都心へのアクセス良好
商店街が続く「幡ヶ谷」

写真

左上・今回は新宿からわずか2駅・3分という京王新線「幡ヶ谷」駅に来ています。駅前から続く「幡ヶ谷六号通り商店街」は日用品がなんでも揃う、活気ある商店街です。/右上・駅前には大型スーパー「ライフ」。甲州街道の南側には「ダイエー」もあるというスーパー激戦区。/左下・商店街横の路地にある「Cari-Rio(カリヒオ)」はカレーライスの有名店。インドカレーの名店「ナイルレストラン」の一番弟子の方のお店だそうで、深みがある甘辛い旨みで大人気。/右下・ご覧下さい、まだ開店前だというのにこの行列! こちらは絶品と噂のラーメン店「金色不如帰(コンジキホトトギス)」。あっさりした塩味だけど奥深いスープに、細麺がよく絡むそうです。一度は行ってみたいですね。

売主さま

「幡ヶ谷」は “新宿エリア” のすぐ横に位置します。距離的に近いので、駅までの徒歩数を考えると、電車を利用せず自転車でアクセスした方が早いかもしれません。渋谷までも自転車で行ける距離ですので、満員電車に乗るより、愛車のロードバイクで通勤するのもいいかもしれませんよ。

幡ヶ谷駅からは徒歩約8分

写真

左上・「幡ヶ谷六号通り商店街」を北に抜け、住宅街の中に少し入ると11階建ての建物が見えてきます。/右上・レトロな雰囲気が可愛いエントランス。/左下・エントランスホールでは、管理人さんがしっかり出入りする方のチェックをしています。私もご挨拶して記名しました。セキュリティ面でも好印象です。/右下・背中合わせに2機あるエレベーターで8階まで上がると、エレベーターホールのすぐ横にあるのが、今回ご紹介する物件の玄関扉です。

玄関扉を開けると
中なのに外!?

写真

玄関扉を開けると、もういきなり今回の物件のコンセプトである “アウトドア” 感がたっぷり! 玄関横には、わざとコテ跡を残したモルタル土間のスペースが広がります。

写真

左・その土間スペースから玄関を見た写真がコチラ。玄関の横にはメタルの質感がカッコいい棚板。S字フックで帽子やレインコートを吊り下げることができます。/右・共用廊下に面した窓側からLDK側を見るとこんな感じ。オープンな収納棚が、ゆるやかに室内をエリア分けする役割を果たしています。

売主さま

土足のまま使える土間スペースを用意しました。自転車やベビーカーもラクに気兼ねなく持ち込めます。ガレージのようなイメージで、愛用の自転車のメンテナンスなんかもできますよ。

意外な場所に水まわり!

写真

左・玄関らLDKに向かう通路部分は、オープンな洗面スペースも兼ねています。外からの帰宅後、 “手洗いをしてからリビングへ” という一連の流れに合致した動線です。こちらも床は玄関から続くモルタル土間なので、少々ならば濡れてもOK。なかなか考えられていますね! /右・どこかの雑誌から切り取ってきたようなデザインの洗面スペース。無骨で無機質なインダストリアルデザインでカッコいい! 水栓や金物・照明など、どの部位を見てもこだわりが感じられます。だからここまで完成度が高いのですね。

売主さま

こちらのモルタルのカウンターは、職人さんの手作業で造られています。細部まで手を抜かず、部品に至るまでこだわって選んでいます。

写真

左・洗面スペースの後ろには、この家唯一の “扉” があります。開けると中はトイレ兼脱衣スペース。/右・トイレの横にはユニットバス。追い炊き機能付きです。

売主さま

今回リノベーション工事をするにあたり、元の内装を一旦スケルトン状態にまで解体しました。なので、普段は見えない床下の配管や給湯器も新しく交換してあり、安心してお住まいいただけますよ。

気になるキッチンスペース

写真

ステンレスのシャープなラインに、温かいレンガ素材を合わせた “厨房” 的なキッチン。ダッチオーブンやスキレットがよく似合います。キッチン下はすべて引出し式の収納、背後にはカウンターとオープン棚、冷蔵庫置き場も確保されていて、本格的に料理が楽しめそう。シンクの前は大きく壁が切り取られていて、南向きの窓から光が届き明るいです。

写真

こちらがキッチンからLD側を見た写真。玄関から水まわりスペース、キッチンまで床はすべてモルタル土間で統一されていましたが、LDから先は無垢材のフローリングに切り替わります。

売主さま

リビングは国産のナラ材を使用した無垢フローリングで仕上げております。自然塗装で3色に塗り分け、ランダムに斜め張りしているので、動きが出てお部屋のアクセントになっています。またマンションに起こりがちな上下階の音のトラブルを軽減するため、床材の下には遮音パネルを敷き詰めております。

写真

リビング・ダイニングスペースだけを見るとこんな感じ。西側の壁一面には、好きな高さに調整できる可動棚。こだわり抜いた逸品や使い慣れた愛用品の数々を、こちらに飾りながら収納してくださいね。一目瞭然のオープンシェルフは、機能的で実用的。

バルコニーは第2のリビング

写真

真南を向いた大きな窓からは、明るい日差しと気持ちのよい風が入ってきます。ではバルコニーへ。

写真

バルコニーから見える景色がコチラ。周囲に背の高い建物がなく、空が気持ちよく抜けていて、雲のダイナミックな動きを眺めることができます。夜は満点の星空が広がると素敵ですね・・・!

写真

こちらのバルコニーにはウッドデッキが敷き詰められています。そしてこの奥行き! 人気のハンモックスタンドを置いて、空を眺めたいですね。暑くて寝苦しい夜は、お気に入りのシュラフを持ってきて眠りにつくのもいいかも。

お部屋に戻りましょう

写真

バルコニー側からお部屋を見るとこんな感じ。LDKは約11帖の広さです。洗面・土間スペースとを仕切る壁や収納のところどころに抜けがあるので、実際以上に広く感じます。

写真

キッチンの前にある洋室は、約4.5帖の広さです。リビングとの間に間仕切りがないので、もちろんリビングの一部としても使えます。ただ、こちらの洋室部分だけ壁と天井が “焼杉風”の板張りになっているので、なんとなく別の部屋なんだなぁと感じます。暗いトーンの板に囲まれた感じが落ち着きを与えてくれるので、寝室として使うのもいいかもしれませんね。壁も天井も板張りということは、どこにでも釘が打ててDIYしやすいので、ぜひカスタマイズを楽しんで!

売主さま

こちらのコーナーは、羽目板張りがインテリアデザインのポイントになっています。板張りにすることで、断熱効果や吸音効果も期待できるんですよ。

写真

洋室にベッドを置いた場合、寝転びながらリビングを見たら、こんな感じに見えます。フローリングの張り方までリビング部分と変えていますよ! 目に見えない “仕切り” ということですね。

無骨なインダストリアルデザイン

写真

左上・シンプルでモダンなバイオエタノール暖炉。煙突や配管の必要がないため、マンションでも使用可能です。揺らめく炎を眺めながら暖をとる・・・このお部屋にピッタリですね。興味がある方は、オプションで手配可能ですので合わせてお申し出ください。/右上・床の無垢板フローリングとモルタル土間。室内のゾーニングに合わせ使い分けられています。/左下・エキスパンドメタルが無骨でカッコいい。しかも丈夫です。/右下・間仕切り壁に埋め込まれたガラスブロック。波打つ光が幻想的。

マンションの近辺を散策

写真

左上・マンションから「不動商店街」方面へ向かうと、スーパー「まいばすけっと」が出てきます。徒歩3分ほどなので、日常の買い物にはこちらが近くて便利。/右上・「幡ヶ谷商店街」側には、可愛いベーカリー「Laulu(ラウル)」があります。極めの細かいふんわりパンがたくさん。少し甘めの優しいお味で気持ちまでホッコリ。/左下・外観からも昭和の匂いがプンプン漂う「純喫茶 車」。中も期待を裏切らないレトロな雰囲気で、時間が止まったかのよう。物思いに耽りたい時は、こちらで懐かしいナポリタンをどうぞ。/右下・週に3日しか開いていない大人気のパンと焼き菓子の店「Sunday Bake Shop」は、マンションから初台方面へ向かう途中にあります。行列が絶えない人気店ですが、ご近所なので通りがかったときに、もし開いていればチェックです!

cowcamo report

今回の物件は、アウトドアブランド「snow peak」とのコラボということもあり、「URBAN OUTDOOR(都会のアウトドア)」をコンセプトに設計されています。たまに出かける自然の中のアウトドアもいいけれど、毎日の生活でもアウトドアを満喫できるなんて素敵ですよね。仲間が集まれば、次の遊びの作戦会議が始まりそう・・・そんな光景が見えてくるお部屋です。

分譲マンションは不特定多数の方を販売対象にするので “誰にでも無難に好かれるデザイン” になりがちです。一方リノベーション物件の場合は “他とは違う” を意識して個性的なデザインを取り入れることも多いのですが、ここまでコンセプトをはっきり出したデザイン物件は、まだまだ少ないように思います。つまりこの物件は、ハマる人にはハマるはず!

室内は、建具や扉そして廊下など、無駄とも思えるものはすべて排除したミニマルなプランニング。スイッチや金物などの細部にまで妥協を許さないインテリアデザインからは、設計者がこの部屋に傾けた “愛” を感じます。その考え方は、シンプルな機能美を追求し実用的で多機能を持つアウトドアグッズと、数ある中から厳選し最小限のモノだけを持ち歩き愛用する “アウトドア精神” にも通ずるのかも。

また “魅せる収納” 棚がたくさんあり、ショップの様に飾って、愛用品を眺めながら暮らせるのもうれしいポイント。いつもならもっと収納場所が欲しいとか隠したいとか、生活重視で主婦目線の私ですが、この空間にはそんな細かいことが気にならなくなるおおらかさがありました。例え何か不自由なことがあったとしても、それを逆に工夫して楽しんじゃおうという気になりそうです。ここに住めば価値観が変わるカモ!?(笑) それでいて必要なところには必要なものがキチンとあり、考え抜かれたプランニング。案外使い勝手がよさそうと思えるお部屋でした。

もうひとつうれしいポイントは、ローンを組んで共益費をあわせたとしても、月々の支払額が比較的抑えられていること。築47年であるとはいえ、利便性のよい立地と都会的なアウトドアライフが手に入ることを思えば、お手頃感を感じる方も多いのでは? 但し少々事情があり、住宅ローンを使える銀行が限られるとのことです。詳しくは現地を見に行った際、お気軽にカウカモエージェントにご質問ください。

取材・文・撮影:cowcamo