気取っていないのに 品がいい

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古くから高台の邸宅街として名を馳せる “城南五山” をご存知でしょうか? 今回の舞台は、そのひとつである “池田山エリア” 。ステータスのある立地にふさわしく、マンションも住戸も、さらりと贅沢な仕上がりです。バルコニーからのグリーンビューにも、乞うご期待!

小ぶりながら 堂々たる佇まい

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建物は1981年築。大通りから細道を進む、ひっそりと奥まった場所に建っています。エントランスの大階段は上り下りがちょっと大変かもしれませんが、ヴィンテージ感が漂うポイントですね。その隣には、マンションの駐車場が。

売主さま

駐車場は2020年3月時点で空きがあり、月額30,000〜35,000円でご利用いただけますよ。

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左上・階段を上りきると、ピカピカに磨き上げられたタイルとガラス扉が。オートロックドアの手前にある管理人室では、住込みの管理人さんが週6日間勤務されています。/右上・共用ロビーのレトロな色気がたまらない♡ 小さなバラの鉢が飾られていたり、グリーンのソファが可愛らしい応接セットが置かれていたりして、清潔感と温かみのある雰囲気です。/左下・ロビーからはゆったりとした中庭に出ることができます。総戸数27戸の小規模なマンションですが、空間はかなり贅沢に使われていますね。/右下・エレベーターで、最上階の4階へと上がった所。天窓から自然光が入ってきて、かなり明るいことにびっくりしました。下をのぞき込むと植栽の緑が見えます。

それでは住戸へ!

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左・今回ご紹介するのは角部屋なので、玄関扉の前を人が行き来しないのがgoodですね◎/右・玄関土間はややコンパクト。LDKへと延びる廊下は、実は恐るべき収納力を秘めています。ご紹介しましょう……

開くんです

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左・土間の左手にはシューズインクローゼット(SIC)が。写ってはいませんが、手前にも同じくらいのスペースがあります。向かいの壁は……/右・なんと、壁一面が収納! 中には可動棚やクローゼットがあり、形もさまざまです。

cowcamo

廊下の壁に手をつくと、だいたいパカッと開きます(笑) 写真にうまく撮りきれないのがもどかしい! 廊下からアクセスする水まわりや洋室Bは、最後にご紹介しますね。

LDKへ

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約23.8帖の広々としたLDKです。白を基調としたシンプルな内装に、窓の外のグリーンが映えていますね。さっそく、右側の掃き出し窓からバルコニーへ出てみましょう。

この景色に惚れました

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視界いっぱいに広がるのは、緑とレトロな洋館! 小鳥が鳴いて…… なんだか旅行に来たような気分です……

売主さま

お隣にある「インドネシア共和国大使館」の緑を借景する眺望が、こちらの物件の自慢のひとつです。大使閣下の公邸である洋館は、1936年築と長い歴史を持っています。

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アールを描いてせり出した形が可愛いバルコニー。LDKの角を包むように、L字型に延びています。どこから見ても大使館の敷地で、心癒される眺め(さすが、広い!)。うっとり気分が醒めません。

ふたたびLDK

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さて、今度は右手にあるキッチンをチェックしましょう。カウンターの前面は飾り棚になっていて、お気に入りの小物をディスプレイすることができますよ。

キッチンを拝見

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左・作業スペース・収納ともにたっぷり用意されたキッチン。シンクはリビングスペースに向いていて、洗い物などをしながらでもコミュニケーションが取りやすそう。/右・コンロは壁付きなので、フライパンを振るときは思い切り「ジャッ!」とどうぞ。さりげなく、スパイス類を置けそうなニッチ(くぼみ)が造られているところに拍手したいです。

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LDKの先に、まだスペースが……?

見どころ発見♡

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おお! コーナーサッシから光が差し込むワークスペースです。隣には約3.9帖のサービスルームが続いています。

売主さま

サービスルームは書斎や収納など、ライフスタイルに合わせて活用していただけますよ。

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左・引き戸は半透明なので、閉めても圧迫感はほとんどナシ。/右・デスクに向かって腰掛けると、目の前にグリーン! ここで仕事したいです!

みたびLDKへ

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それでは、掃き出し窓の隣にあるドアから洋室Aへ進みましょう。ちなみにLDKには、冬場にうれしい床暖房が完備されています。

洋室Aの広さは約5.5帖

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左・腰高窓から緑をいっぱいに感じられる、居心地よさそうな空間です。/右・反対側から。こちらの洋室にはクローゼットが無いので、収納家具を追加するか、もしくは廊下収納を活用するのが賢いかも。

廊下に戻って

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左・廊下の右側には、手前からトイレ・水まわり・洋室Bの扉が並んでいます。まずはトイレをチェック。/右・白でまとめられたトイレは、スリムな手洗い器付きです。

見どころが止まらない

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洋室Bは約7.8帖とゆとりあるサイズ。掃き出し窓の先にはバルコニーがあります。そして、半透明の引き戸を開けてみると……?

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左・ジャン! スタイリッシュなウォークインクローゼット(WIC)でした。写真ではちょっと分かりづらいのですが、この部分の天井は躯体表し+白塗装で仕上げられ、ハンガーパイプの質感とぴったりマッチしています。/右・バルコニー側から。引き戸を閉めても、窓からの光をほどよく取り入れることができます。

最後に水まわりへ

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左・有孔ボードやタイルの質感に、リノベっぽさが漂う洗面室。洗面台の下部の空いたスペースには、ボックススツールをすっぽりはめたら便利そう。/右・バスルームはゆとりある1616サイズです。ただし、全館集中給湯システムのため、追焚き機能はありません。ご了承くださいね。

どんな周辺環境?

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左上・毎日の移動に活躍してくれそうなのは、JR山手線ほか「目黒」駅(徒歩10分)。駅直結の「atre(アトレ)目黒」には、スーパーや雑貨店に加え、大きめの書店が入っているのがちょっとうれしいポイントです。/右上・食料品のお買い物は、改札を出てすぐの所にある「東急ストア プレッセ目黒店」が便利。(750m 徒歩10分)/左下・こちらはオシャレなフラワーショップ「花とめ」。「花とゆめ」ではありません。お散歩ついでに花を買う生活、憧れます!(650m 徒歩8分)/右下・「Ristorantino Lubero(リストランティーノ・ルべロ)」は、築60年の一軒家を改装した隠れ家レストラン。(450m 徒歩6分)

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左上・このエリアのパワースポットといえば「池田山公園」。江戸時代の回遊式庭園が美しく残っている憩いの場です。(290m 徒歩4分)/右上・上皇后さまの生家跡地に造られた小公園、「ねむの木の庭」もご近所に。咲いているバラは「プリンセス・ミチコ」という品種なのだそう。(400m 徒歩5分)/左下・目黒ですもの、グルメスポットも目白押し。「La maison dami(ラ メゾン ダミ)」では、美味しいフレンチを気軽にいただけます。(450m 徒歩6分)/右下・「Bread&Coffee Ikedayama(ブレッドアンドコーヒー イケダヤマ)」はモーニングセットが大人気のベーカリーカフェ。自家製パンと自家焙煎のコーヒーにこだわりがあるお店です。(750m 徒歩10分)

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カウカモ編集部より

〜樹々と小鳥のさえずりに囲まれて、住まう〜

物件のチラシ広告でよく見かけるようなフレーズですが、実際にそうなんです。訪れてみて、「ああ、まさしく囲まれている」と静かに興奮してしまいました。しかも舞台は、由緒ある高級住宅地・城南五山のひとつ “池田山エリア”。


4階の南東角に位置する住戸には、窓がたくさんあります。そしてその向こうには、「インドネシア共和国大使館」のレトロなお屋敷と、緑豊かなお庭が広がっていました。ここは山手線の内側だというのに……右を見ても左を見ても、視界はほぼ、グリーンです。


特に素敵だったのはワークスペース。デスクチェアに腰掛けたときの緑色の眺めは衝撃でした! ああ、自宅で仕事をするとき、こんな空間があったらどんなにいいでしょう……切実に羨ましいです。


機能的なキッチンと豊富な収納に、忘れちゃいけない床暖房♡ 奇をてらっているわけではなく、欲しかったものがスッとスマートに用意されている物件です。いや、収納に関しては、想定を超えて多いかも? ご内見時にはぜひ、廊下の収納をフルオープンにしてみてくださいね。

「目黒」駅から徒歩10分というのも、賑わいからほどよく距離が取れています。マンションに向かって歩くうちに、街が品のいい空気をまとい始めるのを感じるはず。


物件の持つノーブルな雰囲気をお伝えしたく、今回は「目黒」駅をメインにご紹介していますが、「五反田」駅も徒歩9分の距離。キャラの違うふたつの駅を使い分けられる、便利な立地です◎


マンションは2020年5月現在、築39年。総戸数27戸とは思えないほどの、堂々たる風格を漂わせている建物です。共用部はどこもゆったりと余裕を持たせた造りで、これからヴィンテージマンションとしてますます色気を増していきそうだと感じました。


管理費はややお高めの印象ですが、ピカピカに清掃の行き届いたロビーや中庭を見ると、「なるほど」と納得感が持てそう。修繕履歴を確認すると漏水修理の記録がいくつかあるものの、今後は原因の究明や工事が実施される予定とのことでした。また、住込みの管理人さんが月〜金曜日8:00〜17:00と土曜日8:00〜12:00の週6日間勤務されているというのも安心です。


強いて言うなら『つっこみ所が少ないです!』というのがつっこみ所、かもしれません。あの窓からの眺め、きれいだったなあ……なんて、書いていてまだ、うっとりが持続していたりするのです。

writer:小杉 美香 / editor:軽部 優海