文京区春日(後楽園駅)
文豪に思いを馳せて
川口アパートメント
“家の美は心の美をつくる” 。ロビーに飾られた直木賞受賞作家・川口松太郎氏の書に襟を正す、ホテルライクな生活。エッジの効いたトレンドから、人々の暮らしが積み重なったヴィンテージへ。今後も語り継がれるであろう名マンションで、ペットとともに、情緒ある暮らしはいかがですか?
現在ご紹介可能な物件は、中古・リノベーション住宅のオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ) 」よりご覧いただけます。
神楽坂
現在販売中のおすすめ中古マンション
自然とレジャーが身近な「後楽園」
左上・今回ご紹介する物件の最寄りは、東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅(徒歩10分)。地下改札を使えば都営三田線・大江戸線「春日」駅(徒歩13分)も利用可能です。/右上・駅近くには、水戸徳川家の築山泉水回遊式庭園を今に残す「小石川後楽園」があり、都心でも豊かな自然が身近に感じられます。桜や紅葉の名所として、四季折々の表情を楽しめますよ。(850m 徒歩11分) /左下・駅からマンションへは、「中央大学 後楽園キャンパス」などがある「富坂」を上ってアクセス。(500m 徒歩7分)/右下・坂の途中には、ベーカリー「IENA(イエナ)」が。イートインスペースもあるので、お出かけやお散歩の際、一息つくのにぴったり。(500m 徒歩7分)
文京区の名ヴィンテージ
大通りから奥まった閑静な住宅街で、重厚なオーラをまとう建物。前回の東京オリンピックが開催された1964年竣工、地上5階建て、総戸数88戸のヴィンテージマンションです。エントランス前には、保護樹林に指定された大きな樹木が。
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売主さま
現在、管理組合にて大規模修繕工事の計画が立てられています。
車寄せのあるエントランスが、マンションの風格を一層増しています。エントランスを抜けると正面が管理人室(受付)。右手に集合ポスト、左手にはロビーが広がり、壁面には川口松太郎氏による “家の美は心の美をつくる” という書が飾られています。
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フロントは24時間有人管理で、棟内はホテルライクなセントラルヒーティングを採用。竣工当時は室内に洗濯機が置けなかったことから各階にはランドリールームもあり、屋上に物干し場がありますよ。
共用部に圧倒的な魅力を有するマンションなので、ぜひ写真でお伝えしたいところでしたが、撮影NGのため、泣く泣く外観のみ掲載します。
売主さま
抱きかかえられるサイズでしたら、ペットの飼育が可能ですよ。
共用部分にうっとりしながら 住戸の中へ
左・共用ロビーの書にある川口氏の強い想いが込められた、湾曲する重厚なコンクリートや外壁のモザイクタイル、各所に配されたサインや照明など、美しいディティールに惚れ惚れ。/右・玄関扉を開けると、中はマンションの重厚さに合う、シックな内装。玄関扉は内開きで、土間部分は物を置けるスペースが限られそうです。玄関から向かって左手にLDKと水まわり、正面がトイレ、右手がふたつの洋室へと続きます。
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ロビー階は2階で、住戸が所在する4階へはエレベーターで上がり、最後は、玄関前の階段を数段上がります。
左・下足入れは、天井いっぱいの高さがあり、扉4枚分。ただし奥行きが浅く、筆者の靴のサイズは24cmですが、収納すると扉が完全には閉まりませんでした……。男性でしたら靴は扉に対して平置きしなければならず、見た目よりも収納量は少なくなりそうです。/右・トイレには吊り戸棚が備わっていますよ。
窓が大きい南向きのLDK
まずは約15.1帖の南向きで明るいのLDKにやってきました。入って左側にはキッチンがあります。
カウンター付きで機能的
左・建具と同じ色味で統一されたキッチンは食洗機付き。/右・背後には冷蔵庫やカップボードなどを置くスペースが確保されています。
コンロ前から、リビングダイニング(LD)を見渡します。視線が窓の外に伸びて気持ちいいですね。キッチン前には、食事を取れるカウンターがありますよ。
売主さま
こちらの住戸は、家具や照明をお付けして販売しています。
テラスに出てきました
マンションは高台に建っているため、4階からでも空が大きく見える気持ちのよい眺めです!
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テラス下あたりから、地下鉄が地上に出てくるため、電車の走行音が室内でも聞こえてきます。
売主さま
防音のために、すべての窓にインナーサッシを設置予定です。音は今より緩和されると思いますよ。
左・テラスはコンパクトなサイズ感。おしゃれな照明があるので、外の空気が気持ちいい季節には、椅子とテーブルを出して夕涼みや読書を楽しめそう。/右・ちなみに、テラスの手すり内でしたら物干しは可能です。たくさん干したい場合は、浴室乾燥機か屋上にある物干し場をご利用くださいね。
室内に戻って
リビングスペースを見てみました。壁面には石調のエコカラットが貼られ、重厚な雰囲気。
奥まで進み窓側を見るとこんな感じ。大きな窓の外側には花台がありますよ。
売主さま
窓の左下にあるのはセントラルヒーティングのパネルヒーターです。各洋室にも設置されています。
窓側からLDK全体を見渡します。キッチン前のモザイクタイルがアクセントになってい可愛いですね。半透明の引き戸の先は、ハンガーパイプと可動式棚が組み合わさった造りのクローゼット。収納力があり、空間をすっきり保つことができそうです。
廊下に戻り 中庭に面した洋室へ
モカ色のアクセントクロスが貼られた約6帖の洋室A。北向きの窓があります。
売主さま
窓の開閉部分には手すりを設置予定です。
窓の外は、マンションの中庭。お向かいさんとの視線が気になるかもしれないので、普段はレースカーテンを閉めておく必要がありそう。暖かい季節になれば、植栽の緑を楽しめますよ。
左・窓の向かい側にはウォークインクローゼット(WIC)があります。/右・WICは奥行きが深く、大容量。
隣の洋室Bは約5.6帖
洋室A同様、中庭に面した窓があり、明るい室内。セントラルヒーティングが設置されているので、北向きのお部屋でも暖かく過ごせそうですね。
左・折れ戸部分は普通のクローゼットに見えますが、実はこちらもWIC!/右・L字型にハンガーパイプと枕棚が通っていて大容量。扉が大きく開くので、荷物の出し入れがしやすそうですね。
最後はキッチン横の 水まわりチェック
左・モザイクタイルがアクセントの洗面台が備わった洗面脱衣室。/中央・背面にはタオルや洗剤をストックできるリネン庫がありますよ。/右・バスルームは浴室乾燥機付きですが、追い焚き機能は備わっていません。お湯の温度が下がったら、水栓からお湯を足して温度調節をしてくださいね。
“茗荷谷エリア” を 散策してみましょう
左上・桜の名所「播磨坂(はりまざか)さくら並木」では、毎年春に「文京さくらまつり」が行われ、パレードや屋台など、さまざまな催しで賑わいます。(850m 徒歩11分) /右上・「Tanta Roba(タンタローバ)」は、『“茗荷谷エリア” でイタリアンを食べるならここ!』と評判高いイタリアンレストラン。手打ちのタリアテッレや自家製パンをぜひ味わってみてください。(950m 徒歩12分)/左下・熟成肉専門店の有名店「中勢以 内店」。精肉店にレストランが併設されており、極上の肉料理とワインが楽しめます。(950m 徒歩12分)/右下・お買い物は、品揃え豊富なスーパー「三徳 茗荷谷店」へ(700m 徒歩9分)。買い忘れなどちょっとした用であれば、「まいばすけっと 春日2丁目店」(240m 徒歩3分)が便利です。
cowcamo
「茗荷谷」駅(徒歩15分)まではほぼフラットなアクセス。荷物が多い時などはこちらの駅やバスをご利用になるのがオススメです。
カウカモ編集部より
ヴィンテージマンション好きなら、知らない人はいないであろう、名マンション。竣工当時は最先端住宅として、また築55年以上の年月を重ねた現在は、風格のある佇まいで憧れを抱かれ続ける存在です。
建物は、日本のモダニズム建築を牽引した建築家・吉村順三氏の弟子である橋本嘉夫氏が設計。建物の配置からドアノブなどの細部にまで、こだわりが感じられます。当初はテラスに洗濯物を干せないよう、各住戸に洗濯機用の排水設備は設けず、各階にランドリースペースを設置したり、かつては敷地内にプールやレストランがあったりと、新しい暮らしのスタイルを提案。このマンションに住んで、飯倉のイタリアンレストラン「キャンティ」で食事をするのがトレンドだったのだとか。そのため演劇や文学、芸能など各界の著名人が多く住んでいたそうです。
共用ロビーにはホテルのようなフロントがあり、不在時には荷物の受け取りなどを行ってくれます。24時間有人管理と管理体制が良好で、建物内に複数設置された洗濯機・乾燥機の管理などがある分、月々の管理費はお高め。自主管理ではありますが、しっかり管理組合の運営がされているようで、2019年9月時点でマンション全体の修繕積立金は約2.3億円。2021年までには大規模修繕工事に取り掛かる予定とのことです。
住戸は、前面道路から奥まった南向きの所在です。角部屋で南北に窓があり、日当たり・風通し◎ ペットも快適に過ごせそうです。テラス下を地下鉄が走りますが、インナーサッシが設けられるので、電車の走行音は軽減されると思います。
「後楽園」や「茗荷谷」駅周辺には、桜や紅葉など四季の移ろいを肌で感じられるお散歩コースが充実しているので、ペットと暮らすにもいいですね。駅周辺には商業施設も多く、利便性と落ち着きのいいバランスを求める方にしっくりきそうな環境です。周辺環境も充実した名マンション! 気になる方はお問い合わせください。
writer:大川 晶子 / editor:熊谷 緑
こちらのマンションは、第一回直木賞受賞作家・川口松太郎氏が成した財を、息子・川口浩氏が惜しみなく投じて建てられました。竣工当時は賃貸で、当時のサラリーマンの平均月収が約27,000円だったのに対し、家賃は約40㎡の住戸で約8万円! 150㎡近い住戸で約36万円!! かつては敷地が約1,700坪もあり(現在では約930坪に縮小)、プールやレストラン、ビューティーサロンを有し、文化人の社交の場になっていたそうです。