カウカモでまさに “一点もの” の住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は「新百合ヶ丘」で中古マンションを購入し、オーダーリノベーションで住まいを仕立てた、女性のもとを訪ねました。
《プロフィール》
名前:えいじさん
年齢:40代
職業:会社員
趣味:ミニチュアづくり、野球観戦、ビデオゲーム、バンド活動
《この住まいについて》
場場所:新百合ヶ丘
間取り:2LDK
面積:70.01㎡
築年数:築16年(取材時)
追加リノベ:バス・トイレ以外
支払い額(以前と比べて):広さは約2.2倍広くなり、支払い額は6.5万円アップ
家を探し始めたきっかけ:以前の住まいが手狭に感じたため
家探し期間:約2〜3ヶ月
内見数:6軒
Q1:以前の住まいは?
以前は「たまプラーザ」にある32㎡の賃貸マンションに住んでいました。
築浅のデザイナーズ物件で、天井が高く開放感があり、高台の最上階という好条件。日当たりもよくて、本当に気に入っていたんです。
面積的には手狭に感じることもあって、定期的に物件を探していたんですが、なかなか「これ以上」と思える部屋に出会えず……気がつけば18年も住んでいました(笑)。
結果的にその部屋で長く暮らしたことで「好きな空間」の基準が自然とできていったと思います。
Q2:家探しのきっかけは?
賃貸で理想の物件を見つけるのは限界があるなと感じていたころ、カウカモで私好みの内装の物件を見つけたんです。それがきっかけで問い合わせをしました。
実際に内見してみたところ、内装は理想的でも、マンション自体の雰囲気や立地が合わず、残念ながら見送りに。でもその物件を通じてエージェントの藤澤さんとつながり、初めて「マンション購入+リノベーション」という選択肢が自分の中でリアルになりました。
ちょうど35年ローンがぎりぎり組める年齢でもあり「買うなら今だな」と、家探しをはじめたんです。
Q3:この街や家に決めた理由は?
生まれが「川崎」ということもあり、川崎か横浜あたりに住みたいという気持ちがありました。ただそのエリアで予算内となると、どうしても築古の物件しかなくて。
いったんは大和市や相模原市など、もう少し都心から離れたエリアも内見してみたんですが、転職して通勤が発生する可能性も考えると、最終的にはやっぱりアクセスのよさは諦めきれずにいました。
そんな中で出会ったのが「新百合ヶ丘」のこの物件でした。駅からは離れていますが築年が比較的新しく、価格も予算は超えますが手の届く範囲。「昔からなんとなく憧れがあった街に住めるなんて!」と思い切って決めました。
仕事部屋は造作の大きな室内窓で、開放的に区切った。
廊下の室内窓越しに作業風景がチラリ。
Q4:《中古を買ってリノベーション》以外の選択肢は検討した?
正直なところ、新築やリノベ済みの物件はほとんど検討していませんでした。というのも、「自分で好きなように家づくりがしたい!」という気持ちが最初から強くあったんです。
“リノベ前提” で中古物件を探して、ゼロからつくり上げていく工程にワクワクしていましたね。
Q5:リノベーションでこだわったポイントは?
本当は、壁をすべて取り払ってワンルームのような空間にしたかったんです。でも、予算の都合でそれは断念。既存の間取りを活かしながら、細部にこだわってつくっていきました。
「ここはタイル貼りにしたい」「ここには室内窓をつけたい」など、自分の中にあるイメージを各部屋ごとにビジュアル化して、設計の方との打ち合わせに臨みました。
毎回の打ち合わせは2〜3時間ほどかかりましたが、根気強く伴走してくださって助かりました。
空間の仕上がりイメージを、えいじさん自身が全部屋分イラストでビジュアル化した。
なかでも洗面はこだわりの詰まった空間です。最初に内見した物件の洗面所とデザインをほぼ同じようにしてもらいました。アーチの形状が気に入って、空間のあちこちにちりばめています。
デザイン、塗装、パーツなど、細部にこだわったお気に入りの洗面所。照明はアンティークショップで見つけたもの。
パントリーの入口もアーチ型。壁の角をアールに仕上げることで柔らかな印象に。
Q6:購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
やっぱり一番は資金面ですね。やりたいことを全部盛り込んでいったら、リノベ費用が大幅に予算オーバーしてしまって。
そこで、藤澤さんにも間に入っていただきながら見積もりを細かく精査しました。たとえば床については、当初フローリングやタイル貼りを検討していたんですが、下地のモルタルのまま仕上げることでコストを大幅に削減できました。
この部屋は3階で、下のフロアが住戸ではなかったことも幸運でした。理事会に申請したら、マンションの規約にある遮音材を使わずに済んだんです。
モルタルにしたことで空間全体の仕上がりもフラットになって、結果的にとてもよかったと思います。
当初は床を張ることで、洗面室に段差ができてしまう可能性があったのだとか。
Q7:カウカモで家を買ってみてどうだった?
すごくよかったです!最初は「名前がカジュアルすぎて大丈夫かな?」なんて思っていたんですが(笑)、実際はとても丁寧で頼れる存在でした。
なかなか理想の物件が見つからず、私が焦って毎日のように大量の物件URLを送りつけても、エージェントの藤澤さんは、ミーティングを挟みつつ、じっくりと付き合ってくださいました。
それに仲介だけでなくリノベの相談もできたのは本当に助かりました。物件探しの段階から「この物件はリノベ向きかどうか」などのアドバイスをもらえたので、とても心強かったです。
もし周りの友人がリノベと物件探しを検討していたら、カウカモをおすすめしたいですね。
吊り下げ照明は滋賀にある「Atelier Key-men」の作品で揃えた。
Q8:この家のお気に入りの場所は?
ダイニングですね。引っ越す前は、仕事も趣味もデスクで過ごす生活だったので、ずっと書斎にこもるんだろうなと思っていたんです。
でも、実際に暮らしてみると、ダイニングの居心地がとてもよくて。お茶を飲んだり、ベランダを眺めたり、食事を楽しんだり、自然と過ごす時間が増えました。
Q9:これから家探しをする人にアドバイスがあれば
リノベを前提にするなら、自分の「やりたいこと」や「理想の空間像」をしっかり持っておくことが大事だと思います。
私は普段から好きな建築や内装の画像を集めていて、それをもとにイメージ図を描き、優先順位と予算をセットで伝えていました。
そのおかげで設計の方のキャッチアップも早く、「このメーカーのこの色ですね」と具体的に提案してくださったので、ほぼイメージ通りに空間が完成しました。
せっかくのリノベーション。こだわるところは、とことんこだわってよいと思います!
アーチの間仕切りに、アンティークショップで見つけた照明。ベッドからの風景も、お気に入りのひとつ。
■リノベーションマンションで暮らしたいと思ったら
カウカモの個別相談では、不動産のプロであるエージェントがお客様のご状況に合わせて、購入の進め方をアドバイス!(参加費無料 / オンライン参加可)
物件購入後の暮らしからイメージを膨らませて、一緒に条件整理しませんか。
取材・文・撮影:アカセ ユキ/編集:本多 隼人