ずっしりした玄関扉を開けると、高さ4.5mの吹き抜けのあるLDKがお出迎え。壁一面の窓の両サイドには高さ３mの鉄扉がついており、とろりとしたビロードのカーテンが備わっています。

前所有者さまの家具が入った状態の、麗しい画像をいただきました。南東向きなので、天気のいい日にはこんなに綺麗に陽が入ります（2024年撮影）。

バルコニーに出ると、お向かいのマンションで視界は埋まっています……が、ブラインドで光と視線の通り具合は自在に調節できるので、特に視線について心配する必要はなさそうです。ちなみに、玄関で１フロアぶん階段を上がっているので現在地は地上２階です。

続いて、2019年に全面改修されたという左手のキッチンエリアを見てみましょう。天然木と石を組み合わせたカウンターがただならぬ存在感を放っていますね……

それではインド産天然石の天板が艶やかな、一般家庭離れしたキッチンをご覧ください！ コンロも食洗機も、業務用かのような本格派です。スリムなデザインの照明付きレンジフードは、前所有者さまデザインによるオリジナルのものだそう。

左・キッチンはカウンターから造作の収納に至るまで、深みを感じるブラックの面材で統一されています。収納力も花マルです。／右・振り向くと、キッチンの一部のようにぴたりと格納された、アメリカ・GE社製のヴィンテージ冷蔵庫が。隣にはワインセラーを格納するのにちょうどいいスペースが確保されています。

左・キッチンの裏側に回り込むと、壁に溶け込むようなシューズラックと、木製のルーバー扉があります。／右・扉の奥には、グリーンで統一されたひとつめのトイレが。小窓から自然光と風が入る快適空間です。

左・位置関係はこんな感じ。それではペールグリーンのフカフカ絨毯を踏みしめて、３階へ進みましょう。／右・階段は手すりのないタイプです。開放感たっぷりですが、小さなお子さまのいるファミリーさんには向かないカモ。

３階は約18帖ほどの広さ。吹き抜けで階下と程よく空気を共有しつつ、LDKとはまた違った、優しくリラクシングな雰囲気です。カーペットパワー、恐るべし。

再び、前所有者さまの家具が入った状態の麗しい画像をいただきました。左手の吹き抜けの天井部分には、アメリカのティンパネル（装飾用金属パネル）があしらわれ、空間のアクセントになっています（2024年撮影）。

反対側からもう一枚。３階は南東・北東・北西の三面採光なので、どこにいても光と風を感じられそうですよ。

左・この住まいのキレのある魅力のひとつが、こちらの階段です。薄い金属板を折り曲げたミニマルなデザインで、階段というより壁のアートのような佇まい。ちょっとドキドキしましたが、乗ってみると意外な安定感がありました。／右・階段は４階へ、そしてテラスへと続いていきます。天窓があるので階段付近にも自然光が満ちて明るいです。

４階には約12帖ほどの洋室と、水まわりがあります。南東向きの大きな掃き出し窓は、ガバッとフルオープンできる折れ窓タイプ。開けると、ルーバーで守られたプライベート感たっぷりのバルコニーがあります。

左・日当たりのよさをお伝えするべく、バルコニー活用中の画像もどうぞ。レトロな巻取り式のオーニング（庇）が可愛い♡（2024年撮影）／右・壁のレンガの貼り方が面白いので、ご内見の際はご注目あれ。さりげない凸凹で奥行きを生んでいるのです。

反対側からもう一枚。左手に造作のシェルフ、右手にキャスター付きの白いクローゼットが備わっています。それでは、木目が美しい中央の一角へ……

鏡張りのドアを開けた瞬間、衝撃で笑ってしまいました。おしゃれすぎる。天窓からの光が滑らかな木とタイルに反射する、ホテルもびっくりのラグジュアリーな水まわりです。まさか便器を中心に据えて横写真を撮影する日が来るとは……この物件の規格外ぶりをしみじみ実感しました。

ガラスの仕切りの向こうには、まるでサンルームのような明るいバスルームが広がっています。山形のタイルをリズミカルに配したさりげなく遊び心のある設え。ありそうでないシックなカラーリングにも、リッチなオーバーヘッドシャワーにも、ときめきが止まりません♡

左・トイレの右手にまわり込むと、ムードが一転。間接照明を効かせたクラシカルな洗面化粧台が用意されています。／右・高級感漂う雰囲気もさることながら、天井の斜めになった部分まで収納棚が造作されているところに感動しました。

ルーフテラスからは、南青山の街を一望できる気持ちいいビューが手に入ります。水栓が備わっているので、グリーンを育てて屋上庭園にするのも素敵かも。華やかな街の喧騒から距離を置いた、穏やかな環境です。

晴れた日の画像もご覧ください。ああ、こんなに日当たりのいいテラスがあったら健康になってしまいそう（５階ですし）。夢が広がりますよね！（2024年撮影）

左上・２階の床材のアップ。経年とともに飴色になった無垢のフローリングと、石材のコンビがいい雰囲気。／右上・２階〜３階にかけて壁を彩っているレンガ。ベルギー仕込みの職人技なの、とゲストに自慢したくなりますね。／左下・コンロはスウェーデンのブランド「ASKO」の逸品。状態良好です◎／右下・マンション全体で、玄関灯はルイス・ポールセンのものが採用されています。全方向、隙なしのカッコよさです！

住民たちと建築家が話し合いながら建てるコーポラティブ方式の集合住宅です。外観も専有部もデザイン性の高い物件が多いのが特徴で、こちらの物件もコンクリート打ち放しのモダンなお姿！ 総戸数は６戸のみで、マンションというより６つの戸建て住宅が並んでいるような印象を受けます。

左・オートロックを完備した集合玄関。／右・ご紹介の住戸は一番奥に位置しています。エントランス横に自転車やバイクを置くことができますよ。玄関扉は１フロア階段で上がったところにあり、実質２階となります。

左上・物件は「外苑前」駅から徒歩７分、「表参道」駅から徒歩９分という華やかなエリアに所在しています！「表参道」駅の出口を出ると、まず目の前に「BALENCIAGA」がドーン（徒歩９分）。通り道にあるブランド店舗は数え切れません。／右上・交差点にひらかれたアートスポット「OMOTESANDO CROSSING PARK」にも注目（徒歩10分）。取材時はライゾマティクスの新作アートが展示されていました。／左下・外でお茶したい時は、大人気カフェ「Cafe Kitsune」へ。ご近所だなんて羨ましい。（徒歩５分）／右下・名作収納「コンポニビリ」で知られるイタリアの老舗家具ブランド「Kartell（カルテル）」の旗艦店も（徒歩５分）の場所に。暮らしの妄想がはかどります！