川崎市宮前区宮崎(宮崎台駅)
親子隣り合う育みの場
秀和宮崎台レジデンス
今回ご紹介するのは、田園都市での豊かな暮らし、それに似合う上質で洗練されたリノベーションが施された住まいです。都心から田園都市エリアへ引っ越した友人に聞くと、上品でいい感じの暮らしぶりの若いファミリーが多く、生活にもゆとりが出てきた、と言います。
現在ご紹介可能な物件は、中古・リノベーション住宅のオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ) 」よりご覧いただけます。
田園都市線神奈川
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今回ご紹介するのは、田園都市での豊かな暮らし、それに似合う上質で洗練されたリノベーションが施された住まいです。
都心から田園都市エリアへ引っ越した友人に聞くと、上品でいい感じの暮らしぶりの若いファミリーが多く、生活にもゆとりが出てきた、と言います。
この辺りは、最近ではファミリーにとても人気の高いエリアになっていますね。宮崎台は、半世紀前に豊かな自然と共存するきちんとした計画で街づくりが行われた「多摩田園都市」の玄関。閑静で美しい住宅街が緑に埋もれています。いくつもの公園や手入れされた街路樹、学校、有名な病院、スポーツクラブなどもありファミリーが安心して暮らせる施設が充実しています。渋谷や大手町へは乗り換えなしでアクセス可能という便利な立地で、しかも最近注目されている二子玉川へは電車でたったの7分ですね。(西川さん)
そう話すのは田中建設リノベーションスタジオの西川達郎さん。
確かに二子玉川の盛況ぶりは目を見張るものがありますね。渋谷や吉祥寺と肩を並べるほどで、シネコンやホテルなど民間再開発としては都内最大級のスケールの「二子玉川ライズ」(総開発面積は約11.2ha)と定番の玉川高島屋S・Cがあれば、都心に出なくとも、なんでも買えてなんでもできるという安心感があります。
ちなみに、「多摩田園都市」とは、東京急行電鉄によって開発が行われた、東急田園都市線の梶が谷駅〜中央林間駅間のことを指します。開発のきっかけとなったのは、1898年にイギリスの社会学者エベネザー・ハワードが著書「明日の田園都市」(THE GARDEN CITY)で発表した新しい都市理論。それにインスパイアされた実業家、渋沢栄一親子が、大正時代から東京近郊で都市計画構想を始め、その後は東京急行電鉄が一括代行し1959年から川崎市の野川地区で開発をスタートしました。大規模で確固たる理念の基に壮大な計画で構築したので、宮崎台は単に自然豊かな街というだけでなく、電車や車の便もよい、緑に癒されながらファミリーが安心して長く暮らし続けられる、アカデミックで文化的な街と言えますね。
そんな素晴らしい街の今回の物件。春になったら満開になる駅前の桜の街路樹のメインストリートから連なった、並木道の緩やかな坂を上った小さな丘の上、そこに堂々と建つ5階建てのアイボリーのタイル貼りのマンションです。秀和シリーズ特有のアイアンのバルコニーの柵が、アイボリーのタイルに映えスタイリッシュな印象です。
しっかりとした有名ゼネコンの建築で、管理がとても行き届いています。80㎡を超える専有部は、いろいろとリノベーションのやりがいがありました。この街だからこそ、この街に似合うステージのライフスタイルが叶えられる内装が完成しました。(西川さん)
今回、内装デザインを担当したのは、duffleの阿相稜さん。ブルースタジオにて、店舗設計、住宅設計、リノベーションなど数多くの設計を数多く手掛け、独立。個性的で、住み手のスタイルを活かし今の気分を取り入れるのが巧みなデザイナーです。
既存の和室や小さなリビング、キッチンを壊し、天井を抜いて、ギャラリーのようなホワイトキューブの広々とした、ワンルームのスペースにしました。ダクトも出しっ放しにせずにすべて隠して、天井も丁寧にホワイトで塗装。できるだけシンプルでプレーンな空間にしています。床材は品もあり経年変化も楽しめるアカシアを使用しました。今回は、インダストリアルなテイストなどラフな部分を残さずに、綺麗目に仕上げています。(阿相さん)
全体的にとてもエレガントでノーブルなテイスト。上質なライフスタイル「本物の暮らし」を長く構築していけそうです。
玄関を開けたとたんに、リビングの大開口からのやわらかい光に包まれます。リビングの掃き出し窓からはかなりの距離があるのですが、アカシアのフロアのアプローチは気品を感じ高揚感を感じました。リビング&ダイニンングに入ると、エレガントな雰囲気でとても大人っぽい仕上げが見て取れます。
ご家族ができるだけ長く住んでいただけるように、流行に左右されないように飽きの来ないスタイルにしています。年数を経てライフスタイルの変化や、ライフステージがどんどん上がっていってもそれに対応できるように、いろいろな余白を残しています。(阿相さん)
子どもが小さいうちはベッドルームで一緒に寝て、リビングが子どもの遊び場に。大きくなっていくと個室を使い、広々としたリビングにはアートを飾ったりヴィンテージ家具をコレクションしたりと、長いスパンでの暮らしの情景が思い浮かびます。それだけ、ポテンシャルのある余白が効いた空間とも言えます。
リビングには、独立した形で約1.5畳のクローゼットを設置。建具と同じラワン材を使ったそのクローゼットのまわりをぐるりと歩けるというユニークなつくり。
クローゼットの奥には、家族で使える書斎が! リビングからはクローゼットの壁が目隠しも兼ねています。
この書斎スペースは個人的にも気に入っています。ここのデスクでPCを置いたり、本を読んだり、遊んだり、お子さまが成長しても勉強したりといろいろ使えるようにしています。どうしてもデスクまわりはごちゃごちゃしてしまうので、リビングやキッチンからは見えないようにしました。でも、オープンスペースなので、キッチンやリビングにいる家族とのコミュニケーションは取れて安心です。(阿相さん)
デスクの壁面には造り付けのシェルフもたっぷりあるので、いろいろと家族全員のグッズを収納できそうです。完全個室になる独立したクローゼットもかなりの収納力です。食品ストック倉庫に使ったり、アウトドアグッズの大物を収納したり、なんでもがんがん入れられそうなので、リビング&ダイニングはスッキリしたまま使えそうです。
確かにデスクまわりの細々したもの、大物や季節のもの食品など生活感あるものを目隠しするだけで、空間が散らからず、スッキリと広く使え余裕が生まれますね。
キッチンは、1800cmのシンク台とコンロ台のカウンター2台を設置しました。前後に据えたレイアウトなので動き回る必要がなく、集中的に調理ができます。また、キッチンカウンターは、シンク台とコンロ台のトップよりもやや高さを出して、手元の目隠しにしたので、多少キッチングッズなどが散らかっていても平気です。(阿相さん)
1800cmのシンク台とコンロ台。つまり3m60cmのキッチンということですね。その長いスパンで調理すると左右に動くのが大変ですが、ふたつのカウンターに挟まれて立つと、何でも近くにあってとても便利なのが分かりました。そして、このキッチンではかなり集中して調理ができそうです。でも、閉ざされた空間でもないので、家族やホームパーティ時のゲストたちとのおしゃべりも楽しめます。こんな豊かで余裕のあるキッチン。本当に憧れてしまいます。
この物件の魅力は、シンプルでプレーンだけどポテンシャルある余白がたくさんあり、家族とともに各部屋が成長できること。そして、毎日都心で忙しく仕事しても、まるでリゾート地の別荘に帰るように、このたおやかで緑豊かな街に癒されリラックス&リチャージができること。さらに、片付けが楽なので、友人をいつでもたくさん招いても、大丈夫な包容力のある空間であること。
さまざまなシーンでこの住まいの矜持を感じることができるでしょう。
ここに住むファミリーはどんなストーリーをここで綴っていくのでしょうか?
どんなスタイルを楽しんでいるのか、例えば3年ごとに定期的に訪れてみたくなります。そんな物件です。
取材・文:近沢晋治/撮影:cowcamo