マンション売却はどこに頼むべき?成功させるための不動産会社の選び方を解説
上手に売るコツ
マンション売却を検討している際に、どこに売却を頼むべきなのか分からずに悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。購入の経験者が身近にいるものの、売却まで経験している人は少なく、周囲に相談できる人がいないというのはよくある悩みの一つです。
そこで本記事では、マンション売却を成功させるための不動産会社の選び方について解説します。本記事を通してマンション売却の流れや注意点を理解し、売却への一歩を踏み出しましょう。
この記事は、不動産売買&リノベのサービス「cowcamo(カウカモ)」が提供しています。カウカモでは、中古マンションやリノベーションマンションの売却・購入をお手伝いしています。
マンション売却はどこに依頼するのがよいのか
マンションを売却する際には、不動産会社に依頼するのが一般的です。
マンション売却にはさまざまな手続きが必要となり、初めて売却する際は難しく感じてしまうでしょう。不動産会社に依頼することで、売主としてとるべき手続きを代行してくれるため、手間をかけずに売却できます。例えば以下のような内容です。
- 販売活動(案内や広告)
- 契約書類の作成
- 必要書類のアナウンス
- 金融機関とのやり取り
- マンションの管理会社とのやり取り
不動産会社に依頼することで、マンション売却が初めてでもスムーズな売却ができます。
「そもそも不動産会社に依頼せずに売却する方法があるの?」と感じる方もいるのではないでしょうか。不動産の取引は不動産会社を通して行うのが一般的ですが、個人間で取引を行っても問題はありません。
しかし、不動産は専門的な分野であることに加え扱う金額が大きいため、個人間で取引されるケースはごく稀で、不動産会社に任せる場合がほとんどです。
個人売買は取引後にトラブルになることも考えられるため、不動産への知識が豊富・実務経験があるといった状況でない場合は、不動産会社へ依頼するのがおすすめです。
関連記事:不動産売却を売却するならどこがいい?依頼先を決める4つのポイントと選び方を紹介
関連記事:不動産売却の相談はどこにするべき?お悩み別に詳しく解説!
仲介と買取の違い
不動産会社に売却を依頼する際に、仲介・買取の2パターンがあることを押さえておきましょう。
仲介とは、文字通り不動産会社が売主と買主の間に入り、契約がスムーズに完了するように動くことです。無事契約が成立した後に仲介手数料という項目で不動産会社へ報酬を支払います。
一方で買取は、不動産会社が買主との間に入る仲介とは異なり、不動産会社自身が買主となる契約です。購入までの意思決定や資金繰りに時間がからない傾向があり、1ヶ月程で現金化できるケースも多く、仲介よりも素早く売却できるのが特徴です。
また、仲介では不動産の引き渡し後一定期間内に、給排水管の故障や雨漏りといった不具合が生じた場合、売主が修理費用を支払わなければならない契約不適合責任という規定がありますが、買取りでは個人対プロの取引であるため、売主の契約不適合責任は免責される場合が多いです。
しかし、不動産会社は事業として買取を行っているため、買取価格は仲介で売却する価格よりも低くなる傾向があります。
売却期間や売却後のトラブル回避を優先するか、価格を優先するかなど、マンションを売却する目的に合わせて方針を決めなければなりません。
関連記事:マンション売却の業者の種類は?仲介と買取の違いとメリット・デメリットを解説
どこにマンション売却を依頼するべきか迷った際の選び方
マンション売却を成功させるためには、依頼する不動産会社をしっかりと検討しなければなりません。しかし、具体的にどのような不動産会社に依頼すればいいのかわからない方もいるでしょう。
ここからはどこにマンション売却を依頼するべきか迷った際の選び方について解説します。不動産会社を選ぶ際には以下の基準を参考にしてください。
- マンション売却を得意としているか
- サポート体制が整っているか
- 担当者が信頼できるか
それぞれ解説します。
マンション売却を得意としているか
1つ目の基準は「マンション売却を得意としているか」です。不動産会社は不動産のプロであるため、どのような不動産でも取り扱えるだろうと考えてしまいがちですが、全ての不動産を平等にとり扱える訳ではありません。
不動産会社によって、土地・戸建てが得意、マンションが得意、マンションの中でもさらに投資用マンションが得意といったように、それぞれに得意分野があります。
どこの不動産会社にマンション売却を依頼しようか悩んでいる方は、中古・リノベーションマンションの売却を得意としているカウカモに、ぜひ一度ご相談ください。カウカモは中古・リノベーションマンションの売却を得意としています。
また、築年数や広さなどの数字で示される価値だけでなく、眺望や立地、内装などの数字には表れない価値も価格に反映させる多角的な査定を実施しているため、ご所有マンションの価値を適正に評価します。
カウカモへのお問い合わせはこちら
サポート内容が充実しているか
2つ目の基準はマンション売却に向けた「サポート内容が充実しているかどうか」です。
不動産会社によって、マンション売却に向けたサポート内容の充実度は異なります。より多くのサポート体制が整えられている不動産会社に依頼することで、マンション売却の不安を解消できるでしょう。例えば以下のような内容です。
- 日当たりによって室内が暗く感じてしまう
- 空室にしていたため、生活イメージがしにくい
- 築年数が経過しているため設備の不具合が不安
このような条件の物件を売却するにあたって感じている不安も、不動産会社のサポートによって解消しやすくなります。さらには不安を解消するだけでなく、新たな付加価値を付けて売却できる可能性もあります。
カウカモでは以下のような内容で売却をサポートしています。
- プロカメラマンによる室内の写真撮影
- ライターよる内装デザインやこだわり、暮らし方の取材
- 上記2つによって丁寧に作り上げる物件紹介記事
- 物件の個性に沿ったリノベーションプランをCGで提案
- 引き渡し後のトラブルを防止する設備保証サービス
- 売却だけでなく次の住まいまで探す住み替えサポート
これらのサービスを活用することで、売却への不安を解消するだけでなく、物件の魅力を余すことなく買主に届けられます。マンションを売却するにあたって不安を感じている方はぜひお気軽にご相談ください。
担当者が信頼できるか
3つ目の基準は「担当者を信頼できるか」です。
マンション売却は不動産会社だけでなく、担当者にも注目しなければなりません。マンション売却において担当者とは長い付き合いになるため、担当者との相性が重要になります。
東日本不動産流通機構による「首都圏不動産流通市場の動向(2020年)」では、2020年の首都圏における中古マンションの成約日数は平均88.3日という結果が出ています。
つまり、販売に出してから約3ヶ月間、販売に出す前からの打ち合わせなどを含めると3ヶ月以上もの期間を担当者とやり取りすることになります。
マンション売却は内覧のスケジュール調整・必要書類の取得・金融機関や管理会社との連絡など、やるべきことが多いことに加え「本当に売れるのだろうか」と不安を抱えているため、想像以上のストレスを感じてしまうでしょう。
しかし、信頼して任せられる担当者がいることが安心に繋がり、マンション売却も成功に近づきます。
具体的には以下のような項目で担当者を見極めましょう。
- マンション売却に親身になってくれるか
- 提案内容に無理がないか
- 不動産会社としての都合ばかり押し付けていないか
- 不動産取引の経験豊富なプロであるか
不動産会社のサービス内容が似たり寄ったりの場合は、担当者との相性で依頼先を決めるのも一つの方法です。
マンション売却を依頼する際の注意点
マンション売却をどこの不動産会社へ依頼するか決める前に、押さえておきたい注意点が2つあります。
- 媒介契約には種類がある
- 仲介手数料などの費用や税金が発生する
それぞれについて解説します。
関連記事:不動産売却時の注意点を解説!手順に沿ってポイントを理解しよう
媒介契約には種類がある
マンションの売却を依頼する際には、不動産会社と媒介契約を締結します。聞き馴染みのない媒介の意味ですが、意味は仲介と変わりません。
不動産は個人情報も取り扱うため、口頭ではなく書面にて正式に売却を依頼する契約を交わします。なお、媒介契約時にはマンションの売却価格や、売却期間といった詳細の条件についても決定します。
媒介契約にはそれぞれ内容が異なる3種類の契約があることも覚えておきましょう。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
媒介の種類によって、内容が大きく異なることから、依頼する不動産会社を決める前に内容をしっかりと把握しておきましょう。
3種類の媒介契約の大まかな違いは以下の表のとおりです。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
複数社への依頼 | 可能 | 不可 | 不可 |
自己発見取引 | 可能 | 可能 | 不可 |
レインズへの登録 | 義務なし | 登録義務あり | 登録義務あり |
レインズ登録までの期間 | 規定なし | 7日以内 | 5日以内 |
契約期間 | 一般的に3ヶ月 | 最長3ヶ月 | 最長3ヶ月 |
販売状況報告の頻度 | 規定なし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
一般媒介契約
一般媒介契約とは、3つの媒介の中で唯一複数社に売却を依頼できる契約です。複数社に依頼することで、販売の窓口を増やせるため、より多くの購入検討者へアプローチできます。
専任媒介契約
専任媒介契約とは、一社にのみ売却を依頼する契約です。一般媒介契約とは異なり、複数社への依頼はできないため、信頼できる一社に絞って依頼しなければなりません。
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約とは、3種類の媒介契約の中で一番制限が厳しい契約です。依頼できる会社は専任媒介同様一社のみですが、自己発見取引はできません。
制限が厳しいと聞くと不安に感じてしまいますが、その分不動産会社は売却するために多くの時間や費用をかけてくれる傾向があります。販売状況報告頻度も1週間に1回以上と決められているため、売却の進捗状況を適宜把握できます。
売却を依頼する不動産会社を決める前に、3つの媒介契約の内容を踏まえ、どの媒介契約で売却に出すかを考えてみてください。特に専任媒介契約と専属専任媒介契約は一社にしか依頼できないため、事前に違いを押さえておきましょう。
仲介手数料などの費用や税金が発生する
マンション売却は売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。
仲介手数料を含む諸費用や税金を支払う必要があります。そのため、売却時の資金計画を疎かにしてしまうと、想像以上に支出が多く思っていたほど手元に資金が残らなかったという事態にもなりかねません。必ず諸費用を支払った後の手残り金額をもとに売却計画を立てましょう。
売却時にかかる主な諸費用は以下のとおりです。
- 仲介手数料
- 印紙代
- 抵当権抹消費用
- 住宅ローン返済費用
- 譲渡所得税
諸費用や税金について詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
関連記事:マンション売却にかかる税金を徹底解説!計算方法も紹介
関連記事:マンション売却にかかる費用とは?仲介手数料や税金などの計算方法を解説
関連記事:不動産売却の仲介手数料とは?上限と計算例を紹介
関連記事:不動産売却に消費税はかかる?課税対象となるケースや注意点を解説
関連記事:不動産売却には住民税がかかる?課税タイミングや支払い時期について解説
関連記事:不動産売却の税金控除とは?特例の条件や注意点を解説!
まとめ
本記事では、マンション売却を成功させるための不動産会社の選び方について解説しました。マンション売却は個人取引も可能ですが、リスクが高いため不動産会社へ依頼することをおすすめします。
どこの不動産会社へ依頼するべきか迷った際には以下の内容をもとに考えてみましょう。
- マンション売却を得意としているか
- サポート内容が充実しているか
- 担当者を信頼できるか
また、不動産会社を選ぶ前には、3種類の媒介契約の内容を理解し、どのタイプで依頼するのかを決めておくとスムーズです。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご所有マンションにあった売却方法を考えましょう。
さらに、マンション売却には多くの諸費用がかかります。今回解説した諸費用をもとに、いくら手元に残るかという視点で売却計画を立てましょう。
関連記事:
マンション売却は何から始める?流れとポイントを解説
マンション査定の4つの方法とは? 流れやチェックポイント、料金について解説
不動産売却の基礎知識と流れを解説!成功させるために知っておきたいポイントも紹介
不動産査定とは? 流れや依頼方法、事前準備についてまとめて解説