小上がりとは?メリット・デメリットや活用方法を紹介 【カウカモジャーナル】
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小上がりとは?メリット・デメリットや活用方法を紹介

2025/08/19

 

「小上がり」とは、部屋の中に一段高く設けられたスペースのことです。段差を活かして収納を確保したり、くつろぎの場や子どもの遊び場にしたりと、暮らしに合わせて多用途に使えます。

 

畳を敷けば和の雰囲気を演出でき、フローリングやモダンな仕上げを選べば洋風インテリアにもなじみます。限られた面積でも効率的に活用できるため、スペースを有効に使いたい方に選ばれることが多いスタイルです。

 

本記事では、小上がりの基本的な特徴に加え、導入時のメリット・デメリットや活用アイデアを紹介します。

 

 

小上がりの定義

 

 

小上がりとは、床より一段高く設けられたスペースのことです。畳を敷けば和の雰囲気を演出でき、フローリングを使えば洋風インテリアにもなじみます。空間の雰囲気や用途に合わせて床材を選ぶとよいでしょう。

 

大きな特徴は、床下を収納として活用できる点です。壁面収納のように部屋を圧迫せず、床面積をそのままに収納量を増やせます。

 

設置場所はリビングの一角が多いですが、寝室や個室に設けても便利です。ライフスタイルに応じて柔軟に使える空間といえます。

 

 

小上がりのメリット

 

 

小上がりは、多目的に使えるだけでなく、収納スペースとしても活用できる点が魅力です。ここでは、主なメリットを3つご紹介します。

 

暮らしに合わせた多用途スペースになる

 

小上がりは、ローテーブルを置いてくつろぎの場にしたり、子どもの遊び場にしたりと、ライフスタイルに合わせて柔軟に使えるスペースです。

 

たとえば、寒い季節にはコタツを置いて家族の団らんスペースに、節句の時期には雛人形や兜を飾る場所にと、季節ごとの用途にも対応できます。狭い個室に小上がりを設けてベッドとして使えば、床下を収納に活用でき、家具の数を抑えながら空間を効率的に使うことができます。

 

ライフステージの変化にも対応しやすく、子どもが小さい時はお昼寝やおむつ替えのスペースに、成長後は机を置いて勉強スペースに、と長く使える点も魅力です。

 

床下の活用で大容量の収納を確保できる

 

床下を収納として使えることも、小上がりの大きな利点です。

 

収納のタイプには主に「引き出し式」と「跳ね上げ式」があり、それぞれ特長があります。引き出し式は出し入れしやすく、日常的に使うアイテムの収納に適していますが、手前に引き出すためのスペースが必要です。収納するモノや確保できる奥行きに応じてサイズを調整すると使いやすくなります。

 

一方、跳ね上げ式は開閉にスペースを取らず、季節布団やイベント用品など、出し入れの頻度が少ないモノの収納に向いています。ただし、床の上に家具を置くと出し入れがしづらくなるため、レイアウトに工夫が必要です。

 

また、段差の一部に開口部を設ければ、お掃除ロボットの収納スペースとしても活用できます。

 

半個室のように使える

 

リビングの一角に小上がりを設けると、緩やかに区切られた“こもり感”のある空間が生まれます。家族の気配を感じながらも、自分の時間を楽しめる場所として活用できます。

 

普段は共有スペースとして使い、来客時には簡易的な寝室としても使えるなど、使い勝手の幅も広がります。デザインのアクセントにもなり、照明やクロスにこだわることで、空間全体にメリハリをつけることもできます。

 

 

小上がりのデメリット

 

 

小上がりには多くの利点がありますが、導入前にデメリットも確認しておくと安心です。ここでは、主な注意点を3つに分けて解説します。

 

段差によるリスクがある

 

小上がりは床との段差があるため、つまずいたり転倒したりする可能性があります。とくに高齢の方や小さなお子さんがいる家庭では、注意が必要です。乳幼児の昼寝スペースとして使う場合も、寝返りで落下しないように工夫しましょう。

 

また、夜間に移動する際は段差が見えづらくなることもあります。段差部分に間接照明を設置して足元を照らすと、安全性を高められるだけでなく、空間に落ち着いた雰囲気をプラスする効果も期待できます。

 

一方で、段差のある構造上、小上がりにはお掃除ロボットが入りにくく、掃除の手間がやや増える点も押さえておきたいポイントです。

 

圧迫感を覚えることがある

 

床を一段上げることで視線の位置が変わり、天井が低い空間では圧迫感を感じやすくなります。床面積が変わらなくても、視覚的には狭く感じることがあり、特にコンパクトな部屋では注意が必要です。

 

設置する場所やサイズによって印象が大きく変わるため、事前に間取りとのバランスをよく検討しましょう。

 

模様替えや将来の変更に制約がある

 

小上がりは固定された構造のため、家具の配置やレイアウトを大きく変更しづらくなります。壁面が少なくなることで、収納家具や大型家具の置き場所に制限が出る場合もあります。

 

また、将来的にバリアフリー化を考えている場合は、小上がりが障壁になることも。撤去が必要になった際には、解体や床の補修に費用がかかる可能性があるため、将来のプランも含めて検討しておくと安心です。

 

 

小上がりの活用アイデア

 

 

小上がりは、暮らしに合わせてさまざまな使い方ができる柔軟な空間です。ここでは、代表的な活用アイデアをご紹介します。

 

くつろぎ・団らんスペースとして

 

小上がりに畳を敷けば、床に座ってくつろげる和の空間に。ごろ寝をしたり、壁にもたれて読書をしたりと、リラックスした時間が過ごせます。半個室のような感覚で、趣味に集中したいときにも便利です。

 

リビングに隣接して設ければ、家族団らんの場としても活躍。来客時には、さっと座れる応接スペースにもなります。

 

ベッドやソファーの代わりに

 

小上がりにマットレスを敷けば、そのままベッドとして使えます。床下に収納を設ければ、狭い部屋でも空間を効率的に使うことができます。

 

また、壁面にクッションを並べれば、ソファーのような使い方も可能です。昼はソファー、夜はベッドと、1日を通して多用途に活用できます。段差に腰掛ければ、リビングの椅子代わりにもなり、家具の数を抑えながら空間を広く保てます。

 

子どもの遊び場に

 

リビング横に小上がりを設け、おもちゃや絵本を並べれば、子どもの遊び場としてぴったりの空間になります。家族が近くで見守れる距離感も安心です。

 

成長に合わせて、遊び場から勉強スペースへ、さらに将来的には趣味の空間へと用途を変えていくことができます。

 

介護スペースとして

 

将来を見据えて、介護がしやすい環境として小上がりを活用することもできます。段差の高さを抑えることで、ベッドへの移動がしやすく、介助する側も無理なくサポートできます。

 

水回りの近くに配置すれば、トイレや洗面所への動線も短く、日常生活をスムーズにサポートできます。引き戸で仕切ることで、簡易的な個室にも対応できます。

 

 

まとめ

 

 

小上がりは、収納と空間活用を両立できる便利な間取りです。設置場所や暮らし方に応じて、くつろぎスペースや収納、ベッド、子どもの遊び場など多様な用途に活用でき、家具を減らして空間をすっきり保てる点もメリットです。

 

また、ライフステージの変化に合わせて使い方を変えられる柔軟性も、小上がりならではの魅力といえます。

 

現在のお住まいで設置が難しい場合は、リフォームや住み替えによって理想の間取りを実現する方法もあります。

 

カウカモ」では、“一点もの”の住まいとの出会いをサポートしています。小上がりのある物件に興味がある方や、自分らしい暮らしに合った住まいを探したい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

初回投稿日
2025/08/19
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執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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