この物語は、実際にカウカモで自分の家を買ったあるスタッフ、そして担当エージェントたちへのインタビューを元に構成されています。ライターがちょっと色気を出した箇所こそあれ、基本的にすべて事実に基づいたリアルな購入体験の記録です。
名付けて!
カウカモスタッフが、リアルにカウカモで買ってみた劇場
- 第1幕 お金よりもほしいものなんてある?-
goishi「先月、家を買ったんですよ」
カモ「うわ、なんかキラキラしてますね」
goishi「今日も、その新しい家から来たんです。ふふ」
カモ「くっ、充実したオーラがこにくたらしい。goishi(ゴイシ)さんは広報・IRとしてバリバリ働かれてますけど、物件を買ったのは初めてらしいじゃないですか。なんでこのタイミングで買うことにしたんですか?」
goishi「自社のサービスをお客さま目線で体験してみたい気持ちと、趣味の株式投資にもっとお金を使いたい気持ちが以前からありまして」
カモ「おお、趣味が投資。お金の感覚鋭い系なんですね」
goishi「それで、賃貸を卒業して、月々出ていくだけのお金(家賃)を減らしたいなぁと。あとはまあ、婚約破棄されてしまったり色々ありまして」
カモ「……なんかすみません!!」
goishi「でもそれも、これからを考えるひとつの節目というか、ね。年明けに会社で同僚とお喋りしてる中で 、購入するなら今かも! って、一気にその気になったんです」
カモ「その気になったということは、アレですか」
goishi「そうです。その週末に、さっそく個別相談に行きました」
★カモMEMO★
主人公:ゴイシさん(30代前半・男性・色々あって独身)
趣味:株式投資、読書・アニメ鑑賞、投資の勉強
休日の過ごし方:カフェで読書、時々フットサル
似ている動物:細身のアルパカ(黒)
個別相談って実際どんな感じなの?
sumire「こんにちは、カウカモエージェントのsumire(スミレ)です」
カモ「あ、あ、こんにちは、あの」
goishi「どうしました、急に挙動が」
カモ「プ、プロに話しかけたからには、私が家を買う方向に話が急展開するんじゃないかと心配で」
sumire「そんなことはないです(笑)!」
goishi「エージェントさんをなんだと思ってるんですか(笑)」
カモ「すいません、でもそう聞けてものすごくホッとしました……あの、個別相談って実際どんな感じなんでしょう? 」
sumire「個別相談ではですね、まず最初にじっくり時間をかけて、お客さまと “目線合わせ” をするんです。本当に購入したいのか? とか、いつまでに、予算いくらくらいで? とか。もしその方のご希望が購入という選択肢に辿りつかないようなら、無理に購入へ誘導するようなことは、決してありません」
カモ「え? じゃあ買うという鋼の意志がなくても、ふわふわした状態で相談に行っていいんですか?」
sumire「そうですよ〜。カウカモは名前の通り、『買うかも?』って思った方へのサービスなんです。いきなり購入意志がハッキリしている方のほうが少ないくらいです」
カモ「そうなんですね! 皆さ〜ん、けっこう気軽に相談しに行ってOKみたいですよ〜!」
sumire「そこから、専用のカウンセリングシートを使いながら「叶えたい暮らし」をじっくりヒアリングしていきます。立地や広さ・間取りなどの希望に、予算やローンといったお金まわりのこと。お客さまの優先順位に合わせて、今後の方向性を一緒に探っていく感じです」
カモ「へえー、作戦会議みたいなイメージなんですね」
スミレ「見て下さい。これがカウカモでいま使用しているカウンセリングシートです。すごいんですよ本当に、無理なく具体的に検討できるようにできてるんですよ〜♡」
カモ「(おぉ楽しそうだ。このひと、自分のお仕事が好きなんだなぁ♡)」
本邦初公開!カウカモのカウンセリングシートです。こちらを使ってじっくりお話を聞かせていただき、提案をさせていただきます。
カモ「ちなみに、このシートを記入した当時のgoishiさんの購入テンションは、%で言うとどれくらい?」
goishi「70%くらいですかね? 買いたいし買うつもりだけど、本当に心から納得できる物件が見つかるものなのかな? って思いが30%くらいありました」
カモ「ふむふむ。goishiさんの場合の大まかな条件は、職場から通勤30分圏内、月々の支払いが現在の家賃より下げられること、いずれ住み替える時のためのリセールバリュー、そんなところですかね。……ん、なんですかこれ。“生命を感じられる”?」
goishi「はい。“生命を感じられる家”。個別相談を経て、これが自分の住まい探しのキーワードになりました」
カモ「?!」
★カモMEMO★
エージェント:スミレさん(20代・女性)
最近ハマっていること:購入した自宅のDIY
歴史:家具店にてインテリアコーディネーターの経験あり
似ている動物:活きのいいプレーリードッグ
思いもよらなかった自分の願い
goishi「生命を感じられる家……言葉にして、『そうだ、これだったんだ!』ってすごく腑に落ちたというか。スミレさんが表現してくれたんですけど」
sumire「そうでした? ゴイシさんがご自分でおっしゃってた気がしますよ(笑)?」
カモ「イヤイヤそれよりも。一体どういう意味なんでしょうか?」
goishi「欲しい暮らしを考える中で、まずは現状の暮らしの “もっとこうだったらいいな” ポイントをスミレさんにヒアリングしてもらいながら探っていきました。そしたら自分でも意外だったんですけど、通勤経路で四季折々の自然を眺められるってことが、自分にとって重要だってことに気がついたんです」
カモ「通勤経路……駅から物件までのアプローチですか?」
goishi「ええ。それに自分は結構寂しがりだったみたいで。ごみごみしたのは苦手だけど、住民がその町に根ざして暮らしている手触りというか……適度な距離感は保ちつつも、人の存在感をほどよく感じられる街を求めてるんだなって。あとは、精神統一できる室内環境ですね」
sumire「そんなわけで、季節ごとの自然を感じるアプローチ。地に足のついた、生活のほどよい気配。あとは自分自身を静かに見つめられる環境。それらを引っくるめて、goishiさんの理想のイメージは “生命を感じられる家” ですね、って。それを一緒に探していくことにしました」
カモ「なーるほど!」
goishi「想定外でした。自分はもっと価格とか資産性とか、お金のことばっかり重視してると思ってたんですけどね」
カモ「カネだけじゃなかったんですね……」
goishi「ええ(笑)これまで、自分はどんな風に暮らしたいかって、住まいについて本気で考えたことは無かったんです。目の前の仕事とか生活に追われて、まあ現状で不足ないやって。そういう人は結構多いんじゃないかな?……だから問いかけられて、考えて、自分の中にこういう気持ちがあったってことに気付いたときはびっくりしました」
カモ「いつも形のない投資の海で脳をフル回転させているからこそ、自然や人や、現実の居場所とのつながりを感じられるってことが大事だったのかもしれませんね」
goishi「これは、話していく中でエージェントさんに引き出してもらった気付きです。自分ひとりだったら、本当に欲しいものが何なのか、見つからないままだったかもしれないです」
sumire「いえいえ、カウカモのカウンセリングシートがよく出来てるんですよ」
カモ「あっ、照れてます?」
★カモMEMO★
ちなみにゴイシさんとスミレさんは同僚とは言いつつも、ほぼ初対面だったそう。元々仲良しだったからカウンセリングがはかどった……というわけではないみたいです。インタビュー時には、苦楽を共にした仲間としてすっかり打ち解けている姿が印象的でした。
goishi「あと、個別相談の時に言ってもらったことで、すごく心に響いたことがあって。自分は株式投資が趣味なこともあって、物件の世界でも “割安(価値が適正に評価されていない、お得な掘り出し物のイメージ)” のものを見つけようとしてたんですよ」
カモ「あ、その気持ちはよくスーパーで抱くんですごく分かります」
goishi「でもですね、物件の世界って、株式と違ってすでに評価や価値の基準がある程度出来上がっているので、見過ごされている“割安物件”って、実はほとんど存在しない。むしろ、「安く買った物件は安くしか売れないし、高く買った物件は高く売れやすい」という話を聞いて、ハッとしたんですよね。
そこから、「当初より少し高めでも、価値のある物件を手に入れておくほうが、将来的な資産形成としては“アリ”かも」という考えにシフトしました。」
sumire「goishiさんの条件を満たす住まいを、現状の家賃より低い支払いで購入するのは厳しいかもと判断しまして。最初の相談の時点で “購入予算に幅を持たせることは可能か” を確認させていただきました」
カモ「うんうん、夢だけ加速しても脱輪しちゃいますもんね。ちゃんと理想と現実のバランスを取ってプランを示してもらえるの、ありがたいです!」
そして一週間後……
goishi「次の相談では、どんな購入体験にするかの3つのプランと、それぞれのプランごとの内見候補物件データを見せてもらいました」
goishiの実際の提案シートの一部。プライバシーのため詳細は隠しています。
sumire「Aは、物件を購入+リノベして理想の住まいをつくる。Bは、リノベ済みの物件を購入して出来るだけ予算を抑える。Cは、価格高めでも人気エリアの物件を選んでリセールバリューを確保する。大まかに言うとこんな感じです
カモ「それぞれにメリット・デメリットがあるんですねー」
★カモMEMO★
今回のgoishiさんに対しては、このような表現や提案をしていますが、相談の内容や進め方は、お客さまによって本当にさまざま。ご状況や価値観に合わせて、エージェントが言葉の選び方や寄り添い方を柔軟に変えているのも、カウカモの個別相談の特徴なのです。
goishi「検討の結果、僕はプランAとBのふたつで迷ったので、その両方から合計5件の物件を選んで、内見することにしたんです」
カモ「あれ? sumireさん、何かすごく感慨深そうですけど?」
sumire「ちょっと苦労話なんですが、実はこの内見候補物件の選定が、かなりの大仕事でして……goishiさんが “生命” を感じられるような、駅からの通り道に豊かな緑がある(=大きな公園や遊歩道がある)物件を、地図アプリを使って調べまくったんです」
カモ「おお、生命ハンター」
sumire「なんですが、叶えたい暮らしを出発点に、広くエリアをまたいで物件を探せるのがカウカモなんですよ」
カモ「そう言われてみれば、不動産サービスって、限定されたエリアに特化していることが多いですよね。『地域密着!』みたいな」
sumire「そう! カウカモの特徴だし、私自身も好きなところです」
goishi「それで僕の場合は住みたいエリアにこだわりが無かったので、可能性というか、選択肢がめちゃめちゃ多くなってしまったんですよね」
sumire「はい。それで、職場(恵比寿)から30分圏内にある遊歩道近くの物件をとにかく洗い出すことにして。手が足りないのでエージェント仲間にも手伝ってもらって、北から南まで候補をジャブジャブ洗い出しました」
カモ「どこに理想の住まいが潜んでいるか分からないですもんね……こういうのって、自分だけで取捨選択していく場合はかなり大変そう。これぞ、エージェントさんを頼る強みですね」
goishi「おかげさまで、早速その内見候補の中に『これだ!』と思える物件がありました。内見に行く前からかなり心が傾いていて、心中ではもう決まったかな、くらいに思ってたんです」
カモ「じゃあすぐに申込ですね! イエー!」
goishi「それがですね、内見する直前に、売れてしまって……」
カモ「んがっ!」
goishi「テンションというか、気持ちががくーっと落ちました、そのときは。もう20%くらいです」
カモ「20……」
★カモMEMO★
買い逃し(かいのがし):購入したいと思っていた物件を他の人が先に購入し、さらわれてしまうこと。期待していた分だけ非常に悔しく、叶わなかった恋のように後をひく。
それでも内見に行く
goishi「その物件がどうしても忘れられなくて、同じマンションの別部屋に内見に行ったんです。sumireさんが見つけてきてくれて」
sumire「ええ。でもですね」
カモ「でも?」
goishi「実際行ってみたら……なんか違ったんですよ、それが」
カモ「ええ?」
goishi「行ってみなきゃ分からないって本当ですね。マンション全体の雰囲気とかが思ったより暗くて。近くに大きな池があるのが魅力的だと思ったんですけど、建物の周辺には自然がなくて、そこまで生命を感じられず……おかげでしっかり気分を切り替えられました」
カモ「じゃあじゃあ、残りの4件の候補物件を内見して、その中から決めたんですか?」
goishi・sumire「……」
カモ「えっ」
goishi「見るだけ見て……、なんか違うなって」
カモ「条件に合ってなかった?」
goishi「内見させてもらった物件たちは、確かに条件を満たしてました。それでも、なんか違うなって……」
カモ「なんか、とはーーーーー?!」
なんということでしょう。エージェントとの対話を経て、鮮やかに「欲しいものが分かった!」と感じたというgoishiさんですが、実際に内見ツアーをしたところ、どの物件にもピンとくるものを感じなかったそうなのです。この「なんか違うカモ……」の正体を突き止めなければ、理想の住まい探しは先へと進めません。
カモ「こ、これじゃ買うカモじゃなくて、買えないカモじゃないですか?」
次回予告
自らの心の声に耳を澄ませるgoishi。候補全ボツのその日、エージェント・sumireの胸に去来した想いとは? 彼らが探し求める “生命を感じられる家” とは何処にあるのか? 果たして予算はいくらになるのか?
次回、【カウカモ実際どーなの劇場 第2幕 覚醒する住まい欲……その時プロは?】
お楽しみに!
カウカモでは、この記事でご紹介した「個別相談」以外にも、さまざまなサービスをご用意しています。
「理想の住まいって、どう叶えるの?」
気になる方は、サービス一覧ページもぜひのぞいてみてください。
取材・文・撮影:cowcamo