「一点もの」の住まいに出会おう。 カウカモでまさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は、子どもの頃から夢だった "図書館がある住まい” をフルリノベーションで実現したSさんのもとを訪ねました。
《プロフィール》
名前:Sさん
年齢:30代前半
職業:会社員(映像系)
趣味:読書、旅行、ライブ
《この住まいについて》
場所:世田谷区
間取り:1SLDK+WIC
面積:64.41m²
築年数:築45年(取材時)
工事内容:フルリノベーション
支払い額(以前と比べて):広さは2.5倍になり、支払い額は5万円ほどアップ
家を探し始めたきっかけ:コロナ禍で在宅勤務になって
家探し期間:4ヶ月
内見数:10軒
Q1:以前の住まいは?
京王線沿いの賃貸マンションに住んでました。当時は仕事が忙しくて本当に “寝に帰る場所” って感じで、日当たりの悪さや騒音は気になるものの、ほぼ新築だったから綺麗で気に入ってました。
ただ、在宅勤務が毎日になって『仕事をするには向かないな』と感じ始めたんですよね。食事も仕事もひとつの机で、寝るのはすぐそこのベッドでっていうのが結構ストレスになってて……ライブの遠征にも行けなくなっちゃったし、もういっそ家を買おうと。
そうそう、ノンちゃんさんの記事を読んで『オタクがお金と時間を持て余すとそうなるよな』ってすごく共感してました(笑)
Q2:この街《世田谷区》にした理由は?
ひとり暮らしで住んできたエリアの雰囲気が気に入っていたので、今回もそのあたりで、という感じです。昔から東京の西側が気になってたんですよね、実家が関東の東側なので全然知らなくって。
なんとなく電車移動の時に外の景色が見たくて、地下鉄じゃなくて小田急線や京王線の沿線をメインに探してました。
Q3:この家に決めた理由は?
「仕事とプライベートを分けられる広さ」「静かで日当たりがいい環境」っていう家探しの軸にぴったり合致してたんです。
あまりにも静かで落ち着く環境だったから、内見の時にエージェントの高橋さんとその場で一時間くらい話し込んじゃったくらいで。後々聞いたら、この辺は狸が目撃されるらしいですね(笑)。
そして何より、マンション自体がお気に入りなんです。管理状態がいい上、レトロでかわいい見た目がドストライク!エントランスの内装が特に好みで、私がリノベで造りたかった雰囲気とも合うと思ったんですよね。
最初は建物自体がどうってそこまで重視してなかったんですけど、内見を重ねるうちに外観や管理状態も考えていた以上に大事だなって。
実際このマンションは、ここで育って大人になってから別の部屋を買って二世帯で暮らしてる方もいらっしゃるみたいで、住人みんなが本当に気に入って住める場所なんだなと実感してます。
Q4:リノベーションでこだわったポイントは?
まず「自分が気持ちよく過ごすためにどういう家がいいのか」をまとめた “おうち企画書” を作りました。
小さい頃からおうちに図書館がほしかったとか、レトロな喫茶店や電車みたいな丸みがかった窓を造りたいとか、とにかく好きなものをがっつり書き出したという感じで。
イラストを描いたり、床や壁に使いたい素材の写真を集めて、リノベ会社さんとああでもないこうでもないと、相談しながら進めていきました。
システムキッチンの周りに腰壁を立ち上げて書斎とデザインを合わせてみたり、寝室の壁にはモールテックス(※)を塗り込んで洞窟みたいにしてもらったり、そういう自分の描くイメージを設計の方に共有しやすかったので、“おうち企画書” おすすめです!
Q5:《中古を買ってリノベーション》以外の選択肢は検討した?
古いものが好きだったので、はじめから新築じゃなくて中古のマンションを見てました。
リノベ済みの物件も視野に入れてたんですけど、高橋さんに “おうち企画書” を見せて相談したら『フルリノベした方がいいですよ!』って勧めてもらって(笑)。
Q6: 購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
ずっと高橋さんと二人三脚で進められたので、家探し自体に不安はなかったです!ローンのこともFPさんと相談できましたしね。
ただ、ひとりで銀行へ融資を受けに行ったら、たくさんのプランがあってかなり迷っちゃったんですよね。それで『一晩考えます』って、契約できないまま帰ってきてしまって……改めて調べ直してやっと決断できました。
実際月々のローンの支払いは家賃みたいなもので、賃貸暮らしの時と感覚は変わらないんですけど、いざ契約ってなると大きなお金が動くから不安になりますよね。
リノベーションの話で言えば、照明ひとつとっても自分の好きに選べるから『色々やりたい!』ってテンションが上がるんですけど、本当に考えることが多すぎて……
工事のタイミングに合わせて急いで決めなきゃいけないことがあったり、もっと考えたいのに中々時間を取れないのが悩ましかったです。夜中まで企画書を書いてたら朝を迎えてたり、楽しい反面体力的にしんどいことも(笑)
Q7:カウカモで家を買ってみてどうだった?
すごく楽しかったです!物件探しは高橋さんと毎週末デートみたいに『次どこ行く?! 』って感じで(笑)内見の合間にお散歩しながら話した時間も結構大事だったなと改めて思います。
それからリノベチームの方に “おうち企画書” を見せたとき、もしかしたら引かれるかもって身構えてたんですけど、みんな一緒にワクワクしてくれたのがすごく嬉しくて。
やっぱり家をひとりで買うって勇気がいるじゃないですか。それでも深刻になりすぎずみんなでキャーキャー言いながら楽しくやれたのはよかったですね。
Q8:この家のお気に入りの場所やこれから楽しみにしていることは?
全部お気に入りですね。好きなものを詰め込んだから、毎日『かわいい好きっ!』って思いながら過ごせるんです。
とにかく居場所が多いのが楽しくて、分身して『そっちもいい感じで使っといてよ』って言いたいくらい(笑)
リノベが終わって一旦満足してたんですけど、最近はどんどんインテリアにこだわるようになってます。アンティーク店で家具を買ったり、グリーンを育ててみたり、“家育て” に励んでるみたいな。
これからは書斎をもっと快適にしたいし、せっかくキッチンも広く造ったから料理もがんばりたい!
Q9:これから家探しをする人にアドバイスがあれば
やっぱり “おうち企画書” をつくろうってことですかね。家探しの軸が内見しながらどんどん変わっていく中で『そもそも自分が気持ちよく過ごせる家って何だっけ』と立ち戻れるところになったなと。
“家は結婚したら買うもの” って思い込んでたんですけど、カウカモさんと話したら『私、家買っていいんだ』と思えて、すごく可能性が広がった気がします。ぜひみなさんも暮らしの妄想を膨らませて欲しいです!
担当エージェント:高橋 佑唯 / 撮影・文:本多 隼人