カウカモでまさに “一点もの” の住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は「祐天寺」でリノベーション済みのヴィンテージマンションを購入し、部分リノベで自分たちらしい住まいへとアップデートした、カップルと愛猫・ルナちゃんが暮らすお宅を訪ねました。
《プロフィール》
名前:Rさん / Yさん / 猫のルナちゃん
年齢:40代前半 / 30代前半 / 4歳
職業:デザイナー、一級建築士 / 調理師
趣味:スノボード、ゴルフ / 料理、コーヒー、器集め
Instagram:@namihanay
《この住まいについて》
場所:祐天寺
間取り:1LDK
面積:48.8㎡
築年数:58年(取材時)
工事内容:部分リノベーション
支払い額(以前と比べて):広さは約15平米広くなり、2万円ダウン

家を探し始めたきっかけ:前の家が手狭なのと、ペットと暮らすため
家探し期間:半年
内見数:5〜6件
Q1:以前の住まいは?
Rさん:東急目黒線の「西小山」にある、駅近の賃貸マンションに住んでいました。もともと私が住んでいた部屋に彼女が加わったので、ふたりで暮らすには少し手狭になっていたんです。

Q2:家探しのきっかけは?
Rさん:一番は「ペットと暮らしたい」という思いでした。賃貸だとペット可の物件に限りがありますし、家賃を払い続けるよりも、リノベをして自分たちの好きな空間に住みたいと考え、家探しを始めました。

人見知りな猫のルナちゃんは、取材中クローゼットの中で待機
Q3:この街《祐天寺》にした理由は?
Rさん:正直、西小山エリアにものすごくこだわっていたんです。約8年住んでいて行きつけのお店も多く、すごく愛着があったんです。でも条件に合う物件がなかなかなくて……。
Yさん:2年前の夏から探し始めていたのですが、西小山にこだわりすぎて物件が全く見つからず、中だるみ期間がありました。
再び動き出したタイミングで、カウカモの担当エージェントさんが鈴木さんに変わり、西小山を軸に東横線方面までエリアを広げていく中で、この物件に出会ったんです。
「祐天寺」は縁のない街でしたが、実際に暮らしてみると想像以上に住みやすく、以前より健康的な生活ができています。

日当たりの良さも決め手のひとつ。前の家から一緒に引っ越した植物たちも、元気に育っているそう
Q4:この家に決めた理由は?
Rさん:もともとのリノベの雰囲気が良くて、大きく壊さなくても「住み継げる」イメージが湧いたことが決め手でした。
売主さんは家具職人の方で、男性おひとりで10年ほど住んでいたようです。キッチンは状態が良かったのでそのまま活かし、バス・トイレなどの水回りは自分たち仕様に大きく手を加えることにしました。
ペット可で、広さと価格のバランスも良好。唯一悩んだのは、駅から徒歩15分という距離くらいでした。

天井を抜いた空間や、キッチンと仕切るタイル壁は以前のリノベを継承
Yさん:実はこの家の前に、決めかけた物件があったんです。学芸大学駅近くで、ここより狭くて価格も高い、よくある再販物件でした。
ただ、内装が自分たちの好みとは大きく違っていて。そこをわざわざ壊してまで自分たち好みにリノベし直すのは、なにか違う気がしたんです。その経験を経て、やっと「自分たちが本当に住みたい家」の共通認識ができました。
この物件を内見したときにすぐイメージが湧いて、帰り道にふたりで「ここだね」と即決しました。

Q5:《中古を買ってリノベーション》以外の選択肢は検討した?
Rさん:家探しを始めた当初は、新築かリノベ済みかといった点はあまり意識していませんでした。
私は設計の仕事をしているので、できれば手付かずの中古物件を購入して、自分で設計できたら理想だなと。
今回の部分リノベについても、「設計と工事をセットで依頼する」か「工務店を紹介してもらう」か、いくつか提案がありましたが、設計と図面は私が担当し、工務店紹介の形を選びました。
Yさん:私が図面を見ながら「ここはこうしたい」と話すと、彼が横で「OK」と受け取って形にしていく流れでした。

Q6:リノベーションでこだわったポイントは?
Yさん:部分リノベなので、水回りにはとてもこだわりました。ここは一度すべて取り壊して、つくり直しています。
タイルの色や目地の切り替えは、海外のホテルをイメージして早い段階からやりたいと話していました。いろいろなタイルを現場に持ち込んで悩んだ結果、既製品では理想の色が見つからず……。
最終的に彼の仕事の関係で、特注で制作できることがわかり、納得のいく空間になりました。

タイルの割付けも、Rさんが細部までこだわって設計したそう

洗面室の大きな窓もお気に入りポイント
Rさん:あとは収納力のあるベッドと本棚を、友人の造作家具屋さんと一緒につくりました。
足元まで棚になっていないのがポイントで、スケッチ中に彼女から「なんで出さないの?」って聞かれていたんですけど、足元まであると歩くときに邪魔になってしまうんですよね。
最近になってやっと良さが伝わって、褒めてもらえるようになりました。

手持ちの雑誌のサイズに合わせてつくった本棚。ベッド下にも収納がたっぷり

キッチンのタイル壁と繋がっていて、キャットウォークになる造作本棚
Q7: 購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
Yさん:人気物件だったので、私たち以外に3組ほど競合がいたんです。
売主さんには「一番買わなさそう」と思われていたようですが、エージェントの鈴木さんがスピーディーに動いてくださり、無事に契約できました。

Rさん:契約までの手続きは大変でしたが、鈴木さんが常にリードしてくださって心強かったです。言われるがままに必死で書類を用意しました(笑)。
契約時に売主さんから「どこまでリノベしますか?」と大切そうに聞かれたことが印象に残っています。それだけ想いの詰まった家だと実感しましたし、いつか手放すときには、きっと自分たちも同じ気持ちになるんだろうなと思いました。
出会いも含めて、この家を住み継ぐ選択ができてよかったと思っています。

取り壊さず住み継いだタイルの壁。朝には猫のルナちゃんがここに登って、ふたりを起こすのだとか
Q8:カウカモで家を買ってみてどうだった?
Rさん:西小山から、なかなかエリアを広げられずにいたんです。条件が厳しく物件が全く見つからない状況でも、鈴木さんは根気強く付き合ってくださいました。
特に「視点を少し変えれば選択肢が広がる」という提案や、「絶対に譲れない軸だけは決めておきましょう」というアドバイスが、後から振り返ると本当に助けになったと感じています。そのおかげで、納得感を持ってこの物件に出会えました。

Q9:この家のお気に入りの場所は?
Yさん:特注のタイルでこだわってつくった、洗面とランドリースペースはとても気に入っています。あとはやっぱり、日当たりのいいリビングにいることが多いですね。
リビングの白い壁は、自分たちで塗装しました。アクセント部分は左官のような質感にしたかったので、職人さんにお願いしています。
ここのアクセントカラーは、家具のサイズや色がすべて決まった段階で検討しました。寒色ではなく、土っぽい温かみのあるグレーをポーターズペイントで選びました。

家具は図面の段階で決めていて、引っ越し前に搬入していました。最初に決めたのは、日本橋馬喰町のHYST(古物店)で見つけたヴィンテージのキャビネット。この家具を基準に、他のサイズ感を決めていきました。

パタンナーの方が長年仕事道具として愛用していた大きなキャビネットを食器棚に。ラワンの床とも好相性

ソファはRさんがずっと憧れていた、TRUCK FURNITUREのもの
Q10:これから家探しをする人にアドバイスがあれば
Rさん:私はとにかく「立地」へのこだわりが強かったんです。西小山が大好きで、今でも行きつけのお店に自転車で通っているほど。でもエリアを少し広げて探してみたことで、この物件に出会えました。
「住めば都」とはよく言ったもので、今では新しいお気に入りのお店や場所がたくさんできています。一番のこだわりを手放したことで、結果的にすべてがいい方向に進みました。
あれこれ条件は尽きないと思いますが、どこかで柔軟に考えてみる。そんな「フラットな家探し」をしてみると、思いがけない出会いがあるかもしれません。

寝室と洗面スペースは、カーテンでゆるやかに仕切れるようにした
Yさん:自分の直感を信じることですね。一度別の物件に決めかけましたが、どこか引っかかってやめたことが、今回の家探しのターニングポイントになったと思います。
あのときの違和感を無視しなかったから、今の家に出会えて納得のいく暮らしがつくれています。

■リノベーションマンションで暮らしたいと思ったら
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「まずは話を聞いてみたい」「物件を探してほしい」そんな方に向けて、エージェントとの相談を受け付けています。
物件購入後の暮らしからイメージを膨らませて、一緒に条件整理しませんか。
取材・文・撮影:アカセ ユキ/編集:大石 哲平
