日々お客さまの家探しをサポートするカウカモエージェントにフィーチャー! 不動産のプロがオススメする、萌える街やマンションって? 実際に街を歩きながら、編集部がインタビューする企画です。
こんにちは! カウカモ編集部の清水です。
時刻は朝の10時。私は今「吉祥寺」の「井の頭恩賜公園」内ベンチにて、公園近くにあるカフェでテイクアウトしたコーヒーを飲みながら穏やかな朝を満喫中。「井の頭池」の美しい水面に心奪われています。
ベンチに座って周囲を眺めていると、通勤途中のサラリーマンや、ペットとの散歩を楽しむ老夫婦、ジョギング中の若いカップル etc.. と、それぞれの朝の過ごし方が見えてきます。
今回は、あるエージェントが “暮らし” 目線でこの公園を擁する「吉祥寺」の魅力を教えてくれるそう。待ち合わせ場所はこの辺りのはずですが、どこにいるかな……あ、いたいた!
《プロフィール》高野 舞(たかの まい)
アンティーク家具の販売、デザイナーズやリノベーション物件の不動産仲介営業を経てツクルバにジョイン。『お家探しと暮らしにエンターテイメントを! 』がモットー。味のある唯一無二のお部屋探しに奔走するエージェント。
高野:お疲れさま! 「井の頭恩賜公園」はベンチが多いから、天気のいい日は友達とここで待ち合わせて、ベンチで喋ったり、ピクニックをして楽しむことが多いんだよね。
今日は「住みたい街ランキング」(※)で何年も1位を獲り続けてきたこの街の魅力を、実際に5年間住んでいる私が “暮らす” 目線で伝えるよ! ついてきて!
※『SUUMO 住みたい街ランキング 関東版』や『長谷工アーベスト 住みたい街(駅)ランキング』など
それではさっそく案内してもらいましょう。まずは公園を中心に、「吉祥寺」駅の南側を探索します。
■駅の南側では緑を感じて
改めてご説明すると、ここ「井の頭恩賜公園」は約43万㎡もの敷地を誇る大規模公園。吉祥寺駅南口(公園口)から徒歩約4分で入り口までたどり着きます。
高野:井の頭池が有名だけど、実は動物園やカフェ、テニスコートや野球場、「三鷹の森ジブリ美術館」と、多くの施設があるんだよね。
土日は広場でアートマーケットが開かれていたり、大道芸人さんのパフォーマンスが観れたりと、目的がなくても楽しめるのが魅力!
駅周辺の賑わいだけを見ると魅力的な街って他にもあるけど、加えて大きな公園があるのも「吉祥寺」が人気の理由だと思う。
開放感があるって言ったらいいのかな。街全体で見たときに、商業と自然のバランス感が絶妙だと思うんだ。
リモートワークが増えた今、生活圏内に自然を取り入れることは、心地よく暮らすうえで大切なことのように思います。
実際、日頃自宅で作業をしている筆者。『自然のある暮らし、羨ましいです……』とやや愚痴っぽく話していると(笑)、そんな私に見せたいマンションがあるとのこと。
高野:そんなこのエリアならではの魅力を味わえるマンションを、ふたつ紹介するね!
■パークビューを独り占め
やってきたのは、吉祥寺通り沿いに建つ「井の頭パークサイドマンション」と「メゾン井の頭」。
高野:賃貸の営業をしていたときは、募集中の部屋がないか定期的にチェックしてた(笑)。管理が行き届いているのはもちろん、やっぱりこの眺望はここじゃないと味わえない贅沢だよね。
高野:このビューが手に入るのは、この立地、この高さだからこそ。今の法律だとここには新築で同じ高さのマンションを建てられないから、古い物件ならではのメリットと言えるよね。
春には桜のピンク、夏には鮮やかな緑、秋には赤や黄色の紅葉、冬は痩せた木々の趣を感じて。四季折々、この景色と暮らせる豊かさはお世辞抜きに羨ましく感じました。
■静かに、堂々と佇む
公園ビューを楽しめるふたつのマンションを紹介してもらったところで、高野のイチオシだというマンション「ルネ吉祥寺」へ。カウカモの物件紹介記事でも何度か登場したことがあるマンションです!
高野:ここは「吉祥寺」駅から徒歩3分の場所で、「丸井吉祥寺店」、「井の頭恩賜公園」もすぐ近くという、一見 “繁華街ド真ん中” と思われがちな立地。
でもこのマンションのほとんどの住戸は井の頭通りに背を向けているから、意外と静かに暮らせるんだ。
高野:総戸数は155戸と大規模だから、管理費・修繕積立金は比較的リーズナブル。しかもほとんどの住戸が南向きと、眺望・日当たりに恵まれてるんだよね。
しかも共用部は広々としていて、エレベーターは全3基、吹き抜けのある中庭もあったりと、ヴィンテージマンションの旨みが凝縮されていると思う!
吉祥寺の賑わいに隣り合わせながら、季節を感じられる大きな公園があるゆったりとした住環境で暮らす。
ああ、ますます羨ましくなってきました!
高野:ここからは駅の北側に行ってみよう! 北側には商業施設や個人店が多いから、街歩きが楽しいよ。
■駅の北側では街歩きを楽しんで
高野:北口には「東急百貨店」「coppice」「PARCO」があるし、駅ナカには「kirarina」「atre」があるから、たいていのものは揃うんだよね。
買い物に苦労することがなくて、定番品や名品もすぐ手に入る。個人店だけじゃない、そういう幅の広さが暮らす上では大切かなって。
高野:オーナーの感性を表現したような個人店が点在しているから、好みに合う “推し” の店を持つのが楽しいんだ。好きなお店があると、より街に愛着を持てるよね。
他にも、“はしご酒” ができるレトロでディープな飲み屋街「ハモニカ横丁」や、たくさんのカフェや雑貨店がいたるところにあり、さらっと寄れる場所が盛り沢山です。
高野:「吉祥寺」って、おしゃれすぎないところが魅力。「中目黒」だとちょっと気合いを入れて外に出るところが、この街だと肩肘張らずにゆるく過ごせると思う。
急に思い立って公園に行ったり、暇だしカフェに行ってだらだらするか〜とか、気分次第でパッと行動に移せるのがいい。
買い物を済ませて、自分の好きなことをして、帰りたくなったら帰る。そうやって、人それぞれの楽しみ方ができるからおすすめの街なんだ。
賑やかで便利な街なんだけど、のんびりと自分のペースで過ごせる。だから女性の単身の方や、おふたり暮らしのカップルさんに向いていると思う。
一行は最後に、スペシャリティコーヒーショップ「LIGHT UP COFFEE(ライトアップコーヒー)」へ。
高野:ここは私が「吉祥寺」に住んでいた当時、足繁く通っていたお店。お休みの日はよくひとりで来てたんだ。
高野:コロナ禍で街選びの視点が見直されていると思う。そうなると、近場で衣食住を充実させられるこの環境は改めて貴重だなって。
暮らしているうちに寄りたいお店が増えるから、お休みの日はそこを回遊するだけでも楽しい。歩き回って疲れたら、こんなふうにお気に入りのカフェに寄ったり。
開拓しがいのある、ワクワクが止まらない街。それが「吉祥寺」!
■編集後記
長いあいだ「住みたい街ランキング」の上位にランクインしている「吉祥寺」。駅周辺には大型商業施設と小さな個人商店が混在し、少し歩けば緑と水を感じられる「井の頭恩賜公園」がある。
そんな暮らしを一日中、いや一年中、どんな場面でも楽しめる。やっぱりそれって、この街じゃないとできないことだと思います。
今回の取材を通して、飽きることのない魅力が街のいたるところに散らばっているんだなという印象を抱きました。目的地へ向かう道中も、誘惑が多く寄り道をたくさんしてしまいそうです(笑)。
それでは、次回の「街とマンションと私」もお楽しみに。
取材・文・撮影:清水駿