ファッションを楽しむように、暮らしも楽しもう。日本を代表するセレクトショップとしてファッションやカルチャーを牽引する「BEAMS」で働くスタッフのライフスタイルや住まいをご紹介します。


好きなアイテムやこだわりのインテリアがぎゅっと詰まった "自分らしい" 暮らしを送るBEAMSスタッフの皆さん。「BEAMS living style」は、その住まいをご紹介する連載企画です。

今回は訪れたのは、ビームス ゴルフの戦略担当 遠藤 秀幸さんが暮らす二階建ての一軒家。

二階に広がる開放的なLDK。一階は奥さまが営むドッグカフェになっている。

《プロフィール》
名前:遠藤 秀幸 (えんどう ひでゆき)さん / 遠藤仁奈(えんどう にな)さん 
年齢:48歳 / 47歳
職業:ビームス ゴルフ 戦略担当 / TORUS CAFE(トーラスカフェ) オーナー
趣味:ゴルフ、ガーデニング / お菓子づくり、ワンちゃん
Instagram:https://www.instagram.com/hideendo/

インタビューに応えてくれた遠藤夫妻。真ん中に座っているのは愛犬のジュニパーちゃんとトーラスちゃん。

■インテリアのテーマは?

カリフォルニアのスタイルが好きで、ケーススタディハウス(※1)やアイクラーホーム(※2)のような名住宅からインスピレーションを受けて家をつくりました。

ビームスのスタッフだと、最近はスカンジナビアや日本の民藝好きが多いから、アメリカっぽいテイストはこの連載だと珍しいんじゃないかな?

※1 アメリカで発行されていた建築雑誌「アーツ&アーキテクチャー」誌が主催したケーススタディハウスプログラムの中で、チャールズ&レイ・イームズらが設計した住宅群。
※2 カリフォルニアのデベロッパー、ジョゼフ・アイクラーが手掛けたモダン住宅。

もうひとつ、犬と暮らすということもテーマです。

LDKの床を全面コルクにしたのは、普通のフローリングが犬にとっては硬くて滑りやすいから。コルクは柔らかくてクッション性がいい上、撥水性が高いのでお掃除も楽ですよ。

床暖房のおかげで夏は冷たく冬は温かいので、きっと過ごしやすいはず。

コルクはエコな素材であることもポイントだと語る遠藤さん。樹皮が原材料なので、木を伐採せずに生産できるのだ。

中二階の寝室や階段はクッション性の高いカーペット敷き。

あとは、ケージ用のニッチをつくったのもポイント。この造りなら生活動線がすっきりするので、犬を飼っている人にはぜひおすすめしたいです。

■住まいづくりのルールは?

『ここにこういうものをこう置きましょう』みたいな教科書的なルールに囚われず、あらゆるお店、ディスプレイを見て、かっこいいと感じたものを真似ることを大事にしています。

たとえばハワイっぽい空間をつくりたいと思ったら、本場では実際どうなっているのか、何が使われているのかを調べますし、モノ選びにしても、ネットの人気ランキングを見るんじゃなくて『名店は何を使っているんだろう?』から始めます。

ポットひとつとっても、サンフランシスコのあの店もこの店も、どこそこのメーカーのものを使っているとなったら、それを選ぶわけです。

今のようにインターネットが発達していない時代は主に洋書で情報収集していたそうだ。

■お気に入りのブランドやショップは?

好きなブランドはハーマンミラー。昔からずっと好きですね。

ショップに関しては、最近はあまり行っていません。というのも若い頃から買い集めた積み重ねで、大体インテリアが揃い切ってしまったんですよ。

たとえば、リビングにあるUSMハラーのテレビボードやキャビネットは前に住んでいたマンションに引っ越した2003年に買ったものですし、ブロックランプやマックス・ビルのウォールクロックなんかは21歳の頃から持っているので、かれこれ30年近く使ってます。

こうして長くモノと付き合えているのも、デザインとして流行り廃りのないものや、自分のスタイルに合う物を選んできたことが大きいですね。

もちろんインテリアに興味を持ち始めた当初は、自分の基準がまだ成熟していなかったので、MoMAのパーマネントコレクション(※)をひとつの指標にしてモノを集めていました。そうしていくうちに、少しずつ自分が好きなスタイルというものが分かってきたような気がします。

※ MoMA(ニューヨーク近代美術館)が6つの分野(建築・デザイン、ドローイング、フィルム・メディア、絵画・彫刻、写真、版画・挿画本)で収蔵した20万点を超えるコレクション。

奥に見える氷の塊のようなプロダクトは、フィンランドのデザイナー、ハッリ・コスキネンが発表したブロックランプ。テレビボードもこのランプも、MoMAのパーマネントコレクションに収蔵された逸品だ。

■家のなかでのお気に入りの場所や過ごし方

やっぱりリビングで過ごす時間は落ち着きますね。ひと続きの空間で、天井高が5m近くあるからとても開放的で。ゴルフ道具や大量の靴をしまっておける玄関土間もお気に入りです。

週二回のリモートワークのときは一階のカフェで作業できるのが快適ですね。一応、中二階にもワークスペースをつくってはいるんですが(笑)。

>カフェについては記事の後半にて!

『椅子がたくさんあるので、疲れたら足を伸ばしたり横になったり、リラックスして過ごせるのが嬉しい』と仁奈さん。高窓から空が見えるのも心地よいそうだ。

一階の玄関土間。壁面はOSB合板でラフに仕上げている。

■インテリアとファッションの関係性

どちらもその人のスタイルが見えると面白いですよね。そこが確立されていると、一見雑多でも、小綺麗でおしゃれ風にまとめるよりカッコよく見えたりします。

さっき話したようにMoMAが認めたものって何だろう?とか、あの美術館、空港のラウンジに置いてある椅子はどこの何?と、色んなものに触れて、ベーシックは何か、一流の人が何を選んでいるかを調べていくと、自分のスタイルというものも洗練されてくるように思います。

>一階で営むドッグカフェにもお邪魔しました!

BEAMS infomation
▼遠藤さんのファッションスタイル
BEAMS スタッフページ

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