ふと顔を上げると、そこに猫。そんなシーンが自然に生まれるのがこの家の面白さ。キャットウォークが内装にすっと馴染んで、猫の気ままさも受け止めてくれる。ディテールもこだわりありで、人だって満足。どちらも納得の住まいが、信濃町の静かな街角にそっとありました。
新宿区南元町(信濃町駅徒歩7分)
1R
/ 41.60㎡
/ 4,980万円
人のための天井 猫のための床

チーク材の下がり天井が映えるシンプルな住戸……というだけじゃない。実はこの下がり天井、キャットウォークも兼ねているんです!
売主さま
cowcamo
内装デザインとして違和感なく溶け込みながら、猫ちゃんも楽しく暮らせるなんて素敵です。ペットを飼っていない方でも飾り棚として利用できますね。

壁は白の塗装仕上げ。シンプルながらもクロスにはない風合いを楽しめます。写真のように壁の広い面にプロジェクターを映すのもよさそう。
売主さま
下がり天井は2mを切っていますが、高さのコントラストを持たせることで、空間に広がりを生み出しています。
cowcamo
収納は少なめですが、逆に言えば好みの収納家具が置けるということ! 内装に合うインテリアを探すのも楽しいですよね。

間取りはワンルームですが、ソファ背面にある可動式クローゼットでゾーニング可能。生活スタイルに合わせて空間を仕切れます。
売主さま
このように家具を配置すると、猫がキャットウォークまで上りやすいと思います。ソファ→可動式クローゼット→キャットウォークといったルートですね。
壁は全て釘を打てる合板下地材+塗装仕上げにしているので、好きな場所に猫階段を設置することもできます。
cowcamo
さりげないアール壁も見逃せないポイント。室内の雰囲気が柔らかく感じられます。左奥のスペースも見ていきましょう。
仕切った空間を ベッドスペースに

ベッドスペースにぴったりな空間。キャットウォークはこちら側まで続いています。
売主さま
ベッドの頭側を窓と反対に向けることで、寝ている時でもキャットウォークにいる猫の様子を見ることができます。猫が飛び降りたり毛玉を吐いたりすることも考慮して、ベッドの頭側にはキャットウォークを設けていません。

可動式のクローゼットの中にはハンガーパイプがひとつ。スーツを20着以上収納できます。
猫ちゃん視点

キャットウォークを覗いてみました。梁(はり)には穴が空いているので、自由に行き来できるようになっています。
バルコニーへ

眺望はこちら。正面は路地に面しているため、視線を感じることはありそう。人通りはあまり多くありませんでしたが、レースカーテンを引いて過ごすと安心です。

幅にゆとりのあるバルコニー。植物を置けば、目隠しにもなりそうです。
室内へ戻って

では、正面奥にあるキッチンを見ていきましょう。
シンプルな 壁付けキッチン

ステンレス製のシンプルなキッチン。食洗機がない分、収納が充実しています。

左・キッチン前壁にあるニッチ収納は、調味料置き場に重宝しそう。/右・背面に冷蔵庫置き場が。壁で囲われており、生活感を抑えられます。正面奥はウォークインクローゼット(WIC)。そのまま玄関まで抜けられます。
水まわりは こちら

左・ミニマルな洗面台。ラックなどを使ってアレンジするとよさそう。/中央・バスルームは1316サイズ。浴室乾燥機付きです。/右・シンプルなトイレ。トイレットペーパーホルダーは、スマホ置きに使える棚付き。
売主さま
洗面台と洗濯機置き場の間には猫トイレが置けるスペースを用意しています。
お邪魔しました

左・玄関に入って正面のドア上部には小窓が。室内からの光が抜けて玄関に届きます。/右・こちらは先ほどご紹介したWIC。下足入れを置いたり、パントリーにしたり、さまざまな用途で利用できそう。
マンションの ご紹介

左上・1977年築、総戸数26戸のレトロ感あるタイル貼りマンション。/右上・エントランスには、防犯カメラが設置されています。/左下・中に入るとすぐエレベーターが。/右下・住戸は3階所在です。
舞台は “信濃町エリア”

左上・最寄りは、JR中央・総武線「信濃町」駅。「新宿」駅までは、乗車時間約5分というアクセスのよさ◎(徒歩7分)/右上・「明治神宮外苑」の銀杏並木が徒歩圏内。青山口から円周道路までの間には、146本もの銀杏が植えられているそう。(徒歩14分)/左下・少し足を伸ばすと、都会のオアシス「新宿御苑」も。桜の季節はお花見に訪れてもいいかもしれません。(徒歩19分)/右下・2023年10月に開園したばかりの「都立明治公園」(徒歩20分)。園内にあるサウナ「TOTOPA 都立明治公園店」は、個人的おすすめスポットです。(徒歩20分)

カウカモ編集部より
キャットウォークがここまで内装として自然に馴染んでいる家は、ほとんどないのではないでしょうか。猫のためなら仕方がないと、どこかで折り合いをつけていた部屋づくりもこれなら思う存分に楽しめそうです。ペットを飼っていない方にとっては、飾り棚としても活用できるのが◎
ほかにも、見どころはたくさん。チーク材が使われた下がり天井や、塗装仕上げの壁、柔らかな印象を与えるアールの造形など。このディテールは、ぜひ現地でお確かめいただきたいところです。
暮らしの舞台は都心アクセス良好な「信濃町」。足を伸ばせば、「明治神宮外苑」や「新宿御苑」にも行ける距離感なので、その緑に触れながら休日を過ごせるのも素敵です。
「猫との共生」をテーマにリノベーションされた住まい。気ままに過ごす猫ちゃんを見て、こちらまでうれしくなってしまうような、やさしい暮らしがきっと待っています。
リノベーションのテーマは「猫との共生」。この下がり天井は、元々部屋の中央に通る梁(はり)を隠すために設けようとしていました。ですが、これをキャットウォークとして兼ねることで、猫にとっても快適な空間を実現できたんです。
つまり、この一枚の板は、“人にとっての天井、猫にとっての床” 。ペットと共に豊かな暮らしを送れるように設計しました。