビングの中央に配置したキッチンが気に入っています。目の前の視界が開けているので、料理中も気持ちがいいんです。広々としているので、ふたりで並んで作業をしてもストレスを感じません。
Q10:これから家探しをする人にアドバイスがあれば
Aさん:私たちはリノベ関係の仕事をしていたので、居住中の物件を内見しても「この間取りはこう変えられる」とすぐに想像できました。
でも、一般的には家具や荷物があるとイメージしにくいと思います。間取り図を見ながら想像力を膨らませて “空間のビフォーアフター” を意識すると良いと思います!
完璧な物件を求めすぎると、なかなか決められなくなります。絶対に譲れない条件を夫婦で絞り、それ以外はリノベーションでどのように調整できるかを考えると、選択肢が広がりますよ。
Tさん:家探しでは、決断のスピードも大事です。僕たちは「資産価値」も考慮したことで、より納得のいく決断ができました。
20〜30年後もここに住み続けるというより、ライフステージの変化に合わせて売却も視野に入れて、駅近の物件を選びました。
もし将来的に売却を考えているなら、「流動性が高いエリア」と「使い勝手のいい間取りや内装」を意識すると、資産としての価値も保ちやすいと思います。
ご主人のこだわりとして、カーテンレールは天井に収めてすっきりとした印象に仕上げました。
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取材・文・撮影:アカセ ユキ/編集:本多 隼人