今回の舞台は “護国寺エリア”

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駅名の由来でもある「護国寺」は、徳川綱吉の母である桂昌院の命によって建立された寺院です。山門からまっすぐ伸びる広い通りが 、この街のメインストリート「音羽通り」。(徒歩9分)

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左上・音羽通り沿いにある東京メトロ有楽町線「護国寺」駅出口横には、ひときわ存在感を放つ「講談社」旧本社ビルが。現在の本社ビルは隣にあり、関連企業が集結しています。(徒歩5分)/右上・同じく音羽通りに面する故鳩山一郎氏によって建てられた私邸「鳩山会館」。戦後政治を動かす数々の会談が行われてきた舞台。現在は一般公開されており、一見の価値アリですよ。(徒歩4分)/左下・元来この辺りは将軍由来の敷地が多く、格式高い土地柄だったそう。その広大な大名屋敷跡地は、現在各種学校へと変わっております。こちらはそのひとつ「筑波大学附属中学校・高等学校」。(徒歩6分)/右下・もうひとつ「お茶の水女子大学」とその附属の幼稚園から高等学校まで。この地域を “文教エリア” に押し上げた有名学校たちです。(徒歩7分分)

音羽通り沿いに建つマンション

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「護国寺」駅から並木道がまっすぐ伸びる音羽通り沿いを歩くこと5分で到着。1階には「三井住友銀行」とクリーニングの「白洋舎」が入っています。

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左上・重厚な門扉で格式を感じるエントランス。/右上・オートロックの隣には管理人室があり、平日は7:00〜17:00、土日祝は7:00〜16:00に。取材者である私のような外部者には、キチンとお声がけくださいました。/左下・エントランスを抜けた先にある共用ロビー。クリスマスの時期にはツリーが出されています。綺麗に清掃されていて好印象。奥に見える黒い扉がエレベーターです。/右下・所在階の共用外廊下。こちらは「音羽通り」側ですので、車の行き交う音が聞こえます。

お邪魔します

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左・石目調のフロアタイルにゴールドの目地が施された華やかな玄関。上下に分かれた下足入れの手前に少しスペースがあるので、折り畳んだベビーカーやゴルフバックを置いておくことができそうですよ。/右・廊下の先から玄関を見返してみましょう。右手には水まわりへの扉と洗濯機置き場が。左手に並ぶふたつの扉はそれぞれの洋室へとつながります。

玄関すぐ横の洋室A

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約6帖の洋室A。上下に分かれた大きな窓は、「音羽通り」に面する共用廊下側のため二重サッシが採用されています。

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左・窓側から見返すとこんな感じ。扉4枚分サイズのクローゼットが付いていますよ。/右・クローゼット内は奥行きが深く、お洋服以外もたくさん収納できそうですね。

売主さま

こちらの個室には、取りはずし可能な物干し金物を設置いたしました。

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続きまして、お隣の洋室Bへ。洋室Aと同じく約6帖です。ただこちらは窓がない個室ですので、常に照明を付ける必要が。このままなら納戸やワークスペースなどとして使う方がよさそうです。

売主さま

お子さま部屋として利用されたいなどのご要望がございましたらお聞かせください。LDKとの間仕切り壁に開口を設け、室内窓を造作するなどさまざまな方法をご提案いたします。入居前に工事を行うことも可能ですので、費用面を含めご相談くださいませ。

廊下に面する 水まわりをのぞいてみましょう

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左・コンパクトですが、スッキリ清潔感ある洗面脱衣室。/中央・その洗面脱衣室からアクセスするトイレ。調湿・消臭効果のあるエコカラットのタイルがアクセントになっています。/右・1216サイズのユニットバス。浴室換気乾燥機付きです。実はこれらの設備機器は既存の物をクリーニングして再利用しているとうかがっていたのですが、言われなければ気付かないほどキレイな状態でした。是非、現地でお確かめくださいね。

売主さま

こちらの住戸は、前所有者さまによって平成27年に大規模なリフォームを行なっています。その際、トイレや洗面化粧台、ユニットバス、システムキッチンまで新しくされておりました。トイレのエコカラットや二重サッシもそのリフォームの際に設置したものです。非常に綺麗な状態でしたのでクリーニングのみ行い再利用しております。壁や天井のクロスや床材、そして照明器具は今回新しくしております。

豊かな緑を眺めるLDK

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さあ、LDKの扉を開けてみました。北東向きに並んだふたつの窓からは、気持ちのいい緑を望むことができますよ。「音羽通り」とは反対向きであるうえに、二重サッシの効果もあって、とっても静かで凛とした空間です。

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窓側からLDK全体を見返してみました。L字型のリビングダイニング(LD)と、右奥に見えるキッチン、あわせて約18.3帖の広さです。

キッチンをチェック

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お料理に集中できる半独立型のキッチン。突き当たりの凹みは冷蔵庫置き場です。凹みの幅が約66cmでしたので、冷蔵庫のサイズはチェックしてくださいね。背面には食器棚を置くスペースもありますよ。

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天板の長さは約2.1m。食器洗浄機や浄水器付き水栓などが備わった機能的なキッチンです。こちらのキッチンも約3年前に新規交換されたもの。大変キレイに使われていたことが伝わってきましたよ。

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そして、キッチンからLDを見るとこんな感じ。シンク横の壁が大きくくり抜かれ、小さなカウンターのようになっています。この開口のおかげで、シンク前で作業している時もLDの様子をうかがえますね。ちょっとした工夫ですが、その効果は大きい♡

売主さま

腰窓の前部分は、梁で囲まれたサンルームのようになっています。直射日光はそれほど入りませんが、明るい場所ですのでデスクを置いて書斎コーナーや、カウチを置いて読書コーナーとしても使えそうですよ。天井には取りはずし可能な物干し金物を設置しております。

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ダイニング側からリビングを見てみました。壁にはダークブラウンのアクセントクロスが貼られ、室内の印象がキリッと引き締まっていますね。

バルコニーへ出てみましょう

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北東向きのバルコニー。そこから見える景色がコチラ。さすが9階だけあって、視界が抜けています。「筑波大学附属高等学校」の大きく育った緑が気持ちいいですね。写真にはギリギリ写っていませんが、手前には建築家の故菊竹清訓氏の自邸「スカイハウス」が見えています。

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バルコニーはちょっぴりコンパクト。洗濯物を干すといっぱいになってしまうくらいの広さです。こちらは音羽通りとは反対側に位置するため、バルコニーに出てもそれほど走行音が気になることはありませんでした。現地に足を運ばれた際は、お確かめくださいね。

音羽通りから目白通りにかけて建ち並ぶ 美味しいお店をご紹介

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左上・大正初期に創業した和菓子店「群林堂(ぐんりんどう)」。文豪が愛した大きな豆大福は “東京三大豆大福” のひとつです。朝から長蛇の列で午前中には売切れることが多いそうですが、ご近所なら買える可能性も高いですね!(徒歩4分)/右上・チャバタやフォカッチャなど伝統的製法で作る本格的なイタリアパンの店「Pane&Olio(パーネ エ オリオ)」。パンにあうオリーブオイルも揃っています。(徒歩2分)/左下・一等米のみを使用するなど良質な食材にこだわったおにぎり専門店「ぼんたぼんた」がプロデュースしたカフェ「ごはん茶々」。カフェといっても美味しいお米とおかずを “満腹” にいただけるボリュームが魅力です。(徒歩4分)/右下・温かい雰囲気のフレンチレストラン「Bistro Le Soleil(ビストロソレイユ)」は、本格的ながらもリーズナブルにいただけるランチが人気です。(徒歩4分)

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カウカモ編集部より

東京メトロ有楽町線「護国寺」駅に降り立ち、「講談社」や「光文社」の立派な社屋を眺めながら、新緑薫るイチョウ並木の音羽通りをまっすぐ歩くこと5分。三島由紀夫や松本清張といった文豪からも愛されたという「群林堂」の暖簾の前には、今日も行列ができています。道ですれ違うのは、さまざまな制服に身を包んだ子どもたち。“文教地区” と言われるだけあって、国立の附属学校から私学まで数々の学校が点在していますよ。半径約3km以内に在住していることが応募資格の「お茶の水女子大学附属幼稚園」の条件もクリア。お子さまの教育に熱心なご家庭には、よい立地かもしれませんね。


そもそもこちらは山手線の内側に位置する文京区。「護国寺」駅だけでなく「江戸川橋」駅も使えて、東京や新宿・渋谷へも約20分以内で通勤・通学が可能なエリアです。「池袋」までだって、ちょっと距離はあるものの、頑張れば歩けちゃいます。利便性がよいので志望校の選択肢が広がりますね。

さて音羽通りに面したこちらのマンションは、昭和57年竣工ながらも、適宜修繕工事が行われており丁寧に住み継がれております。資料を見ると大規模修繕工事も検討中とのこと。ほぼ毎日出勤されている管理人さんはとても親切で、エントランスホールやマンションの前までも綺麗に掃除されていました。エントランスには管理人室があり、さらにオートロックが付いているのでセキュリティ面でも安心できそうですね。


そして室内は、なんと約3年前にリフォームされたとは思えないほどとても綺麗な状態です。今回はクロスや床材など、内装材の貼り替えがメインのリフォームとのこと。事前にうかがってはいたものの、現地で見てみるととても綺麗なので、つい新品かと見まがうほどでした。ぜひ現地で確かめてみてくださいね。気になったのは洋室Bの使い方。窓がないのに約6帖と広さがあるため、少々もったいなく感じました。売主さまに相談したところ、同じように懸念していたそうで、室内窓の造作など用途にあわせて相談に乗っていただけるとのこと! もちろん当社エージェントも一緒に検討いたしますのでお声がけくださいね。


静謐(せいひつ)という言葉が似合い、アカデミックな雰囲気の漂う街。この品格ある街の環境のもと、子育てができれば幸せですね。どうぞ一度足をお運びください。

writer:南田 かおり / editor:平野 翔子