木の温もりを感じる住まい。無垢フローリングの選び方とその魅力 【カウカモジャーナル】
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木の温もりを感じる住まい。無垢フローリングの選び方とその魅力

2025/03/14

 

無垢フローリングとは?

 

 

無垢フローリングは、天然木をそのまま使用した床材です。合板フローリングが木目調シートや薄い木材を貼り付けた多層構造であるのに対し、無垢フローリングは一枚の木材で構成されており、木本来の質感や香りを楽しめるのが特徴です。

オークやウォールナット、チェリーなどさまざまな樹種が選べ、色味や木目の違いで住まいの雰囲気を自在に演出することができます。

 

 

無垢フローリングはリノベーションでも人気があり、「木の温もりを感じる家に住みたい」「自然素材に囲まれた空間を作りたい」と考える方におすすめの選択肢です。無垢材は、年月とともに味わいが増していくため、自分だけの「育てる床材」として愛着を持てることも魅力のひとつです。

 

無垢フローリングの種類

 

無垢フローリングには、さまざまな樹種があり、好みや住まいのインテリアに合わせて、色味や硬さ、木目の特徴などを選ぶことができます。

 

オーク

 

 

ナチュラルで明るいブラウンの色合い。適度な硬さがあり、傷がつきにくい特徴があります。そのため、キッチンやリビングなど、人がよく集まる場所に向いています。また、カジュアルなスタイルからクラシックなスタイルまで、さまざまなインテリアとも調和しやすい点も魅力です。

 

ウォールナット

 

 

落ち着いた濃いブラウンで、上品で重厚な雰囲気をが特徴です。シックで高級感のある空間を求める方に適しています。ウォールナットは、経年変化によって色味がさらに濃くなるため、時間とともに味わい深い床へと変化していく点も魅力です。

 

チェリー

 

 

この樹種は、温かみのある赤みで、柔らかな印象を与えます。日差しを浴びることで色味が見える特徴もあります。ナチュラル、フェミニンなインテリアとも相性が良いです。

 

ヒノキ

 

 

水に強いヒノキは、和のテイストやリラックスした空間を演出したい場合に適しています。抗菌作用があるとされているため、玄関や脱衣所など湿気が気になる場所にも向いています。また、ヒノキ特有の「木の香り」を楽しめるため、浴槽に使われることもあります。

 

無垢フローリングのメリット

 

 

無垢フローリングは、天然木ならではの温かみや質感、経年変化による味わい深さや、適度な調湿効果、足触りの良さなど、多くのメリットがあります。今回は、そんな無垢フローリングの特徴やメリットについて詳しくご紹介します。

 

足触りの良さ

 

 

天然木ならではの柔らかさと温かみが、足触りのよさを感じさせてくれます。特に小さなお子さんがいる家庭では、無垢フローリングの柔らかさは、安心感につながります。また、合板と比べて冬でも冷たさを感じにくいとされている点も、無垢材ならではの魅力です。

 

経年変化

 

 

無垢フローリングは、使い込むほどに深みが増し、味わい深く変化していくのが特徴です。例えば、ウォールナットは色味が濃くなり、チェリーは明るい色合いに変化するなど、年月とともに異なる表情があり「育てる」楽しみもあります。また、定期的にメンテナンスを行うことでツヤが増し、長く愛用できる床材として親しまれています。

 

無垢フローリングのデメリットと対策

 

 

無垢フローリングには多くの魅力がありますが、反りや割れ、傷つきやすさなど天然素材ならではの注意点も挙げられます。デメリットを理解し、適切なメンテナンスをすることで、より長く無垢フローリングを活用することができます。

 

反りや割れ

 

無垢材は湿気を吸収したり放出したりする性質があり、梅雨の時期や冬の乾燥した季節には、室内の湿度変化を和らげる効果が期待できます。ただし、湿度によって膨張や収縮が生じるため、環境によっては反りや割れが発生することもあります。特にエアコンの乾燥や床暖房の影響により反りや割れが起こる可能性があるので、注意が必要です。湿度計を設置し、湿度を50%前後に保つように意識する、乾燥する季節には加湿器を使用するなど、季節や環境に合わせたメンテナンスを意識しましょう

 

傷つきやすさ

 

天然木の無垢フローリングは、木の種類や仕上げによって異なりますが、一般的な合板フローリングや集成材と比べて傷がつきやすい傾向があります。特に柔らかい木材(スギやパインなど)は、硬いものを落とすと凹みができやすいため、使用環境に応じた選択が大切です。

 

また、ペットを飼っている場合は、爪による傷を考慮し、硬めのオークやメープル、バーチなどを選ぶのも対策の一つです。

 

 

無垢フローリングのメンテナンス方法

 

 

無垢フローリングは、日常的な掃除やワックス掛けをすることで、傷や汚れを防ぎ、木の質感を長く保つことが出来ます。万が一傷がついた場合の簡単な補修方法も見ておきましょう。

 

日常的な掃除

 

無垢フローリングにホコリや砂がたまり、歩行によって細かい傷がつくことがあります。そのため、定期的に乾いたモップや掃除機で掃除を行うことが大切です。水拭きも可能ですが、水分が多すぎると湿気による反りの原因になるため、フローリング用の軽く湿らせたモップや固く絞ったクロスを使うと安心です。

 

ワックス掛け

 

 

無垢フローリングは、ワックスを塗ることで表面を保護し、ツヤや耐久性を維持しやすくなります。一般的な家庭では、専用のワックスを年に1~2回塗布すると、汚れや傷がつきにくくなり、美しい状態を保ちやすくなります。特に、玄関やリビングなどのよく歩く場所は、ワックスを定期的に塗ることで、より長くきれいに使うことができます。

 

傷の補修方法

 

 

小さな傷であれば、細かめの紙やすりで軽く磨き、その後にオイルやワックスを塗ることで目立ちにくくなる場合があります。深い凹みができた場合は、専用の補修材を使って埋める方法も検討するとよいでしょう。

 

無垢フローリングを導入する際のポイント

 

 

無垢フローリングは、樹種や仕様によって特徴が異なります。長く美しく使い続けるために、どんな基準で選べばよいのか、ポイントを解説します。

 

予算

 

無垢フローリングは、合板フローリングと比べて導入コストが高めです。ただ、耐久性があり適切なメンテナンスを行えば長く使えるため、長期的な視点で見ると、他の選択肢と比べそれほど高価にならない場合もあります。ここでは、無垢フローリングの価格帯や予算別の選び方について詳しく解説します。

 

無垢フローリングの価格帯

 

無垢フローリングを導入する価格は、樹種・厚み・仕上げ方法・施工費によって変わります。

 

主な樹種特徴価格帯(1㎡あたりの目安)
スギ、パインなど比較的柔らかく、コストを抑えやすい5,000円~8,000円
オーク、バーチ、アカシアなど耐久性と価格のバランスが良い8,000円~12,000円
ウォールナット、チーク、チェリーなど高級感のある風合い、コスト高12,000円~20,000円

 

※これに加えて、施工費が1㎡あたり5,000円~10,000円程度かかるため、床面積が広い場合は総額のコストをよく確認しましょう。

 

施工費やメンテナンス費

 

無垢フローリングは初期費用が高くなりがちですが、適切にメンテナンスをすれば張り替えの頻度が少なく、結果的にコストを抑えられることもあります。

 

 

使用する場所

 

無垢フローリングは、設置する場所の用途や使用頻度に応じた樹種を選ぶことが大切です。適した木材を選ぶことで、快適に過ごせるだけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさにも違いが出ます。

 

① リビング・ダイニング(耐久性+デザイン性)

 

 

おすすめの樹種:オーク・ウォールナット・バーチ

人の往来が多いため、耐久性が高く傷がつきにくい木材が向いています。

 

 

 

② 寝室(リラックスできる柔らかな素材)

 

 

おすすめの樹種:チェリー・ヒノキ・パイン

寝室は素足で過ごす時間が長いため、足触りの良い柔らかめの木材が適しています。

 

 

③ キッチン・洗面所(耐水性+お手入れのしやすさ)

 

 

おすすめの樹種:オーク・チーク・アカシア(防水処理済み)

水や油が飛びやすいため、耐水性や防汚性がある木材を選ぶことがポイント。

 

 

④ 子ども部屋(安全性+メンテナンスのしやすさ)

 

おすすめの樹種:メープル・バーチ・スギ

転んでも痛くなりにくい柔らかめの素材が安心。汚れや傷の補修がしやすいものが向いています。

 

 

 

ライフスタイル

 

 

無垢フローリングを選ぶ際には、家族構成や生活習慣に適したフローリングを選ぶことで、より快適に、長く美しい状態を保つことができます。

 

① ペットと暮らす家庭(傷・滑りに強いフローリング)

 

おすすめの樹種:オーク・メープル・アカシア

ペットの爪による傷がつきにくく、滑りにくい加工を施した木材が適しています。

  • 表面が滑らかなものを選ぶことで、ペットが快適に歩ける。
  • ペット向けの滑り止めコーティングを施すと、関節への負担が減る。

 

 

② 小さな子どもがいる家庭(安全性+メンテナンスのしやすさ)

 

おすすめの樹種:ヒノキ・スギ・バーチ

柔らかく、転んでもケガをしにくい木材が向いています。

  • 自然由来のオイル仕上げを選ぶと、万が一子どもが触れても安心。
  • 水や汚れに強い加工がされているものを選ぶと、お手入れが楽になる。

 

 

 

無垢フローリングのまとめ

 

 

無垢フローリングは、自然素材ならではの温もりと快適さを感じられる点が魅力です。その特性やメンテナンス方法、注意点をしっかり理解することで、暮らしに豊かさをもたらし、愛着の湧く空間を作り上げることが期待できます。中古マンションのリノベーションを検討している方にも、無垢フローリングを取り入れることで、より自分らしい住まいを実現する一助となるかもしれません。

初回投稿日
2025/03/12
執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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